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高校1年生SSH SSコース ブナ林調査方法の講義・実習
日 時: 令和3年6月23日(水)
場 所: 本校 講義室1
対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名
ブナ林野外実習では、胸高周囲長の測定と木本種記録の実習をおこないます。今回は、本校教諭 遠藤浩先生が講師となってこの調査方法についての講義・実習を行いました。
はじめに、胸高周囲長の測定のしかたと結果をどのように整理し考察していくかの手順を学びました。次に、木本種を記録するために葉の様子から植物の見分け方を教わりました。その後、準備された8種類の葉を図鑑を使って葉の特徴から植物の名称を当てる実習を班対抗で競い合いました。
講義で学んだことを十分に生かし、葉と向き合いながらじっくり観察をし、鑑定を行いました。班員で協力をし、楽しみながら植物の名称を判定していました。この成果を実際の調査でも生かしていきましょう。
SSH探求部 古生物班 サンプル処理 (1)サンプル破砕
日 時: 令和3年6月22日(火) 16:30~18:00
場 所: 本校 理科実験室1
対象生徒: 高校1年生SSH探求部 7名 高校2年生SSコース選択者 3名
6月13日(日)に採取したサンプルを乾燥させたのち処理をおこなっていきます。今回は、県立博物館の相田優さんをお招きし、サンプル破砕のしかたのご指導をいただきました。
まず、サンプルの取り扱いでもっとも気にしなければならいことは「試料混合 contamination 」なので、注意を払って扱うことを教えていただきました。その後、サンプルをハンマーを使って1~2cm角に割り、500mLビーカー半分程度まで入れ、乾燥器へいれます。その後1週間くらい放置し、サンプルが乾燥したら次の工程へ移ります。
今回は、ハンマーを使って岩石を割るという初めての試みをしました。最初は恐る恐る作業をしていましたが、徐々に慣れてきてスムーズにおこなうことができました。処理したサンプルの中から多くの有孔虫がでてくることを祈ります。
SSH探求部古生物班・2年SS地学班 サンプル採取へ
日 時: 令和3年6月13日(日)
場 所: いわき市アンモナイトセンターおよびその周辺
対象生徒: SSH探求部古生物班7名、2年SS地学班3名
県立博物館との共同研究「双葉層群から産する微化石の研究」のサンプル採取のため、いわき市アンモナイトセンター(いわき市大久町)へ行ってきました。今回は双葉層群足沢層の地層からサンプルを採取しました。サンプル採取にあたっては、県立博物館の猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さん、アンモナイトセンターの歌川史哲さん、いわき市石炭・化石館の吽野翔太さんにご協力いただきました。
まず、午前中は足沢層から産出する化石の講義を受け、そのあとセンター内の地層から化石発掘を行いました。初めての発掘体験でしたが、手ほどきを受け多くのイノセラムス(二枚貝の一種)の化石をとることができました。午後は、アンモナイトセンターから約300m離れた場所の地層からサンプル採取を行いました。大きなつるはしを駆使し、有孔虫がとれそうな泥岩を採取しました。
今後、このサンプルを処理し、得られた有孔虫から詳細な地質年代を明らかにしていきます。
高校1年生SSH SSコース ブナ林ミニ研究 講義
日 時: 令和3年6月2日(水)
場 所: 本校 講義室1
対象生徒: SSコース選択者 54名
高校1年生SSコース選択者を対象にブナ林ミニ研究が始まりました。ブナ林野外実習を軸として、研究の進め方について把握していきます。
今回は研修の基本的な知識を理解するうため、「植生の多様性と遷移について」とい題で本校教諭 遠藤浩先生を講師として講義を行いました。ブナ林の形成の仕方などを、今後ブナ林に関する研修をしていくうえで必要なことを学びました。これからは、ブナ林に関する疑問点を見つけ、仮説を立て、考察・まとめを行います。
県立博物館と共同研究はじめます
日 時: 令和3年6月2日(水)
対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年生SSコース選択者 3名
探究活動で「化石の研究がしたい」という生徒からの希望があり、県立博物館の専門員さんへ相談したところ会津の化石はほとんど研究されているとの回答でした。それでも「化石の研究がしたい」という生徒の意気込みを買われ、専門員さんのいわきのフィールドでの共同研究を行なうことが決定しました。双葉層群における有孔虫の年代測定の研究はまだ詳しくなされていないということで、有孔虫における年代測定を研究することになりました。
県立博物館の猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さん、相田優さんとともに新しい発見がなされることを期待しています。
共同研究の件に関して福島民報社さんから取材を受け、2021年6月3日付の新聞に掲載されました。
高校1年SSH GSコース第2回 探究入門
日 時: 令和3年6月2日(水)
場 所: 大講義室、各教室
対象生徒: 高校1年生GSコース選択者
高校1学年GSコース選択者を対象に第2回「探究入門」が行われました。
探究活動とはどのようなものかについて、教員によるデモンストレーションを交えながら活動内容を確認するとともに、今後のケーススタディの進め方について全体講義を行いました。
その後は各クラスに分かれてグループワークを行いました。生徒たちは前回、スマートシティAiCTの方々から提示された、食農分野と環境分野における「会津若松市の課題」の解決策についてグループごとに意見を出し合いました。身近な地域の課題について、生徒たちがどのような解決策を打ち出すのか楽しみです。
2年SSH生物班が水生動物採集に行きました!!
日 時: 令和3年5月16日(日)
場 所: 新湯川、阿賀川本流、天神橋周辺湯川
参加生徒: 2年SSHコース・マイクロプラスチック研究班 6名、教員 2名、指導者・川の達人の会 1名
令和3年5月16日(日)に、2年SSHコースのマイクロプラスチック研究班は、3つの河川に水生動物(魚など)の採集に行きました。この班では、会津地区の水生動物と河川のマイクロプラスチック汚染状況を調べる研究をしており、今回はそのための試料採集に行ってきました。
当日は、昼過ぎから雨の予報でしたが、午前の採集の時間帯には雨が降らず、河川でしっかり活動することができました。生徒は川の中に膝までつかりながら網を使う捕獲作業を初めて体験しましたが、指導していただいた方の話をよく聞いて頑張っていました。今後、採集した水生動物を調べ、汚染状況を確認していく予定です。
指導していただいた川の達人の会の方には、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
探究活動研修会(教員向け)
日時: 令和3年5月26日(水)
場所: 本校大会議室
対象: 本校教員
1年SSH産業社会、2年総合的な探究の時間における探究活動の充実を図るため、指導方法などについて一連の流れを把握したり、学校全体で探究活動に取組む体制を整えるための教員向け研修会をおこないました。
今回の研修会では、本校の探究活動の位置づけや探究活動における教員の指導方法について情報を共有しました。その中から見えてきた課題などを改善しながら、学校全体で推進してまいります。
高校1年SSH GSコース第1回 探究入門
日 時: 令和3年5月19日(水)7校時SSH産業社会
場 所: 第一体育館
対象生徒: 高校1年生GSコース選択者
高校1学年GSコース選択者を対象に第1回「探究入門」が行われました。
今回実施された「探究入門」は「自ら課題を発見し、解決する力」の育成を目的とし、SSH3期目が始まった本校で、新たに実施される取り組みの1つです。
今回はスマートシティAiCTより、凸版印刷佐藤伸一様、神翔太様、アクセンチュア工藤祐太様、バンプージャパン伊藤真人様を講師としてお招きし、「会津若松市の課題と取り組み」について食農とエネルギーの分野からお話しいただきました。
今後は、今回ご説明いただいた会津若松市の現状をふまえて、生徒自身が会津若松市の抱える課題に対する解決策を考えていきます。
SSH産業社会ガイダンス
日 時: 令和3年4月14日(水)
場 所: 本校第一体育館
対象生徒: 高校1年生全員
会津学鳳高校では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として「グローカル探究コース(GS)」と「サイエンス探究コース(SS)」を設けて探究活動を行なっています。グローカル探究コースは「地域に根ざした探究活動をおこなうコース」、サイエンス探究コースは「数理系の高度な活動を踏まえながら、地域に根ざした探究活動をおこなうコース」となっており、全員どちらかを選択し探究活動を行ないます。
今回は、GSコースとSSコースで行う事業内容を確認し、これから行なう探究活動に関しての心構えを説明しました。これから3年間、探究活動を通して自ら考えて学ぶ力を身につけて欲しいと思います。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期目指定を受けました!
