SSH 活動の記録

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SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期目指定を受けました!

日  時: 令和3年4月1日(木)

 

本校は2021年度(令和3年)より5年間の予定で、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第3期指定を受けました!

今回は全国43校の応募があり、外部有識者からなる企画評価会議協力者が書面及びヒアリングにより審査をし、21校が内定されました。その中の1校に本校が選出されました。

第3期目のSSHの研究のテーマは、「会津の地域資源を活用した、会津から世界を創造する科学技術者の育成」です。

会津大学や会津の企業等の地域資源を活用し、ローカルな会津人としてのアイデンティティを持ちつつも、グローバルな視野を持って学び、発信することができる人材育成のための効果的な教育プログラムの研究開発を行うことを目的として、生徒の5つの資質・能力の向上を目指し、Ⅱ期目までに確立した人材育成プログラムを精選・再編・拡充していきます。

本校で予定しているSSH事業の概要に関しては、下記のPDF資料をご覧ください。

第3期SSH事業概要図(PDF)

第3期SSH事業計画の概要(PDF)

 

今後も、本校のSSH事業における取組について、HPで随時発信して参ります。

令和2年度SSH研究成果発表会および課題研究発表会

日  時: 令和3年2月18日(木)

場  所: 本校高校棟各教室、各実験室、各情報室

対象生徒: 高校1・2年生474名 および 中学3年生 89名

 

1年間取組んできた課題研究の発表会を行いました。高校1年SSH・SSH産業社会、高校2年SSH・総合的な探究、中学3年RPの発表がありました。例年であれば、全校生が体育館に集合し発表を行っていましたが、今年度は新型コロナ感染症対策のためリモートで全体会を行いました。また、ポスター発表も体育館の発表を取りやめ、分科会方式で各教室をつかって行いました。

全体会では、2年生が英語によるSDGsの発表と、台湾リモート研修で学んだ成果の発表を行いました。また、福島県生徒理科発表会で1番になった2年SSH探求部の研究も披露されました。圧倒的な成果の情報量でしたが、日々の研究の賜物であるとしか言いようがありません。その他の発表も地域の課題を取りあげたものや個人の興味関心で設定したテーマによる研究など、感心するものばかりでした。

午後にはSSH講演会を行いました。宮城教育大学教員キャリア研究機構国際教育領域 市瀬智紀教授から「なぜいま中学生・高校生が地球的課題の解決(SDGs17Goals)に立ち向かうのか」というテーマでリモート講演をいただきました。現在のSDGsに対する考えや取り組み方など具体的に丁寧に話していただきました。これから地球上で生きている私たちがどのように目標に向かって取り組んでいけばよいのかを理解することができました。

分科会は、各教室で様々な学年クラスの発表者・聴衆者が集まり発表が行われました。発表された研究内容が素晴らしく、発表を聞いた生徒からも活発な意見が飛び交っていました。分科会に参加した先生方からも、「研究内容が目からうろこの内容だった」という声も聞かれました。また、福島高校、安積高校、大沼高校の課題研究発表もリモートで行われました。他校の研究を聴く機会は今までなかったので、新鮮に感じたのではないでしょうか。

1日を通して、発表者も聴衆者もよく頑張ってくれました。きっと今後の糧になると思います。皆さん、お疲れさまでした。

 

開会講演会全体会分科会2

令和2年度 福島県SSH英語による課題研究発表会

日  時: 令和3年1月31日(日)

場  所: 本校、福島高校、安積高校 3校リモート発表会

対象生徒: 2年科目SS選択者 41名

 

 令和3年1月31日(日)に本校と福島高校、安積高校のSSH選択者約100名でZoomを利用したオンラインによる英語による課題研究発表会を行いました。本校からは物理分野2件、化学分野2件、生物分野2件、地学分野3件、情報分野2件、数学分野1件の計12件の発表を行いました。4分科会に分かれ、英語で発表後、質疑応答も英語で行いました。しかし、英語表現では難しい部分は日本語で対応していました。

 今年は新型コロナ感染症対策のため、他校の研究発表を聴く機会が少なかったのですが、合同の交流会を通して生徒たちは多くの刺激を受けたようです。自分たちの研究成果を発信できたことと、英語で発表するまでの準備期間に十分な手ごたえを感じ、また次に生かしていけたらと意気込んでいました。

 

