学校長メッセージ
本校は一九二四年、大正十三年に若松実業女学校として産声を上げ、戦後、県立若松女子高等学校として地域の女子教育を支えてまいりました。
平成十四年に共学化し、総合学科の会津学鳳高等学校に、そして五年後の平成十九年には、県内初の併設型中高一貫教育校、福島県立会津学鳳中学校・高等学校としてスタートとしました。以来、常に時代の要請に応え、会津地区の高校教育の先頭に立ってきた本校は、昨年度創立百周年を迎えました。
教育方針に「夢と学ぶ意欲を育み、知・徳・体の調和の取れた視野の広い心身ともに健全な人間を育成する全人教育を行う」ことを掲げ、「国際化、情報化社会に夢拓く力の育成」をコンセプトに教育目標を定め、会津大学をはじめとする教育機関や研究機関等とも連携しながら、理数教育、外国語教育、国際理解教育、情報教育など様々な分野において、質の高い教育の実践に努めております。
また、併設型中高一貫教育校としての特色を踏まえ、中学校から高等学校での学習を視野に入れた発展的な学びを取り入れるとともに、発達段階に応じたきめ細かい指導を行い、人間性と社会性に富む有為な人材の育成に取り組んでおります。
更に、将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため理数系教育に重点を置いた研究開発を行う「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)事業、Ⅲ期目5年間(令和3年度から令和7年度)の指定を受け、全校生がScience日新館構想に基づく様々な取組や課題研究を通して、5つの資質・能力「課題発見力」「創造的思考力」「情報活用能力」「コミュニケーション力」「グローバルリーダーシップ」の向上を目指します。会津学鳳101年目の今年。不確実で複雑な、誰も正解を知らない予測不可能な課題に向き合わなければならないこれからの時代において、生徒の人生の基盤づくりに資する教育に努めるとともに、生徒たちが輝くより良い学校づくりに挑戦してまいります。
引き続き会津学鳳中学校・高等学校へのご支援ご協力をお願い申し上げます。
令和6年4月
福島県立会津学鳳中学校・高等学校長 吉田 洋子