SSH 活動の記録

タグ:令和元年度

女性科学者講演会

日  時: 令和元年12月17日(火)

場  所: 本校大講義室

対象生徒: 中学3年生、1年SSH選択者、2年SSH選択者(39人)

 

 令和元年12月17日(火)本校大講義室のおいて、帝京大学理工学部講師 佐野和美 先生を講師としてお招きし、「あなたも科学者を目指してみませんか?」という演題で女性科学者講演会を開催しました。

 講演では、科学者とはどのような職業なのか、また、科学者になるためにはどのような進路があるのかなどを、ご自分で研究されている分子生物学や科学コミュニケーションなどのお話も織り交ぜながら、中学生にもわかりやすくお話ししていただきました。

 生徒たちは、女性科学者も含めた科学者や科学研究への理解が深まり、また、先生ご自身の経験談から、自分自身の将来の進路についても考えるヒントを得られたようでした。今後の学習に対するモチベーションの向上にもつながったようで、これからの学校生活において生かしていけるのではないかと思います。

女性科学者講演会の様子②

令和元年度SSH台湾海外研修

日時:令和元12月22日(日)~12月26日(木)(4泊5日)

場所:台湾(新竹市、台北市等)

対象生徒:高校2学年 科目SS選択者のうち希望者28名

 

12月22日(日)(研修1日目):移動日

12月23日(月)(研修2日目):国立清華大学研修等

12月24日(火)(研修3日目):建国高級中学研修等

12月25日(水)(研修4日目):新竹市および台北市内研修

12月26日(木)(研修5日目):移動日

 

◆12月22日(研修1日目)

 生徒代表で2年6組伊藤伶真君が「安全に、そして充実した研修となるよう行って参ります」と挨拶し、出発しました。

 成田空港までの車内では、台湾での役割分担の話し合いや歌の練習などをして過ごしました。

 宿舎に到着したのは22:30(日本時間23:30)でした。

研修1日目①研修1日目②

◆12月23日(研修2日目)

 国立清華大学にて研修を行いました。

 内容は以下のとおりです。

  • 図書館見学およびキャンパスツアー
  • Tsing Hua Open Pool Reactor(清華開放型原子炉)+Boron Newtron Caputure Therapy Center(ホウ素中性子捕獲療法センター)の見学
  • 台湾のエネルギー事情に関する講義受講
  • 本校生による英語プレゼンテーション発表

 図書館見学およびキャンパスツアーでは、台湾を代表する名門大学ならではの施設や設備を見学し、スケールの大きさに驚かされ、その凄さを肌で感じることができました。

 放射線に関する施設の見学やエネルギーに関する講義では、大学教授の話に真剣に耳を傾けてメモを取ったり、積極的に質問したりして意欲的に研修に臨みました。

 生徒による英語プレゼンテーションでは、会津学鳳高校の紹介や福島の復興、廃炉、オリンピック、再生可能エネルギー、課題研究の発表を行いました。生徒は緊張した様子でしたが、時間をかけて準備してきたプレゼンテーションを一人一人が一生懸命に発表しました。3名の大学教授と3名の大学生が発表を聞いてくださり、活発な意見交換が行われました。

 生徒たちは大変有意義な1日を過ごすことができました。

 国立清華大学の皆様、ありがとうございました。

研修2日目①研修2日目②研修2日目③研修2日目④研修2日目⑤

 

◆12月24日(研修3日目)

 建国高級中学にて研修を行いました。

 内容は以下のとおりです。

  • 歓迎式、挨拶、お土産交換
  • 両校学校紹介
  • キャンパスツアー
  • 英語体験授業受講
  • 学生交流会
  • ランチ交流
  • 英語プレゼンテーション発表
  • 交流の振返り

 台湾の名門男子高校である建国高級中学にて、温かいおもてなしを受けました。本校生一人一人に案内・サポート役の学生が付き、様々な交流活動を行いました。生徒は「レディーファーストで紳士的であった」「台湾へのイメージが変わった」と終始感激した様子で交流活動に参加していました。

 本研修の大きな柱の一つである英語プレゼンテーション発表では、おもてなしに応えようと生徒達は頑張りました。これまでの練習の成果が発揮された発表でした。

 限られた時間を最大限に使い、有意義な時間を過ごしました。

 記念写真を撮ったり、連絡先を交換したり、別れを惜しんだりする姿から本交流研修の充実感が感じられました。

 建国高級中学の皆様、ありがとうございました。

 その後、関渡自然公園へ移動し、現地ガイドとともに関渡平野の生態環境に恵まれためずらしい湿地帯を見学しました。穏やかな天候のもと、多様な水生植物や鳥類の説明を受け、貴重な時間を過ごしました。

研修3日目研修3日目②研修3日目③研修3日目④研修3日目⑤

 

◆12月25日(研修4日目)

 新竹市および台北市各所にて研修を行いました。

 内容は以下のとおりです。

  • 放射光施設(NSRRC)研究所見学
  • 故宮博物館見学
  • 忠烈祠見学
  • 台北101見学
  • 士林夜市散策

 研修4日目は台湾各所にて台湾の先進研究技術や歴史、文化を学ぶ研修を行いました。生徒たちはこれらを目で見て、肌で感じ、学びました。特に、歴史や文化に関する施設では、展示物を食い入るように見つめ、ガイドさんの説明に熱心に耳を傾けていました。

