SSH 活動の記録

カテゴリ:SSH

自分たちの主張を伝えるには?

日  時:令和3年11月17日(水)

対象生徒:1年SSH産社(GSコース)

 

【6校時・大講義室】

 全体講義を行いました。講義内容は、テーマの立て方・発表スライドのつくり方についてのレクチャーでした。生徒たちは、自分たちのグループのテーマをより明確にしていく指針が見つかったようでした。

【7校時・各教室】

 いままでの調査を踏まえて、課題をより明確に設定していく活動を、各班で実施しました。班のテーマが探究としてオリジナリティのあるものになり、自分たちの課題意識が伝わるようになる方法について、真剣に話し合っていました。

 来月予定している企画発表会が楽しみです!

明確な目標・問いの設定

日  時:令和3年10月27日(水) 6、7校時

場  所:各教室

対象生徒:1年SSH産社(GSコース)

 

 各教室で地域探究班ごとに分かれ、より具体的で実現可能な目標設定に取り組みました。アンケート調査の質問や、インタビューの内容を各班で考えました。早い班では、アンケートの実施、電話インタビューを行う班もありました。アンケート・インタビューによって、自分たちの欲しい情報が集められるよう工夫していました。電話インタビューでは、慣れないせいか緊張する様子もありましたが、一生懸命さが伝わっていたようです。

 今後も明確な目標が決まるよう頑張りましょう。

高校1年SSH GSコース 地域探究「目標設定」

日  時:令和3年10月6日(水) 

対象生徒:1年SSH産社(GSコース)

 

 今回は、6校時と7校時に分けて、それぞれ活動を行いました。

 

6校時・第一体育館

 「課題設定の方法と今後の予定」についての講義を受けました。問題を見極めるためには目標と現状の差をはっきりさせ、その解決策を立てることの重要性を学びました。その後、「レストラン活性化」の例題を用いて、地域探究班で話し合いを行い、解決策を考えました。最後に、今後の活動の進め方を「プラン発表までの流れ」のプリントで確認しました。

 

 

7校時・各教室

 地域探究班ごとに分かれ、各教室で「目標入力シートの作成」に取り組みました。自分たちが選んだ地域をどんな場所にしたいのか大まかな目標を設定し、その地域について知っていることと知らないことを通して現状を把握し、そのための調査方法を班ごとに話し合いました。

 いよいよ「地域探究」の本格的な活動が始まりました。生徒たちの視点から各地域にどのようなの問題点があるのかを探り、そしてどのような解決策を導き出していくのか、楽しみです。

 

高校1年SSコース ブナ林研修発表会表彰式

日  時: 令和3年10月13日(水) 6校時

場  所: 本校大講義室

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者

 

 9月22日(水)に行った、ブナ林研修発表会の表彰式を行いました。

総 合 成 績
 結  果  受 賞 者

【ベストポスター賞】

7班「森林の遷移と多様性」

【グッドポスター賞】

3班「高木が及ぼす低木への影響」

 

 

 

 

9班「ギャップと周囲の環境について」

ベストオーディエンス賞

4班「データから紐解く森の変遷」


 

 生徒が製作したポスターは、高校棟1階情報演習室前に掲示してあります。

 

東チャレンジクラブ「学鳳高校サイエンスショー」への参加

日  時:令和3年10月9日(土)

場  所:東山小学校 体育館

対象生徒:高校SSH探求部員 22名

 

 会津若松市東公民館主催の放課後子ども教室 東チャレンジクラブの特別講座として、「会津学鳳高校サイエンスショー おもしろ科学実験教室」を開催しました。本校から、高校SSH探求部の1・2年生22名が講師として参加し、東山小学校の1年から6年の児童19名を対象に、2つの実験教室を実施しました。

 1つは偏光板を使って、無いはずの壁が見えてしまう箱を製作する実験で、もう1つは大気圧でカップが持ち上がることを使って、魚釣りゲームをする実験でした。講師役の生徒たちは、偏光や大気圧の原理を、いかに小学生に理解してもらうか苦労しながら、自作のフリップを使って説明していました。また、魚釣りゲームを盛り上げるため、賞状を準備するなど、熱心に指導する姿が見られました。

 参加した小学生は、楽しそうに実験を行っていました。今回の講座をきっかけに、物事を科学的な視点からとらえる姿勢が育っていってくれることを期待します。

偏光の説明偏光板の実験大気圧の説明魚釣りゲーム参加した高校生と小学生

復興と廃炉に係る研修「震災当時の現状を知る」

日  時: 令和3年10月1日(金) 15:20~17:30

場  所: 本校理科実験室1

対象生徒: 高校2年生 SSコース選択者

 

 被災を体験された方より、当事者だからこそ語れる生の声をお伺いすることで、県外あるいは海外の方々とのコミュニケーションをしていく上で、東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するプログラムです。福島県教育委員会主催の令和3年度「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」として実施しました。

 福島県南相馬市で被災された原発災害を語り継ぐ会主宰 高村美春様、宮城県東松島市で被災された東北学院大学教養学部地域構想学科3年 雁部那由多様から、震災当時の様子を伺いました。

 高村さんからは、震災当日から原子力発電所事故後、情報が乏しい中どのように行動するのが正解なのか、判断しなければならないことのもどかしさについて聞くことができました。

 また、雁部さんからは、地震当日のたった数十センチの違いで人の生死が決まってしまった津波の恐ろしさについて教えていただきました。そして、「未災地」での防災や「災間」災害と災害での間に何を行っていけばよいのかの問いかけがあり、生徒それぞれがこれからについて考える時間となりました。

 

〇生徒感想

  • 語り部の方々から聞いた震災の話はとてもリアルで、私たちは常に災害の危険性と隣り合わせで生きているんだということを再認識できた良い機会だった。今回の話のような状況が自分にも起こりうるということを前提に、そのような状況下で自分に何ができるか考え言葉にすることが大切だと思った。地域そのものが体験・経験を失ってしまわないように自分と自分の大切な人が救われるようにできることをしていこうと思った。今後の避難訓練も今日学んだことを踏まえて有意義な活動にしていきたいと思う。 
  • 今まで福島のことを聞く機会は多かったが、宮城の状況について聞く機会がなかったため、聞けてよかった。宮城の海岸沿いのところでも被害が大きいところと小さいところがあり、地形によって差が出ていることがわかった。また、海から遠くても、近くに川がある事で海から逆流してくる水が川から溢れて津波になることがあるというのを初めて知った。津波と言うと海からのものしか考えていなかったため、このような知識を得られてとても良かった。また、福島の原発事故から、情報を素早く被災地の住民に伝えることが大切なのだとわかった。

 

 この活動の様子は、10/4(月)の福島民友新聞、10/5(火)の福島民報新聞と河北新報の各紙にも掲載されました。

講義の様子1講義の様子2質問の様子1質問の様子2

高校1年SSコース 落下モデルコンテスト ~仮説編~

日  時: 令和3年10月6日(水) 6、7校時

場  所: 本校講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者

 

 高校1年生SSコース選択者を対象に、「落下モデルコンテスト」を10/27(水)に行います。コンテストは、折り紙1枚とクリップ1個で作成した落下物の滞空時間と飛行距離を測定して競います。今回はコンテストに向けて仮説を立て、規定ルール内で滞空時間と飛行距離が長いものにするための発想力と独創性のある機体を作成し、実際に落下させて確認しました。