日 時: 令和3年4月1日(木)
本校は2021年度(令和3年)より5年間の予定で、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期指定を受けました!
今回は全国43校の応募があり、外部有識者からなる企画評価会議協力者が書面及びヒアリングにより審査をし、21校が内定されました。その中の1校に本校が選出されました。
第3期目のSSHの研究のテーマは、「会津の地域資源を活用した、会津から世界を創造する科学技術者の育成」です。
会津大学や会津の企業等の地域資源を活用し、ローカルな会津人としてのアイデンティティを持ちつつも、グローバルな視野を持って学び、発信することができる人材育成のための効果的な教育プログラムの研究開発を行うことを目的として、生徒の5つの資質・能力の向上を目指し、Ⅱ期目までに確立した人材育成プログラムを精選・再編・拡充していきます。
本校で予定しているSSH事業の概要に関しては、下記のPDF資料をご覧ください。
今後も、本校のSSH事業における取組について、HPで随時発信して参ります。
令和2年度SSH研究成果発表会および課題研究発表会
日 時: 令和3年2月18日(木)
場 所: 本校高校棟各教室、各実験室、各情報室
対象生徒: 高校1・2年生474名 および 中学3年生 89名
1年間取組んできた課題研究の発表会を行いました。高校1年SSH・SSH産業社会、高校2年SSH・総合的な探究、中学3年RPの発表がありました。例年であれば、全校生が体育館に集合し発表を行っていましたが、今年度は新型コロナ感染症対策のためリモートで全体会を行いました。また、ポスター発表も体育館の発表を取りやめ、分科会方式で各教室をつかって行いました。
全体会では、2年生が英語によるSDGsの発表と、台湾リモート研修で学んだ成果の発表を行いました。また、福島県生徒理科発表会で1番になった2年SSH探求部の研究も披露されました。圧倒的な成果の情報量でしたが、日々の研究の賜物であるとしか言いようがありません。その他の発表も地域の課題を取りあげたものや個人の興味関心で設定したテーマによる研究など、感心するものばかりでした。
午後にはSSH講演会を行いました。宮城教育大学教員キャリア研究機構国際教育領域 市瀬智紀教授から「なぜいま中学生・高校生が地球的課題の解決(SDGs17Goals)に立ち向かうのか」というテーマでリモート講演をいただきました。現在のSDGsに対する考えや取り組み方など具体的に丁寧に話していただきました。これから地球上で生きている私たちがどのように目標に向かって取り組んでいけばよいのかを理解することができました。
分科会は、各教室で様々な学年クラスの発表者・聴衆者が集まり発表が行われました。発表された研究内容が素晴らしく、発表を聞いた生徒からも活発な意見が飛び交っていました。分科会に参加した先生方からも、「研究内容が目からうろこの内容だった」という声も聞かれました。また、福島高校、安積高校、大沼高校の課題研究発表もリモートで行われました。他校の研究を聴く機会は今までなかったので、新鮮に感じたのではないでしょうか。
1日を通して、発表者も聴衆者もよく頑張ってくれました。きっと今後の糧になると思います。皆さん、お疲れさまでした。
令和2年度 福島県SSH英語による課題研究発表会
日 時: 令和3年1月31日(日)
場 所: 本校、福島高校、安積高校 3校リモート発表会
対象生徒: 2年科目SS選択者 41名
令和3年1月31日(日)に本校と福島高校、安積高校のSSH選択者約100名でZoomを利用したオンラインによる英語による課題研究発表会を行いました。本校からは物理分野2件、化学分野2件、生物分野2件、地学分野3件、情報分野2件、数学分野1件の計12件の発表を行いました。4分科会に分かれ、英語で発表後、質疑応答も英語で行いました。しかし、英語表現では難しい部分は日本語で対応していました。
今年は新型コロナ感染症対策のため、他校の研究発表を聴く機会が少なかったのですが、合同の交流会を通して生徒たちは多くの刺激を受けたようです。自分たちの研究成果を発信できたことと、英語で発表するまでの準備期間に十分な手ごたえを感じ、また次に生かしていけたらと意気込んでいました。
1年SS探究活動発表会・表彰式が行われました
日 時: 令和3年1月27日(水) , 2月1日(月)
場 所: 大講義室,物理実験室
対象生徒: 1年SS選択生徒
1月27日(水)6・7校時に、高校1学年探究活動発表会が行われました。
決められたテーマから課題を発見し、解決していく力を養成することを目的に、授業時間や放課後の時間を利用して探究活動を行い、探究活動の成果をスライドで発表しました。
初めての探究活動であり、データの扱い方やスライドのまとめ方に難しさを感じた生徒も多かったようです。教員による審査の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。
順位 |
テーマ |
表彰の様子 |
1位 |
8班 「ゾウリムシの収縮胞の収縮回数と塩分濃度の関係について」 |
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2位 |
5班 「水溶液は溶けにくい?~溶質の種類と凝固点の関係~」 |
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3位 |
7班 「植物の進化に迫る!~光合成色素の分離による系統分類~」 |
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審査の結果、1位に選ばれた8班の生徒は2月18日(木)に行われるSSH課題研究発表会にて1年生の代表として口頭発表を行う予定です。
今後は今回の活動をポスターにまとめ、発表会に向けて準備をしていく予定です。
SSH海外リモート交流会を実施しました
日 時: 令和2年12月24日(木)
場 所: 会津学鳳高校
対象生徒: 高校2年生徒 29名
本校では、SSH海外研修の一環として、高校2年生を対象に台湾研修を実施しておりましたが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となりました。そこで、その代替事業として台湾建国高級中学校とリモートでの交流会を実施しました。
1回目は、お互いの文化、学校生活について意見交換をして親睦を深め、2回目は、SDGsをテーマに、お互いにプレゼンテーション、質疑応答を行ないました。その後、交流校とグループとなり、SDGsの達成に向けて高校生ができることについて、ディスカッションし理解を深めました。英語でやり取りを重ね、伝えることの大変さ、楽しさを感じた様子でした。
【生徒感想】
- 今回の交流では、マイクロプラスチックのプレゼンをする機会をいただけたことで、自分達の研究を台湾の高校生にも知ってもらえたことがとても嬉しかったです。質問にうまく答えられなかったことが残念でした。英語をもっと勉強したいと思います。
- 1番興味深かったのは、SDGsについての意見交換です。日本で過ごしていて、他国の人は地球温暖化についてどう考えているのか知る機会がなかったので、とても貴重でした。世界的に、SDGsの達成への道のりが長いことを実感し、同時に使命感もより感じました。
女性科学者講演会
日 時: 令和2年12月23日(水)
場 所: 本校大講義室
対象生徒: 1年SSH選択者、2年SSH選択者、一般希望生徒
本校大講義室において、福島大学農学群食農学類准教授岡野夕香里 先生による「植物病理学の世界~植物も風邪をひく!~」という演題の女性科学者講演会が開催されました。今回は、急激なコロナ感染症の拡大により予定を変更しリモートでの開催となりました。
講演では、あまりなじみのなかった「植物病理学」という学問分野について詳しくお話しいただき、また、女性のキャリア形成におけるジェンダーの問題について、ご自身の経験も織り交ぜながら、わかりやすくお話しいただきました。
生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、生徒自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。
英語による科学講座
日 時: 令和2年12月21日(月)
場 所: 本校 大講義室
対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者40名 および 希望者
科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。
