SSH 活動の記録

カテゴリ:SSH

分子生物学実験講座が実施されました

日  時: 令和5年8月18日(水)、21日(月)、22日(火)
場  所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年SSコース 50名

 学校の授業では行う機会がなく、また最近新型コロナ感染症の検査として広く名前が知られているPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として本事業を実施しました。実施した実験は以下の3つです。

 ① DNAの抽出   ② PCR法による遺伝子の増幅   ③ 電気泳動法による遺伝子の解析

  以下、生徒の感想です。

 ・今回の講座では、遺伝子やタンパク質の性質を利用して、アルコール代謝能の遺伝子診断を行った。普段、自分のアルコール耐性について知れる機会がないので、実験によって調べることができて面白かった。遺伝子は生物基礎で習って以降勉強していなかったので、新たな知識を増やすこともできた。また、マイクロピペットの操作方法や撹拌・混合の方法についても学ぶことができ、今後の研究にも生かしていきたいと思った。
 ・今回の実験でPCR法や電気泳動法などの分子科学のことがよく分かった。特にPCR法はコロナウイルスが流行したときによく耳にしたが、どのようなものかよく分かってなかったので仕組みが分かり勉強になった。また、マイクロピペットや遠心分離機など実験でよく使う器具の使い方を学ぶことができた。今後使う機会があったら今回の実験を思い出して活用していきたい。
 ・今回の分子生物学実験では分子生物学の分野の精密さに驚いた。物質を計り取る際の単位が普段の実験より一つ下の単位で、繊細な操作が要求される実験だったと感じた。私は生物基礎までしか履修しておらず、内容的には難しいのかなと思っていたが、実験の際は今行なっている操作や、その原理など詳しく説明を受けることができ、理解することができた。
 ・今回の分子生物学実験講座で、コロナ禍に入りよく聞いていたPCRについて自分でも行うことによって理解を深めることができた。また、授業で習ったものの応用に近かったため授業の内容の理解も深めることができ良かった。実験は細かい作業が多く大変だったが、丁寧に行うことで自分の遺伝子を見ることができた。私の遺伝子はお酒に弱いものと強いものの両方持っていた。

 

  

令和5年度SSH生徒研究発表会

日  時: 令和5年8月9日(水)-10日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: SSH探求部化学班

 

 全国のSSH指定校が一堂に会して、科学研究の成果を発表する、SSH生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本校からは、SSH探求部化学班から、3年生1名、2年生2名からなる1チーム参加しました。

 この大会に向けて、ポスターの作成や発表の練習など、多くの時間を割いて準備をしてきました。残念ながら、受賞には至りませんでしたが、自分たちの研究の成果を多くの方々へ知っていただけるよい機会となりました。

 

発表テーマ  「モリブデン青法による水溶液中のリチウムイオンの定量」

 

学生セッションに参加しました

日  時:令和5年8月5日(土)~6日(日)
場  所:双葉町産業交流センター(F-BICC)、東日本大震災・原子力災害伝承館、
     請戸小学校 ほか
対象生徒:2年希望者4名

 双葉町にて開催された、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下、NDF)主催『学生セッション「学生と考える~ふたば未来ワークショップ」』に参加しました。県内の高等学校・高等専門学校6校から計16名が参加し、双葉町の未来をテーマに話し合いを行いました。初日は、簡単なアイスブレイキングのあと、東日本大震災・原子力災害伝承館や請戸小学校などを訪れ、12年前の3月、福島県で何があったのか、その後から現在に至るまで、どのような変化があったのかを学びました。また、双葉町に移住してきた方に話を伺い、双葉町で生活していくにあたり、良かった点、あるいは課題に感じている点をお伺いしました。夜にも、原子力災害や、福島第一原子力発電所に関する生徒からの質問に対し、NDFの方からお返事をいただく機会があり、非常に内容の濃い、充実した1日を過ごしました。2日目には、千葉大学の教授から双葉町の現状について講義をいただいたあと、「双葉町の住民を増やすためには」をテーマに、どのような取組みを行うことが住民数の増加につながるか、千葉大学の学生を交え、話し合いを行いました。生徒たちからは「タクシーのサブスクリプションをつくる」「ロボットテストフィールドと関連した特化型の大学を設立し、学生を呼び込む」など多様なアイディアが出され、自分事として積極的に活動に取り組むようすが見られました。
 今回の活動を通し、生徒たちは福島県に住む人間として、起きてしまった災害の事実や地域が抱える課題を知り、当事者意識をもつことができたと思います。これを一過性のものとせず、彼らが向き合うべき未来に向け、今後も学び続けてほしいと感じました。

    

    

小学生のための科学実験講座

日   時: 令和5年8月4日(金)

場   所: 本校理科実験室 情報演習室

対象参加者: 会津地域の小学生5、6年生 約140名

 

 主に会津地区の小学校5、6年生約140名が参加してくれました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に分かれて行いました。今回も会津学鳳中情報科学部の生徒がTA(ティーチングアシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。

 

それぞれの講座の内容は次のとおりです。

 

① スーパーよく飛ぶストローロケットを作ろう!(物理)

 スーパーボールでストローロケットを飛ばします!

② 二酸化炭素の性質を調べよう!(化学)

  地球温暖化の原因とされる二酸化炭素。この二酸化炭素は、空気中だけではなく、自然の力によって様々な形で地球上に存在しています。実験講座をとおして、二酸化炭素の性質を学ぶとともに、自然の中にどのように隠れているのか見つめてみよう!

③ 野菜を使って実験しよう!(生物)

 野菜を使って実験を行います。 身近な野菜がもつさまざまな力を体験しよう!

④ 鉱物の世界を楽しもう!(地学)

  鉱物を割ったりして鉱物の性質を調べてみよう。 また、火山灰の中から鉱物探しをしよう!

⑤ LEGO mindstormsでロボットを作ろう!(情報)  

 LEGOロボットを組み立てて、プログラムでロボットを動かしてみよう!

 

 楽しんで各講座実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味関心を深めてもらえると幸いです。

    

  

コンピュータリテラシー育成講座

日  時: 令和5年7月31日(月)・8月1日(火)

場  所: 本校情報演習室

対象生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者

 

 SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。

 初日は1年生を対象に「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」を実施し、Excelの関数の使い方から、マクロやVBAによるプログラミングの基本構造を学んだりしました。今後の研究のなかで活用することを念頭に、実践的な内容を学びました。

 2日目は2年生を対象に「ゼロから始めるPythonデータ分析」を実施しました。Pythonによるプログラミング基本構造や、ライブラリを用いて、気象庁や会津若松市のオープンデータを使ったグラフ表示の仕方、会津のイベントに参加している店舗情報の地図へのマッピングなと゜を行いました。

 

 以下、生徒の感想です。

【Excel VBA講座(1年)】

・実際にコードを書いてスペースや大文字、小文字のミスが起きてしまうことが多かったのでそこに気をつけて書きたいと思いました。成功して動いた時にはとてもうれしかったです。

・グラフの作成の仕方から、計算の仕方、マクロの使い方など今後必要になってくるであろうスキルを身に着けることができたと思います。

・初めてのことばかりでうまく操作が実行されないときもあったが、隣にいる友達と協力することで解決できた。

  

【Pythonデータ分析講座(2年)】

・今回の講座では、以前から慣れ親しんでいたPythonを基礎から詳しく学ぶことができた。

・演算や繰り返しなどの関数は知っていたが、外部データの取り込み・出力に関する関数は初めてで、とても勉強になった。

・今まで知らなかったpythonによるプログラミングの可能性を感じ、これからより深く学んでいきたいと思う。

 

全国高等学校総合文化祭(かごしま総文)自然科学部門

日  時: 令和5年7月28日(金)-7月31日(月)