 今回の結果を活かし、次回はコンテストに向けた情報取集や機体の作成に取り掛かります。生徒の皆さんは優勝を目指して頑張ってください。

競技説明班で話し合い1班で話し合い2落下実験

高校1年GSコース「Society5.0とデータ分析」

日  時:令和3年9月22日(水)5・6校時

場  所:大講義室、各教室

対象生徒:高校1年生 GSコース選択者

 

 高校1年生GSコース選択者を対象に、「地域探究」を実施しました。今回は、凸版印刷様より、稲田優史氏、川口一八氏、佐藤伸一氏の三氏を講師に迎え、「Society5.0とデータ分析」をテーマに講義をしていただきました。

 「Society5.0が目指す未来像」、「Society5.0で求められる力」、そして「データ分析の流れ」について、身近な例を交えながら詳しく教えていただきました。様々な情報があふれる社会の中で、必要な情報を選択、整理し、その中から価値を見出すデータ分析の能力は、Society5.0で重要な力になることを、実感した生徒も多かったようです。

 続いて6校時は前時の講義を踏まえ、RESAS(地域経済分析システム)を活用し、各地域の人口構成比や昼夜間人口比率を調べました。今後もデータ分析のノウハウを活かしながら、探究活動に取り組んでまいります。

※この活動は9月23日(木)の福島民友新聞にも掲載されました。

高校1年 SSコース 「医療に関する講義」

日  時:令和3年9月30日(木)

場  所:大講義室

対象生徒:高校1年生 SSコース選択者、高校2年生 希望者

 

 1年生のSSコース選択者および2年生の希望者を対象に、医療に関する講義を行いました。

 前半では福島県立医科大学附属病院の引地先生にご来校いただき、本物の内視鏡や、実際の現場で撮影された動画を用いて講義をしていただきました。希望者の中から選ばれた生徒は実際に内視鏡に触れて操作することもでき、記憶に残る経験になったと思います。

 後半は、オンラインで会津医療センターの山中先生に地域医療に関する講義をしていただき、問診時に気を付けていることや、奥会津にスポットを当て、地域に密着した医療がどのように行われているのかなどをお話いただきました。問診時に重要な傾聴・共感などは日常生活における人間関係にも役立つことであり、すべての生徒にとって学びのある時間になったことと思います。

 お二人の先生の講義を通し、生徒たちは自分の将来や医療現場に対する見識を広げる機会となったのではないでしょうか。

高校1年SSH GSコース 「地域探究」始動しました!

日  時:令和3年9月15日(水)

場  所:本校大講義室、教室

対象生徒:高校1年生 GSコース選択者

 

 高校1学年GS(グローカル探求)コースでは、9月より「地域探究」が始まりました。今回のテーマは「会津・地方創生プロジェクト」です。5~6月に実施した「探究入門」での経験を生かし、会津各地域の課題を見つけ、解決に向けた活動を行います。実現可能性の高いプランの構築に向けて地域と協働して取り組み、最終的に、生徒たちが考えたプランを地方自治体や企業の方へ提案します。

 今回は、全体講義で「地域探究」の活動で実施していく内容について説明を受けた後に、各チームに分かれてブレーンストーミングを行いました。生徒たちは自分たちが選んだ地域の魅力や課題について、様々な角度から意見を挙げていました。この「地域探究」を通して会津の魅力を再発見し、そして会津の各地域が抱える課題に対して自分事として捉えて考えていく時間にしてほしいと思います。

アース製薬 生物飼育室オンライン見学 (教員研修)

日  時: 令和3年9月27日(月) 14:00~15:30

場  所: 本校大会議室

対  象: 本校教員 10名

 

 アース製薬と福島県との連携の一環として、教員を対象としたアース製薬様の生物飼育室のオンライン見学に参加しました。

 100種類を超える害虫を100万匹以上飼育している虫の飼育室や効力試験についてオンラインで見学をさせていただきました。ゴキブリの生態や貴重なゴキブリの脱皮の様子など興味深いものでした。この他にも様々な害虫の飼育や殺虫剤の効果などについて講義していただきました。この研修を通して、今後生徒たちに課題研究のテーマ設定の時などに役立てていきたいです。

 お忙しい中ありがとうございました。

講義のようす1講義のようす2

高校1年SSコース ブナ林研修発表会

日  時:令和3年9月22日(水)

場  所:本校各教室

対象生徒:高校1年生 SSコース選択者

 

 高校1年生SSコースの生徒による、ブナ林研修の発表会が行われました。

 夏季休業中に実施した「SSH野外研修」で行った調査を通して、班ごとに研究・考察を行い、ブナ林に対する理解を深め、その内容をポスターにまとめて発表を行いました。

 生徒たちは担当教員による指導のもとポスターの作成と練習を行い、本番に臨みました。とても緊張した様子でしたが、どの班も熱心に発表を行っていました。

 後日、教員による審査と生徒による投票により順位を決め、表彰を行う予定です。

 生徒の皆さん、お疲れ様でした。

発表の様子1発表の様子2発表の様子3

高校2年SSコース 復興と廃炉に係る研修「1F廃炉ワークショップ」

日  時: 令和3年9月10日(木) 15:20~17:45

場  所: 講義室1、高校特別教室1、理科実験室1、第1理科室

対象生徒: 高校2年生SSコース選択者 40名

 

 東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故後における、福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成する目的で実施したプログラムです。

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)さんの御協力のもと、オンラインで実施しました。

 初めに、事前レクチャーの映像を見た後、「福島第一原子力発電所の廃炉に係る現状と今後の課題」としてNDFの福田俊彦さんから講義を受けました。15の疑問や不安なことについて、丁寧に解説していただきました。

 その後、8班にわかれ、「問いをたてる」という内容でグループワークを行いました。10分程度で各班で疑問点などに対して問いを立て、その問いに対しNDFの福田さんから1時間程度回答してもらいました。

 <主な質問内容>

  • 燃料デブリを取り出した後どうするのか
  • 処理水、とくにトリチウムについての取り扱いについて
  • 廃炉に関わっている人や作業員について

 

●生徒の感想(一部)

  • 廃炉には様々な問題があるが、今回のようにその取り組みを理解することによって自分たち自身で問題点や解決策を考えることも可能になると思った。今回、疑問を出し合って考えを深めることができたのはとても良い経験だったと思う。今まで廃炉の危険性を不安に思っていたが、この研修で詳しく説明を受けたため私たち若者がいつまで続くか先の見えない廃炉の問題の次世代の担い手として尽力していくべきだと改めて思った。今後このような話題も積極的に取り入れて、さらに考えを深めていけたらと思う。

事前レクチャー講義問いを考える

SSH探求部 古生物班 (3)化石拾い

日  時: 令和3年9月9日(木) 放課後

場  所: 本校 理科実験室1

対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年SSコース選択者 3名

 前回(※7月2日:(2)硫酸ナトリウム処理)までに薬品処理をすべて終了し、これからサンプルから浮遊性有孔虫の化石拾いに入ります。今回は、県立博物館の相田優さん、猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さんをお招きして化石拾いの指導していただき、実践まで行いました。

 双眼実体顕微鏡を用いて1mmにも満たない化石の見つけ方、取り出し方、保存の仕方を学びました。生徒たちは、初めて見る有孔虫化石に戸惑いながらもじっくり観察し、見つけだした時は喜びの表情を浮かべていました。これから1サンプルにつき約200個体を見つけ出します。頑張っていきましょう!

