SSH 活動の記録

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とうきょう総文祭2022

日  時: 令和4年8月2日(火)~4日(木)

場  所: 東京富士大学・文京学院大学

対象生徒: SSH探求部 高校3年生6名

 

 

 真夏の陽射しが暑い中、第46回全国高等学校総合文化祭東京大会の自然科学部門において研究発表(生物)部門とポスター発表部門へ参加してきました。
  昨年度は、和歌山県での開催でしたが、今年度は、コロナの感染が拡大していた中、一部の行事は中止になりましたが、東京で感染対策をしっかり行ったうえで開催されました。

 1日目、会場に到着すると、全国の各都道府県の代表生徒たちが集まり、開会式が実施されました。感染対策のため、引率教員は別会場でのリモート視聴でした。そのあと、生物の研究発表だったため、すぐに準備をし、発表が始まると他校の発表を聞きながら待っていました。そして、自分たちの発表では緊張しながらもしっかり練習した成果を発揮できました。他校の様々な研究発表を聞き、今後の様々なアイデアを得ることができたようです。
 ポスター発表のチームは審査が1日目と2日目にあるため、他校の発表をじっくり聞く時間はあまりなく、審査時間まで聴衆とのやり取りをしながら練習をしていました。審査員の前での発表では、今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。また、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。

 3日目は、全国の高校生が集まっているということで、交流会と講演会が行われました。交流会は蜜を避けるため、教員は参加できなかったため内容はよくわからないですが、楽しかったようです。講演会は 瀬尾拡史 による「医療×3DCG=?」という演題のものでした。医師免許を持つサイエンスCGクリエーター兼プロデューサーとして活躍されている方で、NHKスペシャルのコロナ関連の映像などを作成していらっしゃる方でした。大変興味深いお話で、生徒も皆聞き入っていました。

 最後は、表彰式と閉会式で各賞が発表されました。残念ながら、受賞はできませんでしたが、やはり、全国の高校生や審査員の先生方の前でのポスター発表や、ディスカッションは実りの多いものでした。特にポスター発表の生徒は1日のほとんどを発表時間に費やし、疲れたようでしたが楽しさを味わい、達成感も感じたようです。また、生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、これらに大きな刺激を受けていました。今後、研究活動の質の向上につながるものと期待します。多くを学ぶことができた大会でした。

【会場前で記念撮影】 【ポスター発表の様子】
【審査中の様子】 【研究発表の様子】

海外研修オンラインミーティング(1回目)

日   時:令和4年8月3日(水)14:00~16:00

場   所:福島県立会津学鳳高等学校

参加生徒:高校2年生希望者12名

 海外研修オンラインミーティングが8月3日(水)に本校で行われました。昨年に引き続き台湾の台北市にある建国高級中学と交流を行いました。下記の内容で実施され、第1回目の今回は会津学鳳高校がホスト校となり会の運営を行いました。

 

〇内容

 ・オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

 ・両校学校紹介

 ・クイズゲーム大会(会津学鳳企画)

 ・小さいグループごとの交流

 ・総括

 

 事前にメールアドレスを交換し、互いの交流パートナーと連絡を取り合っていましたが、初対面ということで生徒たちは緊張した様子でした。全体の進行や学校紹介、クイズ大会の各準備に追われながら小グループでの交流の準備を進めることに苦労していたようでしたが、積極的にコミュニケーションを取り、交流の時間を楽しんでいました。

 次回は9月に第2回を予定しています。第2回はテーマを設定し、両校でテーマに関する発表を行います。

コンピュータリテラシー育成講座(8月2日、3日)

日  時: 令和4年8月2日(火)・3日(水)

場  所: 本校コンピュータ実習室

参加生徒: 高校1・2年生 SSコース選択者

 

 SSコース選択者を対象にコンピュータリテラシー育成講座を実施しました。
 2日は1年生を対象に「Excel VBA」の講座が実施され、関数を使ったりVisualBasicでプログラミングの基本構造を学んだりしました。関数の使い方は今後のSS研究で活用することもあるため、友人たちと協力しながら取り組みました。
 3日は2年生を対象に「Pythonを使ったデータ分析」の講座を実施しました。気象庁や会津若松市のオープンデータを使い、7~8月の気温をグラフ化したり、会津のイベントに参加している店舗情報を地図上にマッピングしたりしました。


