SSH 活動の記録

カテゴリ:SSH

復興と廃炉に係る研修「震災当時の現状を知る」

日  時: 令和3年10月1日(金) 15:20~17:30

場  所: 本校理科実験室1

対象生徒: 高校2年生 SSコース選択者

 

 被災を体験された方より、当事者だからこそ語れる生の声をお伺いすることで、県外あるいは海外の方々とのコミュニケーションをしていく上で、東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するプログラムです。福島県教育委員会主催の令和3年度「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」として実施しました。

 福島県南相馬市で被災された原発災害を語り継ぐ会主宰 高村美春様、宮城県東松島市で被災された東北学院大学教養学部地域構想学科3年 雁部那由多様から、震災当時の様子を伺いました。

 高村さんからは、震災当日から原子力発電所事故後、情報が乏しい中どのように行動するのが正解なのか、判断しなければならないことのもどかしさについて聞くことができました。

 また、雁部さんからは、地震当日のたった数十センチの違いで人の生死が決まってしまった津波の恐ろしさについて教えていただきました。そして、「未災地」での防災や「災間」災害と災害での間に何を行っていけばよいのかの問いかけがあり、生徒それぞれがこれからについて考える時間となりました。

 

〇生徒感想

  • 語り部の方々から聞いた震災の話はとてもリアルで、私たちは常に災害の危険性と隣り合わせで生きているんだということを再認識できた良い機会だった。今回の話のような状況が自分にも起こりうるということを前提に、そのような状況下で自分に何ができるか考え言葉にすることが大切だと思った。地域そのものが体験・経験を失ってしまわないように自分と自分の大切な人が救われるようにできることをしていこうと思った。今後の避難訓練も今日学んだことを踏まえて有意義な活動にしていきたいと思う。 
  • 今まで福島のことを聞く機会は多かったが、宮城の状況について聞く機会がなかったため、聞けてよかった。宮城の海岸沿いのところでも被害が大きいところと小さいところがあり、地形によって差が出ていることがわかった。また、海から遠くても、近くに川がある事で海から逆流してくる水が川から溢れて津波になることがあるというのを初めて知った。津波と言うと海からのものしか考えていなかったため、このような知識を得られてとても良かった。また、福島の原発事故から、情報を素早く被災地の住民に伝えることが大切なのだとわかった。

 

 この活動の様子は、10/4(月)の福島民友新聞、10/5(火)の福島民報新聞と河北新報の各紙にも掲載されました。

講義の様子1講義の様子2質問の様子1質問の様子2

高校1年SSコース 落下モデルコンテスト ~仮説編~

日  時: 令和3年10月6日(水) 6、7校時

場  所: 本校講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者

 

 高校1年生SSコース選択者を対象に、「落下モデルコンテスト」を10/27(水)に行います。コンテストは、折り紙1枚とクリップ1個で作成した落下物の滞空時間と飛行距離を測定して競います。今回はコンテストに向けて仮説を立て、規定ルール内で滞空時間と飛行距離が長いものにするための発想力と独創性のある機体を作成し、実際に落下させて確認しました。

 今回の結果を活かし、次回はコンテストに向けた情報取集や機体の作成に取り掛かります。生徒の皆さんは優勝を目指して頑張ってください。

競技説明班で話し合い1班で話し合い2落下実験

高校1年GSコース「Society5.0とデータ分析」

日  時:令和3年9月22日(水)5・6校時

場  所:大講義室、各教室

対象生徒:高校1年生 GSコース選択者

 

 高校1年生GSコース選択者を対象に、「地域探究」を実施しました。今回は、凸版印刷様より、稲田優史氏、川口一八氏、佐藤伸一氏の三氏を講師に迎え、「Society5.0とデータ分析」をテーマに講義をしていただきました。

 「Society5.0が目指す未来像」、「Society5.0で求められる力」、そして「データ分析の流れ」について、身近な例を交えながら詳しく教えていただきました。様々な情報があふれる社会の中で、必要な情報を選択、整理し、その中から価値を見出すデータ分析の能力は、Society5.0で重要な力になることを、実感した生徒も多かったようです。

 続いて6校時は前時の講義を踏まえ、RESAS(地域経済分析システム)を活用し、各地域の人口構成比や昼夜間人口比率を調べました。今後もデータ分析のノウハウを活かしながら、探究活動に取り組んでまいります。

※この活動は9月23日(木)の福島民友新聞にも掲載されました。

高校1年 SSコース 「医療に関する講義」

日  時:令和3年9月30日(木)

場  所:大講義室

対象生徒:高校1年生 SSコース選択者、高校2年生 希望者

 

 1年生のSSコース選択者および2年生の希望者を対象に、医療に関する講義を行いました。

 前半では福島県立医科大学附属病院の引地先生にご来校いただき、本物の内視鏡や、実際の現場で撮影された動画を用いて講義をしていただきました。希望者の中から選ばれた生徒は実際に内視鏡に触れて操作することもでき、記憶に残る経験になったと思います。

 後半は、オンラインで会津医療センターの山中先生に地域医療に関する講義をしていただき、問診時に気を付けていることや、奥会津にスポットを当て、地域に密着した医療がどのように行われているのかなどをお話いただきました。問診時に重要な傾聴・共感などは日常生活における人間関係にも役立つことであり、すべての生徒にとって学びのある時間になったことと思います。

 お二人の先生の講義を通し、生徒たちは自分の将来や医療現場に対する見識を広げる機会となったのではないでしょうか。

高校1年SSH GSコース 「地域探究」始動しました!

日  時:令和3年9月15日(水)

場  所:本校大講義室、教室

対象生徒:高校1年生 GSコース選択者

 

 高校1学年GS(グローカル探求)コースでは、9月より「地域探究」が始まりました。今回のテーマは「会津・地方創生プロジェクト」です。5~6月に実施した「探究入門」での経験を生かし、会津各地域の課題を見つけ、解決に向けた活動を行います。実現可能性の高いプランの構築に向けて地域と協働して取り組み、最終的に、生徒たちが考えたプランを地方自治体や企業の方へ提案します。

 今回は、全体講義で「地域探究」の活動で実施していく内容について説明を受けた後に、各チームに分かれてブレーンストーミングを行いました。生徒たちは自分たちが選んだ地域の魅力や課題について、様々な角度から意見を挙げていました。この「地域探究」を通して会津の魅力を再発見し、そして会津の各地域が抱える課題に対して自分事として捉えて考えていく時間にしてほしいと思います。