顕微鏡の取り扱い方の説明有孔虫化石の取り出し方の説明実践1実践2

令和3年度小学生のための科学実験講座

日  時: 令和3年8月6日(金) 9:30~12:00 13:00~15:30

場  所: 本校 理科実験室 

対象生徒: 小学生5、6年生対象 205名

 

 主に会津地区の小学校5、6年生、約200名が参加し、午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座を行いました。

 今回も会津学鳳中学校情報科学部の生徒達がTA(ティーチング・アシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。

 マスクの着用、3密を避ける、換気を十分にするなど、新型コロナ感染症対策を十分に行い実施しました。

 それぞれの講座の内容は次のとおりです。

  • 分光器をつくろう~いろいろな光をかんさつしてみよう~(物理)
     分光器を組み立て、それを使って光を観察しました。
  • レモンの不思議実験! (化学)
     レモンをテーマに様々な実験を行いました。レモンに含まれる成分は、リサイクルや、食品保存の分野で大活躍しています。楽しくて役に立つ実験を行いました。
  • 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
     身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
  • 雲のメカニズム実験!
     簡単な実験を通して水の変化や気圧と温度の関係を確かめ、ペットボトルを使って雲の発生する様子を観察しました。また、過冷却の実験も行いました。
  • ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
     LEGOブロックを使って組み立てた二輪駆動型ロボットを、プログラミングして動かしました。

 

 各講座とも楽しんで実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味・関心を深めてもらえると幸いです。

 

令和3年度 科目スーパーサイエンス 分子生物学実験講座

日  時: 令和3年8月18日(水)~20日(金)

場  所: 本校 理科実験室3

対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計40名

講  師: 本校教員

 

 この実験講座は学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法など、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としています。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる、器具の使用法や実験方法とその理論の習得にもつながる授業です。また、今年度もコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。

 実施した実験は以下の3つです。

  1. DNAの抽出
  2. PCR法による遺伝子の増幅
  3. 電気泳動法による遺伝子の解析

 

◆生徒の事後アンケート~抜粋~

  • 最近、よく聞くようになったPCR検査というものがどういうものか分かった。いろいろな実験機材を使った実験はしたこともなかったのでよい体験ができた。これからの実験でも使えるであろう知識なのでしっかりと活かしていきたいです。

  • テレビのドラマでは髪の毛などからDNAを採取して証拠にすることが多いので細胞からDNAを取り出すことは簡単だろうと思っていました。けれど、実際はとても手間のかかる行程であることを知り、大変驚きました。今回の実験を通してPCR法や電気泳動法について知り、貴重な体験ができてよかったです。

  • 今回の実験では普段やる機会がない実験を行うことが出来て新鮮だった。難しかったが、普段聞くPCR法の意味を理解出来たり、マイクロピペットの使い方を覚えられたりしたのでよかった。

  • 実験を通して、PCRの手間がとてもかかることを実感し、現在新型コロナウイルスのPCR検査に時間と労力と費用がかけられていることを実感した。

  • 今回の分子生物学実験講座では、DNAの抽出や、PCRによる遺伝子の増幅、電気泳動法などについて学んだ。去年の生物基礎で学んだ遺伝子のことをより深く学べて楽しかった。普段使うことのない実験器具や、装置の使い方も学べてよかった。

  • メディアでPCR検査という単語はよく耳にしていたが今回の講座で理解が深まった。アルコール代謝能を調べるだけでたくさんの薬品を使っていて驚いた。精密な過程を通して結果がわかる実験だったので医療や生物学などの大変さを実感した。

 

DNA抽出PCR法電気泳動法

SSH生徒研究発表会(全国) 奨励賞受賞

日  時: 令和3年8月5日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: 高校3年生 SSコース選択生徒 2名

 

 全国のSSH指定高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表を行うSSH生徒研究発表会に参加してきました。
  昨年度は、新型コロナ感染症のためオンラインでの開催でしたが、今年度は、感染対策をしっかり行ったうえで、ポスター発表のみを部門ごとに分かれて開催されました。

 本校生徒の発表は2日目の8/5(木)だったため、前日の8/4(水)に神戸に向けて出発しました。食事も各自ホテルの部屋で取ることを指示されるなど、感染対策を徹底した中で開催を迎えました。
  8/5(木)には、「ハチノスツヅリガのポリエチレン分解菌についての研究」のポスター発表を行いました。生徒たちは今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。そして、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。
 コロナ禍の中、様々なことが制限された発表会でしたが、全国の高校生や審査員の先生方の前でのポスター発表や、ディスカッションは実りの多いものでした。リモートでは味わえない生の反応や声を聴くことができ、生徒も、1日のほとんどを発表時間に費やし疲れたようでしたが、楽しさを味わい、達成感を感じたようです。また、生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、大きな刺激を受けました。今後、研究活動の質の向上につながると期待します。このように多くを学べた発表会でした。

 さらに、後日8/20(金)にオンライン上で最終成績が発表され、奨励賞に選ばれました。この賞は参加校224校中の上位6位~12位の学校に授与されるものです。この受賞は本校がSSHに指定されて12年の歴史の中で初の快挙です。日頃の先生方のご指導や保護者の協力、生徒たちの努力が実を結んだものです。今後とも多方面からご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

会場前で記念撮影感染対策をしたうえでの発表先輩研究者の講演会場の国際展示場

 

1年生 コンピュータリテラシー育成講座

日   時: 令和3年8月19日(木)

場   所: コンピュータ実習室、情報演習室

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名

 

 8月19日(木)に、1年生SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講座のタイトルは「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」で、Excelの基本的な扱い方やマクロの活用、VBAによるプログラミングに挑戦しました。

 内容は以下の通りです。

  • Excelの基本
  • Excelマクロ
  • VBAとマクロ
  • アルゴリズム
  • アルゴリズムの基本構造
  • VBA実習「スネークゲームを作ろう!」

 

 最後のVBA実習では、140行にわたるプログラム作成に挑戦しました。プログラムが動かない原因を見つけ、何度も修正しながらプログラムを完成を目指し、頑張りました。

 

【生徒の感想】

  • 授業でエクセルを学ぶ時間はあったのだが、ここまで詳しく学んだのは初めてだったと思う。これからはより一層パソコンを使う機会は多くなっていくと思うので、今回の講座で学んだことを生かしていければなと思った。これからも精進していきたい。

  • 今回学んでいて、よく使うエクセルの関数について知れたので日常生活でも活用していけばもっと効率化できると思いました。さらに、マクロについても活用すれば同じことを複数回繰り返さずに入力できるパソコンの強みを生かしていこうと思います。プログラミングに関してもとても興味があるのでいろいろな言語に挑戦していこうと思いました。

  • 今までプログラミングを経験したことがあまりなく、コンピュータができることはすごいんだなと改めて実感しました。特に印象に残ったのはVBAプログラムの入力です。自分で入力したことをコンピュータが理解しているような感じでうれしかったです。最後のスネークゲームでは実際にゲームをしてみるところまで行けなかったのでパソコンを使うことに慣れようと思いました。

 

全体の様子実習の様子1実習の様子2

令和3年度海外研修オンラインミーティング1回目

日  時:令和3年8月4日(水)

場  所:本校、情報演習室

参加生徒:高校2年生12名(本校海外研修参加希望者)

 

 令和3年度海外研修オンラインミーティングの1回目が8月4日(水)に本校情報演習室で行われました。交流校は台湾の建国高級中学で、本校からは希望した高校生12名が参加しました。

 内容は以下のとおりです。

オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

両校の学校紹介

各グループに分かれての自由交流

アプリ「Kahoot(カフート)」を用いたクイズゲーム大会

クロージング(次回までの準備課題の確認等)

