SSH 活動の記録

カテゴリ:SSH

アース製薬 生物飼育室オンライン見学 (教員研修)

日  時: 令和3年9月27日(月) 14:00~15:30

場  所: 本校大会議室

対  象: 本校教員 10名

 

 アース製薬と福島県との連携の一環として、教員を対象としたアース製薬様の生物飼育室のオンライン見学に参加しました。

 100種類を超える害虫を100万匹以上飼育している虫の飼育室や効力試験についてオンラインで見学をさせていただきました。ゴキブリの生態や貴重なゴキブリの脱皮の様子など興味深いものでした。この他にも様々な害虫の飼育や殺虫剤の効果などについて講義していただきました。この研修を通して、今後生徒たちに課題研究のテーマ設定の時などに役立てていきたいです。

 お忙しい中ありがとうございました。

講義のようす1講義のようす2

高校1年SSコース ブナ林研修発表会

日  時:令和3年9月22日(水)

場  所:本校各教室

対象生徒:高校1年生 SSコース選択者

 

 高校1年生SSコースの生徒による、ブナ林研修の発表会が行われました。

 夏季休業中に実施した「SSH野外研修」で行った調査を通して、班ごとに研究・考察を行い、ブナ林に対する理解を深め、その内容をポスターにまとめて発表を行いました。

 生徒たちは担当教員による指導のもとポスターの作成と練習を行い、本番に臨みました。とても緊張した様子でしたが、どの班も熱心に発表を行っていました。

 後日、教員による審査と生徒による投票により順位を決め、表彰を行う予定です。

 生徒の皆さん、お疲れ様でした。

発表の様子1発表の様子2発表の様子3

高校2年SSコース 復興と廃炉に係る研修「1F廃炉ワークショップ」

日  時: 令和3年9月10日(木) 15:20~17:45

場  所: 講義室1、高校特別教室1、理科実験室1、第1理科室

対象生徒: 高校2年生SSコース選択者 40名

 

 東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故後における、福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成する目的で実施したプログラムです。

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)さんの御協力のもと、オンラインで実施しました。

 初めに、事前レクチャーの映像を見た後、「福島第一原子力発電所の廃炉に係る現状と今後の課題」としてNDFの福田俊彦さんから講義を受けました。15の疑問や不安なことについて、丁寧に解説していただきました。

 その後、8班にわかれ、「問いをたてる」という内容でグループワークを行いました。10分程度で各班で疑問点などに対して問いを立て、その問いに対しNDFの福田さんから1時間程度回答してもらいました。

 <主な質問内容>

  • 燃料デブリを取り出した後どうするのか
  • 処理水、とくにトリチウムについての取り扱いについて
  • 廃炉に関わっている人や作業員について

 

●生徒の感想(一部)

  • 廃炉には様々な問題があるが、今回のようにその取り組みを理解することによって自分たち自身で問題点や解決策を考えることも可能になると思った。今回、疑問を出し合って考えを深めることができたのはとても良い経験だったと思う。今まで廃炉の危険性を不安に思っていたが、この研修で詳しく説明を受けたため私たち若者がいつまで続くか先の見えない廃炉の問題の次世代の担い手として尽力していくべきだと改めて思った。今後このような話題も積極的に取り入れて、さらに考えを深めていけたらと思う。

事前レクチャー講義問いを考える

SSH探求部 古生物班 (3)化石拾い

日  時: 令和3年9月9日(木) 放課後

場  所: 本校 理科実験室1

対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年SSコース選択者 3名

 前回(※7月2日:(2)硫酸ナトリウム処理)までに薬品処理をすべて終了し、これからサンプルから浮遊性有孔虫の化石拾いに入ります。今回は、県立博物館の相田優さん、猪瀬弘瑛さん、吉田純輝さんをお招きして化石拾いの指導していただき、実践まで行いました。

 双眼実体顕微鏡を用いて1mmにも満たない化石の見つけ方、取り出し方、保存の仕方を学びました。生徒たちは、初めて見る有孔虫化石に戸惑いながらもじっくり観察し、見つけだした時は喜びの表情を浮かべていました。これから1サンプルにつき約200個体を見つけ出します。頑張っていきましょう!