英語の苦手な生徒も多くいる中で、生徒に寄り添っていただき、とても丁寧に話が進んでいったため、分かりやすかったという感想が多数ありました。今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。
今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックなどを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では苦戦しながらも英語での質問をすることができていました。この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。
令和2年度 コンピュータリテラシー育成講座
日 時: 令和2年12月24日(木)
場 所: 情報演習室
対象生徒: 高校1年生科目SS選択者男子生徒、希望者
基本的なコンピュータの扱い方やプログラミングの技術を高めることを目的に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。今年度は学んだ知識・技能を普段の研究においても活用できるように、Excel VBAによるプログラミングにチャレンジしました。
内容は以下の通りです。
・Excelの基本 ・Excelマクロ ・VBAとマクロ ・アルゴリズム
・アルゴリズムの基本構造 ・VBA実習「スネークゲームを作ろう!」
最後のVBA実習では、行数の多いプログラムを理解し、作成しました。単純なゲームにも、様々なアルゴリズムや命令、変数が使われていることを学び、よい経験となりました。
【生徒の感想より】
- 一つの簡単なゲームを作るのに、プログラミングの量が半端なかったことに驚きを隠せない。
- Excelは今後や将来の職業上絶対に使うものなので、今回の講座で学ぶことができていい機会だった。また、実際にプログラミングを組んで実習したことで、画面上で動いていることがどのようなプログラムで行われているのかを知ることができた。
- 私が知っている、C言語とVBAとの類似性なんかにも注目しながら講義を受けました。これからの探究活動などにも利用していくExcelの利用をより詳しく知ることができてよかったです。
- 今回学んだことは、エクセルでマクロを使うとプログラミングとして記録してできたり、繰り返し構造のプログラムで同じ操作を繰り返すことができたりすることです。また、プログラムの中で関数を使うことでランダムに数字を出すことや出した数字を対応させて文字を出すことができることが分かりました。
令和2年度女性科学者実験講座
日 時:令和2年11月27日(金)
場 所:化学実験室
対象生徒:高校1・2年生科目SS選択女子生徒
今年度はSDGsの17のゴールの1つでもある「ジェンダー平等を実現しよう」についてグループで考え、意見を共有するところからスタート。日本の女性科学者が他の先進国と比較してどうして少ないのか班ごとに意見を交わしました。
続いて、「薬」をテーマに
①アセチルサリチル酸の合成
②頭痛薬中のアセチルサリチル酸の定量
の2つの実験を実施しました。慣れない器具の扱いに苦戦しながらも、1、2年生で協力して実験をする姿が見られました。
【生徒感想】
- 今回は1年生とも共同での講座だったので緊張したが、一連の実験を協力して楽しめたと思う。実験の楽しさを改めて感じることが出来る良い機会だったと感じた。講座でのお話から、女性と科学との間にある溝を無くすのはまだまだ道のりが長いかもしれないが、まず自分たちが少しずつ科学に触れ親しむことが大切なのかもしれないと思った。
- 私は将来医療関係の仕事に就くことを目標としているので、薬の実験はとても興味深く行うことが出来ました。誤差が少し出てしまったのは悔しかったですが、先輩として高1の子に上手く実験器具の使い方などを教えてあげられたと思います。私自信実験が好きなので、これからも関わって行けたら嬉しいです。以前よりも化学の世界に一層踏み入れたくなりました。
1年SSエッグドロップコンテスト・表彰式が行われました
日 時 : 令和2年11月4日(水),11月18日(水)
場 所 : 物理実験室
対象生徒 : 1年科目SS選択生徒
11月4日1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、昨年度追加された「円錐形の機体は禁止する」というルールに加え、「タコ糸の使用」を禁止しての実施となりました。
10月21日に行われた1回目の投下では、45分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、10班中3班が卵を守ることができました。さらに、生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では10班中7班が成功を収めるという非常に良い結果となりました。
いずれの班も、「2枚の画用紙と接着剤(テープも含む)」という限られた材料に工夫を施し、独創的な機体を作り上げることができました。
また、今回のエッグドロップの結果をもとに、作製した機体についての論文を作りました。
11月18日の表彰では、機体の重量と落下時間をもとに上位3班とユニークな機体を作成した「アイデア賞」、論文の評価が最も高かった「優秀論文賞」が表彰されました。
結果
総 合 成 績 | ||
順 位 | 表彰の様子 | 作成した機体 |
第1位 5班 | ||
第2位 7班 | ||
第3位 1班 | ||
アイデア賞 | ||
アイデア賞 3班 | ||
優秀論文賞 | ||
優秀論文賞 10班 |
令和2年度 「科学の甲子園」福島県大会に参加しました
日 時:令和2年11月8日(日)
場 所:福島県教育センター
参加生徒:高校1、2年生希望者13名
令和2年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月8日(日)に福島県教育センターで行われました。
今年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から各校2チームのみの参加だったため、2年生(6名)と1年生(7名)の2チームで参加しました。
大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。
(1)筆記競技(配点180点)
- 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
- 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
- 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「ミニ熱気球」)
今年度の大会は、県内7校12チームが参加しました。
入賞は逃しましたが、今回の経験を探究活動に活かしてほしいと思います。皆さん、お疲れさまでした。1年生の皆さんにはぜひ来年も挑戦し、入賞を目指してもらいたいと思います。
1年SSブナ林研究発表会・表彰式が行われました
日 時: 令和2年9月23日(水),10月15日(木)
場 所: 物理実験室
対 象 生 徒 : 1年SS選択生徒
1年SS選択の生徒によるブナ林研究の発表会と表彰式が行われました。
今年度は毎年実施していた「エア研究」に代わり、夏季休業中に実施した「野外研修」を通して、決められたテーマに沿って班ごとに調査・研究を行い、ブナ林に対する理解を深め、その内容を生徒自身がポスターでまとめて発表を行いました。担当教員による指導のもとポスターの作製と練習を行い、本番に臨みました。
生徒たちは緊張した様子でしたがどの班も熱心に発表を行い、教員による審査と生徒による投票の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。
順位 | テーマ |
ベストポスター賞 | 多様性をもたらす遷移 |
グッドポスター賞 | 遷移におけるブナ林とギャップ |
グッドポスター賞 ベストオーディエンス賞 |
ユビソヤナギについて |
ベストオーディエンス賞 | 只見の生物多様性について |
令和2年度科目スーパーサイエンス 分子生物学実験講座
日 時: 令和2年8月17日(月)~19日(水)
場 所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計36名
講 師: 本校教員