 今回の第1回目のミーティングは“顔合わせと交流”を目的として実施されました。事前に交流相手を決め、メールで自己紹介等のやり取りをした相手との交流でした。生徒達はミーティング前は不安な様子でしたが、各グループでの交流が始まると、相手の発表に真剣に耳を傾け、自分達の発表ではスマートフォンの画像を見せたり、身振り手振りで表現したりと、熱心にコミュニケーションをとっていました。後半のクイズゲーム大会も大いに盛り上がりました。

 次回は11月にメインテーマである“人権”に関する発表とディスカッションを予定しています。より充実した交流となるよう事前準備を進めてまいります。

学校紹介の様子相手校の発表を聞く様子全体の様子各グループでの交流の様子各グループでの交流様子クイズゲーム大会の様子

デジタル経営シミュレーションコンテスト

日  時:令和3年8月5日(木) 9:00~12:00

場  所:本校コンピュータ実習室,PC室よりオンライン参加

参加生徒:中学生チーム5名(中学3年生)、高校生チーム4名(高校1,2年生)

 

 デジタル経営シミュレーションコンテスト(主催 SAPジャパン株式会社)が8月5日(木)にオンラインで開催されました。本校からは中学生チーム(5名)と高校生チーム(4名)の2チームが参加しました。

 競技内容は以下のとおりです。

  • チームごとに1つの会社を運営する
  • 実際の企業が利用しているERPsimというツールで会社運営をシミュレーションする
  • ラウンド1から3の3回行い、作戦を練りながら各チームが最終的な利益を競い合う

 

 コンテストには、会津若松市内の中高4校と社会人チームの全7チームが参加しました。

 各チームごとに、社長を中心に在庫管理・調達・営業などの役割分担を決め、架空の地域に飲料水を販売し、利益を上げるための戦略を立てながら会社を運営しました。

 結果は以下のとおりです。

 第1位 会津若松市立第二中学校

 第2位 福島県立会津学鳳中学校

 第3位 福島県立会津学鳳高等学校

競技に取り組む中学生チーム在庫や売れ行きをデータで確認する様子第2位となった中学生チーム第3位となった高校生チーム

第1回 サイエンスブロッサムカフェ

日  時: 令和3年7月30日(金) 13:00~14:45

場  所: 本校講義室1

対象生徒: 理系進学(特に会津大学)を目指す 高校1年生9名 高校2年生4名

 

 サイエンスブロッサムカフェは、女性研究者のワーク・ライフ・バランスとキャリアモデルに対する理解を深め、女子生徒の大学院進学も含めた進路選択肢の幅を広げ、科学者の育成につなげることを目的に理系進学を希望する生徒を対象に女性科学者によるワークショップを行いました。

 第1回の講師は会津大学准教授 奥平恭子先生です。奥平先生は最初は外国語学部に入学、卒業され、一般企業に勤めたのち、再び受験をして理学部へ進学され、現在研究者として活躍されています。その経験から、「やる気」と「熱意」があればどんなことでも挑戦できること、その中でも「英語」を武器にしていくことの重要性についても教えてくださいました。今後、進路選択をしていく中で大切なことを多く学ぶことができました。

 

〇生徒の感想

  • 今まで知らなかったことへの関心を持つことができました。宇宙はとても広くてまだ誰も知らない知識もたくさんあると思います。その誰もまだ見つけていない知識を見つけ出すことに僕は興味をもちました。今回は、自分の今後について考える良いきっかけになりました。
  • 会津大学への興味があって参加しました。英語力が不可欠で専門性が高いイメージがありましたが、自分がやりたい研究だったり、それへの熱意があれば何とかやっていけるのではないかと感じました。

  • 今まではただ理系の大学に行きたいだけだったけれど、将来のことについて少しわかった気がする。自分も好きな事についてたくさん学びたいので、英語は高校生のうちに頑張らないといけないと思いました。

導入部分全体の様子研究者になるためには

放射線実習セミナー

日  時: 令和3年7月28日(水)

場  所: 本校 講義室1(講義)、理科実験室1・第1理科室(実習)

対象生徒: 高校1年SSコース選択者 43名

 

 7月28日(水)に放射線実習セミナーを実施しました。前半は、東北大学工学研究科量子エネルギー工学専攻の長谷川晃教授に,

放射線の基礎知識、放射線の性質、原子力防護などについて講義を行っていただきました。その後、実験室に移動して長谷川教授と日本原子力文化財団事務局の近野俊治氏に自然放射線の測定、距離の逆2乗則、γ線の物質による吸収の実習を行っていただきました。

 生徒たちは講義と実習を通して、高校の授業ではまだ学習していない放射線について理解を深めるきっかけとなりました。

講義中の様子実習中の様子

2学年 コンピュータリテラシー育成講座

日  時: 令和3年7月26日(月)

場  所: 情報演習室

 

対象生徒: 高校2年生 SSHコース選択者 40名

 

 7月26日(月)に、2年生SSHコース選択者を対象とし、コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講座のタイトルは「ゼロから始めるPythonデータ分析」で、Pythonによるプログラミングの基礎とオープンデータを利用したデータの抽出とグラフ作成を行いました。

 プログラミング言語「Python」は初めて学ぶ生徒も多く、一つ一つ動作を確認しながらプログラムを完成させていました。

 講座の様子①講座の様子②講座の様子③

【生徒の感想】

  • 今回の講座では、Pythonを使ったプログラミングについて学んだ。久しぶりのプログラミングだった。基本的なことから、学べてよかった。数あてゲームはとても面白かった。難しいところもあったが、資料がわかりやすくて、スムーズに進めることができた。この講座でプログラミングの面白さに少し気付けたので、機会があれば家で続きを行いたいと思う。

  • 普段はプログラミングをする機会がないので、今回は貴重な経験ができたと思う。プログラミングについて、基礎的なところから少し踏み込んだ応用的なところまで触れてみて、改めてその難しさを実感した。また、クリエイティブ・コモンズについても学んだ。初めて聞く言葉だったが、今後生活するうえで知っておくべき知識だと思った。

  • 今回の講座でPythonのデータ分析の仕方などを学びました。
    Pythonは以前からやってたので最初から分かっていた部分もあったり、初めて知った部分もあったのでとても楽しく受けることができました。

SSH野外研修

日  時: 令和3年7月10日(土)~11日(日)

場  所: 福島県只見町 ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森、余名沢ブナ林

対象生徒: 高校1年SSコース選択者 52名

 

 7月10日(土)~11(日)の1泊2日で、ブナ林野外研修を実施しました。梅雨空の実習でしたが、心配された雨もほとんど降ることなく実施することができました。今回の実習は、只見町ブナセンターの館長 紙谷智彦さん、主任指導員 中野陽介さん、指導員 太田祥作さんにご指導、ご協力いただきました。本当にありがとうございました。

 

【7月10日(土)】

 午前中は、ただみ・ブナと川のミュージアムの館内を案内していただき只見地域の自然環境、野生動物、地域の生活文化について学びました。午後は、癒しの森に場所を移しブナ天然林と、かつて薪炭材生産により伐採され、再生してきたブナ二次林の違いついて観察し、植生断面図を描きました。植生断面図を描くことで、森林の構造を理解することができます。また、翌日行われる毎木調査で必要な葉の見極めをするために、それぞれの葉の特徴を学びながら下山しました。宿に到着し夕飯・入浴を終えたあと、22種類の葉を見極める実習を行いました。事前研修から何度か行っているので、徐々に慣れてきているようです。

 

