SSH 活動の記録

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サイエンスブロッサム育成講座(12月20日)

期  日: 令和4年12月20日(火)
場  所: 本校大講義室
対象生徒: 中学3年生、高校1、2年SSコース選択者

 理系女子の育成を目指す「サイエンスブロッサム育成講座」では、福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授 前川直哉氏をコーディネーターとしてお招きし、「ジェンダーギャップ」を話題とするパネルディスカッションを開催しました。パネラーには、ジェンダーギャップの大きい職業や職場において、性別マイノリティとしてお仕事をされている方に加え、本校生徒3名も参加してもらいました。
 前川氏からジェンダーギャップに関するデータ提示と説明をいただきながら、パネラーの方々による「性別マイノリティであることのメリット・デメリット」を皮切りに、アンコンシャス・バイアスやライフワークバランスなど、社会や個人が抱える大きな問題について議論を深めました。多様な価値観が反映される社会について考えるきっかけにしてもらいたいと思います。

<パネラーの方々>
 会津若松市立大戸中学校 校長 津田直子氏
 一般財団法人竹田健康財団 竹田綜合病院 看護師 若林昌昭氏
 東日本旅客鉄道株式会社 東北本部 仙台信号通信技術センター 福島メンテナンスセンター 主任 畠山早也夏氏

<生徒の感想>
 社会の中で実際に活躍している方の話を聞けてとても勉強になりました。自分も進路選択や職業選択の時に男女の差で悩む人が減るといいと思いました。偏見のない、男女平等の世の中になるためには一人一人の意識が大切だと分かりました。

 普段ニュースや新聞で見るようなことだけではなくて、実際の現場での声や詳しい調査について知ることができたいい機会だった。日本のジェンダーギャップが思っていた数値より大幅に下回っていることに驚いた。最近ではジェンダーギャップをなくすための対策がされていたりするが、改善していくにはまだ時間と環境の改善が必要になると感じた。職業によっての男女人数の差や、環境の差があることをきいて現状を知ることができたのでこれからも自分の考えを持って生活していきたい。

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第41回福島県高等学校総合文化祭 活動優秀校公演

日  時: 令和4年12月18日(日)

場  所: いわき芸術文化交流館アリオス

対象生徒: SSH探求部古生物班 高校2年生 2名

 

福島県高等学校文化祭自然科学部門ポスターの部において優秀賞を獲得した「上部白亜系双葉層群足沢層に産する有孔虫について」のポスター発表を行ってきました。

いつもとは違う一般の来場者に対して発表することができ、発表のしかたなど工夫し伝えられ、研究の成果を普及することができました。

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 成果発表会

日  時: 令和4年 12月17日(土)

場  所: スマートシティAiCT交流棟

対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 

 月1回開催してきた全5回の検討会議を終え、成果発表会をおこないました。テーマは、以下の6つになります。

グループ1:人口減少・流出対策について

グループ2:担い手不足解消について

グループ3:地域活性化・魅力化について~会津木綿の活用方法~

グループ4:地域活性化・魅力化について~Instagramを利用した情報発信~

グループ5:職業間等に関しての教育支援について

グループ6:健康維持向上について

 

 最後まで、課題に向き合い解決方法を模索してきた結果をそれぞれ報告してくれました。どれも目を引くような提案をしてくれました。協力いただいた企業・自治体の方には大変感謝しております。次年度も引き続き、多くの生徒と企業・自治体に参加いただき実施していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

 

 今回のALMSを通しての感想は以下の通りです。

○全体を通した生徒側の感想(一部抜粋)

・始めは白紙から始まった課題がグループ内での検討会や、中間発表会でいろいろな企業さんからの意見を踏まえてまた練り直したりして最終発表まで持ってこられたのがすごく嬉しいです。またここで終わるのではなく、これからも続行して行きたい。

・課題提示から、フィールドワーク、話し合いと、ザベリオの人達や企業の人達と協力して、最終発表まで持ってこられてよかったなと思います。持続する活動が課題解決策になったので、これからもみんなと繋がりを保ちながら、活動をより発展させ、あとの世代に受け継いでいくものにしていきたいです。もっと会津地区の高校が参加して、大きな活動になっていったらいいなと思います。

