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令和6年度SSH生徒研究発表会
日 時: 令和6年8月7日(水)-9日(金)
場 所: 神戸国際展示場
対象生徒: SSH探求部化学班
全国のSSH指定校が一堂に会して、科学研究の成果を発表する、SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本校からは、SSH探求部化学班から、2年生3名からなる1チーム参加しました。
この大会に向けて、ポスターの作成や発表の練習など、多くの時間を割いて準備し、ポスター賞を受賞することができました。自分たちの研究の成果を多くの方々へ知っていただけるよい機会となりました。
発表テーマ 「アラニナト銅水溶液中に生じた赤色薄膜の物質同定と生成過程の解明」
全国高等学校総合文化祭(ぎふ総文)自然科学部門
日 時: 令和6年8月3日(土)-8月5日(月)
場 所: 岐阜共立大学
対象生徒: SSH探求部化学班、生物班、地学班
全国高校総合文化祭自然科学部門に福島県代表として4部門に出場してきました。スライドやポスターの作成、発表練習など多くの時間を割き、大会に臨みました。都道府県大会を勝ち抜いてきた研究はいずれもレベルが高く、先行研究への徹底した調査、仮説に基づく緻密な実験、的確なデータ処理、研究分野における深い知識に裏打ちされた考察、発表時間を有効に活用した分かりやすいプレゼンテーション、いずれをとっても目を見張るものがあり、学ぶところが多かったです。
本大会では、ポスター部門で悲願であった入賞を果たすことができました。これも多くの方々の支援の賜物と思っています。また、今大会の派遣にあたって、体育文化後援会、福島県高等学校文化連盟から多大な支援金を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
参加部門
化学部門 「複数の単糖混合溶液における還元性を利用した単糖定量法の実現」
生物部門「発光バクテリアの発光強度とバイオフィルム形成についての研究」
地学部門「鶴ヶ城の水質調査及び水質改善への導水に関する研究」
文化庁長官賞(第2席相当) 受賞
ポスター部門「アラニナト銅水溶液中に生じた赤色薄膜の物質同定と生成過程の解明」
放射線実習セミナー
日 時: 令和6年8月2日(金)
場 所: コミュタン福島
対象生徒: 高校1年SSコース選択者37名
高校1年SSコース選択者対象に、放射線実習セミナーを実施しました。
コミュタン福島へバスで移動し、職員の方々による講義や実習を通して、放射線に関する理解を深めることができました。午前中は、放射性物質からの距離と放射線量の関係についての実験を行いました。実際に放射線量を測定することにより、楽しく学ぶことができました。午後は施設を見学し、東日本大震災を振り返りながら、放射線による環境問題や、福島県の復興、安心・安全なエネルギー利用について考えました。最後に霧箱を作成して、放射線を視覚的に捉えながら、α線やβ線の飛跡の特徴を理解しました。
コミュタン福島の職員の方々のご協力により、創造的な思考力を養う、とても良い機会となりました。
国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima 2024
日 時: 令和6年7月26日(金)~28日(日)
場 所: 双葉町産業交流センター、東日本大震災・原子力災害伝承館
対象生徒: 2年SSコース女子3名
この事業は世界的に様々な問題が山積される中、将来を担う若い世代が力をいかんなく発揮できるよう、その中でも特に女性の参画が非常に大きな力になるという考えのもと、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が共催で進めてきたものです。将来の進路に理工系を考え興味を持っている高校生と、理工系各分野で活躍している先輩女性研究者との対話の場として毎年開催されており、今回で6回目を迎えます。
参加した生徒は、国内・国外の高校生と英語で交流し、また、国内外の女性研究者との対話を通して、将来の自分自身の進路について、深く考えるとともに視野を広く持つことができました。
また、原子力災害の現在地について技術的なものを含め理解し、福島で育ったものとして災害を伝えていくことと、復興に関して自分たちができることを考える機会になりました。
高校2年生コンピュータリテラシー育成講座
日 時: 令和6年7月26日(金)
場 所: 本校 コンピュータ実習室
対象生徒: 高校2年生 SSコース53名
