SSH 活動の記録

ブナ林研修に行きました

2024年6月10日 18時00分
SSH

日  時: 令和5年6月8日(土)

場  所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森

対象生徒:1年SSコース選択者

 

6月上旬、SSH事業の一環で1年SSコース選択者が、只見町への研修に行きました。生徒たちは午前中にブナリンを訪れ、植生や樹木ひとつひとつの特徴について学びました。午後にはただみ・ブナと川のミュージアムを訪れ、只見町の自然の概要を学びました。

森林の内部まで足を踏み入れることは、多くの生徒にとって初めての経験であり、苦労する様子も見られましたが、その分多くの経験が得られたことと思います。

   

SSH講演会

2024年5月2日 18時00分
SSH

日  時: 令和6年5月1日(水)

場  所: 本校第1体育館

対象生徒: 高校1~3年、中学3年生

 

会津大学コンピュータ理工学科情報システム学部門 本田親寿准教授をお招きして、「月の科学」「惑星探査画像(周回衛星)からの障害物検知とローバーの経路計画マップ作り」という演題で講演を行いました。

身近な大学が宇宙という壮大なテーマで研究を行っていることに感銘を受けている生徒が多くみられました。課題発見や問題解決のための探究活動のおもしろさを知るとともに、高校での学習の意義について考えさせ、基礎科学の大切さや先進的な科学の現在を知る講演でした。また、「SLIM」という時事的なテーマであり生徒の興味関心が高く、研究に対しての道筋について理解し社会とのかかわりも十分に考えられるようになりました。

 

◇生徒の感想

・スリムという探査機は月に到着する到着予定の場所に60mほどの誤差しかなく到着したということがすごいと思った。探査機を飛ばすためにはたくさんの延期などがありとても大きいたくさんの人の希望などが詰まっているのだなと思った。今回の公演はとて難しい内容だったけど、とても興味深い話だと思った。クレーターのところに犬の名前を付けるのは面白い。

・私は今回のSSH講演会を通して、宇宙開発の難しさや重要性について再確認することができた。とくに、惑星探査に用いられるロケットローバーを開発する際に、低予算で限られたスペースにおさまり、惑星探査に必要な様々な機能を搭載するという厳しい条件をクリアする必要があることに驚いた。宇宙にはいまだ解明されていない様々な謎があるので、私も将来何らかの形で宇宙開発にかかわりたいと思った。

 

エバヤマザクラが開花しました。(2024/04/12)

2024年4月15日 18時00分
SSH

ここ数日間の暖かさを受け、ついにエバヤマザクラが開花しました。3月後半の寒さのためか、昨年よりも7日ほど遅い開花となりました。これから満開となるのが楽しみです。

  

英語による科学講座

2023年12月21日 18時00分
SSH

日   時: 令和5年12月20日(水)

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者50名

 

科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。

生徒は、最初から最後まで英語で話を聞くという経験が貴重だったと感じていました。また、内容を理解しようと普段以上に集中している生徒が多かったです。質疑応答では実際に英語で質問し、英語でのコミュニケーションをすることもでき、とても良い機会となっていました。この講座をきっかけに今後のSSH活動で科学英語をより活用していくことを期待したいです。

分子生物学実験講座が実施されました

2023年8月22日 18時00分
SSH

日  時: 令和5年8月18日(水)、21日(月)、22日(火)
場  所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年SSコース 50名

 学校の授業では行う機会がなく、また最近新型コロナ感染症の検査として広く名前が知られているPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として本事業を実施しました。実施した実験は以下の3つです。