・今回の活動をとおして他の高校と関わって活動すること自体が初めての経験だったのでとても緊張したのですが、この半年間をとおして一緒のグループの子と仲良くなれました。この活動は将来にとても役立つことなので、いい経験ができて良かったです。またこの機会があったらぜひ参加したいです。

○全体を通した企業側の感想(一部抜粋)

・会津地域のことをさまざまな側面から分析して、課題解決に向けて取り組んできたと思います!是非実行に向けて、企業も全面的に支援していければいいと思います。

・全体をとおして、高校生のプレゼンテーション、資料の内容が素晴らしく、自分が高校生の頃を思い出しても同じようにはできないと感じました。会津の課題は何なのか、何を課題解決策とするのか非常に難しいテーマでしたが、皆様我がごととして捉えられていたので感銘を受けましたし、いい経験になったと思います。

・全体的に取組から発表までかなりまとまっており、いい結論に至れていたと感じました。正直高校生の発表と高を括っていた気持ちも少しあったのですが、いい意味で裏切られました。彼ら彼女たちの観点を、この街で仕事する上で大切にしたいなと思いました。

     

     

あいづサイエンスフェア

日  時: 令和4年12月10日(土)

場  所: アピオスペース

対象参加者:会津地区を中心とした小学生以上の一般の方(保護者同伴であれば未就学児可) 

講   師: 中学校情報科学部 26名 高校SSH探求部 20名

 

 地域の小学生に対し理科的素養の向上と会津地域の高校生による実習発表体験の場、そして本校SSH事業普及のために実施しました。今年度は本校の会津学鳳中学校情報科学部と会津学鳳高校SSH探求部の生徒が講師として一般参加者に対して科学実験講座を行った。

 《あいづサイエンスフェア 科学実験講座一覧》

科目 講座名 内容
物理 空気砲をつくってみよう 様々な空気砲を作成、演示
化学 入浴剤をつくってみよう クエン酸と重曹で入浴剤を作製
生物 色が変わるイクラをつくってみよう アルギン酸ナトリウムを用いた実験
地学 楽しい大気圧の世界! 大気圧を利用し、プラコップを釣る実験
情報 プログラミングしてタイムアタックしよう! ロボットを動かすためのプログラミング

生徒たちが企画した講座を参加者たちは自由にブースを回り楽しみながら科学に親しんでいました。また、学鳳生も最初は戸惑っていた説明も、最後には柔軟に年齢に合わせた説明を工夫しながら丁寧に行っていました。

    

   

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 中間発表会

日  時: 令和4年 10月 8日(土)

場  所: スマートシティAiCT交流棟

対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 

 第1回~第3回の検討会議を終え、中間発表会をおこないました。テーマは、以下の6つになります。

グループ1:人口減少・流出対策について

グループ2:担い手不足解消について

グループ3:地域活性化・魅力化について~会津木綿の活用方法~

グループ4:地域活性化・魅力化について~Instagramを利用した情報発信~

グループ5:職業間等に関しての教育支援について

グループ6:健康維持向上について

 

 発表後の質疑応答は、企業側からの意見が多数みられ生徒たちの刺激になったようです。今まで、見落としいた点など新たな視点で問題と向き合っていかなければならないと気づいていたようです。残り少ない検討会議ですが、最後まで頑張っていきましょう。

 

  

復興と廃炉に係る研修~震災当日の状況を知る 福島県と宮城県の状況~

日  時: 令和4年 9月30日(金)
場  所: 本校大講義室
対象生徒: 高校2年SSコース 51名

 福島県教育委員会主催令和4年度「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」と合同事業として行いました。福島県飯館村で被災した菅野クニ氏と宮城県山元町で被災した井上剛氏からそれぞれ1時間ずつ、震災当時のようすとその後について、当事者だからこそ語れる生の声でお話しいただきました。新型コロナウイルス感染症対策のため、オンライン実施となりました。
 学校行事やメディアを通じて福島県の現状などは多くの情報を得ていても、宮城県の状況は初めて聞く生徒たちが多く、関心が高いと感じました。