顕微鏡の取り扱い方の説明有孔虫化石の取り出し方の説明実践1実践2

令和3年度小学生のための科学実験講座

日  時: 令和3年8月6日(金) 9:30~12:00 13:00~15:30

場  所: 本校 理科実験室 

対象生徒: 小学生5、6年生対象 205名

 

 主に会津地区の小学校5、6年生、約200名が参加し、午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座を行いました。

 今回も会津学鳳中学校情報科学部の生徒達がTA(ティーチング・アシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。

 マスクの着用、3密を避ける、換気を十分にするなど、新型コロナ感染症対策を十分に行い実施しました。

 それぞれの講座の内容は次のとおりです。

  • 分光器をつくろう~いろいろな光をかんさつしてみよう~(物理)
     分光器を組み立て、それを使って光を観察しました。
  • レモンの不思議実験! (化学)
     レモンをテーマに様々な実験を行いました。レモンに含まれる成分は、リサイクルや、食品保存の分野で大活躍しています。楽しくて役に立つ実験を行いました。
  • 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
     身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
  • 雲のメカニズム実験!
     簡単な実験を通して水の変化や気圧と温度の関係を確かめ、ペットボトルを使って雲の発生する様子を観察しました。また、過冷却の実験も行いました。
  • ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
     LEGOブロックを使って組み立てた二輪駆動型ロボットを、プログラミングして動かしました。

 

 各講座とも楽しんで実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味・関心を深めてもらえると幸いです。

 

令和3年度 科目スーパーサイエンス 分子生物学実験講座

日  時: 令和3年8月18日(水)~20日(金)

場  所: 本校 理科実験室3

対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計40名

講  師: 本校教員

 

 この実験講座は学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法など、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としています。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる、器具の使用法や実験方法とその理論の習得にもつながる授業です。また、今年度もコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。

 実施した実験は以下の3つです。

  1. DNAの抽出
  2. PCR法による遺伝子の増幅
  3. 電気泳動法による遺伝子の解析

 

◆生徒の事後アンケート~抜粋~

  • 最近、よく聞くようになったPCR検査というものがどういうものか分かった。いろいろな実験機材を使った実験はしたこともなかったのでよい体験ができた。これからの実験でも使えるであろう知識なのでしっかりと活かしていきたいです。

  • テレビのドラマでは髪の毛などからDNAを採取して証拠にすることが多いので細胞からDNAを取り出すことは簡単だろうと思っていました。けれど、実際はとても手間のかかる行程であることを知り、大変驚きました。今回の実験を通してPCR法や電気泳動法について知り、貴重な体験ができてよかったです。

  • 今回の実験では普段やる機会がない実験を行うことが出来て新鮮だった。難しかったが、普段聞くPCR法の意味を理解出来たり、マイクロピペットの使い方を覚えられたりしたのでよかった。

  • 実験を通して、PCRの手間がとてもかかることを実感し、現在新型コロナウイルスのPCR検査に時間と労力と費用がかけられていることを実感した。

  • 今回の分子生物学実験講座では、DNAの抽出や、PCRによる遺伝子の増幅、電気泳動法などについて学んだ。去年の生物基礎で学んだ遺伝子のことをより深く学べて楽しかった。普段使うことのない実験器具や、装置の使い方も学べてよかった。

  • メディアでPCR検査という単語はよく耳にしていたが今回の講座で理解が深まった。アルコール代謝能を調べるだけでたくさんの薬品を使っていて驚いた。精密な過程を通して結果がわかる実験だったので医療や生物学などの大変さを実感した。

 

DNA抽出PCR法電気泳動法

SSH生徒研究発表会(全国) 奨励賞受賞

日  時: 令和3年8月5日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: 高校3年生 SSコース選択生徒 2名

 