 台湾での研修が最終日ということもあり、生徒たちは記念撮影やお土産の購入なども楽しみました。

研修4日目①研修4日目②研修4日目③

 

◆12月26日(研修5日目)

 宿舎を出発し、龍山寺と中正紀念堂を見学後、帰路につきました。限られた時間ではありましたが、台湾の文化と歴史を体感する時間となりました。

 帰りのバスでは、一人一人が旅の成果や反省、今後の目標を発表しました。

 22:20に学校へ到着し、無事の帰着を報告しました。

 生徒の皆さんは研修の成果を今後の学校生活に人生に生かしていってほしいと思います。

研修5日目①研修5日目②研修5日目③研修5日目④

 

 以上のように、令和元年度SSH台湾海外研修は無事終了し、充実した研修となりました。

 保護者の皆様をはじめ旅行会社様、各関係者の皆様、ありがとうございました。

英語による科学講座

日   時: 令和元年12月18日(水)

場   所: 本校 大講義室

対象生徒: 高校1年生 科目SS選択者57名 および 希望者

 

 科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「Biology in Space?!」という演題で英語による講演を行っていただきました。

 講演の途中で「英語が好きな人は挙手」という問いかけにはほとんど反応がなく、「嫌いな人は挙手」には半数近くの生徒が手を挙げており、少し残念でした。しかし、今回の講座をきっかけに英語が嫌いから好きになり、科学論文や学会発表などで英語を使いこなせるようになることを期待したいと思います。今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、質問するときのコツや、質問に答えるときのテクニックを丁寧に教えていただきました。研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多いそうです。その後の質疑応答では英語での質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。

講演の様子①講演の様子②

SSH台湾海外研修事前研修「中国語講座」

 SSH台湾海外研修の事前研修として「中国語講座」が12月16日(月)に本校のLL2教室で行われました。会津大学大学院生の楊宗燁(Yang Zong-Ye)さんと葉峻宇(Yeh Chun-Yu)さんを講師としてお招きし、海外研修に参加する28名が参加しました。

内容は以下のとおりです。
  13:30~13:40 オープニング
         講師紹介、講師あいさつ
  13:40~15:20 『中国語会話講座』あいさつ、自己紹介について
         『異文化コミュニケーション』台湾について
         質疑応答(英語)
  15:20~15:30 クロージング

 動画やスライドを用いた講義を受け、生徒たちは楽しく学んでいました。日本での“あたり前”が台湾ではそうでないことも多くあり、研修中に注意しなくてはいけない点がたくさんありました。
 日常会話の練習では音声や実演による指導を受け、多くの表現を学びました。台湾でも積極的に活用し、コミュニケーションにチャレンジしてほしいと思います。
 楊宗燁さんと葉峻宇さん、ご指導ありがとうございました。

 中国語講座の様子①中国語講座の様子②中国語講座の様子③中国語講座の様子④中国語講座の様子⑤

 

ふくしまサイエンスフェア

日   時: 令和元年12月14日(土)

場   所: 子どもの夢を育む施設 こむこむ (福島市)

対象生徒: 高校1年生SSH探求部9名、中学1、2年生情報科学部11名

 

 ふくしまサイエンスフェアは、福島高校が主催する、子どもたちに実験教室や実験屋台を行い、子どもたちの科学に対する興味・関心を高めるための事業です。本校からは、中学1、2年生の情報科学部の生徒11名と、高校1年生のSSH探求部の生徒9名の合計20名が参加しました。

 中学生と高校生が縦割りで3つの班に別れて実験屋台を企画し、放課後に器具の準備や予備実験などを行い本番に備えました。3つの班の内容は、以下のとおりです。

①「空気ほうを作ってあそぼう」

 ペットボトルの底を切り取って、そこにゴム風船を取り付けます。ペットボトルの口部分を砲口にして、ゴム風船の部分を引っ張って放すと内部の空気が飛び出すので、的をめがけて空気を当ててあそびます。

②「芳香剤を作ろう」

 プラカップに吸水性ポリマーを入れ、絵の具できれいに色づけされた水を注ぎかき混ぜ、水を吸収する様子を観察してもらいます。さらにそこへアロマオイルを加えて芳香剤をつくります。

③「ブドウジュースで絵をかこう」

 ブドウジュースを染み込ませて乾かしたろ紙を準備し、そこにお酢や洗剤を使って絵を描くと色の変化を観察することができます。

 当日は、中学生と高校生が協力して参加したたくさんの子どもたちに丁寧に説明したり、保護者の方の質問に答えたりと、積極的に事業に参加していました。今回の事業では、将来の科学をともに担っていくであろう子どもたちを相手に、中学生と高校生が協力して1つのことを実施することができ、大変よい経験になりました。

 

空気ほうを作ってあそぼう ブースの様子芳香剤を作ろう ブースの様子ブドウジュースで絵をかこうブースの様子