【菅野クニ氏の講義】

【井上剛氏の講義】

分子生物学実験講座が実施されました

日  時: 令和4年8月17日(水)~19日(金)

場  所: 理科実験室3

対象生徒: 科目SSを選択している2年生50名

 

 お盆明けの3日間を使って、本校教諭による分子生物学実験講座が行われました。生徒たちは、口内から採取した細胞を用いて、アルコール代謝の活性を調べました。日常生活では扱うことのない、専門性の高い機器と、ごく微量の試薬を用いての実験に苦慮するようすも見られましたが、自分の身体に高い興味をもち、実験に臨むことができたように思います。

 

【実験の様子1】 【実験の様子2】 【3年生による実演】

令和4年度 小学生のための科学実験講座

日  時: 令和4年8月9日(火) 9:00~11:30   13:00~15:30

場  所: 本校理科実験室 情報演習室

対象生徒: 小学生5、6年生対象 約170名

 

主に会津地区の小学校5、6年生約170名が参加してくれました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に分かれて行いました。今回も会津学鳳中情報科学部の生徒がTA(ティーチングアシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。また、マスクの着用、3密を避ける、換気を十分にするなど新型コロナ感染症対策を十分に行い実施しました。

それぞれの講座の内容は次のとおりです。

 

① 浮沈子(ふちんし)をつくろう~釣りゲームをしよう~(物理)

パスカルの原理とアルキメデスの原理を使って、浮いたり沈んだりするおもちゃを作ろう!

②レモンの不思議実験!(化学)

レモンをテーマに様々な実験を行います。レモンに含まれる成分は、リサイクルや、食品保存の分野で大活躍。楽しくて役に立つ実験を用意してみんなを待っています!

③野菜がもつ科学のちから! (生物)

色が変わる水をつくったり、布に模様をつけたり、、、。野菜を使って様々な実験をしてみましょう!

④ 地球からの贈り物~火山灰から宝さがし~ (地学)

  火山の噴火のメカニズムを学び、火山灰から様々な鉱物などを取り出してみよう!

⑤ LEGO mindstormsでロボットを作ろう! (情報)

Legoブロックを使って組み立てたロボットを、プログラミングをして動かしました。

 

 楽しんで各講座実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味関心を深めてもらえると幸いです。

【物理】 【化学】 【生物】
 
【地学】 【情報】  

ふたば未来ワークショップ(学生セッション)

日  時: 令和4年8月6日(土)~7日(日)

場  所: 東日本大震災・原子力災害伝承館、Linkる大熊

対象生徒: 高校2年SSコース 3名

 

 未来の双葉地域を担っていく人材として高校生・高専生が感が言える地域の復興未来について、県内の高校生23名が参加しました。初日は東日本大震災・原子力災害伝承館のフィールドワークを通して現状を知り、2日目は現状を知った上で未来ワークショップを行いました。

 初日は、東日本大震災・原子力災害伝承館の見学とフィールドワークでは実際被害をうけたものや地域をみることが、どれも今まで得てきた情報を一新するほど印象に残った生徒が多かったです。2日目は、千葉大学大学院社会科学研究院教授 倉阪秀史先生による「これまでの双葉地方の復興現状」の講義を受け、2つのミッションを班で遂行しました。2つのミッションは①将来双葉地方、浜通り、福島県をどのような地域にしていくべきか②実現したい未来に近づくためには、今からどのような政策を実施すべきか です。各班とも、高校生らしい視点から将来を考えていて、この2日間で得られたものを十分にアウトプットしていました。

 このワークショップを通じて、現状を知ることで自分の住んでいる地域の未来は自分たちの力で変えていく事ができるということを知り、前向きに行動していこうという意識が強くなりました。今後、この経験を活かしていってもらいたいです。

 

