SSH 活動の記録

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令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会(東北地区SSH指定校発表会)

日   時:令和2年1月24日(金)~25日(土)

場   所:山形県立東桜学館中学校・高等学校

対象生徒:高校2年SS選択者39名のうち10名及びSSH探求部の1年生3名(生物班4名、情報班4名、物理班5名の計13名)

 

 「令和元年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会」が1月24日(金)~1月25日(土)に山形県立東桜学館中学校・高等学校で行われました。この発表会は東北地区6県のSSH指定校など、理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が、授業や部活動で取り組んできた研究成果を発表し、参加者との対話を通じた交流・評価により切磋琢磨することで、これからの活動や研究を質・量の両面で活性化することを目的として実施されています。

 今年度は19校から約300名の生徒が参加しており、本校からは、生物班、情報班、物理班の3班計13名(高校2年SS選択者10名及びSSH探求部1年生3名)が参加しました。

 その内容は以下のとおりです。

 

 ◎1月24日(金)(1日目)

  • 口頭発表(13:00~17:30)
    物理班(ペロブスカイト太陽電池TiO2層膜厚変更実験について)が発表しました。
  • ポスター発表アピールタイム(17:40~18:20)

 

 ◎1月25日(土)(2日目)

  • ポスター発表(9:10~10:55)
    生物班(ダンゴムシの腸内セルロース分解菌の単離について)情報班(Word2Vecを利用した加法構成性と人間の感覚との比較について)が発表しました。
  • 口頭発表者も含めた意見交換等の自由交流(11:00~11:30)

 

 生物班と情報班はポスター発表、物理班は口頭発表を行いました。東京大学や東北大学、山形大学の先生方が指導助言者として招かれており、ご指導いただきました。”丁寧な実験を行っている”と評価された一方で、実験の回数やデータの扱い、考察について不足している点や改善点を鋭く指摘され生徒たちは大変勉強になりました。

 

発表会の様子①発表会の様子②発表会の様子③

英語による科学講座

日   時: 令和元年12月18日(水)

場   所: 本校 大講義室

対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者57名 および 希望者

 

 科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「Biology in Space?!」という演題で英語による講演を行っていただきました。

 講演の途中で「英語が好きな人は挙手」という問いかけにはほとんど反応がなく、「嫌いな人は挙手」には半数近くの生徒が手を挙げており、少し残念でした。しかし、今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックを丁寧に教えていただきました。研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多いそうです。その後の質疑応答では英語での質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

講演の様子①講演の様子②

ふくしまサイエンスフェア

日   時: 令和元年12月14日(土)

場   所: 子どもの夢を育む施設 こむこむ (福島市)

対象生徒: 高校1年生SSH探求部9名、中学1、2年生情報科学部11名

 

 ふくしまサイエンスフェアは、福島高校が主催する、子どもたちに実験教室や実験屋台を行い、子どもたちの科学に対する興味・関心を高めるための事業です。本校からは、中学1、2年生の情報科学部の生徒11名と、高校1年生のSSH探求部の生徒9名の合計20名が参加しました。

 中学生と高校生が縦割りで3つの班に別れて実験屋台を企画し、放課後に器具の準備や予備実験などを行い本番に備えました。3つの班の内容は、以下のとおりです。

①「空気ほうを作ってあそぼう」

 ペットボトルの底を切り取って、そこにゴム風船を取り付けます。ペットボトルの口部分を砲口にして、ゴム風船の部分を引っ張って放すと内部の空気が飛び出すので、的をめがけて空気を当ててあそびます。

②「芳香剤を作ろう」

 プラカップに吸水性ポリマーを入れ、絵の具できれいに色づけされた水を注ぎかき混ぜ、水を吸収する様子を観察してもらいます。さらにそこへアロマオイルを加えて芳香剤をつくります。

③「ブドウジュースで絵をかこう」

 ブドウジュースを染み込ませて乾かしたろ紙を準備し、そこにお酢や洗剤を使って絵を描くと色の変化を観察することができます。

 当日は、中学生と高校生が協力して参加したたくさんの子どもたちに丁寧に説明したり、保護者の方の質問に答えたりと、積極的に事業に参加していました。今回の事業では、将来の科学をともに担っていくであろう子どもたちを相手に、中学生と高校生が協力して1つのことを実施することができ、大変よい経験になりました。

 

空気ほうを作ってあそぼう ブースの様子芳香剤を作ろう ブースの様子ブドウジュースで絵をかこうブースの様子

夏の科学研修 (8月5日 家畜改良センター見学)

日   時: 令和元年8月5日(月)

場   所: 国立行政法人家畜改良センター

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 8月5日,動物資源コースの生徒が西郷村にある国立行政法人家畜改良センターを見学しました。家畜改良センターは,家畜の生産性向上,品質向上,コスト削減のために,家畜改良や飼料作物の研究を行っている国立の施設です。

 午前は,家畜の繁殖技術の研究,肉質評価の方法,遺伝分析の研究について,実際の研究に用いられている機器を見ながら説明を聴きました。

 午後は,牛舎を見学しました。生後90日の子牛から,体重740kgを超える大きな牛のいる牛舎1つ1つを見せて頂きました。また,それぞれの成長過程で効率よく家畜を育てるための餌の工夫などの貴重なお話をお聞きすることができました。

 今回の研修をとおし,学校の授業では学ぶことのできない畜産という分野を触れ,課題解決のための新たな視野を手に入れることができたと思います。

 独立行政法人家畜改良センターの皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

 

夏の科学研修(8月1日 発電所見学)

日   時: 令和元年8月1日(木)

場   所: 柳津西山地熱発電所 第二沼沢発電所

対象生徒: 1年科目SS選択生徒

 

 本校では「県内各地で持続可能社会について学ぶこと」を目的とし,1年生科目SS選択生徒を対象に「夏の科学研修」を行っております。

今年度は ,①再生エネルギーについて学ぶコース ②動物資源について学ぶコース

の2つに分かれて研修を実施することとなりました。

 

 8月1日,再生エネルギーコースの生徒が地元会津の2つの発電所を見学しました。

 午前は,柳津西山地熱発電所とPR館を見学しました。地中から熱水をくみ上げる仕組みや,使用された蒸気の循環経路など,実際の施設を見ながら,説明を聴きました。また,地熱発電所の変遷や今後の活用法についての貴重なお話を聞くことができました。

 午後は、金山町の第二沼沢発電所を見学しました。地下にある施設を実際に歩きながら,只見川から沼沢湖へ水をくみ上げる仕組みや,揚水式発電所である第二沼沢発電所の役割についてお話を聞くことができました。

 2つの発電所の見学をとおし,持続可能社会に向けて必要不可欠である再生可能エネルギーの利点や課題について,一人ひとりが考えるきっかけとなりました。今後の探究活動に生かしてほしいと思います。

東北電力株式会社の皆様,この度は本校のSSHの活動にご協力いただき,ありがとうございました。

地熱発電所PR館地熱発電所第二沼沢発電所①第二沼沢発電所②