 以下、生徒の感想です。
【Excel VBA講座(1年)】
・文字数が多い上に1文字のミスで動かなくなるので結構時間がかかりました。ちょっといじるだけで変えられたりもしたので面白かったです。
・エクセルのくわしい使い方も今日初めて知りました。今日学んだことを使って これから、資料をまとめたりしたいです。
【Pythonデータ分析講座(2年)】
・今回初めてPythonというプログラム言語に触れたが、C++よりも簡単で使いやすいと感じた。データをグラフ化するとこも簡単にできたため便利だった。
・比較的簡単であり、また応用もできるPythonが世界中で使われ、普段使うアプリにも使われていることに納得できる。

1年生の演習の様子  

 

サスティナブル科学研修

日   時:令和4年7月28日(木)および29日(金)

場   所:7月28日(木)コミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所、猪苗代第二発電所

       7月29日(金)アクアマリンふくしま、ワンダーファーム、楢葉遠隔技術開発センター

参加生徒:高校1年生SSコース選択者50名

       7月28日(木)18名

       7月29日(金)32名

 

令和4年度サスティナブル科学研修が7月28日(木)と7月29日(金)に行われました。“サスティナビリティ”をキーワードに「科学に対する興味関心の拡大」および「課題発見力や創造的思考力、情報活用能力、コミュニケーション力、グローバルリーダーシップの向上」を目的として県内各施設を訪問して実施しました。

高校1年SSコース選択者が下記2コースから1つを選択し、参加しました

〇7月28日(木)再生可能エネルギーコース

 ・コミュタン福島 福島県環境創造センター(三春町)

 ・産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)

 ・東京電力リニューアブルパワー株式会社猪苗代第二発電所(猪苗代町)

〇7月29日(金)動植物工学コース

 ・アクアマリンふくしま(いわき市)

 ・ワンダーファーム(いわき市)

 ・JAEA楢葉遠隔技術開発センター(楢葉町)

 

 28日(木)のコースでは、日本の抱えるエネルギー問題を東日本大震災と原発事故を背景として学び、近年注目されている再生可能エネルギーの活用の必要性を学びました。福島再生可能エネルギー研究所では様々な発電方法のメリットやデメリットを知り、これからクリアしていかなくてはいけない課題についても学ぶことができました。また、猪苗代第二発電所では水力発電の歴史とその仕組み、発電方法の環境への負荷の少なさを目で見て体験的に学びました。生徒からは「今後の自身の生活を見直し、改めたい」や「自分たち高校生でも考えなくてはならない課題がたくさんあることが分かった」などと感想が挙げられました。

 29日(金)のコースでは、アクアマリンふくしまにて海洋プラスチック問題についての講義を受けました。生徒はいわき市の海でもこの問題が発生していることを知り、「胸が締め付けられた」と述べていました。ワンダーファームではトマト栽培を先進技術で効率的に行っていることを学びました。最後の遠隔技術開発センターでは、ドローンや水中ロボット実習、VR体験などをとおして、廃炉に取り組む技術者の現場や課題について体験的に学ぶことができました。体験をとおして「県民の一人として貢献できる人間になりたい」や「これからの学習のモチベーションに繋がった」などと感想が挙げられました。

    

    

サイエンスブロッサム実験講座

日  時: 令和4年 7月26日(月)

場  所: 本校理科実験室3

対象生徒: 高校1年28名 高校2年14名

 

 日本の女性科学技術者の状況を説明し、なぜ少ないのかを考える講義を行った。その後コイを解剖し、心臓を取り出してアドレナリン液、アセチルコリン液につけて心拍数の変化を観察し、心臓の自律性と自律神経とのかかわりについて学んだ。心臓の観察の後、浮袋や水晶体、脳の観察も行った

 女性科学技術者に関しての講義が現状を理解するきっかけとなった生徒も多く、進路を考える機会の一つとなった。実験については、生きたコイを解剖することに抵抗をもちながらも、取り出した心臓が自律的に拍動したり、神経伝達物質によって拍動数が変化するようすを観察したりすることにより、学習している2年生はもちろん、まだ学習していない1年生も自律神経の働きについて理解することができた。「改めて命の神秘を感じた」「命に感謝したい」という感想が多く、生命への理解、関心が高まった実験となった。

講義の様子 解剖の様子1 解剖の様子2
【講義の様子】 【解剖の様子1】 【解剖の様子2】