【フィールドワーク 被災地】 【フィールドワーク 旧大野小】
【ワークショップ】 【全大会】

令和4年度 SSH生徒研究発表会

日  時: 令和4年8月3日(水)~4日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: SSH探求部 高校2年生 3名

 

 全国すべてのSSH高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表をするSSH生徒研究発表会に参加してきました。今年度は、感染対策をしっかり行ったうえでコロナ禍前と同様に2日間の日程でポスター発表や全体発表を開催する方法で実施されました。

 今回は地学分野で「上部白亜系双葉層群足沢層における浮遊性有孔虫について」のポスター発表を行ってきました。生徒たちは今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表をし、審査員や他校生とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究発表の楽しさを味わうことができました。

 その結果、「ポスター発表賞」を受賞することができました。この賞は、全体(220校)の13~35位相当に与えられるものです。日頃の先生方のご指導や保護者の協力と、生徒たちの努力が実を結んだものです。今後とも多方面からご支援のほどよろしくお願いいたします。

【会場前】 【発表の様子】
【全体会 スライド】 【全体会 表彰】

とうきょう総文祭2022

日  時: 令和4年8月2日(火)~4日(木)

場  所: 東京富士大学・文京学院大学

対象生徒: SSH探求部 高校3年生6名

 

 

 真夏の陽射しが暑い中、第46回全国高等学校総合文化祭東京大会の自然科学部門において研究発表(生物)部門とポスター発表部門へ参加してきました。
  昨年度は、和歌山県での開催でしたが、今年度は、コロナの感染が拡大していた中、一部の行事は中止になりましたが、東京で感染対策をしっかり行ったうえで開催されました。

 1日目、会場に到着すると、全国の各都道府県の代表生徒たちが集まり、開会式が実施されました。感染対策のため、引率教員は別会場でのリモート視聴でした。そのあと、生物の研究発表だったため、すぐに準備をし、発表が始まると他校の発表を聞きながら待っていました。そして、自分たちの発表では緊張しながらもしっかり練習した成果を発揮できました。他校の様々な研究発表を聞き、今後の様々なアイデアを得ることができたようです。
 ポスター発表のチームは審査が1日目と2日目にあるため、他校の発表をじっくり聞く時間はあまりなく、審査時間まで聴衆とのやり取りをしながら練習をしていました。審査員の前での発表では、今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。また、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。

 3日目は、全国の高校生が集まっているということで、交流会と講演会が行われました。交流会は蜜を避けるため、教員は参加できなかったため内容はよくわからないですが、楽しかったようです。講演会は 瀬尾拡史 による「医療×3DCG=?」という演題のものでした。医師免許を持つサイエンスCGクリエーター兼プロデューサーとして活躍されている方で、NHKスペシャルのコロナ関連の映像などを作成していらっしゃる方でした。大変興味深いお話で、生徒も皆聞き入っていました。

 最後は、表彰式と閉会式で各賞が発表されました。残念ながら、受賞はできませんでしたが、やはり、全国の高校生や審査員の先生方の前でのポスター発表や、ディスカッションは実りの多いものでした。特にポスター発表の生徒は1日のほとんどを発表時間に費やし、疲れたようでしたが楽しさを味わい、達成感も感じたようです。また、生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、これらに大きな刺激を受けていました。今後、研究活動の質の向上につながるものと期待します。多くを学ぶことができた大会でした。

【会場前で記念撮影】 【ポスター発表の様子】
【審査中の様子】 【研究発表の様子】

海外研修オンラインミーティング(1回目)

日   時:令和4年8月3日(水)14:00~16:00

場   所:福島県立会津学鳳高等学校

参加生徒:高校2年生希望者12名

 海外研修オンラインミーティングが8月3日(水)に本校で行われました。昨年に引き続き台湾の台北市にある建国高級中学と交流を行いました。下記の内容で実施され、第1回目の今回は会津学鳳高校がホスト校となり会の運営を行いました。

 

〇内容

 ・オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

 ・両校学校紹介

 ・クイズゲーム大会(会津学鳳企画)

 ・小さいグループごとの交流

 ・総括

 