英語による課題研究発表会2英語による課題研究発表会3

1年SS探究活動発表会・表彰式が行われました

日  時: 令和3年1月27日(水) , 2月1日(月) 

場  所: 大講義室,物理実験室

対象生徒: 1年SS選択生徒

 

1月27日(水)6・7校時に、高校1学年探究活動発表会が行われました。

決められたテーマから課題を発見し、解決していく力を養成することを目的に、授業時間や放課後の時間を利用して探究活動を行い、探究活動の成果をスライドで発表しました。

発表会の様子①発表会の様子②発表会の様子③

初めての探究活動であり、データの扱い方やスライドのまとめ方に難しさを感じた生徒も多かったようです。教員による審査の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。

順位

テーマ

表彰の様子

1位

8班 

「ゾウリムシの収縮胞の収縮回数と塩分濃度の関係について」

 1位

2位

5班 

「水溶液は溶けにくい?~溶質の種類と凝固点の関係~」

 2位

3位

7班 

「植物の進化に迫る!~光合成色素の分離による系統分類~」

 3位

 

審査の結果、1位に選ばれた8班の生徒は2月18日(木)に行われるSSH課題研究発表会にて1年生の代表として口頭発表を行う予定です。

今後は今回の活動をポスターにまとめ、発表会に向けて準備をしていく予定です。

 

 

SSH海外リモート交流会を実施しました

日  時: 令和2年12月24日(木)

場  所: 会津学鳳高校

対象生徒: 高校2年生徒 29名

 

 本校では、SSH海外研修の一環として、高校2年生を対象に台湾研修を実施しておりましたが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となりました。そこで、その代替事業として台湾建国高級中学校とリモートでの交流会を実施しました。

 1回目は、お互いの文化、学校生活について意見交換をして親睦を深め、2回目は、SDGsをテーマに、お互いにプレゼンテーション、質疑応答を行ないました。その後、交流校とグループとなり、SDGsの達成に向けて高校生ができることについて、ディスカッションし理解を深めました。英語でやり取りを重ね、伝えることの大変さ、楽しさを感じた様子でした。

 

【生徒感想】

  • 今回の交流では、マイクロプラスチックのプレゼンをする機会をいただけたことで、自分達の研究を台湾の高校生にも知ってもらえたことがとても嬉しかったです。質問にうまく答えられなかったことが残念でした。英語をもっと勉強したいと思います。
  • 1番興味深かったのは、SDGsについての意見交換です。日本で過ごしていて、他国の人は地球温暖化についてどう考えているのか知る機会がなかったので、とても貴重でした。世界的に、SDGsの達成への道のりが長いことを実感し、同時に使命感もより感じました。

 

交流会の様子①交流会の様子

女性科学者講演会

日  時: 令和2年12月23日(水)

場  所: 本校大講義室

対象生徒: 1年SSH選択者、2年SSH選択者、一般希望生徒

 

 本校大講義室において、福島大学農学群食農学類准教授岡野夕香里 先生による「植物病理学の世界~植物も風邪をひく!~」という演題の女性科学者講演会が開催されました。今回は、急激なコロナ感染症の拡大により予定を変更しリモートでの開催となりました。

 講演では、あまりなじみのなかった「植物病理学」という学問分野について詳しくお話しいただき、また、女性のキャリア形成におけるジェンダーの問題について、ご自身の経験も織り交ぜながら、わかりやすくお話しいただきました。

 生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、生徒自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。

 

講演会の様子①講演会の様子②

英語による科学講座

日  時: 令和2年12月21日(月)

場  所: 本校 大講義室

対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者40名 および 希望者

 

 科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。

 英語の苦手な生徒も多くいる中で、生徒に寄り添っていただき、とても丁寧に話が進んでいったため、分かりやすかったという感想が多数ありました。今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。

 今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックなどを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では苦戦しながらも英語での質問をすることができていました。この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

 

講演の様子①講演の様子②

令和2年度 コンピュータリテラシー育成講座

日  時: 令和2年12月24日(木)

場  所: 情報演習室

対象生徒: 高校1年生科目SS選択者男子生徒、希望者

 

 基本的なコンピュータの扱い方やプログラミングの技術を高めることを目的に、コンピュータリテラシー育成講座を実施しました。今年度は学んだ知識・技能を普段の研究においても活用できるように、Excel VBAによるプログラミングにチャレンジしました。

