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令和2年度 「科学の甲子園」福島県大会に参加しました
日 時:令和2年11月8日(日)
場 所:福島県教育センター
参加生徒:高校1、2年生希望者13名
令和2年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月8日(日)に福島県教育センターで行われました。
今年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から各校2チームのみの参加だったため、2年生(6名)と1年生(7名)の2チームで参加しました。
大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。
(1)筆記競技(配点180点)
- 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
- 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
- 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「ミニ熱気球」)
今年度の大会は、県内7校12チームが参加しました。
入賞は逃しましたが、今回の経験を探究活動に活かしてほしいと思います。皆さん、お疲れさまでした。1年生の皆さんにはぜひ来年も挑戦し、入賞を目指してもらいたいと思います。
1年SSブナ林研究発表会・表彰式が行われました
日 時: 令和2年9月23日(水),10月15日(木)
場 所: 物理実験室
対 象 生 徒 : 1年SS選択生徒
1年SS選択の生徒によるブナ林研究の発表会と表彰式が行われました。
今年度は毎年実施していた「エア研究」に代わり、夏季休業中に実施した「野外研修」を通して、決められたテーマに沿って班ごとに調査・研究を行い、ブナ林に対する理解を深め、その内容を生徒自身がポスターでまとめて発表を行いました。担当教員による指導のもとポスターの作製と練習を行い、本番に臨みました。
生徒たちは緊張した様子でしたがどの班も熱心に発表を行い、教員による審査と生徒による投票の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。
順位 | テーマ |
ベストポスター賞 | 多様性をもたらす遷移 |
グッドポスター賞 | 遷移におけるブナ林とギャップ |
グッドポスター賞 ベストオーディエンス賞 |
ユビソヤナギについて |
ベストオーディエンス賞 | 只見の生物多様性について |
令和2年度科目スーパーサイエンス 分子生物学実験講座
日 時: 令和2年8月17日(月)~19日(水)
場 所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計36名
講 師: 本校教員
学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として、本事業を実施しました。また、今回はコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。
実施した実験は以下の3つです。
- DNAの抽出
- PCR法による遺伝子の増幅
- 電気泳動法による遺伝子の解析
◆生徒の事後アンケート
- コロナ関連のニュースで「PCR検査」という単語をよく耳にするので、タイムリーで興味深かった。実際の方法を体験し理解できてよかった。とても貴重な経験だった。
- 使用したことのない機器ばかりで上手にできるか不安だったが、先生方から丁寧に教えていただいたので積極的に参加できた。
- 初めて使う器具や薬品についての使用方法や性質などの知識を身に付けることができた。
- 実際に実験の作業をやり、かなり多くの時間を費やすことやその細かい作業の大変さを知ることができた。分子生物学は面白いが難しいものだと実感した。
- 先生の説明が丁寧にあった上での実験だったので、分かりやすかった。
- 作業をただやるのではなく、どのような原理なのか、その操作によって何を調べようとしているのかを理解することができた。
R2年度 SSH野外研修 天候にも恵まれました
日 時: 令和2年8月1日(土),2日(日)
場 所: 只見町 田子倉ダム・只見町ブナセンター・ユビソヤナギ自生河畔林・恵の森
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
長かった梅雨が明け、夏らしい天候の中、1泊2日で野外研修を実施しました。講師には,事前研修に引き続き新国勇さん,加えて只見町公認インストラクターの渡部和子さん,高原豊さんにもお世話になりました。研修の内容は次のとおりです。
1日目
・田子倉ダム
自然環境と電源開発についての講義。 ダム湖の景観を観察しながら雪食地形についての学
習。
・只見町ブナセンター
只見町の概要。豊富な展示資料をもとに只見町の植生、動物の生態についての学習。特別に生きたサンショウウオのアルビノを見せていただいた。
・ユビソヤナギ自生河畔林