ミュージアム見学ブナ林実習①葉っぱの見極め

 

【7月11日(日)】

 朝は大粒の雨が降り続いていましたが、実習の時間になると奇跡的に雨があがりました。余名沢ブナ林は狭い範囲で「落葉広葉樹二次林」「ブナ二次林」「ブナ天然林」「スギ人工林」が観察できる大変貴重な場所です。それぞれの林に20m×20mの調査区を設定し、班ごとに分かれ毎木調査をおこないました。調査目的は、異なる種類の森の天井「林冠」を構成する高木の種類や大きさ、林冠のギャップと林床に生育する低木の種類や高さとの関係を調べ、林床樹木の多様性と光環境との関係を考察するためです。これらの調査データを持ち帰り、学校で調査データ分析をし、ポスターを作成し発表します。

 班員と役割分担をし、効率よく作業をおこない、予定時間よりも早く終えることができました。昨日までの葉の鑑定方法の技術がここで大きく役立ちました。教科書や講義を通して覚えた内容を実際に見ることで、森の構造をより深く理解することができました。環境保全という側面からも、今回の実習から得ることが多かったと思います。

 今後、データをまとめ、さらに森の種類や林冠のギャップと林床樹木の成長や種類、多様性との関係を明確にしていきましょう。ポスター発表まで頑張りましょう!

コナラ林ギャップから覗く青空スギ林胸高周囲長の計測低木調査ブナ林

 

【生徒の感想】

  • 改めて只見の自然について自分の五感で知ることが出来た。文面だけでは分からないこと等について知ることができたので良い機会だった。林の中で生きる様々な植物がどのように移り変わっていくのか、1つの出来事が色々なことに影響していたりなど、興味深いことが多かった。 天気は悪かったが、班のメンバーと協力し合いながら、役割を遂行していく上で協力性なども成長できたと思う。

  • 何をするにも体力が必要だからもっとつけないと、と思った。自分一人ではできないことでも、みんなと協力することでできたから、協力することは大事だなと思った。

  • 人々の生活と森林は深く関わっていることが分かった。実際に森や林に入ってみると、原生林と二次林の違いや、きのこなどの菌類の大切さがよく分かった。人の手を加えることは完全に悪いとは言えないけど、人の手が加わることによって自然が変わってしまうと体感した。学んだだけで終わらせずに意識して生活したり、ポスターなどに生かしていきたい。

SSH探求部 古生物班 サンプル処理 (2)硫酸ナトリウム処理

日  時: 令和3年7月2日(金)・7(水) 放課後

場  所: 本校 理科実験室1

対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年SSコース選択者 3名

 

 前回(※6月22日:(1)サンプル破砕)乾燥させたサンプルを、硫酸ナトリウムを用いて細分化させていく処理を行いました。今回も、県立博物館の相田優さんをお招きし、硫酸ナトリウム処理の仕方をご指導をいただきました。

 サンプルの質量を80g測り、飽和硫酸ナトリウム溶液を入れ、サンプルに硫酸ナトリウムを染み込ませます。数日間放置し、硫酸ナトリウムを結晶化させ、サンプルを破壊させます。

 放置後、結晶化によって破壊されたサンプルを125μmと53μmのふるいを使って水洗いし、有孔虫を洗い出します。53μmのふるいに残ったサンプルは乾燥をした後、試料の分割をします。125μmのふるいに残ったサンプルはもう一度乾燥をかけて、硫酸ナトリウム処理から繰り返し行います。

  飽和硫酸ナトリウム溶液をつくるコツと、この処理が必要な理由を教えていただきました。また、サンプルの水洗いには時間がかかりましたが、丁寧に作業することができました。待ち時間の長い工程でしたが、1つの作業を真剣に取り組む様子は、研究者としての顔をのぞかしている感じがしました。

資料測量硫酸ナトリウム溶液を入れる硫酸ナトリウムに浸すふるいを使った水洗い水洗い中

職業とSDGs・Sustainable講話

日  時:令和3年7月7日(水)

場  所:本校 各情報室等

対象生徒:高校1年生

 

[6校時] 職業とSDGs

 講師:中村 彰二朗氏(アクセンチュア・イノベーションセンター福島)

 アクセンチュア・イノベーションセンター福島より、中村彰二朗氏を講師に迎え「職業とSDGs」講演会を実施しました。

 経済や技術が首都圏に一極集中している現状を踏まえながら、デジタルを活用し、SDGsを意識した活動を継続することで会津発の新しい社会のしくみを構築できる可能性についてお話しいただきました。

 生徒は経済、医療、防災など具体例をとおして真剣にかつ興味深く講演を聞いていました。

 

[7校時]Sustainable講話

 講師:新国 勇先生(只見町文化財調査員)

 「只見町の自然に学ぶ会」より、新国勇氏氏を講師に迎え「Sustainableに生きる」講演会を実施しました。

 2019年国連本部で開かれた気候行動サミットにおけるグレタ・トゥーンベリさんの地球温暖化対策を訴えた内容から、Sustainableな社会にするにはどのような取組みをしていけばよいかを学びました。その形が生かされているのが只見町のユネスコエコパークであることを教えていただきました。

 SSコースの生徒はブナ林野外研修を通して現地に足を運んだ際に、学んだことを体感してもらいたいです。

会津大学インターナショナル・トークに参加しました

日  時: 令和3年6月30日(水) 12:40~13:10

場  所: 本校 大会議室

対象生徒: 希望生徒 3名

 

 会津大学で毎月開催されているインターナショナル・トーク オンラインに参加しました。このインターナショナル・トークは、会津大学が校内学生・教員向けに行なっている企画です。今回から、縁あって会津学鳳生も参加させていただくとことなりました。

 今回は「インドの魅力について学ぼう!」というお題で、会津大学修士1年シング・ディビジさんが、出身国インドの文化や食べ物、お祭り等について、英語で紹介してくださいました。紹介後、学鳳生からも英語で質問し対応していただきました。定期考査中ではありましたが、参加した生徒は手ごたえを感じていたようでした。これからも留学生との交流を通して国際性を育成していきたいと思います。

高校1年SSH GSコース 「探究入門」クラス発表会と講演

日   時:令和3年6月23日(水)

場   所:本校 大講義室、各教室

対象生徒:高校1年生GSコース選択者

 

 

 高校1年生GSコース選択者を対象に、第5、6回の「探究入門」が行われました。

 まず、前回スマートシティAiCTの方から提示された食農分野と環境分野の問いに対して、グループごとに考えた解決策を、各クラスに分かれて発表、それぞれの発表内容を企業の方に評価していただきました。各グループが独自の視点や自由な発想をもとに、工夫して発表していました。

 

 その後全体で集まり、教員グループの発表の後、スマートシティAiCTの取り組みや、問題の発見方法、問題解決への向き合い方などをお話しいただきました。生徒たちはメモを取りながら、真剣に話を聞いていました。

 

 今後は、生徒自身が問題を設定し、解決策を探っていくこととなります。充実した探究活動が行われることを期待しています。

 

※この様子は6月27日付の福島民友新聞会津版に掲載されました。

発表の様子1講演の様子講演の様子2

高校1年生SSH SSコース ブナ林調査方法の講義・実習

日  時: 令和3年6月23日(水)

場  所: 本校 講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名

 