場  所: 鹿児島大学

対象生徒: SSH探求部化学班、生物班、地学班

 

 全国高校総合文化祭自然科学部門に福島県代表として4部門に出場してきました。悲願であった入賞を目指して、スライドやポスターの作成、発表練習など多くの時間を割き、大会に臨みました。練習の成果は十分発揮されたものの、残念ながら入賞には至りませんでした。全国強豪校のレベルに近づいているという実感はあるものの、先行研究への徹底した調査、仮説に基づく緻密な実験、的確なデータ処理、研究分野における深い知識に裏打ちされた考察、12分間の発表を有効に活用した分かりやすいプレゼンテーション、いずれをとっても入賞校はすばらしく、学ぶところが多かったです。大変悔しい思いをしましたが、研究に対する姿勢を見直し、来年に向けて再出発したいと思います。

 

 今大会では、体育文化後援会、福島県高等学校文化連盟の方々から多大なご支援を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

参加部門

ポスター部門 「モリブデン青法による水溶液中のリチウムイオンの定量」

化学部門 「銅イオンと水酸化ナトリウム水溶液から生じる黒色沈殿の解明」

生物部門「ハチノスツヅリガの幼虫の腸内ポリエチレン分解菌の探求~混合培養の探求~」

地学部門「上部白亜系双葉層群足沢層に産出する有孔虫について」

 

国際メンタリングワークショップJoshi kai in Fukushima 2023

日  時:令和5年 7月 28日(金)~31日(月)

場  所:いわきワシントンホテル、富岡町文化交流センター学びの森、とみおかアーカイブミュージアム、福島第一原子力発電所

 

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)主催、経済協力開発機構(OECD/NEA)共催の、理工系の進路を希望している国内の女子高校生を対象としたワークショップに本校の女子生徒(1年生3名、2年生1名)が参加してきました。

世界で活躍する女性研究者自身の研究内容発表、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の現状についての解説、原発事故からの復興に向けた本県の取り組みの紹介など、数々の講義聴講や、国内やルーマニアの女子高校生と自分の将来像をテーマにディスカッションを行いました。

初日の夕食はホテルでのレセプションが開催され、地元の食材を使った多彩な料理を堪能できました。

最終日は東京電力福島第一原子力発電所職員による各施設の説明と高性能多核種除去設備ALPS処理水の安全性の講義を受けた後、廃炉を視察しました。

女性研究者や国内の女子高校生たちとの4日間は大変有意義なものであり、自分自身を見つめなおす大変貴重な経験となりました。

    

SSHサスティナブル科学研修

日  時:令和5年7月26日(水)、27日(木)

場  所:26日(水) 

     アクアマリンふくしま

     福島県水産海洋研究センター

     産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所

     27日(木)

     日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センター

     東日本大震災・原子力災害伝承館

     福島ロボットテストフィールド

参加生徒:高校1年生SSコース選択者52名

     7月26日(水)30名   7月27日(木)26名

 

 SSHサスティナブル科学研修を7月26日(水)と7月27日(木)に実施しました。福島県内の施設をサスティナビリティやSDGsをテーマに研修を行いました。生徒は2日間のうち、どちらか一方のコースを選択して参加しました。希望した生徒は両日とも参加しました。

 7月26日(水)はアクアマリンふくしまで、海洋プラスチックに関する問題について講義を受け、さらに、福島県水産海洋研究センターで、水産資源の持続的利用について講義を受けました。震災後の福島県の海の状況や、水産資源の持続的利用についての取り組みについて学び、特に海洋プラスチックの問題は生徒も自分事として考えることができるようになり、自分たちの出すゴミについて考え直すきっかけにもなったようです。また、産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所では、太陽光発電、風力発電などの研究や、地中熱利用ヒートポンプの研究など再生可能エネルギーについて、さらに、水素吸蔵合金などの最新技術の研究を見学させていただき、生徒はとても興味を持ったようでした。

 7月27日(木)は東日本大震災・原子力災害伝承館で、震災当時の様子を映像や資料を基に解説していただき、その後バスで町の様子を見て回り、震災当時に請戸小学校の児童たちが避難した丘へ行き、津波被害の大きさや海からの距離などを生徒たちは実感していました。また、日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターでは、廃炉に関わるロボットの研究開発が行われており、その際に活用されるVR技術であったり、大きな試験場であったり、生徒は普段触れることのない技術に驚いている様子でした。さらに、福島ロボットテストフィールドでは、福島イノベーションコースト構想の観点から、SDGsやサスティナビリティについての講義を受けました。その後、施設を案内していただき、世界でも有数の試験場が福島県にあることを実際に目の当たりにしていました。この施設を中心にいくつかの企業が進出し、実用化されているロボットやドローンは最近の災害時にも活躍していると聞き、生徒は皆驚いていました。

    

     

放射線実習セミナー

日  時: 令和5年7月24日(月)
場  所: 本校 講義室1(講義)、理科実験室1・第1理科室(実習)
対象生徒: 高校1年SSコース選択者 52名

 7月24日(月)に放射線実習セミナーを実施しました。前半は東北大学の長谷川晃名誉教授に放射線の基礎知識、放射線の性質、原子力防護などについて講義を行っていただきました。その後、実験室に移動して長谷川教授と日本原子力文化財団事務局の高橋格氏に霧箱、自然放射線の測定、距離の逆2乗則、γ線の物質による吸収の実習を行っていただきました。霧箱を使って普段は見ることのできない放射線を視覚化し、はかるくんを使って、簡易的に校舎内の放射線量の測定を行い、講義の中で御影石は放射線量が高いという話を聞いた生徒は実際に確かめていました。生徒たちは講義と実習を通して、高校の授業ではまだ学習していない放射線について理解を深めるきっかけとなったのではないでしょうか。

    

サイエンスブロッサム実験講座を行いました

日  時: 令和5年7月21日(金)
場  所: 本校理科実験室3
対象生徒: 1年SSコース女子選択者24名、男子希望者4名
      2年SSコース選択者10名

 夏休み初日の課外終了後、主に1年生の女子生徒を対象としたサイエンスブロッサム実験講座が実施されました。今年度は、普段学校ではあまり行われない実験として、豚の眼の解剖を行いました。初めは眼球が机上に置かれているさまや解剖するという事実に、生徒たちが怖気づく様子も見られました。しかし命の重みを尊重し、学ぶ意欲をもって解剖を進めていく中で、自分たちと共通する眼の構造への関心を高め、ものが「視える」しくみを積極的に学ぶことができたと思います。この経験を通し、動物のからだのしくみに関心をもつほか、さまざまなことに懸命にチャレンジしてほしいと感じました。

  

ブナ林研修に行きました

日  時: 令和5年6月10日(土)
場  所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森
対象生徒:1年SSコース選択者48名

 例年より1か月早い6月上旬、1年SSコース選択者48名と、只見町への研修に行きました。生徒たちは午前中にただみ・ブナと川のミュージアムを訪れ、只見町の自然の概要を学び、午後に実際にブナ林を訪れ、自分の目でその特徴や、人の手の入り方による違いを学びました。
 森林の内部まで足を踏み入れることは、多くの生徒にとって初めての経験であり、苦労する様子も見られましたが、その分多くの経験が得られたことと思います。生徒たちの感想には、「今後出来ないような経験をする事ができて、嬉しかったし、ブナ林は勿論、その他只見町についても興味を持つことができた」「自分が普段何気なく見ている山の森林や自然の景色などが、たくさんの要因が関係しあい、長い年月を経て今の森林になっているということを知り、感動した。」などの記述があり、身近な環境への興味・関心を高められる良い研修になったのではないかと思います。