3種類(ユビソ・オノエ・シロ)のヤナギの葉の違いによる分類方法の学習および実習。
・ブナ林
ブナの木の観察。偶然ヤマナメクジの交尾に遭遇、ナメクジの生殖について学習。
・セミナー(夜の研修)「森林の見方」
人工林・二次林・自然林について・森林の遷移・階層構造についての講義。ブナ・コナラ・ミズナラの葉の違いによる分類方法と実習。
・星の観察会
天候に恵まれたので急遽実施したが、月夜で条件が悪く、夏の大三角形の確認で終わった。
2日目
・恵の森
布沢川の沢沿いの森の観察。ギャップ更新の観察。前々日の雨のためやや増水していた沢を渡渉しながら森の観察。
生徒の感想(実施後の生徒アンケートより)
・Sustainabilityについて詳しく説明があったこと。
・只見の研修に行く前に、只見の自然や地球環境について知れたこと。
・環境問題について、人間の今後の課題について理解を深めた。
・他県の自然でなく、福島県内(自分たちが住んでいる県内)についての自然を学べたこと。
・実際に自分で、ユビソヤナギを見つけたり、ブナの木をさわれたりできたこと。
・事前講義で学んだ内容を実際に観察できたこと。
・フィールドワークがたくさんあったこと。
初めての1泊2日での野外研修でしたが、生徒アンケートにもあるように時間に余裕をもって研修プログラムを実施することができ、充実した研修を行うことができました。
研修内容を計画する際に只見町文化財調査員の新国勇さんに協力していただき、大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
R2年度 SSH野外研修 より深い学びのための事前講義
日 時: 令和2年7月29日(水)
場 所: 本校物理実験室
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
今年度のSSH野外研修は新型コロナの影響により時期を8月にずらし、また毎年夏季休業中に実施していた夏の科学研修も兼ねて1泊2日の日程で只見町で実施することにしました。
野外研修に先立ち,7月29日(水)には、より深い学びのために事前講義を行いました。講師には只見町文化財調査員の新国勇さんをお招きしました。新国さんには、只見町で野外研修を行うようになってから引き続き講師としてお世話になっています。
講義では只見町の概要、只見町のユネスコエコパーク指定とその意義についての話があり、研修地の只見町の自然環境が世界に誇ることのできる貴重な自然遺産であることがわかりました。
また、環境活動家グレタ・トゥーンべリさんの演説動画と新国さんのわかりやすい説明により、Sustainability(持続可能性)の視点から次の世代に環境を引き継ぐことの重要性について学びました。
研修後の生徒アンケートの結果から,事前講義により野外研修の内容の理解が深まり、充実した研修ができるようになったことがわかりました。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じました。
参考
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)について
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始されました。
ユネスコエコパークは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。(認定地域数:124か国701地域。うち国内は10地域。)※2019年6月現在世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組みを進めることが求められます。
令和2年度 小学生のための科学実験講座
日 時: 令和2年8月5日(水)
場 所: 本校実験室、情報室
対象生徒: 小学校5,6年生 202人
会津地区を中心とした地域の小学校5、6年生約200人が参加しました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に20名ずつ参加するかたちで行われました。なお、今年度はマスクの着用、3密を避けるなど、コロナ対策をとったうえでの実施となりました。それぞれの講座の内容は次のとおりです。
〇 熱のエネルギーを利用するポンポン船を作ろう! (物理)
ろうそくの火を使用して水上を走るポンポン船を作成しました。より速く走るポンポン船の作成に挑戦しました。
〇 レモンの不思議実験! (化学)
レモンをテーマに様々な実験を行いました。皮に含まれる物質リモネンで発泡スチロールをリサイクルしたり、果実に含まれる物質アスコルビン酸(ビタミンC)で金メッキをしたりなど、楽しくてためになる実験を行いました。
〇 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
〇 石は本当に磨けばひかるのか?! ~岩石標本をつくろう~(地学)
岩石の一面を磨き、一般的な火成岩の岩石標本をつくりました。岩石の特徴がわかる実験でした。
〇 ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