 ブナ林野外実習では、胸高周囲長の測定と木本種記録の実習をおこないます。今回は、本校教諭 遠藤浩先生が講師となってこの調査方法についての講義・実習を行いました。

 はじめに、胸高周囲長の測定のしかたと結果をどのように整理し考察していくかの手順を学びました。次に、木本種を記録するために葉の様子から植物の見分け方を教わりました。その後、準備された8種類の葉を図鑑を使って葉の特徴から植物の名称を当てる実習を班対抗で競い合いました。

 講義で学んだことを十分に生かし、葉と向き合いながらじっくり観察をし、鑑定を行いました。班員で協力をし、楽しみながら植物の名称を判定していました。この成果を実際の調査でも生かしていきましょう。

 

調査のしかた葉っぱの見分け方葉っぱの鑑定葉っぱ鑑定 1位! 1班

SSH探求部 古生物班 サンプル処理 (1)サンプル破砕

日  時: 令和3年6月22日(火) 16:30~18:00

場  所: 本校 理科実験室1

対象生徒: 高校1年生SSH探求部 7名 高校2年生SSコース選択者 3名

 

 6月13日(日)に採取したサンプルを乾燥させたのち処理をおこなっていきます。今回は、県立博物館の相田優さんをお招きし、サンプル破砕のしかたのご指導をいただきました。

 まず、サンプルの取り扱いでもっとも気にしなければならいことは「試料混合 contamination 」なので、注意を払って扱うことを教えていただきました。その後、サンプルをハンマーを使って1~2cm角に割り、500mLビーカー半分程度まで入れ、乾燥器へいれます。その後1週間くらい放置し、サンプルが乾燥したら次の工程へ移ります。

 今回は、ハンマーを使って岩石を割るという初めての試みをしました。最初は恐る恐る作業をしていましたが、徐々に慣れてきてスムーズにおこなうことができました。処理したサンプルの中から多くの有孔虫がでてくることを祈ります。

相田さんによる講話相田さんによる指導サンプル破砕中

SSH探求部古生物班・2年SS地学班 サンプル採取へ

日  時: 令和3年6月13日(日)

場  所: いわき市アンモナイトセンターおよびその周辺

対象生徒: SSH探求部古生物班7名、2年SS地学班3名

 

 県立博物館との共同研究「双葉層群から産する微化石の研究」のサンプル採取のため、いわき市アンモナイトセンター(いわき市大久町)へ行ってきました。今回は双葉層群足沢層の地層からサンプルを採取しました。サンプル採取にあたっては、県立博物館の猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さん、アンモナイトセンターの歌川史哲さん、いわき市石炭・化石館の吽野翔太さんにご協力いただきました。

 まず、午前中は足沢層から産出する化石の講義を受け、そのあとセンター内の地層から化石発掘を行いました。初めての発掘体験でしたが、手ほどきを受け多くのイノセラムス(二枚貝の一種)の化石をとることができました。午後は、アンモナイトセンターから約300m離れた場所の地層からサンプル採取を行いました。大きなつるはしを駆使し、有孔虫がとれそうな泥岩を採取しました。

 今後、このサンプルを処理し、得られた有孔虫から詳細な地質年代を明らかにしていきます。

 

アンモナイトセンター露頭サンプル採取つるはしを使ってサンプル採取足沢層の露頭

高校1年生SSH SSコース ブナ林ミニ研究 講義

日  時: 令和3年6月2日(水)

場  所: 本校 講義室1

対象生徒: SSコース選択者 54名

 

 高校1年生SSコース選択者を対象にブナ林ミニ研究が始まりました。ブナ林野外実習を軸として、研究の進め方について把握していきます。

 今回は研修の基本的な知識を理解するうため、「植生の多様性と遷移について」とい題で本校教諭 遠藤浩先生を講師として講義を行いました。ブナ林の形成の仕方などを、今後ブナ林に関する研修をしていくうえで必要なことを学びました。これからは、ブナ林に関する疑問点を見つけ、仮説を立て、考察・まとめを行います。

講義の様子①講義の様子①

県立博物館と共同研究はじめます

日  時: 令和3年6月2日(水)

対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年生SSコース選択者 3名

 

 探究活動で「化石の研究がしたい」という生徒からの希望があり、県立博物館の専門員さんへ相談したところ会津の化石はほとんど研究されているとの回答でした。それでも「化石の研究がしたい」という生徒の意気込みを買われ、専門員さんのいわきのフィールドでの共同研究を行なうことが決定しました。双葉層群における有孔虫の年代測定の研究はまだ詳しくなされていないということで、有孔虫における年代測定を研究することになりました。

 県立博物館の猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さん、相田優さんとともに新しい発見がなされることを期待しています。

 県立博物館との共同研究に関してのチラシ <PDF>

 共同研究の件に関して福島民報社さんから取材を受け、2021年6月3日付の新聞に掲載されました。

 

福島民報さんの取材を受ける生徒

高校1年SSH GSコース第2回 探究入門

日  時: 令和3年6月2日(水)

場  所: 大講義室、各教室

対象生徒: 高校1年生GSコース選択者

 

 高校1学年GSコース選択者を対象に第2回「探究入門」が行われました。

 探究活動とはどのようなものかについて、教員によるデモンストレーションを交えながら活動内容を確認するとともに、今後のケーススタディの進め方について全体講義を行いました。

1探究入門(説明)2提示された課題3T先生とH先生の探究例

 その後は各クラスに分かれてグループワークを行いました。生徒たちは前回、スマートシティAiCTの方々から提示された、食農分野と環境分野における「会津若松市の課題」の解決策についてグループごとに意見を出し合いました。身近な地域の課題について、生徒たちがどのような解決策を打ち出すのか楽しみです。

生徒の活動①生徒の活動②付箋アップ

 

2年SSH生物班が水生動物採集に行きました!!

日  時: 令和3年5月16日(日)

場  所: 新湯川、阿賀川本流、天神橋周辺湯川

参加生徒: 2年SSHコース・マイクロプラスチック研究班 6名、教員 2名、指導者・川の達人の会 1名

 

 令和3年5月16日(日)に、2年SSHコースのマイクロプラスチック研究班は、3つの河川に水生動物(魚など)の採集に行きました。この班では、会津地区の水生動物と河川のマイクロプラスチック汚染状況を調べる研究をしており、今回はそのための試料採集に行ってきました。

 当日は、昼過ぎから雨の予報でしたが、午前の採集の時間帯には雨が降らず、河川でしっかり活動することができました。生徒は川の中に膝までつかりながら網を使う捕獲作業を初めて体験しましたが、指導していただいた方の話をよく聞いて頑張っていました。今後、採集した水生動物を調べ、汚染状況を確認していく予定です。

 指導していただいた川の達人の会の方には、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

魚採集写真1魚採集写真2魚採集写真3

探究活動研修会(教員向け)

日時: 令和3年5月26日(水)

場所: 本校大会議室

対象: 本校教員

 

 1年SSH産業社会、2年総合的な探究の時間における探究活動の充実を図るため、指導方法などについて一連の流れを把握したり、学校全体で探究活動に取組む体制を整えるための教員向け研修会をおこないました。

 今回の研修会では、本校の探究活動の位置づけや探究活動における教員の指導方法について情報を共有しました。その中から見えてきた課題などを改善しながら、学校全体で推進してまいります。

 

全体のようす講演の様子

高校1年SSH GSコース第1回 探究入門

日  時: 令和3年5月19日(水)7校時SSH産業社会
場  所: 第一体育館
対象生徒: 高校1年生GSコース選択者

 高校1学年GSコース選択者を対象に第1回「探究入門」が行われました。
 今回実施された「探究入門」は「自ら課題を発見し、解決する力」の育成を目的とし、SSH3期目が始まった本校で、新たに実施される取り組みの1つです。