【研修中の様子①】  【研修中の様子②】

【ギンリョウソウ】  【道中の倒木】

 

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 提言報告

日  時: 令和5年1月30日(月)、2月14日(火)、3月18日(土)19日(日)

場  所: 会津若松市役所、山田木綿、AiCTデジタル祭り

対象生徒: ALMS参加グループ

 

 高校生による会津地域活性化プロジェクト「ALMS」において高校生が考えた提言報告や提言を自治体や企業、イベントへの参加をすることで実施してきました。

 1月30日には会津若松市役所で室井会津若松市長に「人口減少と流出対策について」提言をしてきました。会津若松市の現状と将来への架け橋について提言しました。

 2月14日には会津木綿を取り扱っている山田木綿さんに「会津木綿の活用について」提言をしてきました。会津木綿の特徴などを改めて知ることができ、魅力の伝え方をさらに考えていく必要があることがわかりました。

 3月18日19日とAiCTデジタルまつりにおいて、住友生命さんとコラボ企画「Skin&Healthプロジェクト~会津をもっと元気に~」を実施。「会津の健康寿命を延ばしたい」「日々の美容のように健康についてもっと身近に感じてもらいたい」と“肌”をテーマに「血流頭皮肌チェッカー」「肌年齢チェッカー」を用いて測定を行いました。若い人にたくさん参加してもらい、当初の目標は達成されたのではないでしょうか。

 

 他のグループの提言も引き続き、行っていきたいです。

     

SSH研究成果発表会および課題研究発表会

日  時: 令和5年2月16日(木)

場  所: 本校第一体育館および第二体育館

対象生徒: 高校1・2年生および中学3年生

 

 1年間取り組んできたSSH産業社会、総合的な探究の時間における課題研究についての発表やSSH事業における科目SS活動報告、台湾リモート研修報告、中学校RP課題研究発表がおこなわれました。

 

9:30~10:40 

開会式・口頭発表①(SSH成果発表、高校1年GS、高校2年GS、ALMS)

 10:50~12:10 

ポスター発表Ⅰ

(1年GS37件、2年GS24件、ALMS6件、1年SS11件、2年SS16件)

 13:00~13:50 

口頭発表②(高校1年GS・SS、高校2年GS・SS、SSH探求部)

 14:00~15:20 

ポスター発表Ⅱ(ポスター発表Ⅰ+中3RP12件)

 15:30~16:00 

口頭発表③・閉会式(中3RP、高校2年SS)

 

 対面形式での発表会実施は3年ぶりで、リモートでの発表会より一体感があり、発表者の熱意が聴衆生徒に響いていました。また、ポスター発表も、発表者・聴衆者ともに時間に余裕があり興味・関心が高く、発表を聞くことができました。

     

  

英語による実験講座

日  時: 令和5年2月10日(金)

場  所: 本校理科実験室2

対象生徒: 高校2年SS選択者 44名

講  師: 本校ALT ジェニー・キャロル・テイラー 氏

 

 専門用語も含め、基礎知識や実験手順の説明、また、考察の計算方法も説明もすべて英語により行われました。今年度は、化学の基礎的な実験である「中和滴定」を実施しました。最初に、実験で使用する器具や薬品の説明が英語によって行われたが、慣れない英語による説明に戸惑っているようでした。しかし、講師の分かりやすい英語の説明や周囲の本校教諭の補助を受けながら、グループで協力して実験に取り組むようすが見られました。

福島県SSH英語による課題発表会

日  時: 令和5年 1月29日(日 )

場  所: 福島県立安積高等学校

対象生徒: 高校2年生SS選択者 42名

 

県内のSSH指定校(本校、福島高校、安積高校)3校で発表会をしました。令和2年度開始以来初の対面での開催となり、本校は物理2件、化学3件、生物5件、地学3件、情報1件、数学2件の計16件の発表を行いました。各班で事前に英語科教員の協力を得ながら英語のポスターを作成し、質疑応答を含めオールイングリッシュで発表を行いました。

発表によって自分たちの研究を英語で“伝える”ことは多くの班が達成できました。また、ディスカッションや質疑応答においては悪戦苦闘する班もありましたが、自分たちの意見などよく伝えられていました。

 

 

探究活動口頭発表会

日  時: 令和5年1月25日(水)

場  所: 大講義室

対象生徒: 1学年SSコース51名

 

 生徒たちは昨年11月から班ごとに分かれて探求活動を行ってきました。活動の内容をスライドにまとめ、SSコースの中で口頭発表会を行いました。活動期間中は授業時間以外にも各実験室で実験をしたり、コンピュータ室でスライドを作ったりする様子が見受けられました。

 発表会当日は、相手が理解できるよう丁寧に質問に答えたりほかの班の探究について良かった点を付箋にまとめたりしていました。

令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

日  時: 令和5年1月20日(金)・21日(土)

場  所: 郡山市郡山公会堂および福島県立安積高等学校

対象生徒: SSH探求部 化学班3名 生物班4名

 

 東北地区6県のSSH指定校など、理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が、授業や部活 動で取り組んできた研究成果を対面で発表し、発表者との対話を通じて相互交流・評価を行い切磋琢磨することで、これからの活動や研究の質・量の両面で活性化を図る目的のため参加してきました。

 高度な研究発表会に生徒たちはかなり刺激を受け、今後の研究に対する姿勢が変わったようです。

 

英語による科学講座

日   時: 令和4年12月23日(金)

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者50名

 

科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。

英語の苦手な生徒もいる中で、生徒に寄り添っていただき、とても丁寧に話が進んでいったため、分かりやすかったという感想が多数ありました。今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。

今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックなどを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では苦戦しながらも英語での質問をすることができていました。この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

第41回福島県高等学校総合文化祭 活動優秀校公演

日  時: 令和4年12月18日(日)

場  所: いわき芸術文化交流館アリオス

対象生徒: SSH探求部古生物班 高校2年生 2名

 

福島県高等学校文化祭自然科学部門ポスターの部において優秀賞を獲得した「上部白亜系双葉層群足沢層に産する有孔虫について」のポスター発表を行ってきました。

いつもとは違う一般の来場者に対して発表することができ、発表のしかたなど工夫し伝えられ、研究の成果を普及することができました。

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 成果発表会

日  時: 令和4年 12月17日(土)

場  所: スマートシティAiCT交流棟

対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 

 月1回開催してきた全5回の検討会議を終え、成果発表会をおこないました。テーマは、以下の6つになります。

グループ1:人口減少・流出対策について

グループ2:担い手不足解消について

グループ3:地域活性化・魅力化について~会津木綿の活用方法~

グループ4:地域活性化・魅力化について~Instagramを利用した情報発信~

グループ5:職業間等に関しての教育支援について

グループ6:健康維持向上について

 

 最後まで、課題に向き合い解決方法を模索してきた結果をそれぞれ報告してくれました。どれも目を引くような提案をしてくれました。協力いただいた企業・自治体の方には大変感謝しております。次年度も引き続き、多くの生徒と企業・自治体に参加いただき実施していきたいと思っております。本当にありがとうございました。

 

 今回のALMSを通しての感想は以下の通りです。

○全体を通した生徒側の感想(一部抜粋)

・始めは白紙から始まった課題がグループ内での検討会や、中間発表会でいろいろな企業さんからの意見を踏まえてまた練り直したりして最終発表まで持ってこられたのがすごく嬉しいです。またここで終わるのではなく、これからも続行して行きたい。

・課題提示から、フィールドワーク、話し合いと、ザベリオの人達や企業の人達と協力して、最終発表まで持ってこられてよかったなと思います。持続する活動が課題解決策になったので、これからもみんなと繋がりを保ちながら、活動をより発展させ、あとの世代に受け継いでいくものにしていきたいです。もっと会津地区の高校が参加して、大きな活動になっていったらいいなと思います。

