SSH 活動の記録

2022年12月の記事一覧

英語による科学講座

日   時: 令和4年12月23日(金)

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者50名

 

科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。

英語の苦手な生徒もいる中で、生徒に寄り添っていただき、とても丁寧に話が進んでいったため、分かりやすかったという感想が多数ありました。今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。

今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックなどを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では苦戦しながらも英語での質問をすることができていました。この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

サイエンスブロッサム育成講座(12月20日)

期  日: 令和4年12月20日(火)
場  所: 本校大講義室
対象生徒: 中学3年生、高校1、2年SSコース選択者

 理系女子の育成を目指す「サイエンスブロッサム育成講座」では、福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授 前川直哉氏をコーディネーターとしてお招きし、「ジェンダーギャップ」を話題とするパネルディスカッションを開催しました。パネラーには、ジェンダーギャップの大きい職業や職場において、性別マイノリティとしてお仕事をされている方に加え、本校生徒3名も参加してもらいました。
 前川氏からジェンダーギャップに関するデータ提示と説明をいただきながら、パネラーの方々による「性別マイノリティであることのメリット・デメリット」を皮切りに、アンコンシャス・バイアスやライフワークバランスなど、社会や個人が抱える大きな問題について議論を深めました。多様な価値観が反映される社会について考えるきっかけにしてもらいたいと思います。

<パネラーの方々>
 会津若松市立大戸中学校 校長 津田直子氏
 一般財団法人竹田健康財団 竹田綜合病院 看護師 若林昌昭氏
 東日本旅客鉄道株式会社 東北本部 仙台信号通信技術センター 福島メンテナンスセンター 主任 畠山早也夏氏

<生徒の感想>
 社会の中で実際に活躍している方の話を聞けてとても勉強になりました。自分も進路選択や職業選択の時に男女の差で悩む人が減るといいと思いました。偏見のない、男女平等の世の中になるためには一人一人の意識が大切だと分かりました。

 普段ニュースや新聞で見るようなことだけではなくて、実際の現場での声や詳しい調査について知ることができたいい機会だった。日本のジェンダーギャップが思っていた数値より大幅に下回っていることに驚いた。最近ではジェンダーギャップをなくすための対策がされていたりするが、改善していくにはまだ時間と環境の改善が必要になると感じた。職業によっての男女人数の差や、環境の差があることをきいて現状を知ることができたのでこれからも自分の考えを持って生活していきたい。

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第41回福島県高等学校総合文化祭 活動優秀校公演

日  時: 令和4年12月18日(日)

場  所: いわき芸術文化交流館アリオス

対象生徒: SSH探求部古生物班 高校2年生 2名

 

福島県高等学校文化祭自然科学部門ポスターの部において優秀賞を獲得した「上部白亜系双葉層群足沢層に産する有孔虫について」のポスター発表を行ってきました。

いつもとは違う一般の来場者に対して発表することができ、発表のしかたなど工夫し伝えられ、研究の成果を普及することができました。

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 成果発表会

日  時: 令和4年 12月17日(土)

場  所: スマートシティAiCT交流棟

対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 

 月1回開催してきた全5回の検討会議を終え、成果発表会をおこないました。テーマは、以下の6つになります。

グループ1:人口減少・流出対策について

グループ2:担い手不足解消について

グループ3:地域活性化・魅力化について~会津木綿の活用方法~

グループ4:地域活性化・魅力化について~Instagramを利用した情報発信~

グループ5:職業間等に関しての教育支援について

グループ6:健康維持向上について

 

 最後まで、課題に向き合い解決方法を模索してきた結果をそれぞれ報告してくれました。どれも目を引くような提案をしてくれました。協力いただいた企業・自治体の方には大変感謝しております。次年度も引き続き、多くの生徒と企業・自治体に参加いただき実施していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

 

 今回のALMSを通しての感想は以下の通りです。

○全体を通した生徒側の感想(一部抜粋)

・始めは白紙から始まった課題がグループ内での検討会や、中間発表会でいろいろな企業さんからの意見を踏まえてまた練り直したりして最終発表まで持ってこられたのがすごく嬉しいです。またここで終わるのではなく、これからも続行して行きたい。

・課題提示から、フィールドワーク、話し合いと、ザベリオの人達や企業の人達と協力して、最終発表まで持ってこられてよかったなと思います。持続する活動が課題解決策になったので、これからもみんなと繋がりを保ちながら、活動をより発展させ、あとの世代に受け継いでいくものにしていきたいです。もっと会津地区の高校が参加して、大きな活動になっていったらいいなと思います。

・今回の活動をとおして他の高校と関わって活動すること自体が初めての経験だったのでとても緊張したのですが、この半年間をとおして一緒のグループの子と仲良くなれました。この活動は将来にとても役立つことなので、いい経験ができて良かったです。またこの機会があったらぜひ参加したいです。

○全体を通した企業側の感想(一部抜粋)

・会津地域のことをさまざまな側面から分析して、課題解決に向けて取り組んできたと思います!是非実行に向けて、企業も全面的に支援していければいいと思います。

・全体をとおして、高校生のプレゼンテーション、資料の内容が素晴らしく、自分が高校生の頃を思い出しても同じようにはできないと感じました。会津の課題は何なのか、何を課題解決策とするのか非常に難しいテーマでしたが、皆様我がごととして捉えられていたので感銘を受けましたし、いい経験になったと思います。

・全体的に取組から発表までかなりまとまっており、いい結論に至れていたと感じました。正直高校生の発表と高を括っていた気持ちも少しあったのですが、いい意味で裏切られました。彼ら彼女たちの観点を、この街で仕事する上で大切にしたいなと思いました。

     

     

あいづサイエンスフェア

日  時: 令和4年12月10日(土)

場  所: アピオスペース

対象参加者:会津地区を中心とした小学生以上の一般の方(保護者同伴であれば未就学児可) 

講   師: 中学校情報科学部 26名 高校SSH探求部 20名

 

 地域の小学生に対し理科的素養の向上と会津地域の高校生による実習発表体験の場、そして本校SSH事業普及のために実施しました。今年度は本校の会津学鳳中学校情報科学部と会津学鳳高校SSH探求部の生徒が講師として一般参加者に対して科学実験講座を行った。

 《あいづサイエンスフェア 科学実験講座一覧》

科目 講座名 内容
物理 空気砲をつくってみよう 様々な空気砲を作成、演示
化学 入浴剤をつくってみよう クエン酸と重曹で入浴剤を作製
生物 色が変わるイクラをつくってみよう アルギン酸ナトリウムを用いた実験
地学 楽しい大気圧の世界! 大気圧を利用し、プラコップを釣る実験
情報 プログラミングしてタイムアタックしよう! ロボットを動かすためのプログラミング

生徒たちが企画した講座を参加者たちは自由にブースを回り楽しみながら科学に親しんでいました。また、学鳳生も最初は戸惑っていた説明も、最後には柔軟に年齢に合わせた説明を工夫しながら丁寧に行っていました。