LEGOブロックを使って組み立てたロボットを、プログラミングして動かしました。
令和2年度放射線実習講座
日 時: 令和2年7月31日(金)
場 所:大講義室、物理実験室、中学実験室
対象生徒:SSH産社40名
7月31日(金)の午後に、本校において放射線実習講座が実施されました。講座は2部構成で、前半は大講義室において原子や放射線の種類、人体への影響について詳しく学びました。後半は密を避けるため2班に分かれ、はかるくんを使った自然放射線の測定実験、距離の逆2乗の計測実験、γ線の物質の吸収実験を行いました。グラフ作成や数値計算などもありましたが、生徒達は熱心に実験を行い、充実した時間を過ごしました。
広島大学附属高校より寄贈されたサクラ 開花
日 時: 令和2年4月23日(木)
場 所:本校 東グラウンド北側
4年ほど前,平成27年末に広島大学附属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」が開花しました。
当時(植樹式)の記事はこちら
http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722
エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学附属高校です。
広島大学附属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。ついに、昨年の4月21日に本校のエバヤマザクラは初開花しました。そして、今年もエバヤマザクラは美しい花を咲かせています。
本校と広島大学附属高校の縁を思い起こすとともに,現在の困難な状況の中,ほんの少しですが心が癒されました。
SSH通信 science日新館vol.34をアップロードしました。
令和元年度研究成果発表会
日 時: 令和2年2月20日(木) 10:00~
場 所: 本校第1・2体育館
対 象 生 徒 : 全校生徒
令和元年度研究成果発表会が2月20日に開催されました。
今年度は規模を拡大し、一日の開催で高校1・2学年全体の探究活動と、中学校3学年RPの発表を行いました。また、ポスター発表では、見学者の投票によるベストポスター賞の投票も行いました。
発表会の内容は以下のとおりです。
10:00~ 開会
10:10~11:10 全体発表 その1【第1体育館】
・高校1年科目SS活動報告
・2年科目SS、SSH探求部課題研究 その1
・海外研修報告
・SSH活動実績報告
11:20~12:20 ポスター・口頭発表 その1【第2体育館】
12:20~13:00 昼食
13:00~13:40 全体発表 その2【第1体育館】
・高校1年産業社会
・高校2年課題研究
・13:45~14:45 ポスター・口頭発表 その2【第2体育館】
・14:50~15:05 全体発表 その3【第1体育館】
・中学3年RP 課題研究
・2年科目SS、SSH探求部課題研究 その2
15:35~ 閉会
発表者は一様に緊張した面持ちでしたが、発表はとてもすばらしく、多くの来賓の方々や、保護者の方々にも大変好評でした。
高校1年探究活動発表会が行われました。
日 時: 令和2年2月12日(水)
場 所: 会津学鳳高校大講義室
対象生徒: 高校1年生
2月12日(水)6・7校時に、高校1学年探究活動発表会が行われました。
本校高校1年生は、課題を発見し、解決していく力を養成することを目的に、授業時間や放課後の時間を利用して探究活動を行ってきました。SS選択の生徒は「仮説を検証するための科学実験」、産社選択の生徒は「文化や歴史などをテーマとした文献調査」をもとに、いくつかの分野に分かれて活動を進めてきました。
今回はそれぞれの分野で選ばれたSS・産社代表10班が、これまでの探究活動の成果をスライドで発表しました。
初めての探究活動であり、データの扱い方やスライドのまとめ方に難しさを感じた生徒も多かったようです。
今後は今回の活動を振り返り、2月20日(木)に行われるSSH課題研究発表会に向けて準備をしていく予定です。
令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会(東北地区SSH指定校発表会)
日 時:令和2年1月24日(金)~25日(土)
場 所:山形県立東桜学館中学校・高等学校
対象生徒:高校2年SS選択者39名のうち10名及びSSH探求部の1年生3名(生物班4名、情報班4名、物理班5名の計13名)
「令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会」が1月24日(金)~1月25日(土)に山形県立東桜学館中学校・高等学校で行われました。この発表会は東北地区6県のSSH指定校など、理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が、授業や部活動で取り組んできた研究成果を発表し、参加者との対話を通じた交流・評価により切磋琢磨することで、これからの活動や研究を質・量の両面で活性化することを目的として実施されています。
今年度は19校から約300名の生徒が参加しており、本校からは、生物班、情報班、物理班の3班計13名(高校2年SS選択者10名及びSSH探求部1年生3名)が参加しました。