・今回の活動をとおして他の高校と関わって活動すること自体が初めての経験だったのでとても緊張したのですが、この半年間をとおして一緒のグループの子と仲良くなれました。この活動は将来にとても役立つことなので、いい経験ができて良かったです。またこの機会があったらぜひ参加したいです。

○全体を通した企業側の感想(一部抜粋)

・会津地域のことをさまざまな側面から分析して、課題解決に向けて取り組んできたと思います!是非実行に向けて、企業も全面的に支援していければいいと思います。

・全体をとおして、高校生のプレゼンテーション、資料の内容が素晴らしく、自分が高校生の頃を思い出しても同じようにはできないと感じました。会津の課題は何なのか、何を課題解決策とするのか非常に難しいテーマでしたが、皆様我がごととして捉えられていたので感銘を受けましたし、いい経験になったと思います。

・全体的に取組から発表までかなりまとまっており、いい結論に至れていたと感じました。正直高校生の発表と高を括っていた気持ちも少しあったのですが、いい意味で裏切られました。彼ら彼女たちの観点を、この街で仕事する上で大切にしたいなと思いました。

     

     

あいづサイエンスフェア

日  時: 令和4年12月10日(土)

場  所: アピオスペース

対象参加者:会津地区を中心とした小学生以上の一般の方(保護者同伴であれば未就学児可) 

講   師: 中学校情報科学部 26名 高校SSH探求部 20名

 

 地域の小学生に対し理科的素養の向上と会津地域の高校生による実習発表体験の場、そして本校SSH事業普及のために実施しました。今年度は本校の会津学鳳中学校情報科学部と会津学鳳高校SSH探求部の生徒が講師として一般参加者に対して科学実験講座を行った。

 《あいづサイエンスフェア 科学実験講座一覧》

科目 講座名 内容
物理 空気砲をつくってみよう 様々な空気砲を作成、演示
化学 入浴剤をつくってみよう クエン酸と重曹で入浴剤を作製
生物 色が変わるイクラをつくってみよう アルギン酸ナトリウムを用いた実験
地学 楽しい大気圧の世界! 大気圧を利用し、プラコップを釣る実験
情報 プログラミングしてタイムアタックしよう! ロボットを動かすためのプログラミング

生徒たちが企画した講座を参加者たちは自由にブースを回り楽しみながら科学に親しんでいました。また、学鳳生も最初は戸惑っていた説明も、最後には柔軟に年齢に合わせた説明を工夫しながら丁寧に行っていました。

    

   

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 中間発表会

日  時: 令和4年 10月 8日(土)

場  所: スマートシティAiCT交流棟

対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 

 第1回~第3回の検討会議を終え、中間発表会をおこないました。テーマは、以下の6つになります。

グループ1:人口減少・流出対策について

グループ2:担い手不足解消について

グループ3:地域活性化・魅力化について~会津木綿の活用方法~

グループ4:地域活性化・魅力化について~Instagramを利用した情報発信~

グループ5:職業間等に関しての教育支援について

グループ6:健康維持向上について

 

 発表後の質疑応答は、企業側からの意見が多数みられ生徒たちの刺激になったようです。今まで、見落としいた点など新たな視点で問題と向き合っていかなければならないと気づいていたようです。残り少ない検討会議ですが、最後まで頑張っていきましょう。

 

  

復興と廃炉に係る研修~震災当日の状況を知る 福島県と宮城県の状況~

日  時: 令和4年 9月30日(金)
場  所: 本校大講義室
対象生徒: 高校2年SSコース 51名

 福島県教育委員会主催令和4年度「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」と合同事業として行いました。福島県飯館村で被災した菅野クニ氏と宮城県山元町で被災した井上剛氏からそれぞれ1時間ずつ、震災当時のようすとその後について、当事者だからこそ語れる生の声でお話しいただきました。新型コロナウイルス感染症対策のため、オンライン実施となりました。
 学校行事やメディアを通じて福島県の現状などは多くの情報を得ていても、宮城県の状況は初めて聞く生徒たちが多く、関心が高いと感じました。

【菅野クニ氏の講義】

【井上剛氏の講義】

令和4年度 SSH生徒研究発表会

日  時: 令和4年8月3日(水)~4日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: SSH探求部 高校2年生 3名

 

 全国すべてのSSH高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表をするSSH生徒研究発表会に参加してきました。今年度は、感染対策をしっかり行ったうえでコロナ禍前と同様に2日間の日程でポスター発表や全体発表を開催する方法で実施されました。

 今回は地学分野で「上部白亜系双葉層群足沢層における浮遊性有孔虫について」のポスター発表を行ってきました。生徒たちは今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表をし、審査員や他校生とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究発表の楽しさを味わうことができました。

 その結果、「ポスター発表賞」を受賞することができました。この賞は、全体(220校)の13~35位相当に与えられるものです。日頃の先生方のご指導や保護者の協力と、生徒たちの努力が実を結んだものです。今後とも多方面からご支援のほどよろしくお願いいたします。

【会場前】 【発表の様子】
【全体会 スライド】 【全体会 表彰】

海外研修オンラインミーティング(1回目)

日   時:令和4年8月3日(水)14:00~16:00

場   所:福島県立会津学鳳高等学校

参加生徒:高校2年生希望者12名

 海外研修オンラインミーティングが8月3日(水)に本校で行われました。昨年に引き続き台湾の台北市にある建国高級中学と交流を行いました。下記の内容で実施され、第1回目の今回は会津学鳳高校がホスト校となり会の運営を行いました。

 

〇内容

 ・オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

 ・両校学校紹介

 ・クイズゲーム大会(会津学鳳企画)

 ・小さいグループごとの交流

 ・総括

 

 事前にメールアドレスを交換し、互いの交流パートナーと連絡を取り合っていましたが、初対面ということで生徒たちは緊張した様子でした。全体の進行や学校紹介、クイズ大会の各準備に追われながら小グループでの交流の準備を進めることに苦労していたようでしたが、積極的にコミュニケーションを取り、交流の時間を楽しんでいました。

 次回は9月に第2回を予定しています。第2回はテーマを設定し、両校でテーマに関する発表を行います。

コンピュータリテラシー育成講座(8月2日、3日)

日  時: 令和4年8月2日(火)・3日(水)

場  所: 本校コンピュータ実習室

参加生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者

 

 SSコース選択者を対象にコンピュータリテラシー育成講座を実施しました。
 2日は1年生を対象に「Excel VBA」の講座が実施され、関数を使ったりVisualBasicでプログラミングの基本構造を学んだりしました。関数の使い方は今後のSS研究で活用することもあるため、友人たちと協力しながら取り組みました。
 3日は2年生を対象に「Pythonを使ったデータ分析」の講座を実施しました。気象庁や会津若松市のオープンデータを使い、7~8月の気温をグラフ化したり、会津のイベントに参加している店舗情報を地図上にマッピングしたりしました。


 以下、生徒の感想です。
【Excel VBA講座(1年)】
・文字数が多い上に1文字のミスで動かなくなるので結構時間がかかりました。ちょっといじるだけで変えられたりもしたので面白かったです。
・エクセルのくわしい使い方も今日初めて知りました。今日学んだことを使って これから、資料をまとめたりしたいです。
【Pythonデータ分析講座(2年)】
・今回初めてPythonというプログラム言語に触れたが、C++よりも簡単で使いやすいと感じた。データをグラフ化するとこも簡単にできたため便利だった。
・比較的簡単であり、また応用もできるPythonが世界中で使われ、普段使うアプリにも使われていることに納得できる。

1年生の演習の様子  

 