学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として、本事業を実施しました。また、今回はコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。
実施した実験は以下の3つです。
- DNAの抽出
- PCR法による遺伝子の増幅
- 電気泳動法による遺伝子の解析
◆生徒の事後アンケート
- コロナ関連のニュースで「PCR検査」という単語をよく耳にするので、タイムリーで興味深かった。実際の方法を体験し理解できてよかった。とても貴重な経験だった。
- 使用したことのない機器ばかりで上手にできるか不安だったが、先生方から丁寧に教えていただいたので積極的に参加できた。
- 初めて使う器具や薬品についての使用方法や性質などの知識を身に付けることができた。
- 実際に実験の作業をやり、かなり多くの時間を費やすことやその細かい作業の大変さを知ることができた。分子生物学は面白いが難しいものだと実感した。
- 先生の説明が丁寧にあった上での実験だったので、分かりやすかった。
- 作業をただやるのではなく、どのような原理なのか、その操作によって何を調べようとしているのかを理解することができた。
R2年度 SSH野外研修 天候にも恵まれました
日 時: 令和2年8月1日(土),2日(日)
場 所: 只見町 田子倉ダム・只見町ブナセンター・ユビソヤナギ自生河畔林・恵の森
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
長かった梅雨が明け、夏らしい天候の中、1泊2日で野外研修を実施しました。講師には,事前研修に引き続き新国勇さん,加えて只見町公認インストラクターの渡部和子さん,高原豊さんにもお世話になりました。研修の内容は次のとおりです。
1日目
・田子倉ダム
自然環境と電源開発についての講義。 ダム湖の景観を観察しながら雪食地形についての学
習。
・只見町ブナセンター
只見町の概要。豊富な展示資料をもとに只見町の植生、動物の生態についての学習。特別に生きたサンショウウオのアルビノを見せていただいた。
・ユビソヤナギ自生河畔林
3種類(ユビソ・オノエ・シロ)のヤナギの葉の違いによる分類方法の学習および実習。
・ブナ林
ブナの木の観察。偶然ヤマナメクジの交尾に遭遇、ナメクジの生殖について学習。
・セミナー(夜の研修)「森林の見方」
人工林・二次林・自然林について・森林の遷移・階層構造についての講義。ブナ・コナラ・ミズナラの葉の違いによる分類方法と実習。
・星の観察会
天候に恵まれたので急遽実施したが、月夜で条件が悪く、夏の大三角形の確認で終わった。
2日目
・恵の森
布沢川の沢沿いの森の観察。ギャップ更新の観察。前々日の雨のためやや増水していた沢を渡渉しながら森の観察。
生徒の感想(実施後の生徒アンケートより)
・Sustainabilityについて詳しく説明があったこと。
・只見の研修に行く前に、只見の自然や地球環境について知れたこと。
・環境問題について、人間の今後の課題について理解を深めた。
・他県の自然でなく、福島県内(自分たちが住んでいる県内)についての自然を学べたこと。
・実際に自分で、ユビソヤナギを見つけたり、ブナの木をさわれたりできたこと。
・事前講義で学んだ内容を実際に観察できたこと。
・フィールドワークがたくさんあったこと。
初めての1泊2日での野外研修でしたが、生徒アンケートにもあるように時間に余裕をもって研修プログラムを実施することができ、充実した研修を行うことができました。
研修内容を計画する際に只見町文化財調査員の新国勇さんに協力していただき、大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
R2年度 SSH野外研修 より深い学びのための事前講義
日 時: 令和2年7月29日(水)
場 所: 本校物理実験室
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
今年度のSSH野外研修は新型コロナの影響により時期を8月にずらし、また毎年夏季休業中に実施していた夏の科学研修も兼ねて1泊2日の日程で只見町で実施することにしました。
野外研修に先立ち,7月29日(水)には、より深い学びのために事前講義を行いました。講師には只見町文化財調査員の新国勇さんをお招きしました。新国さんには、只見町で野外研修を行うようになってから引き続き講師としてお世話になっています。
講義では只見町の概要、只見町のユネスコエコパーク指定とその意義についての話があり、研修地の只見町の自然環境が世界に誇ることのできる貴重な自然遺産であることがわかりました。
また、環境活動家グレタ・トゥーンべリさんの演説動画と新国さんのわかりやすい説明により、Sustainability(持続可能性)の視点から次の世代に環境を引き継ぐことの重要性について学びました。
研修後の生徒アンケートの結果から,事前講義により野外研修の内容の理解が深まり、充実した研修ができるようになったことがわかりました。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じました。
参考
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)について
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始されました。
ユネスコエコパークは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。(認定地域数:124か国701地域。うち国内は10地域。)※2019年6月現在世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組みを進めることが求められます。
令和2年度 小学生のための科学実験講座
日 時: 令和2年8月5日(水)
場 所: 本校実験室、情報室
対象生徒: 小学校5,6年生 202人
会津地区を中心とした地域の小学校5、6年生約200人が参加しました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に20名ずつ参加するかたちで行われました。なお、今年度はマスクの着用、3密を避けるなど、コロナ対策をとったうえでの実施となりました。それぞれの講座の内容は次のとおりです。
〇 熱のエネルギーを利用するポンポン船を作ろう! (物理)
ろうそくの火を使用して水上を走るポンポン船を作成しました。より速く走るポンポン船の作成に挑戦しました。
〇 レモンの不思議実験! (化学)
レモンをテーマに様々な実験を行いました。皮に含まれる物質リモネンで発泡スチロールをリサイクルしたり、果実に含まれる物質アスコルビン酸(ビタミンC)で金メッキをしたりなど、楽しくてためになる実験を行いました。
〇 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
〇 石は本当に磨けばひかるのか?! ~岩石標本をつくろう~(地学)
岩石の一面を磨き、一般的な火成岩の岩石標本をつくりました。岩石の特徴がわかる実験でした。
〇 ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
LEGOブロックを使って組み立てたロボットを、プログラミングして動かしました。
令和2年度放射線実習講座
日 時: 令和2年7月31日(金)
場 所:大講義室、物理実験室、中学実験室
対象生徒:SSH産社40名
7月31日(金)の午後に、本校において放射線実習講座が実施されました。講座は2部構成で、前半は大講義室において原子や放射線の種類、人体への影響について詳しく学びました。後半は密を避けるため2班に分かれ、はかるくんを使った自然放射線の測定実験、距離の逆2乗の計測実験、γ線の物質の吸収実験を行いました。グラフ作成や数値計算などもありましたが、生徒達は熱心に実験を行い、充実した時間を過ごしました。
広島大学附属高校より寄贈されたサクラ 開花
日 時: 令和2年4月23日(木)
場 所:本校 東グラウンド北側
4年ほど前,平成27年末に広島大学附属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」が開花しました。
当時(植樹式)の記事はこちら
http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722
エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学附属高校です。