 今回はスマートシティAiCTより、凸版印刷佐藤伸一様、神翔太様、アクセンチュア工藤祐太様、バンプージャパン伊藤真人様を講師としてお招きし、「会津若松市の課題と取り組み」について食農とエネルギーの分野からお話しいただきました。

 今後は、今回ご説明いただいた会津若松市の現状をふまえて、生徒自身が会津若松市の抱える課題に対する解決策を考えていきます。

 

公演の様子①公演の様子②講演の様子③

SSH産業社会ガイダンス

日  時: 令和3年4月14日(水)

場  所: 本校第一体育館

対象生徒: 高校1年生全員

 

 会津学鳳高校では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として「グローカル探究コース(GS)」と「サイエンス探究コース(SS)」を設けて探究活動を行なっています。グローカル探究コースは「地域に根ざした探究活動をおこなうコース」、サイエンス探究コースは「数理系の高度な活動を踏まえながら、地域に根ざした探究活動をおこなうコース」となっており、全員どちらかを選択し探究活動を行ないます。

 今回は、GSコースとSSコースで行う事業内容を確認し、これから行なう探究活動に関しての心構えを説明しました。これから3年間、探究活動を通して自ら考えて学ぶ力を身につけて欲しいと思います。

 

全体説明中真剣に説明を聞く様子

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期目指定を受けました!

日  時: 令和3年4月1日(木)

 

本校は2021年度(令和3年)より5年間の予定で、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期指定を受けました!

今回は全国43校の応募があり、外部有識者からなる企画評価会議協力者が書面及びヒアリングにより審査をし、21校が内定されました。その中の1校に本校が選出されました。

第3期目のSSHの研究のテーマは、「会津の地域資源を活用した、会津から世界を創造する科学技術者の育成」です。

会津大学や会津の企業等の地域資源を活用し、ローカルな会津人としてのアイデンティティを持ちつつも、グローバルな視野を持って学び、発信することができる人材育成のための効果的な教育プログラムの研究開発を行うことを目的として、生徒の5つの資質・能力の向上を目指し、Ⅱ期目までに確立した人材育成プログラムを精選・再編・拡充していきます。

本校で予定しているSSH事業の概要に関しては、下記のPDF資料をご覧ください。

第3期SSH事業概要図(PDF)

第3期SSH事業計画の概要(PDF)

 

今後も、本校のSSH事業における取組について、HPで随時発信して参ります。

令和2年度SSH研究成果発表会および課題研究発表会

日  時: 令和3年2月18日(木)

場  所: 本校高校棟各教室、各実験室、各情報室

対象生徒: 高校1・2年生474名 および 中学3年生 89名

 

1年間取組んできた課題研究の発表会を行いました。高校1年SSH・SSH産業社会、高校2年SSH・総合的な探究、中学3年RPの発表がありました。例年であれば、全校生が体育館に集合し発表を行っていましたが、今年度は新型コロナ感染症対策のためリモートで全体会を行いました。また、ポスター発表も体育館の発表を取りやめ、分科会方式で各教室をつかって行いました。

全体会では、2年生が英語によるSDGsの発表と、台湾リモート研修で学んだ成果の発表を行いました。また、福島県生徒理科発表会で1番になった2年SSH探求部の研究も披露されました。圧倒的な成果の情報量でしたが、日々の研究の賜物であるとしか言いようがありません。その他の発表も地域の課題を取りあげたものや個人の興味関心で設定したテーマによる研究など、感心するものばかりでした。

午後にはSSH講演会を行いました。宮城教育大学教員キャリア研究機構国際教育領域 市瀬智紀教授から「なぜいま中学生・高校生が地球的課題の解決(SDGs17Goals)に立ち向かうのか」というテーマでリモート講演をいただきました。現在のSDGsに対する考えや取り組み方など具体的に丁寧に話していただきました。これから地球上で生きている私たちがどのように目標に向かって取り組んでいけばよいのかを理解することができました。

分科会は、各教室で様々な学年クラスの発表者・聴衆者が集まり発表が行われました。発表された研究内容が素晴らしく、発表を聞いた生徒からも活発な意見が飛び交っていました。分科会に参加した先生方からも、「研究内容が目からうろこの内容だった」という声も聞かれました。また、福島高校、安積高校、大沼高校の課題研究発表もリモートで行われました。他校の研究を聴く機会は今までなかったので、新鮮に感じたのではないでしょうか。

1日を通して、発表者も聴衆者もよく頑張ってくれました。きっと今後の糧になると思います。皆さん、お疲れさまでした。

 

開会講演会全体会分科会2

令和2年度 福島県SSH英語による課題研究発表会

日  時: 令和3年1月31日(日)

場  所: 本校、福島高校、安積高校 3校リモート発表会

対象生徒: 2年科目SS選択者 41名

 

 令和3年1月31日(日)に本校と福島高校、安積高校のSSH選択者約100名でZoomを利用したオンラインによる英語による課題研究発表会を行いました。本校からは物理分野2件、化学分野2件、生物分野2件、地学分野3件、情報分野2件、数学分野1件の計12件の発表を行いました。4分科会に分かれ、英語で発表後、質疑応答も英語で行いました。しかし、英語表現では難しい部分は日本語で対応していました。

 今年は新型コロナ感染症対策のため、他校の研究発表を聴く機会が少なかったのですが、合同の交流会を通して生徒たちは多くの刺激を受けたようです。自分たちの研究成果を発信できたことと、英語で発表するまでの準備期間に十分な手ごたえを感じ、また次に生かしていけたらと意気込んでいました。

 

英語による課題研究発表会2英語による課題研究発表会3

1年SS探究活動発表会・表彰式が行われました

日  時: 令和3年1月27日(水) , 2月1日(月) 

場  所: 大講義室,物理実験室

対象生徒: 1年SS選択生徒

 

1月27日(水)6・7校時に、高校1学年探究活動発表会が行われました。

決められたテーマから課題を発見し、解決していく力を養成することを目的に、授業時間や放課後の時間を利用して探究活動を行い、探究活動の成果をスライドで発表しました。

発表会の様子①発表会の様子②発表会の様子③

初めての探究活動であり、データの扱い方やスライドのまとめ方に難しさを感じた生徒も多かったようです。教員による審査の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。

順位

テーマ

表彰の様子

1位

8班 

「ゾウリムシの収縮胞の収縮回数と塩分濃度の関係について」

 1位

2位

5班 

「水溶液は溶けにくい?~溶質の種類と凝固点の関係~」

 2位

3位

7班 

「植物の進化に迫る!~光合成色素の分離による系統分類~」

 3位

 

審査の結果、1位に選ばれた8班の生徒は2月18日(木)に行われるSSH課題研究発表会にて1年生の代表として口頭発表を行う予定です。

今後は今回の活動をポスターにまとめ、発表会に向けて準備をしていく予定です。

 

 

SSH海外リモート交流会を実施しました

日  時: 令和2年12月24日(木)

場  所: 会津学鳳高校

対象生徒: 高校2年生徒 29名

 

 本校では、SSH海外研修の一環として、高校2年生を対象に台湾研修を実施しておりましたが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となりました。そこで、その代替事業として台湾建国高級中学校とリモートでの交流会を実施しました。

 1回目は、お互いの文化、学校生活について意見交換をして親睦を深め、2回目は、SDGsをテーマに、お互いにプレゼンテーション、質疑応答を行ないました。その後、交流校とグループとなり、SDGsの達成に向けて高校生ができることについて、ディスカッションし理解を深めました。英語でやり取りを重ね、伝えることの大変さ、楽しさを感じた様子でした。