内容は以下の通りです。

 ・Excelの基本  ・Excelマクロ  ・VBAとマクロ  ・アルゴリズム

 ・アルゴリズムの基本構造  ・VBA実習「スネークゲームを作ろう!」

 

最後のVBA実習では、行数の多いプログラムを理解し、作成しました。単純なゲームにも、様々なアルゴリズムや命令、変数が使われていることを学び、よい経験となりました。

 

【生徒の感想より】

  • 一つの簡単なゲームを作るのに、プログラミングの量が半端なかったことに驚きを隠せない。

 

  • Excelは今後や将来の職業上絶対に使うものなので、今回の講座で学ぶことができていい機会だった。また、実際にプログラミングを組んで実習したことで、画面上で動いていることがどのようなプログラムで行われているのかを知ることができた。

 

  • 私が知っている、C言語とVBAとの類似性なんかにも注目しながら講義を受けました。これからの探究活動などにも利用していくExcelの利用をより詳しく知ることができてよかったです。

 

  • 今回学んだことは、エクセルでマクロを使うとプログラミングとして記録してできたり、繰り返し構造のプログラムで同じ操作を繰り返すことができたりすることです。また、プログラムの中で関数を使うことでランダムに数字を出すことや出した数字を対応させて文字を出すことができることが分かりました。

プログラミングの様子 VBAについての説明 おみくじプログラム

VBAによるプログラミングの説明 プログラム入力の様子 完成したスネークゲーム

 

令和2年度女性科学者実験講座

日  時:令和2年11月27日(金)

場  所:化学実験室

対象生徒:高校1・2年生科目SS選択女子生徒

 

 今年度はSDGsの17のゴールの1つでもある「ジェンダー平等を実現しよう」についてグループで考え、意見を共有するところからスタート。日本の女性科学者が他の先進国と比較してどうして少ないのか班ごとに意見を交わしました。

 続いて、「薬」をテーマに

①アセチルサリチル酸の合成

②頭痛薬中のアセチルサリチル酸の定量 

の2つの実験を実施しました。慣れない器具の扱いに苦戦しながらも、1、2年生で協力して実験をする姿が見られました。

 

【生徒感想】

  • 今回は1年生とも共同での講座だったので緊張したが、一連の実験を協力して楽しめたと思う。実験の楽しさを改めて感じることが出来る良い機会だったと感じた。講座でのお話から、女性と科学との間にある溝を無くすのはまだまだ道のりが長いかもしれないが、まず自分たちが少しずつ科学に触れ親しむことが大切なのかもしれないと思った。
  • 私は将来医療関係の仕事に就くことを目標としているので、薬の実験はとても興味深く行うことが出来ました。誤差が少し出てしまったのは悔しかったですが、先輩として高1の子に上手く実験器具の使い方などを教えてあげられたと思います。私自信実験が好きなので、これからも関わって行けたら嬉しいです。以前よりも化学の世界に一層踏み入れたくなりました。

 

女性科学者写真1女性科学者写真2女性科学者写真3

1年SSエッグドロップコンテスト・表彰式が行われました

日  時 : 令和2年11月4日(水),11月18日(水)

場  所 : 物理実験室

対象生徒 : 1年科目SS選択生徒

 

 11月4日1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、昨年度追加された「円錐形の機体は禁止する」というルールに加え、「タコ糸の使用」を禁止しての実施となりました。

 10月21日に行われた1回目の投下では、45分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、10班中3班が卵を守ることができました。さらに、生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では10班中7班が成功を収めるという非常に良い結果となりました。

いずれの班も、「2枚の画用紙と接着剤(テープも含む)」という限られた材料に工夫を施し、独創的な機体を作り上げることができました。

また、今回のエッグドロップの結果をもとに、作製した機体についての論文を作りました。

 11月18日の表彰では、機体の重量と落下時間をもとに上位3班とユニークな機体を作成した「アイデア賞」、論文の評価が最も高かった「優秀論文賞」が表彰されました。

結果

総 合 成 績
順  位 表彰の様子 作成した機体
第1位  5班 第1位 5班機体
第2位  7班 7班機体
第3位  1班 第3位 1班機体
アイデア賞
アイデア賞  3班 アイデア賞 3班機体
優秀論文賞
優秀論文賞  10班 優秀論文賞 10班機体