その内容は以下のとおりです。
◎1月24日(金)(1日目)
- 口頭発表(13:00~17:30)
物理班(ペロブスカイト太陽電池TiO2層膜厚変更実験について)が発表しました。 - ポスター発表アピールタイム(17:40~18:20)
◎1月25日(土)(2日目)
- ポスター発表(9:10~10:55)
生物班(ダンゴムシの腸内セルロース分解菌の単離について)情報班(Word2Vecを利用した加法構成性と人間の感覚との比較について)が発表しました。 - 口頭発表者も含めた意見交換等の自由交流(11:00~11:30)
生物班と情報班はポスター発表、物理班は口頭発表を行いました。東京大学や東北大学、山形大学の先生方が指導助言者として招かれており、ご指導いただきました。”丁寧な実験を行っている”と評価された一方で、実験の回数やデータの扱い、考察について不足している点や改善点を鋭く指摘され生徒たちは大変勉強になりました。
女性科学者講演会
日 時: 令和元年12月17日(火)
場 所: 本校大講義室
対象生徒: 中学3年生、1年SSH選択者、2年SSH選択者(39人)
令和元年12月17日(火)本校大講義室のおいて、帝京大学理工学部講師 佐野和美 先生を講師としてお招きし、「あなたも科学者を目指してみませんか?」という演題で女性科学者講演会を開催しました。
講演では、科学者とはどのような職業なのか、また、科学者になるためにはどのような進路があるのかなどを、ご自分で研究されている分子生物学や科学コミュニケーションなどのお話も織り交ぜながら、中学生にもわかりやすくお話ししていただきました。
生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、自分自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。
令和元年度SSH台湾海外研修
日時:令和元12月22日(日)~12月26日(木)(4泊5日)
場所:台湾(新竹市、台北市等)
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者のうち希望者28名
12月22日(日)(研修1日目):移動日
12月23日(月)(研修2日目):国立清華大学研修等
12月24日(火)(研修3日目):建国高級中学研修等
12月25日(水)(研修4日目):新竹市および台北市内研修
12月26日(木)(研修5日目):移動日
◆12月22日(研修1日目)
生徒代表で2年6組伊藤伶真君が「安全に、そして充実した研修となるよう行って参ります」と挨拶し、出発しました。
成田空港までの車内では、台湾での役割分担の話し合いや歌の練習などをして過ごしました。
宿舎に到着したのは22:30(日本時間23:30)でした。
◆12月23日(研修2日目)
国立清華大学にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 図書館見学およびキャンパスツアー
- Tsing Hua Open Pool Reactor(清華開放型原子炉)+Boron Newtron Caputure Therapy Center(ホウ素中性子捕獲療法センター)の見学
- 台湾のエネルギー事情に関する講義受講
- 本校生による英語プレゼンテーション発表
図書館見学およびキャンパスツアーでは、台湾を代表する名門大学ならではの施設や設備を見学し、スケールの大きさに驚かされ、その凄さを肌で感じることができました。
放射線に関する施設の見学やエネルギーに関する講義では、大学教授の話に真剣に耳を傾けてメモを取ったり、積極的に質問したりして意欲的に研修に臨みました。
生徒による英語プレゼンテーションでは、会津学鳳高校の紹介や福島の復興、廃炉、オリンピック、再生可能エネルギー、課題研究の発表を行いました。生徒は緊張した様子でしたが、時間をかけて準備してきたプレゼンテーションを一人一人が一生懸命に発表しました。3名の大学教授と3名の大学生が発表を聞いてくださり、活発な意見交換が行われました。
生徒たちは大変有意義な1日を過ごすことができました。
国立清華大学の皆様、ありがとうございました。
◆12月24日(研修3日目)
建国高級中学にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 歓迎式、挨拶、お土産交換
- 両校学校紹介
- キャンパスツアー
- 英語体験授業受講
- 学生交流会
- ランチ交流
- 英語プレゼンテーション発表
- 交流の振返り
台湾の名門男子高校である建国高級中学にて、温かいおもてなしを受けました。本校生一人一人に案内・サポート役の学生が付き、様々な交流活動を行いました。生徒は「レディーファーストで紳士的であった」「台湾へのイメージが変わった」と終始感激した様子で交流活動に参加していました。
本研修の大きな柱の一つである英語プレゼンテーション発表では、おもてなしに応えようと生徒達は頑張りました。これまでの練習の成果が発揮された発表でした。
限られた時間を最大限に使い、有意義な時間を過ごしました。
