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令和6年度SSH生徒研究発表会
日 時: 令和6年8月7日(水)-9日(金)
場 所: 神戸国際展示場
対象生徒: SSH探求部化学班
全国のSSH指定校が一堂に会して、科学研究の成果を発表する、SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本校からは、SSH探求部化学班から、2年生3名からなる1チーム参加しました。
この大会に向けて、ポスターの作成や発表の練習など、多くの時間を割いて準備し、ポスター賞を受賞することができました。自分たちの研究の成果を多くの方々へ知っていただけるよい機会となりました。
発表テーマ 「アラニナト銅水溶液中に生じた赤色薄膜の物質同定と生成過程の解明」
全国高等学校総合文化祭(ぎふ総文)自然科学部門
日 時: 令和6年8月3日(土)-8月5日(月)
場 所: 岐阜共立大学
対象生徒: SSH探求部化学班、生物班、地学班
全国高校総合文化祭自然科学部門に福島県代表として4部門に出場してきました。スライドやポスターの作成、発表練習など多くの時間を割き、大会に臨みました。都道府県大会を勝ち抜いてきた研究はいずれもレベルが高く、先行研究への徹底した調査、仮説に基づく緻密な実験、的確なデータ処理、研究分野における深い知識に裏打ちされた考察、発表時間を有効に活用した分かりやすいプレゼンテーション、いずれをとっても目を見張るものがあり、学ぶところが多かったです。
本大会では、ポスター部門で悲願であった入賞を果たすことができました。これも多くの方々の支援の賜物と思っています。また、今大会の派遣にあたって、体育文化後援会、福島県高等学校文化連盟から多大な支援金を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
参加部門
化学部門 「複数の単糖混合溶液における還元性を利用した単糖定量法の実現」
生物部門「発光バクテリアの発光強度とバイオフィルム形成についての研究」
地学部門「鶴ヶ城の水質調査及び水質改善への導水に関する研究」
文化庁長官賞(第2席相当) 受賞
ポスター部門「アラニナト銅水溶液中に生じた赤色薄膜の物質同定と生成過程の解明」
放射線実習セミナー
日 時: 令和6年8月2日(金)
場 所: コミュタン福島
対象生徒: 高校1年SSコース選択者37名
高校1年SSコース選択者対象に、放射線実習セミナーを実施しました。
コミュタン福島へバスで移動し、職員の方々による講義や実習を通して、放射線に関する理解を深めることができました。午前中は、放射性物質からの距離と放射線量の関係についての実験を行いました。実際に放射線量を測定することにより、楽しく学ぶことができました。午後は施設を見学し、東日本大震災を振り返りながら、放射線による環境問題や、福島県の復興、安心・安全なエネルギー利用について考えました。最後に霧箱を作成して、放射線を視覚的に捉えながら、α線やβ線の飛跡の特徴を理解しました。
コミュタン福島の職員の方々のご協力により、創造的な思考力を養う、とても良い機会となりました。
国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima 2024
日 時: 令和6年7月26日(金)~28日(日)
場 所: 双葉町産業交流センター、東日本大震災・原子力災害伝承館
対象生徒: 2年SSコース女子3名
この事業は世界的に様々な問題が山積される中、将来を担う若い世代が力をいかんなく発揮できるよう、その中でも特に女性の参画が非常に大きな力になるという考えのもと、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)と経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)が共催で進めてきたものです。将来の進路に理工系を考え興味を持っている高校生と、理工系各分野で活躍している先輩女性研究者との対話の場として毎年開催されており、今回で6回目を迎えます。
参加した生徒は、国内・国外の高校生と英語で交流し、また、国内外の女性研究者との対話を通して、将来の自分自身の進路について、深く考えるとともに視野を広く持つことができました。
また、原子力災害の現在地について技術的なものを含め理解し、福島で育ったものとして災害を伝えていくことと、復興に関して自分たちができることを考える機会になりました。
高校2年生コンピュータリテラシー育成講座
日 時: 令和6年7月26日(金)
場 所: 本校 コンピュータ実習室
対象生徒: 高校2年生 SSコース53名
夏季休業期間を活用して、コンピュータリテラシー育成講座「ゼロから始めるPythonデータ分析」を行いました。1年生の時に授業で学習したプログラミング言語Pythonをより深く、実践的に使うための学習です。プログラミングならではの記述方法や初めて見るような関数に驚きながらも、協力して問題解決にあたりました。
サスティナブル科学研修
日 時: 令和6年7月26日(金)
場 所: 福島県環境創造センター交流棟 コミュタン福島
対象生徒: 高校1年SSコース37名
サスティナブル科学研修を7月26日に高校1年SSコース選択者を対象に実施しました。環境創造センターの研究者の方々から指導を受け、普段扱うことのできないような実験装置などを使わせていただきました。生徒は、液体シンチレーションカウンタを用いた放射性物質の分析、赤外分光分析装置を用いたプラスチックの劣化状況の分析、環境調査に関する調査分析体験、放射線調査に関する調査分析体験、水蒸気蒸留法による福島県産の木等からのアロマオイルの抽出、環境に関するデータサイエンスの6コースにそれぞれ分かれて活動しました。実験や解析、考察や発表まで、各コースそれぞれ深い科学的な学びができていたようです。
高1 コンピュータリテラシー講座
日 時: 令和6年7月25日(木)
場 所: 本校高校特別教室1
対象生徒: 高1SSコース選択者 35名