 全国のSSH指定高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表を行うSSH生徒研究発表会に参加してきました。
  昨年度は、新型コロナ感染症のためオンラインでの開催でしたが、今年度は、感染対策をしっかり行ったうえで、ポスター発表のみを部門ごとに分かれて開催されました。

 本校生徒の発表は2日目の8/5(木)だったため、前日の8/4(水)に神戸に向けて出発しました。食事も各自ホテルの部屋で取ることを指示されるなど、感染対策を徹底した中で開催を迎えました。
  8/5(木)には、「ハチノスツヅリガのポリエチレン分解菌についての研究」のポスター発表を行いました。生徒たちは今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。そして、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。
 コロナ禍の中、様々なことが制限された発表会でしたが、全国の高校生や審査員の先生方の前でのポスター発表や、ディスカッションは実りの多いものでした。リモートでは味わえない生の反応や声を聴くことができ、生徒も、1日のほとんどを発表時間に費やし疲れたようでしたが、楽しさを味わい、達成感を感じたようです。また、生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、大きな刺激を受けました。今後、研究活動の質の向上につながると期待します。このように多くを学べた発表会でした。

 さらに、後日8/20(金)にオンライン上で最終成績が発表され、奨励賞に選ばれました。この賞は参加校224校中の上位6位~12位の学校に授与されるものです。この受賞は本校がSSHに指定されて12年の歴史の中で初の快挙です。日頃の先生方のご指導や保護者の協力、生徒たちの努力が実を結んだものです。今後とも多方面からご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

会場前で記念撮影感染対策をしたうえでの発表先輩研究者の講演会場の国際展示場

 

1年生 コンピュータリテラシー育成講座

日   時: 令和3年8月19日(木)

場   所: コンピュータ実習室、情報演習室

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名

 

 8月19日(木)に、1年生SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講座のタイトルは「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」で、Excelの基本的な扱い方やマクロの活用、VBAによるプログラミングに挑戦しました。

 内容は以下の通りです。

  • Excelの基本
  • Excelマクロ
  • VBAとマクロ
  • アルゴリズム
  • アルゴリズムの基本構造
  • VBA実習「スネークゲームを作ろう!」

 

 最後のVBA実習では、140行にわたるプログラム作成に挑戦しました。プログラムが動かない原因を見つけ、何度も修正しながらプログラムを完成を目指し、頑張りました。

 

【生徒の感想】

  • 授業でエクセルを学ぶ時間はあったのだが、ここまで詳しく学んだのは初めてだったと思う。これからはより一層パソコンを使う機会は多くなっていくと思うので、今回の講座で学んだことを生かしていければなと思った。これからも精進していきたい。

  • 今回学んでいて、よく使うエクセルの関数について知れたので日常生活でも活用していけばもっと効率化できると思いました。さらに、マクロについても活用すれば同じことを複数回繰り返さずに入力できるパソコンの強みを生かしていこうと思います。プログラミングに関してもとても興味があるのでいろいろな言語に挑戦していこうと思いました。

  • 今までプログラミングを経験したことがあまりなく、コンピュータができることはすごいんだなと改めて実感しました。特に印象に残ったのはVBAプログラムの入力です。自分で入力したことをコンピュータが理解しているような感じでうれしかったです。最後のスネークゲームでは実際にゲームをしてみるところまで行けなかったのでパソコンを使うことに慣れようと思いました。

 

全体の様子実習の様子1実習の様子2

令和3年度海外研修オンラインミーティング1回目

日  時:令和3年8月4日(水)

場  所:本校、情報演習室

参加生徒:高校2年生12名(本校海外研修参加希望者)

 

 令和3年度海外研修オンラインミーティングの1回目が8月4日(水)に本校情報演習室で行われました。交流校は台湾の建国高級中学で、本校からは希望した高校生12名が参加しました。

 内容は以下のとおりです。

オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

両校の学校紹介

各グループに分かれての自由交流

アプリ「Kahoot(カフート)」を用いたクイズゲーム大会

クロージング(次回までの準備課題の確認等)