記念写真を撮ったり、連絡先を交換したり、別れを惜しんだりする姿から本交流研修の充実感が感じられました。
建国高級中学の皆様、ありがとうございました。
その後、関渡自然公園へ移動し、現地ガイドとともに関渡平野の生態環境に恵まれためずらしい湿地帯を見学しました。穏やかな天候のもと、多様な水生植物や鳥類の説明を受け、貴重な時間を過ごしました。
◆12月25日(研修4日目)
新竹市および台北市各所にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 放射光施設(NSRRC)研究所見学
- 故宮博物館見学
- 忠烈祠見学
- 台北101見学
- 士林夜市散策
研修4日目は台湾各所にて台湾の先進研究技術や歴史、文化を学ぶ研修を行いました。生徒たちはこれらを目で見て、肌で感じ、学びました。特に、歴史や文化に関する施設では、展示物を食い入るように見つめ、ガイドさんの説明に熱心に耳を傾けていました。
台湾での研修が最終日ということもあり、生徒たちは記念撮影やお土産の購入なども楽しみました。
◆12月26日(研修5日目)
宿舎を出発し、龍山寺と中正紀念堂を見学後、帰路につきました。限られた時間ではありましたが、台湾の文化と歴史を体感する時間となりました。
帰りのバスでは、一人一人が旅の成果や反省、今後の目標を発表しました。
22:20に学校へ到着し、無事の帰着を報告しました。
生徒の皆さんは研修の成果を今後の学校生活に人生に生かしていってほしいと思います。
以上のように、令和元年度SSH台湾海外研修は無事終了し、充実した研修となりました。
保護者の皆様をはじめ旅行会社様、各関係者の皆様、ありがとうございました。
英語による科学講座
日 時: 令和元年12月18日(水)
場 所: 本校 大講義室
対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者57名 および 希望者
科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「Biology in Space?!」という演題で英語による講演を行っていただきました。
講演の途中で「英語が好きな人は挙手」という問いかけにはほとんど反応がなく、「嫌いな人は挙手」には半数近くの生徒が手を挙げており、少し残念でした。しかし、今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックを丁寧に教えていただきました。研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多いそうです。その後の質疑応答では英語での質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。
SSH台湾海外研修事前研修「中国語講座」
SSH台湾海外研修の事前研修として「中国語講座」が12月16日(月)に本校のLL2教室で行われました。会津大学大学院生の楊宗燁(Yang Zong-Ye)さんと葉峻宇(Yeh Chun-Yu)さんを講師としてお招きし、海外研修に参加する28名が参加しました。
内容は以下のとおりです。
13:30~13:40 オープニング
講師紹介、講師あいさつ
13:40~15:20 『中国語会話講座』あいさつ、自己紹介について
『異文化コミュニケーション』台湾について
質疑応答(英語)
15:20~15:30 クロージング
動画やスライドを用いた講義を受け、生徒たちは楽しく学んでいました。日本での“あたり前”が台湾ではそうでないことも多くあり、研修中に注意しなくてはいけない点がたくさんありました。
日常会話の練習では音声や実演による指導を受け、多くの表現を学びました。台湾でも積極的に活用し、コミュニケーションにチャレンジしてほしいと思います。
楊宗燁さんと葉峻宇さん、ご指導ありがとうございました。
ふくしまサイエンスフェア
日 時: 令和元年12月14日(土)
場 所: 子どもの夢を育む施設 こむこむ (福島市)
対象生徒: 高校1年生SSH探求部9名、中学1、2年生情報科学部11名
ふくしまサイエンスフェアは、福島高校が主催する、子どもたちに実験教室や実験屋台を行い、子どもたちの科学に対する興味・関心を高めるための事業です。本校からは、中学1、2年生の情報科学部の生徒11名と、高校1年生のSSH探求部の生徒9名の合計20名が参加しました。
中学生と高校生が縦割りで3つの班に別れて実験屋台を企画し、放課後に器具の準備や予備実験などを行い本番に備えました。3つの班の内容は、以下のとおりです。
①「空気ほうを作ってあそぼう」
ペットボトルの底を切り取って、そこにゴム風船を取り付けます。ペットボトルの口部分を砲口にして、ゴム風船の部分を引っ張って放すと内部の空気が飛び出すので、的をめがけて空気を当ててあそびます。
②「芳香剤を作ろう」
プラカップに吸水性ポリマーを入れ、絵の具できれいに色づけされた水を注ぎかき混ぜ、水を吸収する様子を観察してもらいます。さらにそこへアロマオイルを加えて芳香剤をつくります。
③「ブドウジュースで絵をかこう」