 事前にメールアドレスを交換し、互いの交流パートナーと連絡を取り合っていましたが、初対面ということで生徒たちは緊張した様子でした。全体の進行や学校紹介、クイズ大会の各準備に追われながら小グループでの交流の準備を進めることに苦労していたようでしたが、積極的にコミュニケーションを取り、交流の時間を楽しんでいました。

 次回は9月に第2回を予定しています。第2回はテーマを設定し、両校でテーマに関する発表を行います。

コンピュータリテラシー育成講座(8月2日、3日)

日  時: 令和4年8月2日(火)・3日(水)

場  所: 本校コンピュータ実習室

参加生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者

 

 SSコース選択者を対象にコンピュータリテラシー育成講座を実施しました。
 2日は1年生を対象に「Excel VBA」の講座が実施され、関数を使ったりVisualBasicでプログラミングの基本構造を学んだりしました。関数の使い方は今後のSS研究で活用することもあるため、友人たちと協力しながら取り組みました。
 3日は2年生を対象に「Pythonを使ったデータ分析」の講座を実施しました。気象庁や会津若松市のオープンデータを使い、7~8月の気温をグラフ化したり、会津のイベントに参加している店舗情報を地図上にマッピングしたりしました。


 以下、生徒の感想です。
【Excel VBA講座(1年)】
・文字数が多い上に1文字のミスで動かなくなるので結構時間がかかりました。ちょっといじるだけで変えられたりもしたので面白かったです。
・エクセルのくわしい使い方も今日初めて知りました。今日学んだことを使って これから、資料をまとめたりしたいです。
【Pythonデータ分析講座(2年)】
・今回初めてPythonというプログラム言語に触れたが、C++よりも簡単で使いやすいと感じた。データをグラフ化するとこも簡単にできたため便利だった。
・比較的簡単であり、また応用もできるPythonが世界中で使われ、普段使うアプリにも使われていることに納得できる。

1年生の演習の様子  

 

サスティナブル科学研修

日   時:令和4年7月28日(木)および29日(金)

場   所:7月28日(木)コミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所、猪苗代第二発電所

       7月29日(金)アクアマリンふくしま、ワンダーファーム、楢葉遠隔技術開発センター

参加生徒:高校1年生SSコース選択者50名

       7月28日(木)18名

       7月29日(金)32名

 

令和4年度サスティナブル科学研修が7月28日(木)と7月29日(金)に行われました。“サスティナビリティ”をキーワードに「科学に対する興味関心の拡大」および「課題発見力や創造的思考力、情報活用能力、コミュニケーション力、グローバルリーダーシップの向上」を目的として県内各施設を訪問して実施しました。

高校1年SSコース選択者が下記2コースから1つを選択し、参加しました

〇7月28日(木)再生可能エネルギーコース

 ・コミュタン福島 福島県環境創造センター(三春町)

 ・産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)

 ・東京電力リニューアブルパワー株式会社猪苗代第二発電所(猪苗代町)

〇7月29日(金)動植物工学コース

 ・アクアマリンふくしま(いわき市)

 ・ワンダーファーム(いわき市)

 ・JAEA楢葉遠隔技術開発センター(楢葉町)

 

 28日(木)のコースでは、日本の抱えるエネルギー問題を東日本大震災と原発事故を背景として学び、近年注目されている再生可能エネルギーの活用の必要性を学びました。福島再生可能エネルギー研究所では様々な発電方法のメリットやデメリットを知り、これからクリアしていかなくてはいけない課題についても学ぶことができました。また、猪苗代第二発電所では水力発電の歴史とその仕組み、発電方法の環境への負荷の少なさを目で見て体験的に学びました。生徒からは「今後の自身の生活を見直し、改めたい」や「自分たち高校生でも考えなくてはならない課題がたくさんあることが分かった」などと感想が挙げられました。