夏季休業期間を活用して、コンピュータリテラシー育成講座「ゼロから始めるPythonデータ分析」を行いました。1年生の時に授業で学習したプログラミング言語Pythonをより深く、実践的に使うための学習です。プログラミングならではの記述方法や初めて見るような関数に驚きながらも、協力して問題解決にあたりました。
サスティナブル科学研修
日 時: 令和6年7月26日(金)
場 所: 福島県環境創造センター交流棟 コミュタン福島
対象生徒: 高校1年SSコース37名
サスティナブル科学研修を7月26日に高校1年SSコース選択者を対象に実施しました。環境創造センターの研究者の方々から指導を受け、普段扱うことのできないような実験装置などを使わせていただきました。生徒は、液体シンチレーションカウンタを用いた放射性物質の分析、赤外分光分析装置を用いたプラスチックの劣化状況の分析、環境調査に関する調査分析体験、放射線調査に関する調査分析体験、水蒸気蒸留法による福島県産の木等からのアロマオイルの抽出、環境に関するデータサイエンスの6コースにそれぞれ分かれて活動しました。実験や解析、考察や発表まで、各コースそれぞれ深い科学的な学びができていたようです。
高1 コンピュータリテラシー講座
日 時: 令和6年7月25日(木)
場 所: 本校高校特別教室1
対象生徒: 高1SSコース選択者 35名
この講座は株式会社アクセンチュアから10名の講師を迎え、データ分析を通じての課題解決策や探究のプロセスに基づいたより良い解決策、専門家から得た視点や知見を踏まえての対話から合意形成まで、課題解決のための実践的な学びを通じて情報活用能力、論理的思考力、コミュニケーション能力を育成する事業です。仮想の「遊園地」売上アップを目標に、3つの部門(フード・商品・イベント)のデータ分析スタッフとなり、課題解決に向けてデータ分析、施策提案をおこないました。
それぞれ与えられた情報を元に、データを解析し、グループで話し合いを進めていく過程が、生徒たちにとって今までにない経験ができ、今後進路などにおいても応用できるスキルを身に着けることができました。
◇生徒の感想
・この講座を受ける前まで、データサイエンスを活用するといわれても何をどうするのかもわからず、ただ難しそうで自分には興味を持てるようなものではないと思っていたけれど、受講後には、いろいろなことを同時に見たり考えたりすることが難しいけれど面白くて、思っていた以上に興味を持つことができた。グループワークの時間に、残り時間を気にしながら話し合いの目標を達成できるようにすることが難しかった。
・今回の交流で色々なことを学びました。遊園地の売り上げをのばすことを考えた時、最初はこれすればいいじゃんみたいに、予算を考えずにただ提案だけしていたけど今回の交流を通して予算を考えることの大切さや、利益を出すためにどう協力して施策を考えるかを学ぶことが出来ました。どこに生きるかは正直分からないですが、何となく将来の役にすごく立ちそうなのでいい経験が出来たなと感じました。
サイエンスブロッサム実験講座
日 時: 令和6年7月23日(火)
場 所: 理科実験室3
対象生徒: 1年SSコース女子14名 2年SSコース希望者 女子8名
この講座は女子生徒に科学の面白さを伝え、女性科学者の育成につなげる事業です。今年度は在学中に実施することの少ない岩石風化実験を通して、身近な花崗岩について、構成鉱物の風化がいかに私たちの身近に影響するかを日常生活から防災・芸術まで幅広いことを実験を通して学びました。また、男性職業と思われがちな、土木系でも女子が多く活躍できる場であることを確認し、職業ジェンダーについても理解することもできました。
身近な岩石ではあるが、私たちの生活に密着していることを知らない生徒が多かったが、実験を通して新たな見地を見出すことができました。また、女性科学者の現状を知らせるだけではなく、男性の研究と思われがちな土木系の研究の楽しさも体験することができました。
◇生徒の感想
・風化の仕組みについて、水や風によるものしか意識していなかったが、温度の変化による岩石の膨張・収縮によって風化が起きるのが面白いと思った。実際に、熱していない花崗岩よりも熱したもののほうが砕きやすかった。また、蛭石の膨張が花崗岩の風化に影響することが実験でイメージできたのが良かったと思う。風化だけでなく、蛭石からできるバーミキュライトや鉱石が化粧品などの日用品に使われていることを初めて知ったので、自然と自分たちの生活が思っていたよりも近くにあると感じることができ良い機会になった。
・風化や土砂災害などについては少し知識はあったが、実際に実験を行う事で構造を知ることができ、どのような対策を今後行っていけば良いか学ぶことが出来た。物理的風化の実験では体積の膨張などを利用し、花崗岩にヒビが入り割れてく様子などを見ることができた。黒雲母の実験や、蛭石の実験、クレヨンを作る実験など普段授業では行わない体験ができ、良い機会になった。男性のイメージが強い仕事でも、女性が出来ることは多くあり、仕事に対するイメージの偏見を減らしていかなければならないと思った。社会で活躍出来る女性になりたい。