サスティナブル科学研修

日   時:令和4年7月28日(木)および29日(金)

場   所:7月28日(木)コミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所、猪苗代第二発電所

       7月29日(金)アクアマリンふくしま、ワンダーファーム、楢葉遠隔技術開発センター

参加生徒:高校1年生SSコース選択者50名

       7月28日(木)18名

       7月29日(金)32名

 

令和4年度サスティナブル科学研修が7月28日(木)と7月29日(金)に行われました。“サスティナビリティ”をキーワードに「科学に対する興味関心の拡大」および「課題発見力や創造的思考力、情報活用能力、コミュニケーション力、グローバルリーダーシップの向上」を目的として県内各施設を訪問して実施しました。

高校1年SSコース選択者が下記2コースから1つを選択し、参加しました

〇7月28日(木)再生可能エネルギーコース

 ・コミュタン福島 福島県環境創造センター(三春町)

 ・産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)

 ・東京電力リニューアブルパワー株式会社猪苗代第二発電所(猪苗代町)

〇7月29日(金)動植物工学コース

 ・アクアマリンふくしま(いわき市)

 ・ワンダーファーム(いわき市)

 ・JAEA楢葉遠隔技術開発センター(楢葉町)

 

 28日(木)のコースでは、日本の抱えるエネルギー問題を東日本大震災と原発事故を背景として学び、近年注目されている再生可能エネルギーの活用の必要性を学びました。福島再生可能エネルギー研究所では様々な発電方法のメリットやデメリットを知り、これからクリアしていかなくてはいけない課題についても学ぶことができました。また、猪苗代第二発電所では水力発電の歴史とその仕組み、発電方法の環境への負荷の少なさを目で見て体験的に学びました。生徒からは「今後の自身の生活を見直し、改めたい」や「自分たち高校生でも考えなくてはならない課題がたくさんあることが分かった」などと感想が挙げられました。

 29日(金)のコースでは、アクアマリンふくしまにて海洋プラスチック問題についての講義を受けました。生徒はいわき市の海でもこの問題が発生していることを知り、「胸が締め付けられた」と述べていました。ワンダーファームではトマト栽培を先進技術で効率的に行っていることを学びました。最後の遠隔技術開発センターでは、ドローンや水中ロボット実習、VR体験などをとおして、廃炉に取り組む技術者の現場や課題について体験的に学ぶことができました。体験をとおして「県民の一人として貢献できる人間になりたい」や「これからの学習のモチベーションに繋がった」などと感想が挙げられました。

    

    

サイエンスブロッサム実験講座

日  時: 令和4年 7月26日(月)

場  所: 本校理科実験室3

対象生徒: 高校1年28名 高校2年14名

 

 日本の女性科学技術者の状況を説明し、なぜ少ないのかを考える講義を行った。その後コイを解剖し、心臓を取り出してアドレナリン液、アセチルコリン液につけて心拍数の変化を観察し、心臓の自律性と自律神経とのかかわりについて学んだ。心臓の観察の後、浮袋や水晶体、脳の観察も行った

 女性科学技術者に関しての講義が現状を理解するきっかけとなった生徒も多く、進路を考える機会の一つとなった。実験については、生きたコイを解剖することに抵抗をもちながらも、取り出した心臓が自律的に拍動したり、神経伝達物質によって拍動数が変化するようすを観察したりすることにより、学習している2年生はもちろん、まだ学習していない1年生も自律神経の働きについて理解することができた。「改めて命の神秘を感じた」「命に感謝したい」という感想が多く、生命への理解、関心が高まった実験となった。

講義の様子 解剖の様子1 解剖の様子2
【講義の様子】 【解剖の様子1】 【解剖の様子2】

ブナ林研修(7月9日~10日)

場  所:ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森、余名沢ブナ林

対象生徒:SSH産業社会 1年SSコース選択者

 

 7月9日(土)~10日(日)にかけて、只見町に1泊2日の研修へ行ってきました。新潟大学名誉教授兼只見町ブナセンターの館長でもある紙谷氏や同館職員の方々のご指導のもと、実習が行われました。ただみ・ブナと川のミュージアムでは只見町の自然について学習できたほか、ヘビとの触れ合いや、カエルの生態の観察もでき、生徒たちは興味津々で館内を見学していました。癒しの森や余名沢のブナ林での実習では、鬱蒼とした森に最初は戸惑っていましたが、実習後半には手順にも慣れ、班で協力して実習を行うようすが見られました。生徒からは「貴重な体験ができた」という声が多数聞かれ、充実した研修となりました。

   

 

 

高校生による会津地域活性化プロジェクト 「ALMS」 始動

日  時: 令和4年 7月 2日(土)
場  所: 本校第一講義室
対象生徒: 会津学鳳高校2年生12名 会津ザベリオ高校2年生10名

 会津地区の高校生が地域企業からの課題に対し、自分たちの考えや解決策の意見交換をくり返して解決策を見出す場を設けたいという趣旨のもと始動しました。
 会津地域の課題を自分事として捉え、さらに広い視野で課題を発見する力、コミュニケーション能力の向上を図り、この取り組みをきっかけに高校生同士の交流が増え、高校生が会津における地域創生の力になることを期待して「ALMS=Aizu Local industry Matching by high school Student」という名称をつけました。今年度は、会津学鳳高校2年生と会津ザベリオ高校2年生で活動を行っていきます。会津若松青年会議所、会津若松商工会議所青年部、福島県中小企業家同友会会津地区、会津若松市、一般社団法人AiCTコンソーシアムなどから29社の企業・自治体様の協力を経て実現しまし事業です。
 6つのテーマに分かれ、会津地域の問題点を見つけ解決していきます。これから議論を深め、会津地域を活性化させるために頑張っていきましょう!

復興と廃炉に係る研修「東京電力福島第一原子力発電の事故と復興について考える」

日  時: 令和4年6月17日(金)

場  所: 本校 講義室1

対象生徒: 科目SSを選択している2年生 40名

 

 東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故後における福島県の現状と復興について伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成する目的で実施したプログラムです。

 経済産業省資源エネルギー庁 木野正登 参事官をお迎えし、福島第一原子力発電所「廃炉と未来」というテーマで約40分の講義をいただきました。あの日福島で起こったこと、現在の状態、廃炉へ向けてどのような取り組みが行われているか丁寧に教えていただきました。

 その後、9班にわかれ、「問いをたてる」というグループワークを行いました。10分間程度で各班で問いを立て、その後1時間をかけてその問いに対して木野さんから直接回答をしていただきました。

《質問内容の一部》

・現在、原発内で何人くらいの人が働いているのか?保険は?

・処理水の海洋放出以外はなぜ却下されたのか?

・津波の想定が5mだった理由は?

・原発本体を覆うドームの形状が異なるのはなぜ?

