SSH 活動の記録

2019年8月の記事一覧

ふくしま環境教育フォーラム2019

日   時: 令和元年8月10日(土) 10:00~15:00

場   所: 福島県環境創造センター

対象生徒: SSH探求部 物理班の生徒3名

 

 SSH探求部での日頃の研究活動を外部に披露し、意見交換を行うことにより知見を深め、以後の活動の励みとすることを目的としてフォーラムに参加した。

 福島県環境創造センターをはじめとする“ふくしま環境活動支援ネットワーク構成団体”17団体と福島県内の高校15校がそれぞれの研究や取り組みを披露した。ポスター発表形式で発表を行い、生徒たちは多くの来場者に自分たちの研究テーマである“ペロブスカイト太陽電池”について熱く語った。また、他の団体の取り組みを見学し、同世代の興味深い取り組みに熱心に耳を傾けていた。講師として本フォーラムに招待されていた柳田理科雄氏(空想科学読本シリーズの著者)も本校生徒の研究発表に助言をくださり、充実した時間を過ごすことができた。

 ぜひ今回の経験を今後の研究活動に活かしていってほしい。

研究成果を発表柳田理科雄氏からの助言

第4回福島第一廃炉国際フォーラム

 今年12月に行われる台湾研修において現地の高等学校や大学で、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故後における福島の現状を伝えるために、生徒自身が正確な知識を身に付け、発信する力を育成することを目的として参加しました。

 8月2日(金)(に前日入りし、)オリエンテーションを受け、発表グループの作成を行いました。福島県内外から高校生が集まり、交流を深めました。 

 8月3日(土)、廃炉資料館(富岡町)と福島第一原子力発電所を訪れ、専門家からの説明をうけながら事故後の生々しい現状と復興が進んでいる様子を見学しました。事故当時のままの所や改修が進み新しい街並みとなった所を生徒は真剣に見つめていました。午後からは、復興や廃炉に向けて最前線で活躍する方々の講演を聞いたり、グループで問題意識を共有し発表に向けたディスカッションをしたりして、午前中に身に付けた知識を深めました。最終日の発表会に向け夜遅くまで意欲的に活動を行いました。

 8月4日(日)、富岡町文化交流センター「学びの森」で各グループの成果発表会を行いました。各グループが2日間で身に付けた知識を基に、福島の復興や廃炉についての課題や必要であると考えたことを科学的な立場や社会的な立場、様々な面から見つめ、発表しました。山名元氏(原子力損害賠償・廃炉等支援機構理事長)やウィリアムDマグウッド4世氏(経済協力開発機構/原子力機関[OECD/NEA]事務局長)からも発表についてお褒めの言葉をいただき、生徒たちの表情は充実感でいっぱいでした。

 3日間の研修をとおして、福島の復興や廃炉により関心を持ち、主体的に考え、周囲に伝える力を向上させることができたようです。今回の学びをしっかりと台湾研修に繋げていってほしいと思います。

オリエンテーションの様子専門家からの説明グループディスカッションの様子前日夜のリハーサル発表本番の様子記念写真撮影(中央左がウィリアムDマ グウッド4世氏、右が山名元氏)

夏の科学研修 (8月5日 家畜改良センター見学)

日   時: 令和元年8月5日(月)

場   所: 国立行政法人家畜改良センター

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 8月5日,動物資源コースの生徒が西郷村にある国立行政法人家畜改良センターを見学しました。家畜改良センターは,家畜の生産性向上,品質向上,コスト削減のために,家畜改良や飼料作物の研究を行っている国立の施設です。

 午前は,家畜の繁殖技術の研究,肉質評価の方法,遺伝分析の研究について,実際の研究に用いられている機器を見ながら説明を聴きました。

 午後は,牛舎を見学しました。生後90日の子牛から,体重740kgを超える大きな牛のいる牛舎1つ1つを見せて頂きました。また,それぞれの成長過程で効率よく家畜を育てるための餌の工夫などの貴重なお話をお聞きすることができました。

 今回の研修をとおし,学校の授業では学ぶことのできない畜産という分野を触れ,課題解決のための新たな視野を手に入れることができたと思います。

 独立行政法人家畜改良センターの皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

 

夏の科学研修(8月1日 発電所見学)

日   時: 令和元年8月1日(木)

