復興と廃炉に係る研修「東京電力福島第一原子力発電の事故と復興について考える」
日 時: 令和4年6月17日(金)
場 所: 本校 講義室1
対象生徒: 科目SSを選択している2年生 40名
東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故後における福島県の現状と復興について伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成する目的で実施したプログラムです。
経済産業省資源エネルギー庁 木野正登 参事官をお迎えし、福島第一原子力発電所「廃炉と未来」というテーマで約40分の講義をいただきました。あの日福島で起こったこと、現在の状態、廃炉へ向けてどのような取り組みが行われているか丁寧に教えていただきました。
その後、9班にわかれ、「問いをたてる」というグループワークを行いました。10分間程度で各班で問いを立て、その後1時間をかけてその問いに対して木野さんから直接回答をしていただきました。
《質問内容の一部》
・現在、原発内で何人くらいの人が働いているのか?保険は?
・処理水の海洋放出以外はなぜ却下されたのか?
・津波の想定が5mだった理由は?
・原発本体を覆うドームの形状が異なるのはなぜ?
《生徒の感想の一部》
・今回の講義は福島県に住む私たちにとって、とてもためになるものであった。この11年間で原発について、たくさんのことを知ってきたつもりだった。だが、トリチウム水の問題や当時の事故の状況など初めて知った。悪いことも多い反面、地道ながら復興に向かっていることもわかった。この問題は決して忘れてはいけないものなので、これからも、その動向に注目していきたい。
・私は今回の講義や、グループ活動を通して、十一年前に起こった地震や津波によって、原子力発電所が受けたダメージや、それによる私達の生活への影響について詳しく知ることができました。十一年経った今でも、放射線に関する風評被害は完全には収まっていないと聞きました。そして、原子力発電所から排出されるであろうトリチウムについて人々の不安の声が絶えないとおっしゃっていました。高校生である私には風評被害の解決などはできませんが、もし、放射線などを気にして、農産物や魚類を買わないと言う人が身近にいたら、今日の講話で学んだことを話してみたいと思います。
【講義の様子】 | 【話し合いの様子】 | 【模型を見ている様子】 |