SSH 活動の記録

2021年8月の記事一覧

令和3年度小学生のための科学実験講座

日  時: 令和3年8月6日(金) 9:30~12:00 13:00~15:30

場  所: 本校 理科実験室 

対象生徒: 小学生5、6年生対象 205名

 

 主に会津地区の小学校5、6年生、約200名が参加し、午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座を行いました。

 今回も会津学鳳中学校情報科学部の生徒達がTA(ティーチング・アシスタント)として、活躍してくれました。実験中、小学生へ丁寧に対応をしてくれて実験がスムーズに行えました。

 マスクの着用、3密を避ける、換気を十分にするなど、新型コロナ感染症対策を十分に行い実施しました。

 それぞれの講座の内容は次のとおりです。

  • 分光器をつくろう~いろいろな光をかんさつしてみよう~(物理)
     分光器を組み立て、それを使って光を観察しました。
  • レモンの不思議実験! (化学)
     レモンをテーマに様々な実験を行いました。レモンに含まれる成分は、リサイクルや、食品保存の分野で大活躍しています。楽しくて役に立つ実験を行いました。
  • 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
     身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
  • 雲のメカニズム実験!
     簡単な実験を通して水の変化や気圧と温度の関係を確かめ、ペットボトルを使って雲の発生する様子を観察しました。また、過冷却の実験も行いました。
  • ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
     LEGOブロックを使って組み立てた二輪駆動型ロボットを、プログラミングして動かしました。

 

 各講座とも楽しんで実験をおこなうことができました。これをきっかけに科学への興味・関心を深めてもらえると幸いです。

 

令和3年度 科目スーパーサイエンス 分子生物学実験講座

日  時: 令和3年8月18日(水)~20日(金)

場  所: 本校 理科実験室3

対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計40名

講  師: 本校教員

 

 この実験講座は学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法など、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としています。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる、器具の使用法や実験方法とその理論の習得にもつながる授業です。また、今年度もコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。

 実施した実験は以下の3つです。

  1. DNAの抽出
  2. PCR法による遺伝子の増幅
  3. 電気泳動法による遺伝子の解析

 

◆生徒の事後アンケート~抜粋~

  • 最近、よく聞くようになったPCR検査というものがどういうものか分かった。いろいろな実験機材を使った実験はしたこともなかったのでよい体験ができた。これからの実験でも使えるであろう知識なのでしっかりと活かしていきたいです。

  • テレビのドラマでは髪の毛などからDNAを採取して証拠にすることが多いので細胞からDNAを取り出すことは簡単だろうと思っていました。けれど、実際はとても手間のかかる行程であることを知り、大変驚きました。今回の実験を通してPCR法や電気泳動法について知り、貴重な体験ができてよかったです。

  • 今回の実験では普段やる機会がない実験を行うことが出来て新鮮だった。難しかったが、普段聞くPCR法の意味を理解出来たり、マイクロピペットの使い方を覚えられたりしたのでよかった。

  • 実験を通して、PCRの手間がとてもかかることを実感し、現在新型コロナウイルスのPCR検査に時間と労力と費用がかけられていることを実感した。

  • 今回の分子生物学実験講座では、DNAの抽出や、PCRによる遺伝子の増幅、電気泳動法などについて学んだ。去年の生物基礎で学んだ遺伝子のことをより深く学べて楽しかった。普段使うことのない実験器具や、装置の使い方も学べてよかった。

  • メディアでPCR検査という単語はよく耳にしていたが今回の講座で理解が深まった。アルコール代謝能を調べるだけでたくさんの薬品を使っていて驚いた。精密な過程を通して結果がわかる実験だったので医療や生物学などの大変さを実感した。

 

DNA抽出PCR法電気泳動法

SSH生徒研究発表会(全国) 奨励賞受賞

日  時: 令和3年8月5日(木)

場  所: 神戸国際展示場

対象生徒: 高校3年生 SSコース選択生徒 2名

 

 全国のSSH指定高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表を行うSSH生徒研究発表会に参加してきました。
  昨年度は、新型コロナ感染症のためオンラインでの開催でしたが、今年度は、感染対策をしっかり行ったうえで、ポスター発表のみを部門ごとに分かれて開催されました。

