SSH 活動の記録

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女性科学者実験講座(7月24日)

日   時: 令和元年7月24日(水)

場   所: 理科実験室2

対象生徒: 1,2年科目SS選択女子生徒

 

 本校1・2年科目SS選択の女子生徒を対象に女性科学者実験講座が行われました。

今年度は「香り」をテーマに,オレンジの果皮から香り成分であるリモネンを取り出す実験と,果物の香りであるエステルを合成する実験を行いました。実験の説明を聞いた後,各班でコミュニケーションをとりながら,実験操作を進めていました。また,疑問点を話し合ったり,先生方に質問したりと,意欲的に取り組む姿勢が見られました。今回の講座をとおして「香り」についての理解を深めるとともに,科学的な視野を広げ,より深い探究心を身に付けることができたと思います。

令和元年度 SSH産業社会 野外研修を実施しました(6月8日)

日  時: 令和元年6月5日(水),8日(土)

場  所: 本校大会議室,只見町

対象生徒: 高校1年生 51名,高校3年生1名

 

今年度も,只見町の天然林や人工林を巡る野外研修を行いました。

 野外研修に先立ち,6月5日(水)には事前講義を行いました。講師の先生には,前年度に引き続き,只見町ブナセンターのセンター長である新国勇さんをお招きしました。野外研修当日に森を歩く中で,何を見るべきかを丁寧に講義していただきました。具体的には,森林の見分け方や,樹種の違い,遷移のしくみ,持続可能な社会などについてです。野外研修での生徒の様子や生徒が研修後に書くアンケート結果を見ていると,事前講義があってこそ当日の野外研修が充実したものになっていることが分かります。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じます。

 研修当日の6月8日(土)には,新国勇さんに加えて只見町公認インストラクターである渡部和子さん,高原豊さんを講師にお招きしました。あいにくの雨でしたが,森林内部,特にブナ林に入ると雨が弱くなったように感じました。これは,ブナの葉が光を求めて,林冠を密に展開しているためです。普段,森を歩くことさえほとんどない生徒たちにとって,雨の日しか味わえない森の力を体験した貴重な研修となりました。

 癒しの森では,天然林(ブナ林)の他,人が植えた人工林(スギ林,カラマツ林),人が管理,利用してきた二次林(ミズナラ林)を見て回りました。教科書に載るような巨大なギャップでは,巨大なブナの倒木と,光を求めて成長する芽生えや木々を目の当たりにし,ギャップダイナミクスによる遷移のしくみを深く理解することができました。昼食をはさんだ後のあがりこの森では,人が手を入れたブナ林を見学し,癒しの森との違いや持続可能な社会の重要性を学びました。今回見学した内容は,生物基礎でも勉強するものです。本研修により,生徒たちの理解がより深まることが期待できます。

  本校SSHの事業テーマであるSustainability = 持続可能性の視点をもとに,ユネスコエコパークに認定された貴重なブナ林を守り,生物多様性の保全をするためにどのように取り組んでいくか,福島県民である私たち1人1人が考えなければならないと感じました。

事前講義の様子 癒しの森のブナブナの芽生え

癒しの森の天然林に生じたギャップ内での講義集合写真あがりこの森での研修

広島大学付属高校より寄贈されたエバヤマザクラ 初開花

日   時: 平成31年4月24日(水)

場   所:本校 東グラウンド北側

 

本校には,平成27年末に広島大学付属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」があります。この「エバヤマザクラ」が,植樹して約3年が経った今年4月21日に初めて開花しました。

当時(植樹式)の記事はこちら

http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722

 エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学付属高校です。

 広島大学付属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。磐城高校では先に開花したとの情報があり,本校でも今か今かと待ちわびていたエバヤマザクラの初開花がついに実現しました。

 本校と広島大学付属高校の縁を思い起こすとともに,今年度のSSH事業を行うにあたって幸先良い吉報となりました。

エバヤマザクラの木エバヤマザクラの花エバヤマザクラの花2