場   所: 柳津西山地熱発電所 第二沼沢発電所

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 本校では「県内各地で持続可能社会について学ぶこと」を目的とし,1年生科目SS選択生徒を対象に「夏の科学研修」を行っております。

今年度は ,①再生エネルギーについて学ぶコース ②動物資源について学ぶコース

の2つに分かれて研修を実施することとなりました。

 

 8月1日,再生エネルギーコースの生徒が地元会津の2つの発電所を見学しました。

 午前は,柳津西山地熱発電所とPR館を見学しました。地中から熱水をくみ上げる仕組みや,使用された蒸気の循環経路など,実際の施設を見ながら,説明を聴きました。また,地熱発電所の変遷や今後の活用法についての貴重なお話を聞くことができました。

 午後は、金山町の第二沼沢発電所を見学しました。地下にある施設を実際に歩きながら,只見川から沼沢湖へ水をくみ上げる仕組みや,揚水式発電所である第二沼沢発電所の役割についてお話を聞くことができました。

 2つの発電所の見学をとおし,持続可能社会に向けて必要不可欠である再生可能エネルギーの利点や課題について,一人ひとりが考えるきっかけとなりました。今後の探究活動に生かしてほしいと思います。

東北電力株式会社の皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

地熱発電所PR館地熱発電所第二沼沢発電所①第二沼沢発電所②

女性科学者実験講座(7月24日)

日   時: 令和元年7月24日(水)

場   所: 理科実験室2

対象生徒: 1,2年科目SS選択女子生徒

 

 本校1・2年科目SS選択の女子生徒を対象に女性科学者実験講座が行われました。

今年度は「香り」をテーマに,オレンジの果皮から香り成分であるリモネンを取り出す実験と,果物の香りであるエステルを合成する実験を行いました。実験の説明を聞いた後,各班でコミュニケーションをとりながら,実験操作を進めていました。また,疑問点を話し合ったり,先生方に質問したりと,意欲的に取り組む姿勢が見られました。今回の講座をとおして「香り」についての理解を深めるとともに,科学的な視野を広げ,より深い探究心を身に付けることができたと思います。

SSH海外研修事前学習「廃炉のいろは 共創ワークショップ」

日   時: 令和元年7月5日(金) 16:00~18:40

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 海外研修を希望しているSSH選択高校2年生 27名

 

海外研修(台湾研修)において、台湾の高等学校や大学で東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するために事前学習会をおこないました。この学習会では、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の協力を得て、立命館大学衣笠総合研究機構 開沼博准教授による廃炉についての講義の後「はいろのいろはカード」を作成し発表をおこないました。ワークショップでは、各班に分かれて現在廃炉について疑問に思っていることを書き出し、その中で課題となるものを1つ抜きだし、課題への対策や解決状況を考えながら見通しをまとめ、発表を行いました。

このワークショップを通して、生徒たちは自分たちの問いに対してどのようなことを知り、考えていかなければならないかを理解することができました。また、廃炉の現状を初めて知った生徒も多く、これから復興に向けて正しい知識を発信できるような力を身につけていかなかければならないと実感し、今後に繋げていきたいと考え始めているようでした。

190705_共創WS@福島県立会津学鳳高等学校.pdf

 

国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima に参加しました(8月2~3日)

日 時 :令和元年8月2日(金)、3日(土)
場 所 :福島県環境創造センター交流棟コミュタン福島
参加生徒:台湾研修に参加する女子4名(希望者)

 理工系分野での女性の活躍促進のため、女子高生に多様なキャリアを考える機会を提供することを目的に、「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」 が8月2日(金)、3日(土)に開催されました。
 本校のSSHコースを選択し、台湾研修に参加する女子生徒の中から4名が参加しました。この研修は、台湾研修の事前研修も兼ねています。当日は、海外の高校生、国内外を問わずに集まってくださった研究者、経済産業省エネルギー庁などで活躍されている国家公務員、株式会社ドワンゴなどの一般企業で開発に携わっている方など、多様な理工系分野のキャリアを持つ方々とデスカッションを行いました。様々なキャリアを持つ参加者とデスカッションすることで、理工系分野に進学した際の将来の職業や人生設計などについて考えることができました。
 今後の学校生活やSSH活動に大変有意義な知見を得られる機会となりました。