 今回の第1回目のミーティングは“顔合わせと交流”を目的として実施されました。事前に交流相手を決め、メールで自己紹介等のやり取りをした相手との交流でした。生徒達はミーティング前は不安な様子でしたが、各グループでの交流が始まると、相手の発表に真剣に耳を傾け、自分達の発表ではスマートフォンの画像を見せたり、身振り手振りで表現したりと、熱心にコミュニケーションをとっていました。後半のクイズゲーム大会も大いに盛り上がりました。

 次回は11月にメインテーマである“人権”に関する発表とディスカッションを予定しています。より充実した交流となるよう事前準備を進めてまいります。

学校紹介の様子相手校の発表を聞く様子全体の様子各グループでの交流の様子各グループでの交流様子クイズゲーム大会の様子

デジタル経営シミュレーションコンテスト

日  時:令和3年8月5日(木) 9:00~12:00

場  所:本校コンピュータ実習室,PC室よりオンライン参加

参加生徒:中学生チーム5名(中学3年生)、高校生チーム4名(高校1,2年生)

 

 デジタル経営シミュレーションコンテスト(主催 SAPジャパン株式会社)が8月5日(木)にオンラインで開催されました。本校からは中学生チーム(5名)と高校生チーム(4名)の2チームが参加しました。

 競技内容は以下のとおりです。

  • チームごとに1つの会社を運営する
  • 実際の企業が利用しているERPsimというツールで会社運営をシミュレーションする
  • ラウンド1から3の3回行い、作戦を練りながら各チームが最終的な利益を競い合う

 

 コンテストには、会津若松市内の中高4校と社会人チームの全7チームが参加しました。

 各チームごとに、社長を中心に在庫管理・調達・営業などの役割分担を決め、架空の地域に飲料水を販売し、利益を上げるための戦略を立てながら会社を運営しました。

 結果は以下のとおりです。

 第1位 会津若松市立第二中学校

 第2位 福島県立会津学鳳中学校

 第3位 福島県立会津学鳳高等学校

競技に取り組む中学生チーム在庫や売れ行きをデータで確認する様子第2位となった中学生チーム第3位となった高校生チーム

第1回 サイエンスブロッサムカフェ

日  時: 令和3年7月30日(金) 13:00~14:45

場  所: 本校講義室1

対象生徒: 理系進学(特に会津大学)を目指す 高校1年生9名 高校2年生4名

 

 サイエンスブロッサムカフェは、女性研究者のワーク・ライフ・バランスとキャリアモデルに対する理解を深め、女子生徒の大学院進学も含めた進路選択肢の幅を広げ、科学者の育成につなげることを目的に理系進学を希望する生徒を対象に女性科学者によるワークショップを行いました。

 第1回の講師は会津大学准教授 奥平恭子先生です。奥平先生は最初は外国語学部に入学、卒業され、一般企業に勤めたのち、再び受験をして理学部へ進学され、現在研究者として活躍されています。その経験から、「やる気」と「熱意」があればどんなことでも挑戦できること、その中でも「英語」を武器にしていくことの重要性についても教えてくださいました。今後、進路選択をしていく中で大切なことを多く学ぶことができました。

 

〇生徒の感想

  • 今まで知らなかったことへの関心を持つことができました。宇宙はとても広くてまだ誰も知らない知識もたくさんあると思います。その誰もまだ見つけていない知識を見つけ出すことに僕は興味をもちました。今回は、自分の今後について考える良いきっかけになりました。
  • 会津大学への興味があって参加しました。英語力が不可欠で専門性が高いイメージがありましたが、自分がやりたい研究だったり、それへの熱意があれば何とかやっていけるのではないかと感じました。

  • 今まではただ理系の大学に行きたいだけだったけれど、将来のことについて少しわかった気がする。自分も好きな事についてたくさん学びたいので、英語は高校生のうちに頑張らないといけないと思いました。

導入部分全体の様子研究者になるためには

放射線実習セミナー

日  時: 令和3年7月28日(水)