広島大学附属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。ついに、昨年の4月21日に本校のエバヤマザクラは初開花しました。そして、今年もエバヤマザクラは美しい花を咲かせています。
本校と広島大学附属高校の縁を思い起こすとともに,現在の困難な状況の中,ほんの少しですが心が癒されました。
SSH通信 science日新館vol.34をアップロードしました。
令和元年度研究成果発表会
日 時: 令和2年2月20日(木) 10:00~
場 所: 本校第1・2体育館
対 象 生 徒 : 全校生徒
令和元年度研究成果発表会が2月20日に開催されました。
今年度は規模を拡大し、一日の開催で高校1・2学年全体の探究活動と、中学校3学年RPの発表を行いました。また、ポスター発表では、見学者の投票によるベストポスター賞の投票も行いました。
発表会の内容は以下のとおりです。
10:00~ 開会
10:10~11:10 全体発表 その1【第1体育館】
・高校1年科目SS活動報告
・2年科目SS、SSH探求部課題研究 その1
・海外研修報告
・SSH活動実績報告
11:20~12:20 ポスター・口頭発表 その1【第2体育館】
12:20~13:00 昼食
13:00~13:40 全体発表 その2【第1体育館】
・高校1年産業社会
・高校2年課題研究
・13:45~14:45 ポスター・口頭発表 その2【第2体育館】
・14:50~15:05 全体発表 その3【第1体育館】
・中学3年RP 課題研究
・2年科目SS、SSH探求部課題研究 その2
15:35~ 閉会
発表者は一様に緊張した面持ちでしたが、発表はとてもすばらしく、多くの来賓の方々や、保護者の方々にも大変好評でした。
高校1年探究活動発表会が行われました。
日 時: 令和2年2月12日(水)
場 所: 会津学鳳高校大講義室
対象生徒: 高校1年生
2月12日(水)6・7校時に、高校1学年探究活動発表会が行われました。
本校高校1年生は、課題を発見し、解決していく力を養成することを目的に、授業時間や放課後の時間を利用して探究活動を行ってきました。SS選択の生徒は「仮説を検証するための科学実験」、産社選択の生徒は「文化や歴史などをテーマとした文献調査」をもとに、いくつかの分野に分かれて活動を進めてきました。
今回はそれぞれの分野で選ばれたSS・産社代表10班が、これまでの探究活動の成果をスライドで発表しました。
初めての探究活動であり、データの扱い方やスライドのまとめ方に難しさを感じた生徒も多かったようです。
今後は今回の活動を振り返り、2月20日(木)に行われるSSH課題研究発表会に向けて準備をしていく予定です。
令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会(東北地区SSH指定校発表会)
日 時:令和2年1月24日(金)~25日(土)
場 所:山形県立東桜学館中学校・高等学校
対象生徒:高校2年SS選択者39名のうち10名及びSSH探求部の1年生3名(生物班4名、情報班4名、物理班5名の計13名)
「令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会」が1月24日(金)~1月25日(土)に山形県立東桜学館中学校・高等学校で行われました。この発表会は東北地区6県のSSH指定校など、理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が、授業や部活動で取り組んできた研究成果を発表し、参加者との対話を通じた交流・評価により切磋琢磨することで、これからの活動や研究を質・量の両面で活性化することを目的として実施されています。
今年度は19校から約300名の生徒が参加しており、本校からは、生物班、情報班、物理班の3班計13名(高校2年SS選択者10名及びSSH探求部1年生3名)が参加しました。
その内容は以下のとおりです。
◎1月24日(金)(1日目)
- 口頭発表(13:00~17:30)
物理班(ペロブスカイト太陽電池TiO2層膜厚変更実験について)が発表しました。 - ポスター発表アピールタイム(17:40~18:20)
◎1月25日(土)(2日目)
- ポスター発表(9:10~10:55)
生物班(ダンゴムシの腸内セルロース分解菌の単離について)情報班(Word2Vecを利用した加法構成性と人間の感覚との比較について)が発表しました。 - 口頭発表者も含めた意見交換等の自由交流(11:00~11:30)
生物班と情報班はポスター発表、物理班は口頭発表を行いました。東京大学や東北大学、山形大学の先生方が指導助言者として招かれており、ご指導いただきました。”丁寧な実験を行っている”と評価された一方で、実験の回数やデータの扱い、考察について不足している点や改善点を鋭く指摘され生徒たちは大変勉強になりました。
女性科学者講演会
日 時: 令和元年12月17日(火)
場 所: 本校大講義室
対象生徒: 中学3年生、1年SSH選択者、2年SSH選択者(39人)
令和元年12月17日(火)本校大講義室のおいて、帝京大学理工学部講師 佐野和美 先生を講師としてお招きし、「あなたも科学者を目指してみませんか?」という演題で女性科学者講演会を開催しました。
講演では、科学者とはどのような職業なのか、また、科学者になるためにはどのような進路があるのかなどを、ご自分で研究されている分子生物学や科学コミュニケーションなどのお話も織り交ぜながら、中学生にもわかりやすくお話ししていただきました。
生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、自分自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。
令和元年度SSH台湾海外研修
日時:令和元12月22日(日)~12月26日(木)(4泊5日)
場所:台湾(新竹市、台北市等)
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者のうち希望者28名
12月22日(日)(研修1日目):移動日
12月23日(月)(研修2日目):国立清華大学研修等
12月24日(火)(研修3日目):建国高級中学研修等
12月25日(水)(研修4日目):新竹市および台北市内研修
12月26日(木)(研修5日目):移動日
◆12月22日(研修1日目)
生徒代表で2年6組伊藤伶真君が「安全に、そして充実した研修となるよう行って参ります」と挨拶し、出発しました。
成田空港までの車内では、台湾での役割分担の話し合いや歌の練習などをして過ごしました。
宿舎に到着したのは22:30(日本時間23:30)でした。
◆12月23日(研修2日目)
国立清華大学にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 図書館見学およびキャンパスツアー
- Tsing Hua Open Pool Reactor(清華開放型原子炉)+Boron Newtron Caputure Therapy Center(ホウ素中性子捕獲療法センター)の見学
- 台湾のエネルギー事情に関する講義受講
- 本校生による英語プレゼンテーション発表
図書館見学およびキャンパスツアーでは、台湾を代表する名門大学ならではの施設や設備を見学し、スケールの大きさに驚かされ、その凄さを肌で感じることができました。
放射線に関する施設の見学やエネルギーに関する講義では、大学教授の話に真剣に耳を傾けてメモを取ったり、積極的に質問したりして意欲的に研修に臨みました。
生徒による英語プレゼンテーションでは、会津学鳳高校の紹介や福島の復興、廃炉、オリンピック、再生可能エネルギー、課題研究の発表を行いました。生徒は緊張した様子でしたが、時間をかけて準備してきたプレゼンテーションを一人一人が一生懸命に発表しました。3名の大学教授と3名の大学生が発表を聞いてくださり、活発な意見交換が行われました。
生徒たちは大変有意義な1日を過ごすことができました。
国立清華大学の皆様、ありがとうございました。
◆12月24日(研修3日目)
建国高級中学にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 歓迎式、挨拶、お土産交換
- 両校学校紹介
- キャンパスツアー
- 英語体験授業受講
- 学生交流会
- ランチ交流
- 英語プレゼンテーション発表
- 交流の振返り
台湾の名門男子高校である建国高級中学にて、温かいおもてなしを受けました。本校生一人一人に案内・サポート役の学生が付き、様々な交流活動を行いました。生徒は「レディーファーストで紳士的であった」「台湾へのイメージが変わった」と終始感激した様子で交流活動に参加していました。