ブナ林研修に行きました
日 時: 令和5年6月8日(土)
場 所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森
対象生徒:1年SSコース選択者
6月上旬、SSH事業の一環で1年SSコース選択者が、只見町への研修に行きました。生徒たちは午前中にブナリンを訪れ、植生や樹木ひとつひとつの特徴について学びました。午後にはただみ・ブナと川のミュージアムを訪れ、只見町の自然の概要を学びました。
森林の内部まで足を踏み入れることは、多くの生徒にとって初めての経験であり、苦労する様子も見られましたが、その分多くの経験が得られたことと思います。
SSH講演会
日 時: 令和6年5月1日(水)
場 所: 本校第1体育館
対象生徒: 高校1~3年、中学3年生
会津大学コンピュータ理工学科情報システム学部門 本田親寿准教授をお招きして、「月の科学」「惑星探査画像(周回衛星)からの障害物検知とローバーの経路計画マップ作り」という演題で講演を行いました。
身近な大学が宇宙という壮大なテーマで研究を行っていることに感銘を受けている生徒が多くみられました。課題発見や問題解決のための探究活動のおもしろさを知るとともに、高校での学習の意義について考えさせ、基礎科学の大切さや先進的な科学の現在を知る講演でした。また、「SLIM」という時事的なテーマであり生徒の興味関心が高く、研究に対しての道筋について理解し社会とのかかわりも十分に考えられるようになりました。
◇生徒の感想
・スリムという探査機は月に到着する到着予定の場所に60mほどの誤差しかなく到着したということがすごいと思った。探査機を飛ばすためにはたくさんの延期などがありとても大きいたくさんの人の希望などが詰まっているのだなと思った。今回の公演はとて難しい内容だったけど、とても興味深い話だと思った。クレーターのところに犬の名前を付けるのは面白い。
・私は今回のSSH講演会を通して、宇宙開発の難しさや重要性について再確認することができた。とくに、惑星探査に用いられるロケットローバーを開発する際に、低予算で限られたスペースにおさまり、惑星探査に必要な様々な機能を搭載するという厳しい条件をクリアする必要があることに驚いた。宇宙にはいまだ解明されていない様々な謎があるので、私も将来何らかの形で宇宙開発にかかわりたいと思った。
エバヤマザクラが開花しました。(2024/04/12)
ここ数日間の暖かさを受け、ついにエバヤマザクラが開花しました。3月後半の寒さのためか、昨年よりも7日ほど遅い開花となりました。これから満開となるのが楽しみです。
英語による科学講座
日 時: 令和5年12月20日(水)
場 所: 本校 講義室1
対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者50名
科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。
生徒は、最初から最後まで英語で話を聞くという経験が貴重だったと感じていました。また、内容を理解しようと普段以上に集中している生徒が多かったです。質疑応答では実際に英語で質問し、英語でのコミュニケーションをすることもでき、とても良い機会となっていました。この講座をきっかけに今後のSSH活動で科学英語をより活用していくことを期待したいです。
分子生物学実験講座が実施されました
日 時: 令和5年8月18日(水)、21日(月)、22日(火)
場 所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年SSコース 50名
学校の授業では行う機会がなく、また最近新型コロナ感染症の検査として広く名前が知られているPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として本事業を実施しました。実施した実験は以下の3つです。
① DNAの抽出 ② PCR法による遺伝子の増幅 ③ 電気泳動法による遺伝子の解析
以下、生徒の感想です。
・今回の講座では、遺伝子やタンパク質の性質を利用して、アルコール代謝能の遺伝子診断を行った。普段、自分のアルコール耐性について知れる機会がないので、実験によって調べることができて面白かった。遺伝子は生物基礎で習って以降勉強していなかったので、新たな知識を増やすこともできた。また、マイクロピペットの操作方法や撹拌・混合の方法についても学ぶことができ、今後の研究にも生かしていきたいと思った。