 29日(金)のコースでは、アクアマリンふくしまにて海洋プラスチック問題についての講義を受けました。生徒はいわき市の海でもこの問題が発生していることを知り、「胸が締め付けられた」と述べていました。ワンダーファームではトマト栽培を先進技術で効率的に行っていることを学びました。最後の遠隔技術開発センターでは、ドローンや水中ロボット実習、VR体験などをとおして、廃炉に取り組む技術者の現場や課題について体験的に学ぶことができました。体験をとおして「県民の一人として貢献できる人間になりたい」や「これからの学習のモチベーションに繋がった」などと感想が挙げられました。

    

    

サイエンスブロッサム実験講座

日  時: 令和4年 7月26日(月)

場  所: 本校理科実験室3

対象生徒: 高校1年28名 高校2年14名

 

 日本の女性科学技術者の状況を説明し、なぜ少ないのかを考える講義を行った。その後コイを解剖し、心臓を取り出してアドレナリン液、アセチルコリン液につけて心拍数の変化を観察し、心臓の自律性と自律神経とのかかわりについて学んだ。心臓の観察の後、浮袋や水晶体、脳の観察も行った

 女性科学技術者に関しての講義が現状を理解するきっかけとなった生徒も多く、進路を考える機会の一つとなった。実験については、生きたコイを解剖することに抵抗をもちながらも、取り出した心臓が自律的に拍動したり、神経伝達物質によって拍動数が変化するようすを観察したりすることにより、学習している2年生はもちろん、まだ学習していない1年生も自律神経の働きについて理解することができた。「改めて命の神秘を感じた」「命に感謝したい」という感想が多く、生命への理解、関心が高まった実験となった。

講義の様子 解剖の様子1 解剖の様子2
【講義の様子】 【解剖の様子1】 【解剖の様子2】

国際メンタリングワークショップJoshikai in Fukushima 2022

日  時: 令和4年7月23日(土)~25日(月)

場  所: 日本原子力研究開発機構 楢葉遠隔技術開発センター

対象生徒: 高校1年SSコース 3名

 

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)主催の国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima 2022に本校高校1年SSコース選択者の女子3名が参加して来ました。日本原子力研究開発機構 楢葉遠隔技術開発センターに全国から37名の女子生徒が参加し、「理工系分野での私の未来を考える」というテーマのもと7/23・24とワークショップを行いました。また、7/25にはオプションツアーで福島第一原子力発電所内の施設見学を行ってきました。

 初日は、「インプットの日」ということで海外の科学者を含む8名のメンターさんの基調講演を聞き、女性としての立場から研究者としての活躍する姿をみて非常に刺激を受けていました。2日目は、「アウトプットの日」ということでグループディスカッションを行い、それぞれのグループでの意見をまとめました。今まであまり考えていなかった将来の自分の姿を他者に話すことで、自分の進む道が見えてきたようです。最終日は、福島第一原子力発電所内の現状を聞き、その後施設見学を行いました。実際に事故現場を目の当たりにして、多くの教訓を得ることができました。

 この3日間を通して、女性としての将来設計や福島第一原子力発電所事故から何を学ぶべきなのかを深く考えることができました。今後の高校生活をどのように過ごしていくかを他校生や研究者と話すことで見えてきたかもしれません。

【全体会】 【ワークショップの様子1】
【ワークショップの様子2】 【フォトセッション】
   

放射線実習セミナー

日  時: 令和4年7月22日(金)

場  所: 本校 講義室1(講義)、理科実験室1・第1理科室(実習)

対象生徒: 高校1年SSコース選択者 50名

 

 7月22日(金)に放射線実習セミナーを実施しました。前半は東北大学の長谷川晃教授に放射線の基礎知識、放射線の性質、原子力防護などについて講義を行っていただきました。その後、実験室に移動して長谷川教授と日本原子力文化財団事務局の近野俊治氏に自然放射線の測定、距離の逆2乗則、γ線の物質による吸収の実習を行っていただきました。はかるくんを使って、簡易的に校舎内の放射線量の測定を行い、講義の中で御影石は放射線量が高いという話を聞いた生徒は実際に確かめていました。生徒たちは講義と実習を通して、高校の授業ではまだ学習していない放射線について理解を深めるきっかけとなったのではないでしょうか。

【講義中の様子】 【実習中の様子】

ブナ林研修(7月9日~10日)