本研修の大きな柱の一つである英語プレゼンテーション発表では、おもてなしに応えようと生徒達は頑張りました。これまでの練習の成果が発揮された発表でした。
限られた時間を最大限に使い、有意義な時間を過ごしました。
記念写真を撮ったり、連絡先を交換したり、別れを惜しんだりする姿から本交流研修の充実感が感じられました。
建国高級中学の皆様、ありがとうございました。
その後、関渡自然公園へ移動し、現地ガイドとともに関渡平野の生態環境に恵まれためずらしい湿地帯を見学しました。穏やかな天候のもと、多様な水生植物や鳥類の説明を受け、貴重な時間を過ごしました。
◆12月25日(研修4日目)
新竹市および台北市各所にて研修を行いました。
内容は以下のとおりです。
- 放射光施設(NSRRC)研究所見学
- 故宮博物館見学
- 忠烈祠見学
- 台北101見学
- 士林夜市散策
研修4日目は台湾各所にて台湾の先進研究技術や歴史、文化を学ぶ研修を行いました。生徒たちはこれらを目で見て、肌で感じ、学びました。特に、歴史や文化に関する施設では、展示物を食い入るように見つめ、ガイドさんの説明に熱心に耳を傾けていました。
台湾での研修が最終日ということもあり、生徒たちは記念撮影やお土産の購入なども楽しみました。
◆12月26日(研修5日目)
宿舎を出発し、龍山寺と中正紀念堂を見学後、帰路につきました。限られた時間ではありましたが、台湾の文化と歴史を体感する時間となりました。
帰りのバスでは、一人一人が旅の成果や反省、今後の目標を発表しました。
22:20に学校へ到着し、無事の帰着を報告しました。
生徒の皆さんは研修の成果を今後の学校生活に人生に生かしていってほしいと思います。
以上のように、令和元年度SSH台湾海外研修は無事終了し、充実した研修となりました。
保護者の皆様をはじめ旅行会社様、各関係者の皆様、ありがとうございました。
英語による科学講座
日 時: 令和元年12月18日(水)
場 所: 本校 大講義室
対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者57名 および 希望者
科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「Biology in Space?!」という演題で英語による講演を行っていただきました。
講演の途中で「英語が好きな人は挙手」という問いかけにはほとんど反応がなく、「嫌いな人は挙手」には半数近くの生徒が手を挙げており、少し残念でした。しかし、今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックを丁寧に教えていただきました。研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多いそうです。その後の質疑応答では英語での質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。
SSH台湾海外研修事前研修「中国語講座」
SSH台湾海外研修の事前研修として「中国語講座」が12月16日(月)に本校のLL2教室で行われました。会津大学大学院生の楊宗燁(Yang Zong-Ye)さんと葉峻宇(Yeh Chun-Yu)さんを講師としてお招きし、海外研修に参加する28名が参加しました。
内容は以下のとおりです。
13:30~13:40 オープニング
講師紹介、講師あいさつ
13:40~15:20 『中国語会話講座』あいさつ、自己紹介について
『異文化コミュニケーション』台湾について
質疑応答(英語)
15:20~15:30 クロージング
動画やスライドを用いた講義を受け、生徒たちは楽しく学んでいました。日本での“あたり前”が台湾ではそうでないことも多くあり、研修中に注意しなくてはいけない点がたくさんありました。
日常会話の練習では音声や実演による指導を受け、多くの表現を学びました。台湾でも積極的に活用し、コミュニケーションにチャレンジしてほしいと思います。
楊宗燁さんと葉峻宇さん、ご指導ありがとうございました。
ふくしまサイエンスフェア
日 時: 令和元年12月14日(土)
場 所: 子どもの夢を育む施設 こむこむ (福島市)
対象生徒: 高校1年生SSH探求部9名、中学1、2年生情報科学部11名
ふくしまサイエンスフェアは、福島高校が主催する、子どもたちに実験教室や実験屋台を行い、子どもたちの科学に対する興味・関心を高めるための事業です。本校からは、中学1、2年生の情報科学部の生徒11名と、高校1年生のSSH探求部の生徒9名の合計20名が参加しました。
中学生と高校生が縦割りで3つの班に別れて実験屋台を企画し、放課後に器具の準備や予備実験などを行い本番に備えました。3つの班の内容は、以下のとおりです。
①「空気ほうを作ってあそぼう」
ペットボトルの底を切り取って、そこにゴム風船を取り付けます。ペットボトルの口部分を砲口にして、ゴム風船の部分を引っ張って放すと内部の空気が飛び出すので、的をめがけて空気を当ててあそびます。
②「芳香剤を作ろう」
プラカップに吸水性ポリマーを入れ、絵の具できれいに色づけされた水を注ぎかき混ぜ、水を吸収する様子を観察してもらいます。さらにそこへアロマオイルを加えて芳香剤をつくります。
③「ブドウジュースで絵をかこう」
ブドウジュースを染み込ませて乾かしたろ紙を準備し、そこにお酢や洗剤を使って絵を描くと色の変化を観察することができます。
当日は、中学生と高校生が協力して参加したたくさんの子どもたちに丁寧に説明したり、保護者の方の質問に答えたりと、積極的に事業に参加していました。今回の事業では、将来の科学をともに担っていくであろう子どもたちを相手に、中学生と高校生が協力して1つのことを実施することができ、大変よい経験になりました。
SSH台湾海外研修事前研修「英会話講座」
日 時:令和元年12月11日(水)16:00~16:40
場 所:会津学鳳高校 LL2教室
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者 台湾海外研修参加者28名
SSH台湾海外研修の事前研修として「英会話講座」が12月11日(水)に本校のLL2教室で行われました。本校ALTのスティーブン先生に講師をお願いし、海外研修に参加する28名が参加しました。
内容は以下のとおりです。
16:00~16:40 英語によるコミュニケーション活動
・与えられたtopicについての自分の意見を述べる
ペアをつくり、与えられたtopicについて2分間会話する活動を繰り返しました。ペアを変え、topicを変え、各自の考えや想いを身ぶり手ぶりを使って熱心に表現しました。
講座の最後に「台湾で何を学びたいのか?何のために台湾に行くのか?を明確にして研修に臨むこと。そのための準備をしっかりとしてほしい。」と、ご指導いただきました。
スティーブン先生、ありがとうございました。
SSH台湾海外研修事前研修「英語プレゼンテーション実習」
日 時:令和元年11月28日(木)13:00~16:30
場 所:会津学鳳高校 情報演習室
対象生徒:高校2学年 科目SS選択者 台湾海外研修参加者28名
SSH台湾海外研修の事前研修である「英語プレゼンテーション実習」が11月28日(木)に本校の情報演習室で行われました。講師として会津大学より金子恵美子教授にお越しいただき、海外研修に参加する28名が参加しました。内容は以下のとおりです。
13:00~13:10 オープニング、講師紹介、講師あいさつ
13:10~14:10 「英語によるプレゼンテーション実習1」
・班ごとにプレゼンテーションを行い、内容・構成・英語表現・文法・発音・質問対応・発表態度の指導を受ける
・各班10分計6班行う
14:10~15:20 プレゼンテーションと原稿を修正、発表練習
15:20~16:20 「英語によるプレゼンテーション実習2」
・再度、修正したプレゼンテーションを行い、指導を受ける
16:20~16:30 クロージング
聞き手がネイティブでないことを想定して「ゆっくりはっきり話す」、「ほんの一瞬“間”をあけて話すことで相手が理解しやすくなる」や「アイコンタクトを意識する」などたくさんのご指導をいただきました。
前半と後半で各班プレゼンテーションを2回行い、「たった1時間の練習でこれだけ上手に話せるようになるのはすごい」とお褒めの言葉をいただきました。
実習の最後には「残り1ヶ月あれば十分練習できる。5分でも10分でもいいから毎日練習することが大切。自分の発表の様子を動画で撮影して、よりよい発表になるよう練習してほしい。」と励ましの言葉をいただきました。