ブドウジュースを染み込ませて乾かしたろ紙を準備し、そこにお酢や洗剤を使って絵を描くと色の変化を観察することができます。
当日は、中学生と高校生が協力して参加したたくさんの子どもたちに丁寧に説明したり、保護者の方の質問に答えたりと、積極的に事業に参加していました。今回の事業では、将来の科学をともに担っていくであろう子どもたちを相手に、中学生と高校生が協力して1つのことを実施することができ、大変よい経験になりました。
SSH台湾海外研修事前研修「英会話講座」
日 時:令和元年12月11日(水)16:00~16:40
場 所:会津学鳳高校 LL2教室
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者 台湾海外研修参加者28名
SSH台湾海外研修の事前研修として「英会話講座」が12月11日(水)に本校のLL2教室で行われました。本校ALTのスティーブン先生に講師をお願いし、海外研修に参加する28名が参加しました。
内容は以下のとおりです。
16:00~16:40 英語によるコミュニケーション活動
・与えられたtopicについての自分の意見を述べる
ペアをつくり、与えられたtopicについて2分間会話する活動を繰り返しました。ペアを変え、topicを変え、各自の考えや想いを身ぶり手ぶりを使って熱心に表現しました。
講座の最後に「台湾で何を学びたいのか?何のために台湾に行くのか?を明確にして研修に臨むこと。そのための準備をしっかりとしてほしい。」と、ご指導いただきました。
スティーブン先生、ありがとうございました。
SSH台湾海外研修事前研修「英語プレゼンテーション実習」
日 時:令和元年11月28日(木)13:00~16:30
場 所:会津学鳳高校 情報演習室
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者 台湾海外研修参加者28名
SSH台湾海外研修の事前研修である「英語プレゼンテーション実習」が11月28日(木)に本校の情報演習室で行われました。講師として会津大学より金子恵美子教授にお越しいただき、海外研修に参加する28名が参加しました。内容は以下のとおりです。
13:00~13:10 オープニング、講師紹介、講師あいさつ
13:10~14:10 「英語によるプレゼンテーション実習1」
・班ごとにプレゼンテーションを行い、内容・構成・英語表現・文法・発音・質問対応・発表態度の指導を受ける
・各班10分計6班行う
14:10~15:20 プレゼンテーションと原稿を修正、発表練習
15:20~16:20 「英語によるプレゼンテーション実習2」
・再度、修正したプレゼンテーションを行い、指導を受ける
16:20~16:30 クロージング
聞き手がネイティブでないことを想定して「ゆっくりはっきり話す」、「ほんの一瞬“間”をあけて話すことで相手が理解しやすくなる」や「アイコンタクトを意識する」などたくさんのご指導をいただきました。
前半と後半で各班プレゼンテーションを2回行い、「たった1時間の練習でこれだけ上手に話せるようになるのはすごい」とお褒めの言葉をいただきました。
実習の最後には「残り1ヶ月あれば十分練習できる。5分でも10分でもいいから毎日練習することが大切。自分の発表の様子を動画で撮影して、よりよい発表になるよう練習してほしい。」と励ましの言葉をいただきました。
金子恵美子先生、ありがとうございました。
令和元年度 「科学の甲子園」 福島県大会
日 時:令和元年11月10日(日)
場 所:福島大学
参加生徒:高校1、2年生希望者20名
令和元年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月10日(日)に福島大学で行われました。本校からは2年生1チーム(7名)と1年生2チーム(13名)の3チームが参加しました。
大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。
(1)筆記競技(配点180点)
- 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
- 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
- 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
- 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
- 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「クリップモーターカー」)
今年度の大会は、県内7校26チームが参加しました。
2年生チームの「ゴルジ隊(ごるじたい)」(伊藤伶真さん、久田幸輝さん、眞田啓嗣さん、原英礼さん、佐藤優輝さん、安部心裕さん、成瀨光浩さん)が、実験競技で4位、1年生チームの「超DENDOU隊(ちょうでんどうたい)」(星淳志さん、関本雄輝さん、武田京介さん、佐々木舞さん、小林加奈さん、小林加歩さん)が総合競技で4位となりました。また、筆記競技と実技競技をあわせた総合成績で「超DENDOU隊」が4位という結果となりました。