 

《生徒の感想の一部》

・今回の講義は福島県に住む私たちにとって、とてもためになるものであった。この11年間で原発について、たくさんのことを知ってきたつもりだった。だが、トリチウム水の問題や当時の事故の状況など初めて知った。悪いことも多い反面、地道ながら復興に向かっていることもわかった。この問題は決して忘れてはいけないものなので、これからも、その動向に注目していきたい。

・私は今回の講義や、グループ活動を通して、十一年前に起こった地震や津波によって、原子力発電所が受けたダメージや、それによる私達の生活への影響について詳しく知ることができました。十一年経った今でも、放射線に関する風評被害は完全には収まっていないと聞きました。そして、原子力発電所から排出されるであろうトリチウムについて人々の不安の声が絶えないとおっしゃっていました。高校生である私には風評被害の解決などはできませんが、もし、放射線などを気にして、農産物や魚類を買わないと言う人が身近にいたら、今日の講話で学んだことを話してみたいと思います。

 

【講義の様子】 【話し合いの様子】 【模型を見ている様子】

SSH産業社会 SSコースガイダンス

日  時: 令和4年5月18日(水) 7校時

場  所: 本校2階 大会議室

対象生徒: 1年SSコース選択者

 

  生徒たちが探究活動を行うSSH産業社会が、いよいよ本格的に指導しました。初日は、自然科学に関する探究活動を行うコース(SSコース)を選択した生徒51名を対象に、ガイダンスを行いました。探究活動の意義や活動内容などについて、生徒たちは真剣なまなざしで話を聞いていました。その後、活動班に分かれ、交流をしました。

 知見を広げ、1つでも多くの『好き』が見つかるよう、楽しみながら今後の活動に取り組んでほしいと思います。

【ガイダンス中の様子】 【交流の様子】

GSコース 1年間の振り返りと次年度に向けて

日  時: 令和4年3月9日(水)

場  所: 本校大講義室、各教室

対象生徒: 高校1学年GSコース選択者

 

 高校1学年GSコースでは、教員班発表と1年間にわたって取り組んできた探究活動の振り返りを行いました。

 教員班発表では、教員チームが取り組んだ探究活動の成果について発表をしました。生徒だけではなく、教員自ら探究活動を実践する、まさしく「チーム学鳳」でした。

 振り返りでは、探究活動自体に対するフィードバックはもちろんのこと、チームとして助け合いながら活動できたこと、来年度に向けてどのような活動をしていくべきかなど様々な角度から振り返りを行うことができました。

 この1年間、地域課題に向き合う中で色々なことを感じ、学び、成長できたのではないでしょうか。来年度の探究活動にも期待したいと思います。

 GSコース選択者の皆さん、本当にお疲れ様でした!

令和3年度SSH成果発表会および課題研究発表会

日  時: 令和4年2月17日(木)

場  所: 本校第一体育館、高校棟各教室、各実験室、各コンピュータ室

対象生徒: 高校1、2年生、中学校3年生

 

 この1年間取組んできた、高校1年SSH産業社会GSコース・SSコース、高校2年SSH・総合的な探究、中学3年RPの探究活動・課題研究の発表会を行いました。

 新型コロナウイルス感染症対策のため、今年度も主にリモート配信で発表会を行いました。今回は、ポスター発表を体育館会場と教室へのリモート配信で行い、学年別に分けることで感染症対策を行い実施しました。

 全体会では、1年生のSSH活動報告、2年生の復興・廃炉に係る研修と海外研修の台湾リモート研修の成果発表を行いました。その後、1年GSコース3件、2年総探コース3件、1年SSコース1件、2年SSコース3件の代表生徒がそれぞれのテーマの成果を発表しました。

 今回の発表は地元に根付いた探究活動が多く、新たな視点でみることで今まで知らなかったことが多いことに気付かされました。また、今年度も生徒理科研究発表会でポスター部門と生物部門で最優秀賞に輝いた研究の発表も行われ、両班ともプラスチックと生物の関係性について非常に多くの根拠資料をもとに成果が示されたので納得した内容でした。日頃の研究活動を丹念に行っている様子がわかるものでした。

 ポスター発表は、80テーマのポスターが体育館に掲示されました。密を避けるために見学者を時間ごとに分け、体育館での見学と各教室でのリモート発表を聴講する形としました。発表された研究内容が素晴らしく、発表を聞いた生徒からも活発な質問が飛び交っていました。各学年どのような研究を行なっているのかを知る、また来年はどのような探究活動を行っていくのかを考えるのに非常に有効なものとなりました。先輩から後輩へのつながりがあり、学校全体で発表会を行う意義が達成できたと感じています。

 1日を通して、それぞれの成果を十分に発揮できました。発表者・見学者ともコミュニケーション力が向上し、互いの成長を感じることができた発表会でした。本当にお疲れさまでした。

GSコース 企画講評会

日  時: 令和4年2月16日(水)

対象生徒: 高校1学年GSコース選択者

 

 これまで会津地方の10の地域・場所に分かれ、課題解決を目標に活動してきた「地域探究」の総まとめとして、「企画講評会」をオンラインで実施しました。

 本来は直接企業や自治体の方に向けて発表をする予定でしたが、新型コロナの影響を受け、事前審査+オンライン講評での開催となりました。

 審査は、スマートシティAiCTに入居される凸版印刷様より、川口一八様、曽根友実様、稲田優史様にご協力いただき、生徒企画一つひとつについて、良かった点・改善すべき点を講評してただきました。そして、会の最後には優れた企画(AiCT賞)を発表いただきました。

<審査結果>

AiCT壮大で賞(大賞):柳津町班 「温泉・サウナで疲れを癒そうプロジェクト」

逆転の発想で賞:檜枝岐村班 「檜枝岐村の星空を知ってもらうには?」

企画&コンセプト賞:会津若松第2班 「神明通り 人盛り盛り 気分アゲアゲ シャッターカシャカシャ」

チャレンジ賞:会津若松第12班 「「会津若松市に行きたい!」と思うような魅力を広めるには?」

 活動をとおし、企画の実現がより現実味を増したことを実感するとともに、今後、自分たちが何をすべきかを明確にすることができました。

 ご協力いただきました凸版印刷の皆様、本当にありがとうございました。

福島県SSH英語による課題研究発表会(オンライン開催)

日  時:令和4年1月30日(日)

場  所:自宅からのオンライン参加

参加生徒:高校2年生SS選択者40名

 

 令和3年度福島県SSH英語による課題研究発表会が1月30日(日)にZoomミーティングによるオンラインで行われました。県内のSSH指定校3校(本校、福島高校、安積高校)の生徒約100名が参加し、互いに課題研究の成果を英語で発表しました。本校の発表は物理、化学、生物、地学、情報、数学の6分野で全11班が発表を行いました。新型コロナウィルス感染症対策として、本校生徒は自宅からオンラインで参加しました。また、今年度は主幹校として、本校生徒が会の運営や発表の進行を英語で行いました。慣れない英語での発表や会の運営に加え、オンライン開催による情報機器の操作もあり、生徒たちは緊張や苦労が多かったようです。

 すべての班が無事に発表を終え、会の運営もやり遂げることができました。生徒たちからは「他校の英語力の高さに刺激を受けた」や「英語での司会進行という貴重な経験ができてよかった」、「オンラインミーティング等はこれからの将来必要なスキルとなるので、経験できてよかった」、「英語での受け答えや、ネットワークのトラブルに臨機応変に対応ができて成長できた」などの前向きな感想が挙げられました。

 対面での深いディスカッションができなかったのは残念でありましたが、今回の貴重な経験を今後に活かしてほしいと思います。

震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会

日  時:令和4年1月24日(月)

場  所:本校コンピュータ実習室

参加生徒:高校2年生1名

 

 令和3年度「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」が1月24日(月)にオンラインで開催され、本校生徒1名が参加しました。今年度、高校2学年SS選択者40名が震災と復興に関する地域課題学習に参加し、本校代表として2年5組の青田昂志郎君がその成果を発表し、他校の生徒と共有しました。

 自身の震災での経験を詳細に語ったうえで、今年度の「原発事故に関する研修」や「津波被害にあわれた方の体験」を聞いたこと、県内で行われた様々な「復興と未来を考えるワークショップ」での話を写真付きのスライドで発表しました。発表の最後には県内で参加した30校の生徒の前で「将来は医療の道に進み、地域に密着した住民の暮らしに寄り添うことができる医師を目指したい」と話しました。