場  所: 本校 講義室1(講義)、理科実験室1・第1理科室(実習)

対象生徒: 高校1年SSコース選択者 43名

 

 7月28日(水)に放射線実習セミナーを実施しました。前半は、東北大学工学研究科量子エネルギー工学専攻の長谷川晃教授に,

放射線の基礎知識、放射線の性質、原子力防護などについて講義を行っていただきました。その後、実験室に移動して長谷川教授と日本原子力文化財団事務局の近野俊治氏に自然放射線の測定、距離の逆2乗則、γ線の物質による吸収の実習を行っていただきました。

 生徒たちは講義と実習を通して、高校の授業ではまだ学習していない放射線について理解を深めるきっかけとなりました。

講義中の様子実習中の様子

2学年 コンピュータリテラシー育成講座

日  時: 令和3年7月26日(月)

場  所: 情報演習室

 

対象生徒: 高校2年生 SSHコース選択者 40名

 

 7月26日(月)に、2年生SSHコース選択者を対象とし、コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講座のタイトルは「ゼロから始めるPythonデータ分析」で、Pythonによるプログラミングの基礎とオープンデータを利用したデータの抽出とグラフ作成を行いました。

 プログラミング言語「Python」は初めて学ぶ生徒も多く、一つ一つ動作を確認しながらプログラムを完成させていました。

 講座の様子①講座の様子②講座の様子③

【生徒の感想】

  • 今回の講座では、Pythonを使ったプログラミングについて学んだ。久しぶりのプログラミングだった。基本的なことから、学べてよかった。数あてゲームはとても面白かった。難しいところもあったが、資料がわかりやすくて、スムーズに進めることができた。この講座でプログラミングの面白さに少し気付けたので、機会があれば家で続きを行いたいと思う。

  • 普段はプログラミングをする機会がないので、今回は貴重な経験ができたと思う。プログラミングについて、基礎的なところから少し踏み込んだ応用的なところまで触れてみて、改めてその難しさを実感した。また、クリエイティブ・コモンズについても学んだ。初めて聞く言葉だったが、今後生活するうえで知っておくべき知識だと思った。

  • 今回の講座でPythonのデータ分析の仕方などを学びました。
    Pythonは以前からやってたので最初から分かっていた部分もあったり、初めて知った部分もあったのでとても楽しく受けることができました。

SSH野外研修

日  時: 令和3年7月10日(土)~11日(日)

場  所: 福島県只見町 ただみ・ブナと川のミュージアム、癒しの森、余名沢ブナ林

対象生徒: 高校1年SSコース選択者 52名

 

 7月10日(土)~11(日)の1泊2日で、ブナ林野外研修を実施しました。梅雨空の実習でしたが、心配された雨もほとんど降ることなく実施することができました。今回の実習は、只見町ブナセンターの館長 紙谷智彦さん、主任指導員 中野陽介さん、指導員 太田祥作さんにご指導、ご協力いただきました。本当にありがとうございました。

 

【7月10日(土)】

 午前中は、ただみ・ブナと川のミュージアムの館内を案内していただき只見地域の自然環境、野生動物、地域の生活文化について学びました。午後は、癒しの森に場所を移しブナ天然林と、かつて薪炭材生産により伐採され、再生してきたブナ二次林の違いついて観察し、植生断面図を描きました。植生断面図を描くことで、森林の構造を理解することができます。また、翌日行われる毎木調査で必要な葉の見極めをするために、それぞれの葉の特徴を学びながら下山しました。宿に到着し夕飯・入浴を終えたあと、22種類の葉を見極める実習を行いました。事前研修から何度か行っているので、徐々に慣れてきているようです。

 

ミュージアム見学ブナ林実習①葉っぱの見極め

 

