SSH 活動の記録

記事

1年SSエッグドロップコンテストが行われました(10月30日)

日   時:令和元年10月30日(水)

場   所:会津学鳳高校

対象生徒:1年科目SS選択生徒

 

 10月30日(水)1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、「円錐形の機体は禁止する」という新たなルールを加えての実施となりました。10月9日(水)に行われた1回目の投下では40分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、14班中3班が卵を守ることができました。さらに、新たに生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では14班中6班が成功を収めました。

いずれの班も、「2枚の画用紙とたこ糸」という限られた材料のなかで工夫を凝らし、独創的な機体を作り上げることができました。今後は、今回のエッグドロップコンテストや機体作製の取り組みをもとに論文を作成していく予定です。

作製した機体投下の様子投下の様子2

1年SSエア研究発表会・表彰式が行われました(10月3日,30日)

日   時:令和元年10月3日(水),30日(水)

場   所:講義室1

対象生徒:1年科目SS選択生徒

 

 1年科目SS選択の生徒によるエア研究の発表会と表彰式が行われました。毎年本校では、科学的リテラシーの向上を目的とし、「エア研究」を行っています。「エア研究」とは高度な先行研究の論文を読み、理解を深め、その内容を生徒自身がポスターで発表する取り組みです。今年度も発表会に向けて14グループが各分野ごとに論文を読み進めました。

発表会の様子発表会の様子2

発表会本番では、難しい質問にもしっかりと対応する姿が見られました。

審査の結果、「テレイグジスタンスロボットの研究」についてまとめた班が最優秀賞となりました。今回、培ったコミュニケーション能力や表現力を今後の活動に活かしてほしいと思います。

ふくしま環境教育フォーラム2019

日   時: 令和元年8月10日(土) 10:00~15:00

場   所: 福島県環境創造センター

対象生徒: SSH探求部 物理班の生徒3名

 

 SSH探求部での日頃の研究活動を外部に披露し、意見交換を行うことにより知見を深め、以後の活動の励みとすることを目的としてフォーラムに参加した。

 福島県環境創造センターをはじめとする“ふくしま環境活動支援ネットワーク構成団体”17団体と福島県内の高校15校がそれぞれの研究や取り組みを披露した。ポスター発表形式で発表を行い、生徒たちは多くの来場者に自分たちの研究テーマである“ペロブスカイト太陽電池”について熱く語った。また、他の団体の取り組みを見学し、同世代の興味深い取り組みに熱心に耳を傾けていた。講師として本フォーラムに招待されていた柳田理科雄氏(空想科学読本シリーズの著者)も本校生徒の研究発表に助言をくださり、充実した時間を過ごすことができた。

 ぜひ今回の経験を今後の研究活動に活かしていってほしい。

研究成果を発表柳田理科雄氏からの助言

第4回福島第一廃炉国際フォーラム

 今年12月に行われる台湾研修において現地の高等学校や大学で、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故後における福島の現状を伝えるために、生徒自身が正確な知識を身に付け、発信する力を育成することを目的として参加しました。

 8月2日(金)(に前日入りし、)オリエンテーションを受け、発表グループの作成を行いました。福島県内外から高校生が集まり、交流を深めました。 

 8月3日(土)、廃炉資料館(富岡町)と福島第一原子力発電所を訪れ、専門家からの説明をうけながら事故後の生々しい現状と復興が進んでいる様子を見学しました。事故当時のままの所や改修が進み新しい街並みとなった所を生徒は真剣に見つめていました。午後からは、復興や廃炉に向けて最前線で活躍する方々の講演を聞いたり、グループで問題意識を共有し発表に向けたディスカッションをしたりして、午前中に身に付けた知識を深めました。最終日の発表会に向け夜遅くまで意欲的に活動を行いました。

 8月4日(日)、富岡町文化交流センター「学びの森」で各グループの成果発表会を行いました。各グループが2日間で身に付けた知識を基に、福島の復興や廃炉についての課題や必要であると考えたことを科学的な立場や社会的な立場、様々な面から見つめ、発表しました。山名元氏(原子力損害賠償・廃炉等支援機構理事長)やウィリアムDマグウッド4世氏(経済協力開発機構/原子力機関[OECD/NEA]事務局長)からも発表についてお褒めの言葉をいただき、生徒たちの表情は充実感でいっぱいでした。

 3日間の研修をとおして、福島の復興や廃炉により関心を持ち、主体的に考え、周囲に伝える力を向上させることができたようです。今回の学びをしっかりと台湾研修に繋げていってほしいと思います。

オリエンテーションの様子専門家からの説明グループディスカッションの様子前日夜のリハーサル発表本番の様子記念写真撮影(中央左がウィリアムDマ グウッド4世氏、右が山名元氏)