 発表を聞いた他校生からは「いろいろな企画(研修)に参加していてすごいと思いました。素晴らしい医師になってください!」、「辛い経験を活かして頑張ってください。」、「医者になる一歩につなげてください。」、「実際に体験したことを通し、自分たちに何が出来るのか深くまとめられていてすごいと思いました。」、「将来の目標、かなえられるといいですね。頑張ってね。」、「すごくわかりやすくて、良い発表だと思いました。」などの感想やコメントが寄せられました。

海外研修オンライン交流会(3回目)

日  時:令和3年12月20日(月)

場  所:本校情報演習室

参加生徒:高校2年生 希望者10名

 

 令和3年度の海外研修として、オンラインによる交流会を12月20日(月)に本校情報演習室で行いました。交流校は台湾の建国高級中学で、3回目の今回で最後となりました。今年度の交流のメインテーマは「人権」です。

 今回は以下の内容の交流で行いました。

  • ゲストスピーカーによる講話(Ms.Hu,Chunyuan:“Refugee 101 Taiwan”創設者)
    演題「From Fear to Hope :my experiences in Germany, Palestine and Lebanon」
  • グループディスカッション
  • 建国高級中学と本校で共同で人権に関するポスター作成
  • ポスター紹介
  • 感想と記念撮影

 グループディスカッションでは、世界で起こっている人権問題やそれに苦しむ人々を取り上げ、「なぜその問題に関心を持ったのか」、「その問題に対して高校生ができることは何か」について意見交換を行いました。専門的な用語や知識を必要とする分野であるため戸惑う生徒もいましたが、相手にわかりやすく伝えようと身振り手振りを用いて表現していました。

 生徒たちは国の違いから様々な視点で人権問題を捉えることができることを学び、貴重な経験をしました。また、英語力不足も感じたようで、「今後の学習に活かしたい」との感想も挙げられました。

 2月に実施予定の校内課題研究成果発表会では、全校生に向け、1年間の海外研修の成果報告を行います。

あいづサイエンスフェア2021

日  時:令和3年12月18日(土)

場  所:アピオスペース 会議室・研修室

対象生徒:中学 情報科学部 27名

     高校 SSH探求部 31名

 

 会津地域の科学教育の拠点校として、市民の理科教育・科学技術への興味関心を高める目的で、一般の方を対象とした科学実験講座を、初めて会津学鳳中・高共同で開催しました。

 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 今回は、物理「紙コップで万華鏡」、化学「クリスマスツリーに雪を降らせてみよう」、生物「ペーパークロマトグラフィーでサインペンの色素を知ろう」、地学「液状化現象を見てみよう」、情報「LEGOで作ったいろいろなロボットを動かしてみよう!」、中学「ムラサキキャベツの七変化」の6つの実験ブースを設け、約250名の来場者が参加してくださいました。

 参加してくれた小学生たちは、様々な実験に触れることで科学を楽しんでくれました。学鳳生たちも、説明や指導に一生懸命対応していました。この経験をもとに、発表会などでの説明の仕方に役に立てていければと思います。

 来年度も、開催予定です。ぜひ、またお越しください。

【物理】 【科学】 【生物】

紙コップで万華鏡

クリスマスツリーに雪を降らせてみよう

ペーパークロマトグラフィーでサインペンの色素を知ろう

【地学】 【情報】 【中学】

液状化現象を見てみよう

LEGOで作ったいろいろなロボットを動かしてみよう!

ムラサキキャベツの七変化 

※この活動は福島民報新聞、福島民友新聞にも掲載されました。

 福島民友:小学生たちと一緒に理科実験 会津学鳳中・高がサイエンスフェア

 

高校1年SSH GSコース 企画検討会

日  時:令和3年12月15日(水)

場  所:高校1学年各教室

対象生徒:高校1年生GSコース選択者

 9月から取り組んできた「会津・地方創生プロジェクト」ですが、今回は班ごとに課題解決プランを発表し、その企画について地域の方々と話し合う「企画検討会」を実施しました。今回は講師として多くの自治体・企業の方にご来校いただきました。

 生徒たちは緊張しながらも、自分たちの準備した企画を精一杯プレゼンテーションしました。発表後のグループ別座談会では講師の先生方との対話を通じながら、企画の改善点や今後自分たちがすべきことついて確認することができました。

 講師の方々からは「企画に対するデメリットについても考える必要がある」、「高校生ならではの視点からの提案に驚いた」、「詳細を詰めれば実際の企画として実現可能ではないか」「地域づくりのための意見交換ができ、大変参考になった」など、たくさんのアドバイスやお褒めの言葉をいただきました。

 ご協力いただいた各自治体・企業のみなさま、本当にありがとうございました。いただいたアドバイスをもとに企画がより良いものとなるよう、今後も活動をすすめてまいります。

<生徒感想より>

  • 講師の方々は地域の現状や事業などを詳しく知っており、多くのアドバイスをくださった。私たちに足りない部分の解決方法を一緒に考えてくださり、解決策の案を深めることができた。同じ喜多方市を探究していても、班によって課題や解決策が異なり、聞いていて面白かった。

  • 自分たちではこれくらいで大丈夫だろうと感じていたが、第三者の目線が入ることによりもっと客観的に捉えることでき、もう少しデータを取るべきだったなどの反省点を多く得ることが出来た。

  • 高校生が考えた案は漠然としていて地域の方に受け入れられるか不安だった。しかし、漠然とした内容でも詰めていけば地域の活性化につながると感じることができた。また、現地に行かないと分からないことを知れて2月の発表のときに生かせる多くの内容を伺えてよかった。

  • 会津若松市の問題解決を自分の中で勝手に、「大人の人がやってくれているから大丈夫」「自分じゃなくて誰でもいい」などと人任せに思っていた部分がありましたが、企画検討会を通してこれからの未来は市民全員が一丸となって問題解決に向かっていかなければいけないなと思いました。

福島県高等学校文化連盟自然科学専門部 会津支部 生徒理科研究発表会 

日  時: 令和3年11月13日(土)

場  所: 本校大講義室

対象生徒: 2年生 SSH選択者、SSH探求部

 

 福島県高等学校文化連盟自然科学専門部会津支部生徒理科研究発表会が本校大講義室において、開催されました。今年度も新型コロナウイルス感染症の拡大により開催が危ぶまれましたが、感染防止対策を取りながらの開催となりました。本校生徒49名、会津高校12名、葵高校1名、喜多方高校4名が参加しました。

 このコロナ禍において、研究の継続が難しかったこともあったと思いますが、口頭発表が14件、ポスター発表が11件とさまざまな分野の研究発表がされました。生徒たちは、他校生の発表を聞いて、さらなる研究のヒントを得たり、自身の発表を経験することでプレゼンテーションの仕方について学んだようでした。

 今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけると思います。

令和3年度 第34回福島県高等学校生徒理科研発表会

日  時:令和3年11月20日(土) 物理・化学部門口頭発表、ポスター発表映像審査

         11月21日(日) 生物・地学部門口頭発表

場  所:福島県立会津学鳳高等学校

対象生徒:高校2年生科目SS選択者 40名

     高校1年生 SSH探求部 9名

 

 今年度の福島県高等学校生徒理科研究発表会は、コロナ禍の中、感染予防対策をとりながら、本校において実施されました。参加者が密になるのを避けるため、講演会は中止し、口頭発表も分野ごと2日間に分けての実施、また、ポスター発表は映像審査となりました。昨年度はすべての発表において映像審査だったため、審査員の前で発表を行うのは初めてとなる生徒たちでしたが、苦労して行ってきた研究活動の成果を一生懸命に発表していました。努力の甲斐があり、最終的には、全ての研究班が素晴らしい発表を行うことができました。

 また、本校が会場ということもあり、自分たちの係の仕事にもしっかり取組み、大会の成功に寄与しました。当日の発表と大会の準備から運営に至るまで、学鳳生の素晴らしい頑張りをみることができました。本当にお疲れさまでした。