 ① DNAの抽出   ② PCR法による遺伝子の増幅   ③ 電気泳動法による遺伝子の解析

  以下、生徒の感想です。

 ・今回の講座では、遺伝子やタンパク質の性質を利用して、アルコール代謝能の遺伝子診断を行った。普段、自分のアルコール耐性について知れる機会がないので、実験によって調べることができて面白かった。遺伝子は生物基礎で習って以降勉強していなかったので、新たな知識を増やすこともできた。また、マイクロピペットの操作方法や撹拌・混合の方法についても学ぶことができ、今後の研究にも生かしていきたいと思った。
 ・今回の実験でPCR法や電気泳動法などの分子科学のことがよく分かった。特にPCR法はコロナウイルスが流行したときによく耳にしたが、どのようなものかよく分かってなかったので仕組みが分かり勉強になった。また、マイクロピペットや遠心分離機など実験でよく使う器具の使い方を学ぶことができた。今後使う機会があったら今回の実験を思い出して活用していきたい。
 ・今回の分子生物学実験では分子生物学の分野の精密さに驚いた。物質を計り取る際の単位が普段の実験より一つ下の単位で、繊細な操作が要求される実験だったと感じた。私は生物基礎までしか履修しておらず、内容的には難しいのかなと思っていたが、実験の際は今行なっている操作や、その原理など詳しく説明を受けることができ、理解することができた。
 ・今回の分子生物学実験講座で、コロナ禍に入りよく聞いていたPCRについて自分でも行うことによって理解を深めることができた。また、授業で習ったものの応用に近かったため授業の内容の理解も深めることができ良かった。実験は細かい作業が多く大変だったが、丁寧に行うことで自分の遺伝子を見ることができた。私の遺伝子はお酒に弱いものと強いものの両方持っていた。

 

  

令和5年度SSH生徒研究発表会

2023年8月10日 18時00分
SSH

日  時: 令和5年8月9日(水)-10日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: SSH探求部化学班

 

 全国のSSH指定校が一堂に会して、科学研究の成果を発表する、SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本校からは、SSH探求部化学班から、3年生1名、2年生2名からなる1チーム参加しました。

 この大会に向けて、ポスターの作成や発表の練習など、多くの時間を割いて準備をしてきました。残念ながら、受賞には至りませんでしたが、自分たちの研究の成果を多くの方々へ知っていただけるよい機会となりました。

 

発表テーマ  「モリブデン青法による水溶液中のリチウムイオンの定量」

 

学生セッションに参加しました

2023年8月6日 18時00分
SSH

日  時:令和5年8月5日(土)~6日(日)
場  所:双葉町産業交流センター(F-BICC)、東日本大震災・原子力災害伝承館、
     請戸小学校 ほか
対象生徒:2年希望者4名

 双葉町にて開催された、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下、NDF)主催『学生セッション「学生と考える~ふたば未来ワークショップ」』に参加しました。県内の高等学校・高等専門学校6校から計16名が参加し、双葉町の未来をテーマに話し合いを行いました。初日は、簡単なアイスブレイキングのあと、東日本大震災・原子力災害伝承館や請戸小学校などを訪れ、12年前の3月、福島県で何があったのか、その後から現在に至るまで、どのような変化があったのかを学びました。また、双葉町に移住してきた方に話を伺い、双葉町で生活していくにあたり、良かった点、あるいは課題に感じている点をお伺いしました。夜にも、原子力災害や、福島第一原子力発電所に関する生徒からの質問に対し、NDFの方からお返事をいただく機会があり、非常に内容の濃い、充実した1日を過ごしました。2日目には、千葉大学の教授から双葉町の現状について講義をいただいたあと、「双葉町の住民を増やすためには」をテーマに、どのような取組みを行うことが住民数の増加につながるか、千葉大学の学生を交え、話し合いを行いました。生徒たちからは「タクシーのサブスクリプションをつくる」「ロボットテストフィールドと関連した特化型の大学を設立し、学生を呼び込む」など多様なアイディアが出され、自分事として積極的に活動に取り組むようすが見られました。
 今回の活動を通し、生徒たちは福島県に住む人間として、起きてしまった災害の事実や地域が抱える課題を知り、当事者意識をもつことができたと思います。これを一過性のものとせず、彼らが向き合うべき未来に向け、今後も学び続けてほしいと感じました。

    

    

小学生のための科学実験講座

2023年8月4日 18時00分
SSH

日   時: 令和5年8月4日(金)

場   所: 本校理科実験室 情報演習室

対象参加者: 会津地域の小学生5、6年生 約140名

 

 主に会津地区の小学校5、6年生約140名が参加してくれました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に分かれて行いました。今回も会津学鳳中情報科学部の生徒がTA(ティーチングアシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。

 

それぞれの講座の内容は次のとおりです。

 

① スーパーよく飛ぶストローロケットを作ろう!(物理)

 スーパーボールでストローロケットを飛ばします!