・今回の実験でPCR法や電気泳動法などの分子科学のことがよく分かった。特にPCR法はコロナウイルスが流行したときによく耳にしたが、どのようなものかよく分かってなかったので仕組みが分かり勉強になった。また、マイクロピペットや遠心分離機など実験でよく使う器具の使い方を学ぶことができた。今後使う機会があったら今回の実験を思い出して活用していきたい。
・今回の分子生物学実験では分子生物学の分野の精密さに驚いた。物質を計り取る際の単位が普段の実験より一つ下の単位で、繊細な操作が要求される実験だったと感じた。私は生物基礎までしか履修しておらず、内容的には難しいのかなと思っていたが、実験の際は今行なっている操作や、その原理など詳しく説明を受けることができ、理解することができた。
・今回の分子生物学実験講座で、コロナ禍に入りよく聞いていたPCRについて自分でも行うことによって理解を深めることができた。また、授業で習ったものの応用に近かったため授業の内容の理解も深めることができ良かった。実験は細かい作業が多く大変だったが、丁寧に行うことで自分の遺伝子を見ることができた。私の遺伝子はお酒に弱いものと強いものの両方持っていた。
令和5年度SSH生徒研究発表会
日 時: 令和5年8月9日(水)-10日(木)
場 所: 神戸国際展示場
対象生徒: SSH探求部化学班
全国のSSH指定校が一堂に会して、科学研究の成果を発表する、SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本校からは、SSH探求部化学班から、3年生1名、2年生2名からなる1チーム参加しました。
この大会に向けて、ポスターの作成や発表の練習など、多くの時間を割いて準備をしてきました。残念ながら、受賞には至りませんでしたが、自分たちの研究の成果を多くの方々へ知っていただけるよい機会となりました。
発表テーマ 「モリブデン青法による水溶液中のリチウムイオンの定量」
学生セッションに参加しました
日 時:令和5年8月5日(土)~6日(日)
場 所:双葉町産業交流センター(F-BICC)、東日本大震災・原子力災害伝承館、
請戸小学校 ほか
対象生徒:2年希望者4名
双葉町にて開催された、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下、NDF)主催『学生セッション「学生と考える~ふたば未来ワークショップ」』に参加しました。県内の高等学校・高等専門学校6校から計16名が参加し、双葉町の未来をテーマに話し合いを行いました。初日は、簡単なアイスブレイキングのあと、東日本大震災・原子力災害伝承館や請戸小学校などを訪れ、12年前の3月、福島県で何があったのか、その後から現在に至るまで、どのような変化があったのかを学びました。また、双葉町に移住してきた方に話を伺い、双葉町で生活していくにあたり、良かった点、あるいは課題に感じている点をお伺いしました。夜にも、原子力災害や、福島第一原子力発電所に関する生徒からの質問に対し、NDFの方からお返事をいただく機会があり、非常に内容の濃い、充実した1日を過ごしました。2日目には、千葉大学の教授から双葉町の現状について講義をいただいたあと、「双葉町の住民を増やすためには」をテーマに、どのような取組みを行うことが住民数の増加につながるか、千葉大学の学生を交え、話し合いを行いました。生徒たちからは「タクシーのサブスクリプションをつくる」「ロボットテストフィールドと関連した特化型の大学を設立し、学生を呼び込む」など多様なアイディアが出され、自分事として積極的に活動に取り組むようすが見られました。
今回の活動を通し、生徒たちは福島県に住む人間として、起きてしまった災害の事実や地域が抱える課題を知り、当事者意識をもつことができたと思います。これを一過性のものとせず、彼らが向き合うべき未来に向け、今後も学び続けてほしいと感じました。
小学生のための科学実験講座
日 時: 令和5年8月4日(金)
場 所: 本校理科実験室 情報演習室
対象参加者: 会津地域の小学生5、6年生 約140名
主に会津地区の小学校5、6年生約140名が参加してくれました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に分かれて行いました。今回も会津学鳳中情報科学部の生徒がTA(ティーチングアシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。
それぞれの講座の内容は次のとおりです。
① スーパーよく飛ぶストローロケットを作ろう!(物理)
スーパーボールでストローロケットを飛ばします!