【7月11日(日)】

 朝は大粒の雨が降り続いていましたが、実習の時間になると奇跡的に雨があがりました。余名沢ブナ林は狭い範囲で「落葉広葉樹二次林」「ブナ二次林」「ブナ天然林」「スギ人工林」が観察できる大変貴重な場所です。それぞれの林に20m×20mの調査区を設定し、班ごとに分かれ毎木調査をおこないました。調査目的は、異なる種類の森の天井「林冠」を構成する高木の種類や大きさ、林冠のギャップと林床に生育する低木の種類や高さとの関係を調べ、林床樹木の多様性と光環境との関係を考察するためです。これらの調査データを持ち帰り、学校で調査データ分析をし、ポスターを作成し発表します。

 班員と役割分担をし、効率よく作業をおこない、予定時間よりも早く終えることができました。昨日までの葉の鑑定方法の技術がここで大きく役立ちました。教科書や講義を通して覚えた内容を実際に見ることで、森の構造をより深く理解することができました。環境保全という側面からも、今回の実習から得ることが多かったと思います。

 今後、データをまとめ、さらに森の種類や林冠のギャップと林床樹木の成長や種類、多様性との関係を明確にしていきましょう。ポスター発表まで頑張りましょう!

コナラ林ギャップから覗く青空スギ林胸高周囲長の計測低木調査ブナ林

 

【生徒の感想】

  • 改めて只見の自然について自分の五感で知ることが出来た。文面だけでは分からないこと等について知ることができたので良い機会だった。林の中で生きる様々な植物がどのように移り変わっていくのか、1つの出来事が色々なことに影響していたりなど、興味深いことが多かった。 天気は悪かったが、班のメンバーと協力し合いながら、役割を遂行していく上で協力性なども成長できたと思う。

  • 何をするにも体力が必要だからもっとつけないと、と思った。自分一人ではできないことでも、みんなと協力することでできたから、協力することは大事だなと思った。

  • 人々の生活と森林は深く関わっていることが分かった。実際に森や林に入ってみると、原生林と二次林の違いや、きのこなどの菌類の大切さがよく分かった。人の手を加えることは完全に悪いとは言えないけど、人の手が加わることによって自然が変わってしまうと体感した。学んだだけで終わらせずに意識して生活したり、ポスターなどに生かしていきたい。

SSH探求部 古生物班 サンプル処理 (2)硫酸ナトリウム処理

日  時: 令和3年7月2日(金)・7(水) 放課後

場  所: 本校 理科実験室1

対象生徒: 高校1年SSH探求部 7名 高校2年SSコース選択者 3名

 

 前回(※6月22日:(1)サンプル破砕)乾燥させたサンプルを、硫酸ナトリウムを用いて細分化させていく処理を行いました。今回も、県立博物館の相田優さんをお招きし、硫酸ナトリウム処理の仕方をご指導をいただきました。

 サンプルの質量を80g測り、飽和硫酸ナトリウム溶液を入れ、サンプルに硫酸ナトリウムを染み込ませます。数日間放置し、硫酸ナトリウムを結晶化させ、サンプルを破壊させます。

 放置後、結晶化によって破壊されたサンプルを125μmと53μmのふるいを使って水洗いし、有孔虫を洗い出します。53μmのふるいに残ったサンプルは乾燥をした後、試料の分割をします。125μmのふるいに残ったサンプルはもう一度乾燥をかけて、硫酸ナトリウム処理から繰り返し行います。

  飽和硫酸ナトリウム溶液をつくるコツと、この処理が必要な理由を教えていただきました。また、サンプルの水洗いには時間がかかりましたが、丁寧に作業することができました。待ち時間の長い工程でしたが、1つの作業を真剣に取り組む様子は、研究者としての顔をのぞかしている感じがしました。

資料測量硫酸ナトリウム溶液を入れる硫酸ナトリウムに浸すふるいを使った水洗い水洗い中

職業とSDGs・Sustainable講話

日  時:令和3年7月7日(水)

場  所:本校 各情報室等

対象生徒:高校1年生

 

[6校時] 職業とSDGs

 講師:中村 彰二朗氏(アクセンチュア・イノベーションセンター福島)

