SSH 活動の記録

カテゴリ:SSH

女性科学者実験講座(7月24日)

日   時: 令和元年7月24日(水)

場   所: 理科実験室2

対象生徒: 1,2年科目SS選択女子生徒

 

 本校1・2年科目SS選択の女子生徒を対象に女性科学者実験講座が行われました。

今年度は「香り」をテーマに,オレンジの果皮から香り成分であるリモネンを取り出す実験と,果物の香りであるエステルを合成する実験を行いました。実験の説明を聞いた後,各班でコミュニケーションをとりながら,実験操作を進めていました。また,疑問点を話し合ったり,先生方に質問したりと,意欲的に取り組む姿勢が見られました。今回の講座をとおして「香り」についての理解を深めるとともに,科学的な視野を広げ,より深い探究心を身に付けることができたと思います。

SSH海外研修事前学習「廃炉のいろは 共創ワークショップ」

日   時: 令和元年7月5日(金) 16:00~18:40

場   所: 本校 講義室1

対象生徒: 海外研修を希望しているSSH選択高校2年生 27名

 

海外研修(台湾研修)において、台湾の高等学校や大学で東日本大震災や東京電力第一原子力発電所の事故後における福島県の現状を伝えるために、生徒自身で正確な知識を発信できる力を育成するために事前学習会をおこないました。この学習会では、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の協力を得て、立命館大学衣笠総合研究機構 開沼博准教授による廃炉についての講義の後「はいろのいろはカード」を作成し発表をおこないました。ワークショップでは、各班に分かれて現在廃炉について疑問に思っていることを書き出し、その中で課題となるものを1つ抜きだし、課題への対策や解決状況を考えながら見通しをまとめ、発表を行いました。

このワークショップを通して、生徒たちは自分たちの問いに対してどのようなことを知り、考えていかなければならないかを理解することができました。また、廃炉の現状を初めて知った生徒も多く、これから復興に向けて正しい知識を発信できるような力を身につけていかなかければならないと実感し、今後に繋げていきたいと考え始めているようでした。

190705_共創WS@福島県立会津学鳳高等学校.pdf

 

国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima に参加しました(8月2~3日)

日 時 :令和元年8月2日(金)、3日(土)
場 所 :福島県環境創造センター交流棟コミュタン福島
参加生徒:台湾研修に参加する女子4名(希望者)

 理工系分野での女性の活躍促進のため、女子高生に多様なキャリアを考える機会を提供することを目的に、「国際メンタリングワークショップ Joshikai in Fukushima」 が8月2日(金)、3日(土)に開催されました。
 本校のSSHコースを選択し、台湾研修に参加する女子生徒の中から4名が参加しました。この研修は、台湾研修の事前研修も兼ねています。当日は、海外の高校生、国内外を問わずに集まってくださった研究者、経済産業省エネルギー庁などで活躍されている国家公務員、株式会社ドワンゴなどの一般企業で開発に携わっている方など、多様な理工系分野のキャリアを持つ方々とデスカッションを行いました。様々なキャリアを持つ参加者とデスカッションすることで、理工系分野に進学した際の将来の職業や人生設計などについて考えることができました。
 今後の学校生活やSSH活動に大変有意義な知見を得られる機会となりました。

令和元年度 SSH産業社会 野外研修を実施しました(6月8日)

日  時: 令和元年6月5日(水),8日(土)

場  所: 本校大会議室,只見町

対象生徒: 高校1年生 51名,高校3年生1名

 

今年度も,只見町の天然林や人工林を巡る野外研修を行いました。

 野外研修に先立ち,6月5日(水)には事前講義を行いました。講師の先生には,前年度に引き続き,只見町ブナセンターのセンター長である新国勇さんをお招きしました。野外研修当日に森を歩く中で,何を見るべきかを丁寧に講義していただきました。具体的には,森林の見分け方や,樹種の違い,遷移のしくみ,持続可能な社会などについてです。野外研修での生徒の様子や生徒が研修後に書くアンケート結果を見ていると,事前講義があってこそ当日の野外研修が充実したものになっていることが分かります。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じます。

 研修当日の6月8日(土)には,新国勇さんに加えて只見町公認インストラクターである渡部和子さん,高原豊さんを講師にお招きしました。あいにくの雨でしたが,森林内部,特にブナ林に入ると雨が弱くなったように感じました。これは,ブナの葉が光を求めて,林冠を密に展開しているためです。普段,森を歩くことさえほとんどない生徒たちにとって,雨の日しか味わえない森の力を体験した貴重な研修となりました。

 癒しの森では,天然林(ブナ林)の他,人が植えた人工林(スギ林,カラマツ林),人が管理,利用してきた二次林(ミズナラ林)を見て回りました。教科書に載るような巨大なギャップでは,巨大なブナの倒木と,光を求めて成長する芽生えや木々を目の当たりにし,ギャップダイナミクスによる遷移のしくみを深く理解することができました。昼食をはさんだ後のあがりこの森では,人が手を入れたブナ林を見学し,癒しの森との違いや持続可能な社会の重要性を学びました。今回見学した内容は,生物基礎でも勉強するものです。本研修により,生徒たちの理解がより深まることが期待できます。

  本校SSHの事業テーマであるSustainability = 持続可能性の視点をもとに,ユネスコエコパークに認定された貴重なブナ林を守り,生物多様性の保全をするためにどのように取り組んでいくか,福島県民である私たち1人1人が考えなければならないと感じました。

事前講義の様子 癒しの森のブナブナの芽生え

癒しの森の天然林に生じたギャップ内での講義集合写真あがりこの森での研修