R2年度 SSH野外研修 天候にも恵まれました
日 時: 令和2年8月1日(土),2日(日)
場 所: 只見町 田子倉ダム・只見町ブナセンター・ユビソヤナギ自生河畔林・恵の森
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
長かった梅雨が明け、夏らしい天候の中、1泊2日で野外研修を実施しました。講師には,事前研修に引き続き新国勇さん,加えて只見町公認インストラクターの渡部和子さん,高原豊さんにもお世話になりました。研修の内容は次のとおりです。
1日目
・田子倉ダム
自然環境と電源開発についての講義。 ダム湖の景観を観察しながら雪食地形についての学
習。
・只見町ブナセンター
只見町の概要。豊富な展示資料をもとに只見町の植生、動物の生態についての学習。特別に生きたサンショウウオのアルビノを見せていただいた。
・ユビソヤナギ自生河畔林
3種類(ユビソ・オノエ・シロ)のヤナギの葉の違いによる分類方法の学習および実習。
・ブナ林
ブナの木の観察。偶然ヤマナメクジの交尾に遭遇、ナメクジの生殖について学習。
・セミナー(夜の研修)「森林の見方」
人工林・二次林・自然林について・森林の遷移・階層構造についての講義。ブナ・コナラ・ミズナラの葉の違いによる分類方法と実習。
・星の観察会
天候に恵まれたので急遽実施したが、月夜で条件が悪く、夏の大三角形の確認で終わった。
2日目
・恵の森
布沢川の沢沿いの森の観察。ギャップ更新の観察。前々日の雨のためやや増水していた沢を渡渉しながら森の観察。
生徒の感想(実施後の生徒アンケートより)
・Sustainabilityについて詳しく説明があったこと。
・只見の研修に行く前に、只見の自然や地球環境について知れたこと。
・環境問題について、人間の今後の課題について理解を深めた。
・他県の自然でなく、福島県内(自分たちが住んでいる県内)についての自然を学べたこと。
・実際に自分で、ユビソヤナギを見つけたり、ブナの木をさわれたりできたこと。
・事前講義で学んだ内容を実際に観察できたこと。
・フィールドワークがたくさんあったこと。
初めての1泊2日での野外研修でしたが、生徒アンケートにもあるように時間に余裕をもって研修プログラムを実施することができ、充実した研修を行うことができました。
研修内容を計画する際に只見町文化財調査員の新国勇さんに協力していただき、大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。