 本校生徒の発表は2日目の8/5(木)だったため、前日の8/4(水)に神戸に向けて出発しました。食事も各自ホテルの部屋で取ることを指示されるなど、感染対策を徹底した中で開催を迎えました。
  8/5(木)には、「ハチノスツヅリガのポリエチレン分解菌についての研究」のポスター発表を行いました。生徒たちは今までの自分たちの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。そして、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。
 コロナ禍の中、様々なことが制限された発表会でしたが、全国の高校生や審査員の先生方の前でのポスター発表や、ディスカッションは実りの多いものでした。リモートでは味わえない生の反応や声を聴くことができ、生徒も、1日のほとんどを発表時間に費やし疲れたようでしたが、楽しさを味わい、達成感を感じたようです。また、生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、大きな刺激を受けました。今後、研究活動の質の向上につながると期待します。このように多くを学べた発表会でした。

 さらに、後日8/20(金)にオンライン上で最終成績が発表され、奨励賞に選ばれました。この賞は参加校224校中の上位6位~12位の学校に授与されるものです。この受賞は本校がSSHに指定されて12年の歴史の中で初の快挙です。日頃の先生方のご指導や保護者の協力、生徒たちの努力が実を結んだものです。今後とも多方面からご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

会場前で記念撮影感染対策をしたうえでの発表先輩研究者の講演会場の国際展示場

 

1年生 コンピュータリテラシー育成講座

日   時: 令和3年8月19日(木)

場   所: コンピュータ実習室、情報演習室

対象生徒: 高校1年生 SSコース選択者 54名

 

 8月19日(木)に、1年生SSコース選択者を対象に、コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講座のタイトルは「Excel VBAで学ぼう! プログラミング講座」で、Excelの基本的な扱い方やマクロの活用、VBAによるプログラミングに挑戦しました。

 内容は以下の通りです。

  • Excelの基本
  • Excelマクロ
  • VBAとマクロ
  • アルゴリズム
  • アルゴリズムの基本構造
  • VBA実習「スネークゲームを作ろう!」

 

 最後のVBA実習では、140行にわたるプログラム作成に挑戦しました。プログラムが動かない原因を見つけ、何度も修正しながらプログラムを完成を目指し、頑張りました。

 

【生徒の感想】

  • 授業でエクセルを学ぶ時間はあったのだが、ここまで詳しく学んだのは初めてだったと思う。これからはより一層パソコンを使う機会は多くなっていくと思うので、今回の講座で学んだことを生かしていければなと思った。これからも精進していきたい。

  • 今回学んでいて、よく使うエクセルの関数について知れたので日常生活でも活用していけばもっと効率化できると思いました。さらに、マクロについても活用すれば同じことを複数回繰り返さずに入力できるパソコンの強みを生かしていこうと思います。プログラミングに関してもとても興味があるのでいろいろな言語に挑戦していこうと思いました。

  • 今までプログラミングを経験したことがあまりなく、コンピュータができることはすごいんだなと改めて実感しました。特に印象に残ったのはVBAプログラムの入力です。自分で入力したことをコンピュータが理解しているような感じでうれしかったです。最後のスネークゲームでは実際にゲームをしてみるところまで行けなかったのでパソコンを使うことに慣れようと思いました。

 

全体の様子実習の様子1実習の様子2

令和3年度海外研修オンラインミーティング1回目

日  時:令和3年8月4日(水)

場  所:本校、情報演習室

参加生徒:高校2年生12名(本校海外研修参加希望者)

 

 令和3年度海外研修オンラインミーティングの1回目が8月4日(水)に本校情報演習室で行われました。交流校は台湾の建国高級中学で、本校からは希望した高校生12名が参加しました。

 内容は以下のとおりです。

オープニングセレモニー(両校校長挨拶)

両校の学校紹介

各グループに分かれての自由交流

アプリ「Kahoot(カフート)」を用いたクイズゲーム大会

クロージング(次回までの準備課題の確認等)

 今回の第1回目のミーティングは“顔合わせと交流”を目的として実施されました。事前に交流相手を決め、メールで自己紹介等のやり取りをした相手との交流でした。生徒達はミーティング前は不安な様子でしたが、各グループでの交流が始まると、相手の発表に真剣に耳を傾け、自分達の発表ではスマートフォンの画像を見せたり、身振り手振りで表現したりと、熱心にコミュニケーションをとっていました。後半のクイズゲーム大会も大いに盛り上がりました。

 次回は11月にメインテーマである“人権”に関する発表とディスカッションを予定しています。より充実した交流となるよう事前準備を進めてまいります。

学校紹介の様子相手校の発表を聞く様子全体の様子各グループでの交流の様子各グループでの交流様子クイズゲーム大会の様子