② 二酸化炭素の性質を調べよう!(化学)

  地球温暖化の原因とされる二酸化炭素。この二酸化炭素は、空気中だけではなく、自然の力によって様々な形で地球上に存在しています。実験講座をとおして、二酸化炭素の性質を学ぶとともに、自然の中にどのように隠れているのか見つめてみよう!

③ 野菜を使って実験しよう!(生物)

 野菜を使って実験を行います。 身近な野菜がもつさまざまな力を体験しよう!

④ 鉱物の世界を楽しもう!(地学)

  鉱物を割ったりして鉱物の性質を調べてみよう。 また、火山灰の中から鉱物探しをしよう!

⑤ LEGO mindstormsでロボットを作ろう!(情報)  

 LEGOロボットを組み立てて、プログラムでロボットを動かしてみよう!

 

 楽しんで各講座実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味関心を深めてもらえると幸いです。

    

  

コンピュータリテラシー育成講座

2023年8月1日 18時00分
SSH

日  時: 令和5年7月31日(月)・8月1日(火)

場  所: 本校情報演習室

対象生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者

 

 SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。

 初日は1年生を対象に「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」を実施し、Excelの関数の使い方から、マクロやVBAによるプログラミングの基本構造を学んだりしました。今後の研究のなかで活用することを念頭に、実践的な内容を学びました。

 2日目は2年生を対象に「ゼロから始めるPythonデータ分析」を実施しました。Pythonによるプログラミング基本構造や、ライブラリを用いて、気象庁や会津若松市のオープンデータを使ったグラフ表示の仕方、会津のイベントに参加している店舗情報の地図へのマッピングなと゜を行いました。

 

 以下、生徒の感想です。

【Excel VBA講座(1年)】

・実際にコードを書いてスペースや大文字、小文字のミスが起きてしまうことが多かったのでそこに気をつけて書きたいと思いました。成功して動いた時にはとてもうれしかったです。

・グラフの作成の仕方から、計算の仕方、マクロの使い方など今後必要になってくるであろうスキルを身に着けることができたと思います。

・初めてのことばかりでうまく操作が実行されないときもあったが、隣にいる友達と協力することで解決できた。

  

【Pythonデータ分析講座(2年)】

・今回の講座では、以前から慣れ親しんでいたPythonを基礎から詳しく学ぶことができた。

・演算や繰り返しなどの関数は知っていたが、外部データの取り込み・出力に関する関数は初めてで、とても勉強になった。

・今まで知らなかったpythonによるプログラミングの可能性を感じ、これからより深く学んでいきたいと思う。

 

国際メンタリングワークショップJoshi kai in Fukushima 2023

2023年7月31日 18時00分
SSH

日  時:令和5年 7月 28日(金)~31日(月)

場  所:いわきワシントンホテル、富岡町文化交流センター学びの森、とみおかアーカイブミュージアム、福島第一原子力発電所

 

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)主催、経済協力開発機構(OECD/NEA)共催の、理工系の進路を希望している国内の女子高校生を対象としたワークショップに本校の女子生徒(1年生3名、2年生1名)が参加してきました。

世界で活躍する女性研究者自身の研究内容発表、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の現状についての解説、原発事故からの復興に向けた本県の取り組みの紹介など、数々の講義聴講や、国内やルーマニアの女子高校生と自分の将来像をテーマにディスカッションを行いました。

初日の夕食はホテルでのレセプションが開催され、地元の食材を使った多彩な料理を堪能できました。

最終日は東京電力福島第一原子力発電所職員による各施設の説明と高性能多核種除去設備ALPS処理水の安全性の講義を受けた後、廃炉を視察しました。

女性研究者や国内の女子高校生たちとの4日間は大変有意義なものであり、自分自身を見つめなおす大変貴重な経験となりました。