金子恵美子先生、ありがとうございました。
令和元年度 「科学の甲子園」 福島県大会
日 時:令和元年11月10日(日)
場 所:福島大学
参加生徒:高校1、2年生希望者20名
令和元年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月10日(日)に福島大学で行われました。本校からは2年生1チーム(7名)と1年生2チーム(13名)の3チームが参加しました。
大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。
(1)筆記競技(配点180点)
- 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
- 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
- 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
- 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
- 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「クリップモーターカー」)
今年度の大会は、県内7校26チームが参加しました。
2年生チームの「ゴルジ隊(ごるじたい)」(伊藤伶真さん、久田幸輝さん、眞田啓嗣さん、原英礼さん、佐藤優輝さん、安部心裕さん、成瀨光浩さん)が、実験競技で4位、1年生チームの「超DENDOU隊(ちょうでんどうたい)」(星淳志さん、関本雄輝さん、武田京介さん、佐々木舞さん、小林加奈さん、小林加歩さん)が総合競技で4位となりました。また、筆記競技と実技競技をあわせた総合成績で「超DENDOU隊」が4位という結果となりました。
1年SSエッグドロップコンテストが行われました(10月30日)
日 時:令和元年10月30日(水)
場 所:会津学鳳高校
対象生徒:1年科目SS選択生徒
10月30日(水)1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、「円錐形の機体は禁止する」という新たなルールを加えての実施となりました。10月9日(水)に行われた1回目の投下では40分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、14班中3班が卵を守ることができました。さらに、新たに生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では14班中6班が成功を収めました。
いずれの班も、「2枚の画用紙とたこ糸」という限られた材料のなかで工夫を凝らし、独創的な機体を作り上げることができました。今後は、今回のエッグドロップコンテストや機体作製の取り組みをもとに論文を作成していく予定です。
1年SSエア研究発表会・表彰式が行われました(10月3日,30日)
日 時:令和元年10月3日(水),30日(水)
場 所:講義室1
対象生徒:1年科目SS選択生徒
1年科目SS選択の生徒によるエア研究の発表会と表彰式が行われました。毎年本校では、科学的リテラシーの向上を目的とし、「エア研究」を行っています。「エア研究」とは高度な先行研究の論文を読み、理解を深め、その内容を生徒自身がポスターで発表する取り組みです。今年度も発表会に向けて14グループが各分野ごとに論文を読み進めました。
発表会本番では、難しい質問にもしっかりと対応する姿が見られました。
審査の結果、「テレイグジスタンスロボットの研究」についてまとめた班が最優秀賞となりました。今回、培ったコミュニケーション能力や表現力を今後の活動に活かしてほしいと思います。
SSH通信 science日新館vol.33をアップロードしました。
SSH通信についてはこちら
ふくしま環境教育フォーラム2019
日 時: 令和元年8月10日(土) 10:00~15:00
場 所: 福島県環境創造センター
対象生徒: SSH探求部 物理班の生徒3名
SSH探求部での日頃の研究活動を外部に披露し、意見交換を行うことにより知見を深め、以後の活動の励みとすることを目的としてフォーラムに参加した。
福島県環境創造センターをはじめとする“ふくしま環境活動支援ネットワーク構成団体”17団体と福島県内の高校15校がそれぞれの研究や取り組みを披露した。ポスター発表形式で発表を行い、生徒たちは多くの来場者に自分たちの研究テーマである“ペロブスカイト太陽電池”について熱く語った。また、他の団体の取り組みを見学し、同世代の興味深い取り組みに熱心に耳を傾けていた。講師として本フォーラムに招待されていた柳田理科雄氏(空想科学読本シリーズの著者)も本校生徒の研究発表に助言をくださり、充実した時間を過ごすことができた。
ぜひ今回の経験を今後の研究活動に活かしていってほしい。
第4回福島第一廃炉国際フォーラム
今年12月に行われる台湾研修において現地の高等学校や大学で、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故後における福島の現状を伝えるために、生徒自身が正確な知識を身に付け、発信する力を育成することを目的として参加しました。
8月2日(金)(に前日入りし、)オリエンテーションを受け、発表グループの作成を行いました。福島県内外から高校生が集まり、交流を深めました。
8月3日(土)、廃炉資料館(富岡町)と福島第一原子力発電所を訪れ、専門家からの説明をうけながら事故後の生々しい現状と復興が進んでいる様子を見学しました。事故当時のままの所や改修が進み新しい街並みとなった所を生徒は真剣に見つめていました。午後からは、復興や廃炉に向けて最前線で活躍する方々の講演を聞いたり、グループで問題意識を共有し発表に向けたディスカッションをしたりして、午前中に身に付けた知識を深めました。最終日の発表会に向け夜遅くまで意欲的に活動を行いました。
8月4日(日)、富岡町文化交流センター「学びの森」で各グループの成果発表会を行いました。各グループが2日間で身に付けた知識を基に、福島の復興や廃炉についての課題や必要であると考えたことを科学的な立場や社会的な立場、様々な面から見つめ、発表しました。山名元氏(原子力損害賠償・廃炉等支援機構理事長)やウィリアムDマグウッド4世氏(経済協力開発機構/原子力機関[OECD/NEA]事務局長)からも発表についてお褒めの言葉をいただき、生徒たちの表情は充実感でいっぱいでした。
3日間の研修をとおして、福島の復興や廃炉により関心を持ち、主体的に考え、周囲に伝える力を向上させることができたようです。今回の学びをしっかりと台湾研修に繋げていってほしいと思います。
夏の科学研修 (8月5日 家畜改良センター見学)
日 時: 令和元年8月5日(月)
場 所: 国立行政法人家畜改良センター
対象生徒: 1年科目SS選択生徒
8月5日,動物資源コースの生徒が西郷村にある国立行政法人家畜改良センターを見学しました。家畜改良センターは,家畜の生産性向上,品質向上,コスト削減のために,家畜改良や飼料作物の研究を行っている国立の施設です。
午前は,家畜の繁殖技術の研究,肉質評価の方法,遺伝分析の研究について,実際の研究に用いられている機器を見ながら説明を聴きました。
午後は,牛舎を見学しました。生後90日の子牛から,体重740kgを超える大きな牛のいる牛舎1つ1つを見せて頂きました。また,それぞれの成長過程で効率よく家畜を育てるための餌の工夫などの貴重なお話をお聞きすることができました。
今回の研修をとおし,学校の授業では学ぶことのできない畜産という分野を触れ,課題解決のための新たな視野を手に入れることができたと思います。
独立行政法人家畜改良センターの皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。
夏の科学研修(8月1日 発電所見学)
日 時: 令和元年8月1日(木)
場 所: 柳津西山地熱発電所 第二沼沢発電所
対象生徒: 1年科目SS選択生徒
本校では「県内各地で持続可能社会について学ぶこと」を目的とし,1年生科目SS選択生徒を対象に「夏の科学研修」を行っております。
今年度は ,①再生エネルギーについて学ぶコース ②動物資源について学ぶコース
の2つに分かれて研修を実施することとなりました。
8月1日,再生エネルギーコースの生徒が地元会津の2つの発電所を見学しました。