② 二酸化炭素の性質を調べよう!(化学)
地球温暖化の原因とされる二酸化炭素。この二酸化炭素は、空気中だけではなく、自然の力によって様々な形で地球上に存在しています。実験講座をとおして、二酸化炭素の性質を学ぶとともに、自然の中にどのように隠れているのか見つめてみよう!
③ 野菜を使って実験しよう!(生物)
野菜を使って実験を行います。 身近な野菜がもつさまざまな力を体験しよう!
④ 鉱物の世界を楽しもう!(地学)
鉱物を割ったりして鉱物の性質を調べてみよう。 また、火山灰の中から鉱物探しをしよう!
⑤ LEGO mindstormsでロボットを作ろう!(情報)
LEGOロボットを組み立てて、プログラムでロボットを動かしてみよう!
楽しんで各講座実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味関心を深めてもらえると幸いです。
コンピュータリテラシー育成講座
日 時: 令和5年7月31日(月)・8月1日(火)
場 所: 本校情報演習室
対象生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者
SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。
初日は1年生を対象に「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」を実施し、Excelの関数の使い方から、マクロやVBAによるプログラミングの基本構造を学んだりしました。今後の研究のなかで活用することを念頭に、実践的な内容を学びました。
2日目は2年生を対象に「ゼロから始めるPythonデータ分析」を実施しました。Pythonによるプログラミング基本構造や、ライブラリを用いて、気象庁や会津若松市のオープンデータを使ったグラフ表示の仕方、会津のイベントに参加している店舗情報の地図へのマッピングなと゜を行いました。
以下、生徒の感想です。
【Excel VBA講座(1年)】
・実際にコードを書いてスペースや大文字、小文字のミスが起きてしまうことが多かったのでそこに気をつけて書きたいと思いました。成功して動いた時にはとてもうれしかったです。
・グラフの作成の仕方から、計算の仕方、マクロの使い方など今後必要になってくるであろうスキルを身に着けることができたと思います。
・初めてのことばかりでうまく操作が実行されないときもあったが、隣にいる友達と協力することで解決できた。
【Pythonデータ分析講座(2年)】
・今回の講座では、以前から慣れ親しんでいたPythonを基礎から詳しく学ぶことができた。
・演算や繰り返しなどの関数は知っていたが、外部データの取り込み・出力に関する関数は初めてで、とても勉強になった。
・今まで知らなかったpythonによるプログラミングの可能性を感じ、これからより深く学んでいきたいと思う。
全国高等学校総合文化祭(かごしま総文)自然科学部門
日 時: 令和5年7月28日(金)-7月31日(月)
場 所: 鹿児島大学
対象生徒: SSH探求部化学班、生物班、地学班
全国高校総合文化祭自然科学部門に福島県代表として4部門に出場してきました。悲願であった入賞を目指して、スライドやポスターの作成、発表練習など多くの時間を割き、大会に臨みました。練習の成果は十分発揮されたものの、残念ながら入賞には至りませんでした。全国強豪校のレベルに近づいているという実感はあるものの、先行研究への徹底した調査、仮説に基づく緻密な実験、的確なデータ処理、研究分野における深い知識に裏打ちされた考察、12分間の発表を有効に活用した分かりやすいプレゼンテーション、いずれをとっても入賞校はすばらしく、学ぶところが多かったです。大変悔しい思いをしましたが、研究に対する姿勢を見直し、来年に向けて再出発したいと思います。
今大会では、体育文化後援会、福島県高等学校文化連盟の方々から多大なご支援を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
参加部門
ポスター部門 「モリブデン青法による水溶液中のリチウムイオンの定量」
化学部門 「銅イオンと水酸化ナトリウム水溶液から生じる黒色沈殿の解明」
生物部門「ハチノスツヅリガの幼虫の腸内ポリエチレン分解菌の探求~混合培養の探求~」