場  所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森、余名沢ブナ林

対象生徒:SSH産業社会 1年SSコース選択者

 

 7月9日(土)~10日(日)にかけて、只見町に1泊2日の研修へ行ってきました。新潟大学名誉教授兼只見町ブナセンターの館長でもある紙谷氏や同館職員の方々のご指導のもと、実習が行われました。ただみ・ブナと川のミュージアムでは只見町の自然について学習できたほか、ヘビとの触れ合いや、カエルの生態の観察もでき、生徒たちは興味津々で館内を見学していました。癒しの森や余名沢のブナ林での実習では、鬱蒼とした森に最初は戸惑っていましたが、実習後半には手順にも慣れ、班で協力して実習を行うようすが見られました。生徒からは「貴重な体験ができた」という声が多数聞かれ、充実した研修となりました。

   

 

 

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 始動

日  時: 令和4年 7月 2日(土)
場  所: 本校第一講義室
対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 会津地区の高校生が地域企業からの課題に対し、自分たちの考えや解決策の意見交換をくり返して解決策を見出す場を設けたいという趣旨のもと始動しました。
 会津地域の課題を自分事として捉え、さらに広い視野で課題を発見する力、コミュニケーション能力の向上を図り、この取り組みをきっかけに高校生同士の交流が増え、高校生が会津における地域創生の力になることを期待して「ALMS=Aizu Local industry Matching by high school Student」という名称をつけました。今年度は、会津学鳳高校2年生と会津ザベリオ高校2年生で活動を行っていきます。会津若松青年会議所、会津若松商工会議所青年部、福島県中小企業家同友会会津地区、会津若松市、一般社団法人AiCTコンソーシアムなどから29社の企業・自治体様の協力を経て実現しまし事業です。
 6つのテーマに分かれ、会津地域の問題点を見つけ解決していきます。これから議論を深め、会津地域を活性化させるために頑張っていきましょう!

復興と廃炉に係る研修「東京電力福島第一原子力発電の事故と復興について考える」

日  時: 令和4年6月17日(金)

場  所: 本校 講義室1

対象生徒: 科目SSを選択している2年生 40名

 

 東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故後における福島県の現状と復興について伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成する目的で実施したプログラムです。

 経済産業省資源エネルギー庁 木野正登 参事官をお迎えし、福島第一原子力発電所「廃炉と未来」というテーマで約40分の講義をいただきました。あの日福島で起こったこと、現在の状態、廃炉へ向けてどのような取り組みが行われているか丁寧に教えていただきました。

 その後、9班にわかれ、「問いをたてる」というグループワークを行いました。10分間程度で各班で問いを立て、その後1時間をかけてその問いに対して木野さんから直接回答をしていただきました。

《質問内容の一部》

・現在、原発内で何人くらいの人が働いているのか?保険は?

・処理水の海洋放出以外はなぜ却下されたのか?

・津波の想定が5mだった理由は?

・原発本体を覆うドームの形状が異なるのはなぜ?

 

《生徒の感想の一部》

・今回の講義は福島県に住む私たちにとって、とてもためになるものであった。この11年間で原発について、たくさんのことを知ってきたつもりだった。だが、トリチウム水の問題や当時の事故の状況など初めて知った。悪いことも多い反面、地道ながら復興に向かっていることもわかった。この問題は決して忘れてはいけないものなので、これからも、その動向に注目していきたい。

・私は今回の講義や、グループ活動を通して、十一年前に起こった地震や津波によって、原子力発電所が受けたダメージや、それによる私達の生活への影響について詳しく知ることができました。十一年経った今でも、放射線に関する風評被害は完全には収まっていないと聞きました。そして、原子力発電所から排出されるであろうトリチウムについて人々の不安の声が絶えないとおっしゃっていました。高校生である私には風評被害の解決などはできませんが、もし、放射線などを気にして、農産物や魚類を買わないと言う人が身近にいたら、今日の講話で学んだことを話してみたいと思います。

 

【講義の様子】 【話し合いの様子】 【模型を見ている様子】