 

【生徒感想】

  • 今回の交流では、マイクロプラスチックのプレゼンをする機会をいただけたことで、自分達の研究を台湾の高校生にも知ってもらえたことがとても嬉しかったです。質問にうまく答えられなかったことが残念でした。英語をもっと勉強したいと思います。
  • 1番興味深かったのは、SDGsについての意見交換です。日本で過ごしていて、他国の人は地球温暖化についてどう考えているのか知る機会がなかったので、とても貴重でした。世界的に、SDGsの達成への道のりが長いことを実感し、同時に使命感もより感じました。

 

交流会の様子①交流会の様子

女性科学者講演会

日  時: 令和2年12月23日(水)

場  所: 本校大講義室

対象生徒: 1年SSH選択者、2年SSH選択者、一般希望生徒

 

 本校大講義室において、福島大学農学群食農学類准教授岡野夕香里 先生による「植物病理学の世界~植物も風邪をひく!~」という演題の女性科学者講演会が開催されました。今回は、急激なコロナ感染症の拡大により予定を変更しリモートでの開催となりました。

 講演では、あまりなじみのなかった「植物病理学」という学問分野について詳しくお話しいただき、また、女性のキャリア形成におけるジェンダーの問題について、ご自身の経験も織り交ぜながら、わかりやすくお話しいただきました。

 生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、生徒自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。

 

講演会の様子①講演会の様子②

英語による科学講座

日  時: 令和2年12月21日(月)

場  所: 本校 大講義室

対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者40名 および 希望者

 

 科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。

 英語の苦手な生徒も多くいる中で、生徒に寄り添っていただき、とても丁寧に話が進んでいったため、分かりやすかったという感想が多数ありました。今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。

 今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックなどを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では苦戦しながらも英語での質問をすることができていました。この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

 

講演の様子①講演の様子②

令和2年度 コンピュータリテラシー育成講座

日  時: 令和2年12月24日(木)

場  所: 情報演習室

対象生徒: 高校1年生科目SS選択者男子生徒、希望者

 

 基本的なコンピュータの扱い方やプログラミングの技術を高めることを目的に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。今年度は学んだ知識・技能を普段の研究においても活用できるように、Excel VBAによるプログラミングにチャレンジしました。

内容は以下の通りです。

 ・Excelの基本  ・Excelマクロ  ・VBAとマクロ  ・アルゴリズム

 ・アルゴリズムの基本構造  ・VBA実習「スネークゲームを作ろう!」

 

最後のVBA実習では、行数の多いプログラムを理解し、作成しました。単純なゲームにも、様々なアルゴリズムや命令、変数が使われていることを学び、よい経験となりました。

 

【生徒の感想より】

  • 一つの簡単なゲームを作るのに、プログラミングの量が半端なかったことに驚きを隠せない。

 

  • Excelは今後や将来の職業上絶対に使うものなので、今回の講座で学ぶことができていい機会だった。また、実際にプログラミングを組んで実習したことで、画面上で動いていることがどのようなプログラムで行われているのかを知ることができた。

 

  • 私が知っている、C言語とVBAとの類似性なんかにも注目しながら講義を受けました。これからの探究活動などにも利用していくExcelの利用をより詳しく知ることができてよかったです。

 

  • 今回学んだことは、エクセルでマクロを使うとプログラミングとして記録してできたり、繰り返し構造のプログラムで同じ操作を繰り返すことができたりすることです。また、プログラムの中で関数を使うことでランダムに数字を出すことや出した数字を対応させて文字を出すことができることが分かりました。

プログラミングの様子 VBAについての説明 おみくじプログラム

VBAによるプログラミングの説明 プログラム入力の様子 完成したスネークゲーム

 

令和2年度女性科学者実験講座

日  時:令和2年11月27日(金)

場  所:化学実験室

対象生徒:高校1・2年生科目SS選択女子生徒

 

 今年度はSDGsの17のゴールの1つでもある「ジェンダー平等を実現しよう」についてグループで考え、意見を共有するところからスタート。日本の女性科学者が他の先進国と比較してどうして少ないのか班ごとに意見を交わしました。

 続いて、「薬」をテーマに

①アセチルサリチル酸の合成

②頭痛薬中のアセチルサリチル酸の定量 

の2つの実験を実施しました。慣れない器具の扱いに苦戦しながらも、1、2年生で協力して実験をする姿が見られました。

 

【生徒感想】

  • 今回は1年生とも共同での講座だったので緊張したが、一連の実験を協力して楽しめたと思う。実験の楽しさを改めて感じることが出来る良い機会だったと感じた。講座でのお話から、女性と科学との間にある溝を無くすのはまだまだ道のりが長いかもしれないが、まず自分たちが少しずつ科学に触れ親しむことが大切なのかもしれないと思った。
  • 私は将来医療関係の仕事に就くことを目標としているので、薬の実験はとても興味深く行うことが出来ました。誤差が少し出てしまったのは悔しかったですが、先輩として高1の子に上手く実験器具の使い方などを教えてあげられたと思います。私自信実験が好きなので、これからも関わって行けたら嬉しいです。以前よりも化学の世界に一層踏み入れたくなりました。

 

女性科学者写真1女性科学者写真2女性科学者写真3

1年SSエッグドロップコンテスト・表彰式が行われました

日  時 : 令和2年11月4日(水),11月18日(水)

場  所 : 物理実験室

対象生徒 : 1年科目SS選択生徒

 

 11月4日1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、昨年度追加された「円錐形の機体は禁止する」というルールに加え、「タコ糸の使用」を禁止しての実施となりました。

 10月21日に行われた1回目の投下では、45分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、10班中3班が卵を守ることができました。さらに、生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では10班中7班が成功を収めるという非常に良い結果となりました。

いずれの班も、「2枚の画用紙と接着剤(テープも含む)」という限られた材料に工夫を施し、独創的な機体を作り上げることができました。

また、今回のエッグドロップの結果をもとに、作製した機体についての論文を作りました。

 11月18日の表彰では、機体の重量と落下時間をもとに上位3班とユニークな機体を作成した「アイデア賞」、論文の評価が最も高かった「優秀論文賞」が表彰されました。

結果

総 合 成 績
順  位 表彰の様子 作成した機体
第1位  5班 第1位 5班機体
第2位  7班 7班機体
第3位  1班 第3位 1班機体
アイデア賞
アイデア賞  3班 アイデア賞 3班機体
優秀論文賞
優秀論文賞  10班 優秀論文賞 10班機体

令和2年度 「科学の甲子園」福島県大会に参加しました

日  時:令和2年11月8日(日)

場  所:福島県教育センター

参加生徒:高校1、2年生希望者13名

 

 令和2年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月8日(日)に福島県教育センターで行われました。

 今年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から各校2チームのみの参加だったため、2年生(6名)と1年生(7名)の2チームで参加しました。

 大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。

 

(1)筆記競技(配点180点)

  • 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
  • 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。

 

(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)

  • 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
    ① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
    ② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「ミニ熱気球」)

 

 今年度の大会は、県内7校12チームが参加しました。

 入賞は逃しましたが、今回の経験を探究活動に活かしてほしいと思います。皆さん、お疲れさまでした。1年生の皆さんにはぜひ来年も挑戦し、入賞を目指してもらいたいと思います。

作成したカートのプレゼンを行う1年生チーム作成したカートのプレゼンを行う2年生チーム総合競技の様子