 アクセンチュア・イノベーションセンター福島より、中村彰二朗氏を講師に迎え「職業とSDGs」講演会を実施しました。

 経済や技術が首都圏に一極集中している現状を踏まえながら、デジタルを活用し、SDGsを意識した活動を継続することで会津発の新しい社会のしくみを構築できる可能性についてお話しいただきました。

 生徒は経済、医療、防災など具体例をとおして真剣にかつ興味深く講演を聞いていました。

 

[7校時]Sustainable講話

 講師:新国 勇先生(只見町文化財調査員)

 「只見町の自然に学ぶ会」より、新国勇氏氏を講師に迎え「Sustainableに生きる」講演会を実施しました。

 2019年国連本部で開かれた気候行動サミットにおけるグレタ・トゥーンベリさんの地球温暖化対策を訴えた内容から、Sustainableな社会にするにはどのような取組みをしていけばよいかを学びました。その形が生かされているのが只見町のユネスコエコパークであることを教えていただきました。

 SSコースの生徒はブナ林野外研修を通して現地に足を運んだ際に、学んだことを体感してもらいたいです。

会津大学インターナショナル・トークに参加しました

日  時: 令和3年6月30日(水) 12:40~13:10

場  所: 本校 大会議室

対象生徒: 希望生徒 3名

 

 会津大学で毎月開催されているインターナショナル・トーク オンラインに参加しました。このインターナショナル・トークは、会津大学が校内学生・教員向けに行なっている企画です。今回から、縁あって会津学鳳生も参加させていただくとことなりました。

 今回は「インドの魅力について学ぼう!」というお題で、会津大学修士1年シング・ディビジさんが、出身国インドの文化や食べ物、お祭り等について、英語で紹介してくださいました。紹介後、学鳳生からも英語で質問し対応していただきました。定期考査中ではありましたが、参加した生徒は手ごたえを感じていたようでした。これからも留学生との交流を通して国際性を育成していきたいと思います。

高校1年SSH GSコース 「探究入門」クラス発表会と講演

日   時:令和3年6月23日(水)

場   所:本校 大講義室、各教室

対象生徒:高校1年生GSコース選択者

 

 

 高校1年生GSコース選択者を対象に、第5、6回の「探究入門」が行われました。

 まず、前回スマートシティAiCTの方から提示された食農分野と環境分野の問いに対して、グループごとに考えた解決策を、各クラスに分かれて発表、それぞれの発表内容を企業の方に評価していただきました。各グループが独自の視点や自由な発想をもとに、工夫して発表していました。

 

 その後全体で集まり、教員グループの発表の後、スマートシティAiCTの取り組みや、問題の発見方法、問題解決への向き合い方などをお話しいただきました。生徒たちはメモを取りながら、真剣に話を聞いていました。

 

 今後は、生徒自身が問題を設定し、解決策を探っていくこととなります。充実した探究活動が行われることを期待しています。

 

※この様子は6月27日付の福島民友新聞会津版に掲載されました。

発表の様子1講演の様子講演の様子2

高校1年生SSH SSコース ブナ林調査方法の講義・実習

日  時: 令和3年6月23日(水)

場  所: 本校 講義室1

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名

 

 ブナ林野外実習では、胸高周囲長の測定と木本種記録の実習をおこないます。今回は、本校教諭 遠藤浩先生が講師となってこの調査方法についての講義・実習を行いました。

 はじめに、胸高周囲長の測定のしかたと結果をどのように整理し考察していくかの手順を学びました。次に、木本種を記録するために葉の様子から植物の見分け方を教わりました。その後、準備された8種類の葉を図鑑を使って葉の特徴から植物の名称を当てる実習を班対抗で競い合いました。

 講義で学んだことを十分に生かし、葉と向き合いながらじっくり観察をし、鑑定を行いました。班員で協力をし、楽しみながら植物の名称を判定していました。この成果を実際の調査でも生かしていきましょう。

 

調査のしかた葉っぱの見分け方葉っぱの鑑定葉っぱ鑑定 1位! 1班