地学部門「上部白亜系双葉層群足沢層に産出する有孔虫について」
国際メンタリングワークショップJoshi kai in Fukushima 2023
日 時:令和5年 7月 28日(金)~31日(月)
場 所:いわきワシントンホテル、富岡町文化交流センター学びの森、とみおかアーカイブミュージアム、福島第一原子力発電所
原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)主催、経済協力開発機構(OECD/NEA)共催の、理工系の進路を希望している国内の女子高校生を対象としたワークショップに本校の女子生徒(1年生3名、2年生1名)が参加してきました。
世界で活躍する女性研究者自身の研究内容発表、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の現状についての解説、原発事故からの復興に向けた本県の取り組みの紹介など、数々の講義聴講や、国内やルーマニアの女子高校生と自分の将来像をテーマにディスカッションを行いました。
初日の夕食はホテルでのレセプションが開催され、地元の食材を使った多彩な料理を堪能できました。
最終日は東京電力福島第一原子力発電所職員による各施設の説明と高性能多核種除去設備ALPS処理水の安全性の講義を受けた後、廃炉を視察しました。
女性研究者や国内の女子高校生たちとの4日間は大変有意義なものであり、自分自身を見つめなおす大変貴重な経験となりました。
SSHサスティナブル科学研修
日 時:令和5年7月26日(水)、27日(木)
場 所:26日(水)
アクアマリンふくしま
福島県水産海洋研究センター
産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所
27日(木)
日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センター
東日本大震災・原子力災害伝承館
福島ロボットテストフィールド
参加生徒:高校1年生SSコース選択者52名
7月26日(水)30名 7月27日(木)26名
SSHサスティナブル科学研修を7月26日(水)と7月27日(木)に実施しました。福島県内の施設をサスティナビリティやSDGsをテーマに研修を行いました。生徒は2日間のうち、どちらか一方のコースを選択して参加しました。希望した生徒は両日とも参加しました。
7月26日(水)はアクアマリンふくしまで、海洋プラスチックに関する問題について講義を受け、さらに、福島県水産海洋研究センターで、水産資源の持続的利用について講義を受けました。震災後の福島県の海の状況や、水産資源の持続的利用についての取り組みについて学び、特に海洋プラスチックの問題は生徒も自分事として考えることができるようになり、自分たちの出すゴミについて考え直すきっかけにもなったようです。また、産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所では、太陽光発電、風力発電などの研究や、地中熱利用ヒートポンプの研究など再生可能エネルギーについて、さらに、水素吸蔵合金などの最新技術の研究を見学させていただき、生徒はとても興味を持ったようでした。
7月27日(木)は東日本大震災・原子力災害伝承館で、震災当時の様子を映像や資料を基に解説していただき、その後バスで町の様子を見て回り、震災当時に請戸小学校の児童たちが避難した丘へ行き、津波被害の大きさや海からの距離などを生徒たちは実感していました。また、日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターでは、廃炉に関わるロボットの研究開発が行われており、その際に活用されるVR技術であったり、大きな試験場であったり、生徒は普段触れることのない技術に驚いている様子でした。さらに、福島ロボットテストフィールドでは、福島イノベーションコースト構想の観点から、SDGsやサスティナビリティについての講義を受けました。その後、施設を案内していただき、世界でも有数の試験場が福島県にあることを実際に目の当たりにしていました。この施設を中心にいくつかの企業が進出し、実用化されているロボットやドローンは最近の災害時にも活躍していると聞き、生徒は皆驚いていました。