夏の科学研修 (8月5日 家畜改良センター見学)

日   時: 令和元年8月5日(月)

場   所: 国立行政法人家畜改良センター

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 8月5日,動物資源コースの生徒が西郷村にある国立行政法人家畜改良センターを見学しました。家畜改良センターは,家畜の生産性向上,品質向上,コスト削減のために,家畜改良や飼料作物の研究を行っている国立の施設です。

 午前は,家畜の繁殖技術の研究,肉質評価の方法,遺伝分析の研究について,実際の研究に用いられている機器を見ながら説明を聴きました。

 午後は,牛舎を見学しました。生後90日の子牛から,体重740kgを超える大きな牛のいる牛舎1つ1つを見せて頂きました。また,それぞれの成長過程で効率よく家畜を育てるための餌の工夫などの貴重なお話をお聞きすることができました。

 今回の研修をとおし,学校の授業では学ぶことのできない畜産という分野を触れ,課題解決のための新たな視野を手に入れることができたと思います。

 独立行政法人家畜改良センターの皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

 

夏の科学研修(8月1日 発電所見学)

日   時: 令和元年8月1日(木)

場   所: 柳津西山地熱発電所 第二沼沢発電所

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 本校では「県内各地で持続可能社会について学ぶこと」を目的とし,1年生科目SS選択生徒を対象に「夏の科学研修」を行っております。

今年度は ,①再生エネルギーについて学ぶコース ②動物資源について学ぶコース

の2つに分かれて研修を実施することとなりました。

 

 8月1日,再生エネルギーコースの生徒が地元会津の2つの発電所を見学しました。

 午前は,柳津西山地熱発電所とPR館を見学しました。地中から熱水をくみ上げる仕組みや,使用された蒸気の循環経路など,実際の施設を見ながら,説明を聴きました。また,地熱発電所の変遷や今後の活用法についての貴重なお話を聞くことができました。

 午後は、金山町の第二沼沢発電所を見学しました。地下にある施設を実際に歩きながら,只見川から沼沢湖へ水をくみ上げる仕組みや,揚水式発電所である第二沼沢発電所の役割についてお話を聞くことができました。

 2つの発電所の見学をとおし,持続可能社会に向けて必要不可欠である再生可能エネルギーの利点や課題について,一人ひとりが考えるきっかけとなりました。今後の探究活動に生かしてほしいと思います。

東北電力株式会社の皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

地熱発電所PR館地熱発電所第二沼沢発電所①第二沼沢発電所②

女性科学者実験講座(7月24日)

日   時: 令和元年7月24日(水)

場   所: 理科実験室2

対象生徒: 1,2年科目SS選択女子生徒

 

 本校1・2年科目SS選択の女子生徒を対象に女性科学者実験講座が行われました。

今年度は「香り」をテーマに,オレンジの果皮から香り成分であるリモネンを取り出す実験と,果物の香りであるエステルを合成する実験を行いました。実験の説明を聞いた後,各班でコミュニケーションをとりながら,実験操作を進めていました。また,疑問点を話し合ったり,先生方に質問したりと,意欲的に取り組む姿勢が見られました。今回の講座をとおして「香り」についての理解を深めるとともに,科学的な視野を広げ,より深い探究心を身に付けることができたと思います。

SSH海外研修事前学習「廃炉のいろは 共創ワークショップ」

日   時: 令和元年7月5日(金) 16:00~18:40

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 海外研修を希望しているSSH選択高校2年生 27名

 

海外研修(台湾研修)において、台湾の高等学校や大学で東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するために事前学習会をおこないました。この学習会では、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の協力を得て、立命館大学衣笠総合研究機構 開沼博准教授による廃炉についての講義の後「はいろのいろはカード」を作成し発表をおこないました。ワークショップでは、各班に分かれて現在廃炉について疑問に思っていることを書き出し、その中で課題となるものを1つ抜きだし、課題への対策や解決状況を考えながら見通しをまとめ、発表を行いました。

このワークショップを通して、生徒たちは自分たちの問いに対してどのようなことを知り、考えていかなければならないかを理解することができました。また、廃炉の現状を初めて知った生徒も多く、これから復興に向けて正しい知識を発信できるような力を身につけていかなかければならないと実感し、今後に繋げていきたいと考え始めているようでした。

190705_共創WS@福島県立会津学鳳高等学校.pdf

 

国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima に参加しました(8月2~3日)

日 時 :令和元年8月2日(金)、3日(土)
場 所 :福島県環境創造センター交流棟コミュタン福島
参加生徒:台湾研修に参加する女子4名(希望者)