 本校は、口頭発表7件(物理1件・化学1件・生物4件・地学1件)、ポスター発表9件発表しました。

 大会結果は以下の通りです。

 全国大会に出場する研究班は、来年度に向けてますます研究に励んでほしいです。

 

 ○   ポスター発表部門 (映像審査)

  最優秀賞(1位)

  「ハチノスツヅリガの幼虫の腸内プラスチック分解菌の探求(最適条件の探求)」

   ※令和4年度全国高校総合文化祭 に出場決定

  優秀賞 「白色腐朽菌のプラスチック分解能の研究」

 

 ○    口頭発表部門

  最優秀賞(1位)

   生物部門「白色腐朽菌のプラスチック分解能の研究」

   ※令和4年度全国高校総合文化祭 に出場決定

  優良賞

   化学部門「会津産アスパラガスの機能性についての研究」

   地学部門「上部白亜系双葉層群足沢層に産する有孔虫について」

令和3年度 「科学の甲子園」 福島県大会

日  時:令和3年11月14日(日)

場  所:福島県教育センター

参加生徒:高校1、2年生 希望者14名

 

 令和3年度「科学の甲子園」福島県大会が11月14日(日)に福島県教育センターで行われました。今年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、2年生(8名)と1年生(6名)の2チームで参加しました。

 大会は以下の内容による競技形式で行われました。

 (1)筆記競技(配点180点)

  • 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
  • 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。

 (2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)

  • 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
    1.実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。
    2.総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(種子のモデル製作)

 今年度の大会は、県内10校13チームが参加しました。

 1年生は課題に取り組む時間も多く、その成果もあって滞空時間部門では上位の結果を出し、実験競技では同率2位の成績でしたが、残念ながら入賞までは至りませんでした。2年生チームも、昨年度のリベンジとしてほかの研究活動と並行して頑張りましたが、入賞することはできませんでした。

 大会に参加した皆さん、お疲れさまでした。1年生の皆さんはぜひ来年も挑戦し、入賞を目指してもらいたいと思います。

1年SS オリンパス研修

日  時:令和3年11月26日(金)

場  所:本校講義室1

対象生徒:高校1年生 SSコース選択者

 

 地元企業の会津オリンパス株式会社様より、内視鏡の歴史や仕組みに関する講義をしていただきました。

 聴講した生徒たちは、9月末に内視鏡を用いた医療について福島県立医科大学の先生よりご説明いただいており、本研修では、内視鏡がどのように生産されているのかを知ることができました。

 現代の医療に欠かすことのできない内視鏡が、非常に身近な地域で生産され、世界の医療を支えているという事実に驚く生徒も多くみられました。

 生徒から、「会津にそのような会社があることを誇りに思う」といった意見も聞かれ、地域の魅力を感じられる研修になったのではないかと思います。

海外研修オンライン交流会(2回目)

日  時:令和3年12月3日(金)

場  所:本校情報演習室

参加生徒:高校2年生 希望者10名

 

 令和3年度の海外研修として、オンライン交流会を12月3日(金)に本校情報演習室で行いました。交流校は台湾の建国高級中学の生徒で、7月に続き2回目の実施となりました。今年度の交流のメインテーマは“人権”です。

 今回は以下の内容による交流を行いました。

  • 人権をテーマにした口頭発表(学鳳2件、建国中2件)
  • 口頭発表に対する小グループに分かれての評価
  • 各班からの発表

 本校の代表2班は「世界の児童労働問題について私たちにできること」「インターネットやSNSとの関わり方」をテーマとして発表しました。“人権”に対する意識や考え方は国や地域、年代でも様々で、自分たちの考えや意見を相手に分かりやすくかつ正確に伝えることに、生徒たちは大変苦労したようでした。

 1回目の交流のとき以上にコミュニケーションをとれる生徒が増え、活発にディスカッションが行われました。次回、最終回である3回目は、これまでの学びを基に「高校生が人権問題のためにできること」を一人一人が考え、まとめます。

国際メンタリングワークショップVirtual Joshikai in Fukushima 2021

日  時:令和3年10月12日(火)~14日(木)

場  所:本校情報演習室

参加生徒:高校2年生 希望者4名

 

 国際メンタリングワークショップ Virtual Joshikai in Fukushima 2021 が10月12日(火)から3日間行われ、本校情報演習室から参加しました。福島の課題に取り組む理工系女性人材の育成を目的として、高校生が国内外の理工系女性研究者・技術者とオンラインで交流を行いました。

 内容は以下のとおりです。

 テーマ「理工系分野での私の未来を考える」

 1日目:インプットの日

  • 基調講演
  • メンター講演
  • 特別講演(福島レクチャー)

 2日目:ディスカッションの日

  • 6グループに分かれてディスカッション

 3日目:アウトプットの日

  • 発表

 

 本校生徒が廃炉に高い関心を持っているルーマニアの高校生と交流することで、海外の人たちに分かりやすく説明できるようになるため、正しい知識を自分の中でかみ砕いて理解し、英語力を向上させなくてはいけないことを学びました。

 また、廃炉に関する技術開発は世界各国の研究者によって進められていることを知り、福島の復興と理工系分野の女性の社会進出、そして自身の将来について深く考える機会となりました。

福島第一廃炉国際フォーラム

日  時:令和3年10月31日(日)

場  所:浪江町地域スポーツセンター

参加生徒:高校2年生希望者6名

 

 福島第一廃炉国際フォーラムが10月31日(日)浪江町地域スポーツセンターで行われ、本校高校生6名が参加し、うち1名が福島県の高校生代表として登壇しました。

 代表の生徒は、「原発事故当時まだ幼く、得体の知れない何かにおびえていました。ふるさとである浪江を想い、安全で最適な方法での廃炉作業が完了し、東日本大震災の原発事故が終息することを心から願っています。」と参加者の前で堂々とした発表を行いました。

 

フォーラムの内容は以下のとおりです。

  • 開会挨拶
  • 福島第一廃炉10年の歩み
  • 1FサイトのVirtual Tour
  • 福島第一原子力発電所福島復興へ向けた地元とのコミュニケーションの取り組み状況
  • 生徒発表
    • はいろのいろは共創ワークショップ
    • ふたば未来ワークショップ
    • 国際メンタルワークショップ
  • パネルディスカッション
  • 全体総括

 

ふたば未来ワークショップ

日  時:令和3年10月17日(日)

場  所:本校情報演習室

参加生徒:高校2年生 希望者3名

 

 ふたば未来ワークショップが10月17日(日)に行われ、本校情報演習室から参加しました。福島の未来を担う人材として、福島第一原子力発電所の事故とその後を理解し、現状を適切に伝える力を身に付けることを目指し、2年生3名が参加しました。

 ふたばの復興・未来を高校生が自ら考え、提案するワークショップ形式の研修でした。

 内容は以下のとおりです

  • 2050年の双葉地域・福島第一原発廃炉についてのレクチャー
  • 質問シートの作成
  • 質問への回答
  • グループワーク
    • 2050年の双葉地域の課題を書き出す
    • 政策提言を考える
  • プレゼンテーション

 政策提言では、「東京とふたばを繋ぐ新幹線を開通させる」や「大型商業施設の設置」、「テーマパークの開園」、「ご当地アイドルの結成」、「プロスポーツチームを本拠地として誘致」など、人口を増やすことを目指して高校生ならではの発想で、様々な意見が発表されました。

 今回のワークショップをとおして、生徒たちは“知ること”、“考えること”、“意見を持つこと”の大切さを学びました。

 代表者は月末に開催される「福島第一廃炉国際フォーラム」で成果発表を行います。