この講座は株式会社アクセンチュアから10名の講師を迎え、データ分析を通じての課題解決策や探究のプロセスに基づいたより良い解決策、専門家から得た視点や知見を踏まえての対話から合意形成まで、課題解決のための実践的な学びを通じて情報活用能力、論理的思考力、コミュニケーション能力を育成する事業です。仮想の「遊園地」売上アップを目標に、3つの部門(フード・商品・イベント)のデータ分析スタッフとなり、課題解決に向けてデータ分析、施策提案をおこないました。
それぞれ与えられた情報を元に、データを解析し、グループで話し合いを進めていく過程が、生徒たちにとって今までにない経験ができ、今後進路などにおいても応用できるスキルを身に着けることができました。
◇生徒の感想
・この講座を受ける前まで、データサイエンスを活用するといわれても何をどうするのかもわからず、ただ難しそうで自分には興味を持てるようなものではないと思っていたけれど、受講後には、いろいろなことを同時に見たり考えたりすることが難しいけれど面白くて、思っていた以上に興味を持つことができた。グループワークの時間に、残り時間を気にしながら話し合いの目標を達成できるようにすることが難しかった。
・今回の交流で色々なことを学びました。遊園地の売り上げをのばすことを考えた時、最初はこれすればいいじゃんみたいに、予算を考えずにただ提案だけしていたけど今回の交流を通して予算を考えることの大切さや、利益を出すためにどう協力して施策を考えるかを学ぶことが出来ました。どこに生きるかは正直分からないですが、何となく将来の役にすごく立ちそうなのでいい経験が出来たなと感じました。
サイエンスブロッサム実験講座
日 時: 令和6年7月23日(火)
場 所: 理科実験室3
対象生徒: 1年SSコース女子14名 2年SSコース希望者 女子8名
この講座は女子生徒に科学の面白さを伝え、女性科学者の育成につなげる事業です。今年度は在学中に実施することの少ない岩石風化実験を通して、身近な花崗岩について、構成鉱物の風化がいかに私たちの身近に影響するかを日常生活から防災・芸術まで幅広いことを実験を通して学びました。また、男性職業と思われがちな、土木系でも女子が多く活躍できる場であることを確認し、職業ジェンダーについても理解することもできました。
身近な岩石ではあるが、私たちの生活に密着していることを知らない生徒が多かったが、実験を通して新たな見地を見出すことができました。また、女性科学者の現状を知らせるだけではなく、男性の研究と思われがちな土木系の研究の楽しさも体験することができました。
◇生徒の感想
・風化の仕組みについて、水や風によるものしか意識していなかったが、温度の変化による岩石の膨張・収縮によって風化が起きるのが面白いと思った。実際に、熱していない花崗岩よりも熱したもののほうが砕きやすかった。また、蛭石の膨張が花崗岩の風化に影響することが実験でイメージできたのが良かったと思う。風化だけでなく、蛭石からできるバーミキュライトや鉱石が化粧品などの日用品に使われていることを初めて知ったので、自然と自分たちの生活が思っていたよりも近くにあると感じることができ良い機会になった。
・風化や土砂災害などについては少し知識はあったが、実際に実験を行う事で構造を知ることができ、どのような対策を今後行っていけば良いか学ぶことが出来た。物理的風化の実験では体積の膨張などを利用し、花崗岩にヒビが入り割れてく様子などを見ることができた。黒雲母の実験や、蛭石の実験、クレヨンを作る実験など普段授業では行わない体験ができ、良い機会になった。男性のイメージが強い仕事でも、女性が出来ることは多くあり、仕事に対するイメージの偏見を減らしていかなければならないと思った。社会で活躍出来る女性になりたい。
ブナ林研修に行きました
日 時: 令和5年6月8日(土)
場 所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森
対象生徒:1年SSコース選択者
6月上旬、SSH事業の一環で1年SSコース選択者が、只見町への研修に行きました。生徒たちは午前中にブナリンを訪れ、植生や樹木ひとつひとつの特徴について学びました。午後にはただみ・ブナと川のミュージアムを訪れ、只見町の自然の概要を学びました。
森林の内部まで足を踏み入れることは、多くの生徒にとって初めての経験であり、苦労する様子も見られましたが、その分多くの経験が得られたことと思います。
SSH講演会
日 時: 令和6年5月1日(水)
場 所: 本校第1体育館
対象生徒: 高校1~3年、中学3年生
会津大学コンピュータ理工学科情報システム学部門 本田親寿准教授をお招きして、「月の科学」「惑星探査画像(周回衛星)からの障害物検知とローバーの経路計画マップ作り」という演題で講演を行いました。
身近な大学が宇宙という壮大なテーマで研究を行っていることに感銘を受けている生徒が多くみられました。課題発見や問題解決のための探究活動のおもしろさを知るとともに、高校での学習の意義について考えさせ、基礎科学の大切さや先進的な科学の現在を知る講演でした。また、「SLIM」という時事的なテーマであり生徒の興味関心が高く、研究に対しての道筋について理解し社会とのかかわりも十分に考えられるようになりました。
◇生徒の感想
・スリムという探査機は月に到着する到着予定の場所に60mほどの誤差しかなく到着したということがすごいと思った。探査機を飛ばすためにはたくさんの延期などがありとても大きいたくさんの人の希望などが詰まっているのだなと思った。今回の公演はとて難しい内容だったけど、とても興味深い話だと思った。クレーターのところに犬の名前を付けるのは面白い。
・私は今回のSSH講演会を通して、宇宙開発の難しさや重要性について再確認することができた。とくに、惑星探査に用いられるロケットローバーを開発する際に、低予算で限られたスペースにおさまり、惑星探査に必要な様々な機能を搭載するという厳しい条件をクリアする必要があることに驚いた。宇宙にはいまだ解明されていない様々な謎があるので、私も将来何らかの形で宇宙開発にかかわりたいと思った。