午前は,柳津西山地熱発電所とPR館を見学しました。地中から熱水をくみ上げる仕組みや,使用された蒸気の循環経路など,実際の施設を見ながら,説明を聴きました。また,地熱発電所の変遷や今後の活用法についての貴重なお話を聞くことができました。
午後は、金山町の第二沼沢発電所を見学しました。地下にある施設を実際に歩きながら,只見川から沼沢湖へ水をくみ上げる仕組みや,揚水式発電所である第二沼沢発電所の役割についてお話を聞くことができました。
2つの発電所の見学をとおし,持続可能社会に向けて必要不可欠である再生可能エネルギーの利点や課題について,一人ひとりが考えるきっかけとなりました。今後の探究活動に生かしてほしいと思います。
東北電力株式会社の皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。
女性科学者実験講座(7月24日)
日 時: 令和元年7月24日(水)
場 所: 理科実験室2
対象生徒: 1,2年科目SS選択女子生徒
本校1・2年科目SS選択の女子生徒を対象に女性科学者実験講座が行われました。
今年度は「香り」をテーマに,オレンジの果皮から香り成分であるリモネンを取り出す実験と,果物の香りであるエステルを合成する実験を行いました。実験の説明を聞いた後,各班でコミュニケーションをとりながら,実験操作を進めていました。また,疑問点を話し合ったり,先生方に質問したりと,意欲的に取り組む姿勢が見られました。今回の講座をとおして「香り」についての理解を深めるとともに,科学的な視野を広げ,より深い探究心を身に付けることができたと思います。
SSH海外研修事前学習「廃炉のいろは 共創ワークショップ」
日 時: 令和元年7月5日(金) 16:00~18:40
場 所: 本校 講義室1
対象生徒: 海外研修を希望しているSSH選択高校2年生 27名
海外研修(台湾研修)において、台湾の高等学校や大学で東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するために事前学習会をおこないました。この学習会では、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の協力を得て、立命館大学衣笠総合研究機構 開沼博准教授による廃炉についての講義の後「はいろのいろはカード」を作成し発表をおこないました。ワークショップでは、各班に分かれて現在廃炉について疑問に思っていることを書き出し、その中で課題となるものを1つ抜きだし、課題への対策や解決状況を考えながら見通しをまとめ、発表を行いました。
このワークショップを通して、生徒たちは自分たちの問いに対してどのようなことを知り、考えていかなければならないかを理解することができました。また、廃炉の現状を初めて知った生徒も多く、これから復興に向けて正しい知識を発信できるような力を身につけていかなかければならないと実感し、今後に繋げていきたいと考え始めているようでした。
国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima に参加しました(8月2~3日)
日 時 :令和元年8月2日(金)、3日(土)
場 所 :福島県環境創造センター交流棟コミュタン福島
参加生徒:台湾研修に参加する女子4名(希望者)
理工系分野での女性の活躍促進のため、女子高生に多様なキャリアを考える機会を提供することを目的に、「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」 が8月2日(金)、3日(土)に開催されました。
本校のSSHコースを選択し、台湾研修に参加する女子生徒の中から4名が参加しました。この研修は、台湾研修の事前研修も兼ねています。当日は、海外の高校生、国内外を問わずに集まってくださった研究者、経済産業省エネルギー庁などで活躍されている国家公務員、株式会社ドワンゴなどの一般企業で開発に携わっている方など、多様な理工系分野のキャリアを持つ方々とデスカッションを行いました。様々なキャリアを持つ参加者とデスカッションすることで、理工系分野に進学した際の将来の職業や人生設計などについて考えることができました。
今後の学校生活やSSH活動に大変有意義な知見を得られる機会となりました。
令和元年度 SSH産業社会 野外研修を実施しました(6月8日)
日 時: 令和元年6月5日(水),8日(土)
場 所: 本校大会議室,只見町
対象生徒: 高校1年生 51名,高校3年生1名
今年度も,只見町の天然林や人工林を巡る野外研修を行いました。
野外研修に先立ち,6月5日(水)には事前講義を行いました。講師の先生には,前年度に引き続き,只見町ブナセンターのセンター長である新国勇さんをお招きしました。野外研修当日に森を歩く中で,何を見るべきかを丁寧に講義していただきました。具体的には,森林の見分け方や,樹種の違い,遷移のしくみ,持続可能な社会などについてです。野外研修での生徒の様子や生徒が研修後に書くアンケート結果を見ていると,事前講義があってこそ当日の野外研修が充実したものになっていることが分かります。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じます。
研修当日の6月8日(土)には,新国勇さんに加えて只見町公認インストラクターである渡部和子さん,高原豊さんを講師にお招きしました。あいにくの雨でしたが,森林内部,特にブナ林に入ると雨が弱くなったように感じました。これは,ブナの葉が光を求めて,林冠を密に展開しているためです。普段,森を歩くことさえほとんどない生徒たちにとって,雨の日しか味わえない森の力を体験した貴重な研修となりました。
癒しの森では,天然林(ブナ林)の他,人が植えた人工林(スギ林,カラマツ林),人が管理,利用してきた二次林(ミズナラ林)を見て回りました。教科書に載るような巨大なギャップでは,巨大なブナの倒木と,光を求めて成長する芽生えや木々を目の当たりにし,ギャップダイナミクスによる遷移のしくみを深く理解することができました。昼食をはさんだ後のあがりこの森では,人が手を入れたブナ林を見学し,癒しの森との違いや持続可能な社会の重要性を学びました。今回見学した内容は,生物基礎でも勉強するものです。本研修により,生徒たちの理解がより深まることが期待できます。
本校SSHの事業テーマであるSustainability = 持続可能性の視点をもとに,ユネスコエコパークに認定された貴重なブナ林を守り,生物多様性の保全をするためにどのように取り組んでいくか,福島県民である私たち1人1人が考えなければならないと感じました。
令和元年度 SSH事業計画一覧表を掲載しました
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広島大学付属高校より寄贈されたエバヤマザクラ 初開花
日 時: 平成31年4月24日(水)
場 所:本校 東グラウンド北側
本校には,平成27年末に広島大学付属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」があります。この「エバヤマザクラ」が,植樹して約3年が経った今年4月21日に初めて開花しました。
当時(植樹式)の記事はこちら
http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722
エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学付属高校です。
広島大学付属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。磐城高校では先に開花したとの情報があり,本校でも今か今かと待ちわびていたエバヤマザクラの初開花がついに実現しました。
本校と広島大学付属高校の縁を思い起こすとともに,今年度のSSH事業を行うにあたって幸先良い吉報となりました。
平成31年度 SSH産業社会 SSコース選択ガイダンス
日 時: 平成31年4月11日(木) 7校時
場 所: 本校 大会議室
対象生徒: 高校1年生 240名
今春入学した高校1年生240名を対象に、学校設定科目「SSH産業社会」のSSコース選択ガイダンスを行いました。SSH事業の趣旨・目的の説明の後、1年次のSSコースの活動の目的や意義を年間計画とともに示しました。さらにコース選択の参考としてSSH探求部生物班がおこなった課題研究「ダンゴムシの腸内共生細菌の研究~木材成分分解菌について~」の発表や台湾研修のプレゼンテーションを行いました。発表した3年生は研究を進めていく中での辛かったことや嬉しかったことなどの話もあったため、新入生にとって大いにコース選択の参考になったものと思います。