 理工系分野での女性の活躍促進のため、女子高生に多様なキャリアを考える機会を提供することを目的に、「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」 が8月2日(金)、3日(土)に開催されました。
 本校のSSHコースを選択し、台湾研修に参加する女子生徒の中から4名が参加しました。この研修は、台湾研修の事前研修も兼ねています。当日は、海外の高校生、国内外を問わずに集まってくださった研究者、経済産業省エネルギー庁などで活躍されている国家公務員、株式会社ドワンゴなどの一般企業で開発に携わっている方など、多様な理工系分野のキャリアを持つ方々とデスカッションを行いました。様々なキャリアを持つ参加者とデスカッションすることで、理工系分野に進学した際の将来の職業や人生設計などについて考えることができました。
 今後の学校生活やSSH活動に大変有意義な知見を得られる機会となりました。

令和元年度 SSH産業社会 野外研修を実施しました(6月8日)

日  時: 令和元年6月5日(水),8日(土)

場  所: 本校大会議室,只見町

対象生徒: 高校1年生 51名,高校3年生1名

 

今年度も,只見町の天然林や人工林を巡る野外研修を行いました。

 野外研修に先立ち,6月5日(水)には事前講義を行いました。講師の先生には,前年度に引き続き,只見町ブナセンターのセンター長である新国勇さんをお招きしました。野外研修当日に森を歩く中で,何を見るべきかを丁寧に講義していただきました。具体的には,森林の見分け方や,樹種の違い,遷移のしくみ,持続可能な社会などについてです。野外研修での生徒の様子や生徒が研修後に書くアンケート結果を見ていると,事前講義があってこそ当日の野外研修が充実したものになっていることが分かります。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じます。

 研修当日の6月8日(土)には,新国勇さんに加えて只見町公認インストラクターである渡部和子さん,高原豊さんを講師にお招きしました。あいにくの雨でしたが,森林内部,特にブナ林に入ると雨が弱くなったように感じました。これは,ブナの葉が光を求めて,林冠を密に展開しているためです。普段,森を歩くことさえほとんどない生徒たちにとって,雨の日しか味わえない森の力を体験した貴重な研修となりました。

 癒しの森では,天然林(ブナ林)の他,人が植えた人工林(スギ林,カラマツ林),人が管理,利用してきた二次林(ミズナラ林)を見て回りました。教科書に載るような巨大なギャップでは,巨大なブナの倒木と,光を求めて成長する芽生えや木々を目の当たりにし,ギャップダイナミクスによる遷移のしくみを深く理解することができました。昼食をはさんだ後のあがりこの森では,人が手を入れたブナ林を見学し,癒しの森との違いや持続可能な社会の重要性を学びました。今回見学した内容は,生物基礎でも勉強するものです。本研修により,生徒たちの理解がより深まることが期待できます。

  本校SSHの事業テーマであるSustainability = 持続可能性の視点をもとに,ユネスコエコパークに認定された貴重なブナ林を守り,生物多様性の保全をするためにどのように取り組んでいくか,福島県民である私たち1人1人が考えなければならないと感じました。

事前講義の様子 癒しの森のブナブナの芽生え

癒しの森の天然林に生じたギャップ内での講義集合写真あがりこの森での研修

広島大学付属高校より寄贈されたエバヤマザクラ 初開花

日   時: 平成31年4月24日(水)

場   所:本校 東グラウンド北側

 

本校には,平成27年末に広島大学付属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」があります。この「エバヤマザクラ」が,植樹して約3年が経った今年4月21日に初めて開花しました。

当時(植樹式)の記事はこちら

http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722

 エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学付属高校です。

 広島大学付属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。磐城高校では先に開花したとの情報があり,本校でも今か今かと待ちわびていたエバヤマザクラの初開花がついに実現しました。

 本校と広島大学付属高校の縁を思い起こすとともに,今年度のSSH事業を行うにあたって幸先良い吉報となりました。

エバヤマザクラの木エバヤマザクラの花エバヤマザクラの花2

平成31年度 SSH産業社会 SSコース選択ガイダンス

日  時: 平成31年4月11日(木) 7校時

場  所: 本校 大会議室

対象生徒: 高校1年生 240名

 

 今春入学した高校1年生240名を対象に、学校設定科目「SSH産業社会」のSSコース選択ガイダンスを行いました。SSH事業の趣旨・目的の説明の後、1年次のSSコースの活動の目的や意義を年間計画とともに示しました。さらにコース選択の参考としてSSH探求部生物班がおこなった課題研究「ダンゴムシの腸内共生細菌の研究~木材成分分解菌について~」の発表や台湾研修のプレゼンテーションを行いました。発表した3年生は研究を進めていく中での辛かったことや嬉しかったことなどの話もあったため、新入生にとって大いにコース選択の参考になったものと思います。

全体ガイダンス成果発表台湾研修発表