R2年度 SSH野外研修 より深い学びのための事前講義
日 時: 令和2年7月29日(水)
場 所: 本校物理実験室
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
今年度のSSH野外研修は新型コロナの影響により時期を8月にずらし、また毎年夏季休業中に実施していた夏の科学研修も兼ねて1泊2日の日程で只見町で実施することにしました。
野外研修に先立ち,7月29日(水)には、より深い学びのために事前講義を行いました。講師には只見町文化財調査員の新国勇さんをお招きしました。新国さんには、只見町で野外研修を行うようになってから引き続き講師としてお世話になっています。
講義では只見町の概要、只見町のユネスコエコパーク指定とその意義についての話があり、研修地の只見町の自然環境が世界に誇ることのできる貴重な自然遺産であることがわかりました。
また、環境活動家グレタ・トゥーンべリさんの演説動画と新国さんのわかりやすい説明により、Sustainability(持続可能性)の視点から次の世代に環境を引き継ぐことの重要性について学びました。
研修後の生徒アンケートの結果から,事前講義により野外研修の内容の理解が深まり、充実した研修ができるようになったことがわかりました。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じました。
参考
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)について
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始されました。
ユネスコエコパークは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。(認定地域数:124か国701地域。うち国内は10地域。)※2019年6月現在世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組みを進めることが求められます。