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サイエンスブロッサム実験講座

日  時: 令和6年7月23日(火)

場  所: 理科実験室3

対象生徒: 1年SSコース女子14名 2年SSコース希望者 女子8名

 

この講座は女子生徒に科学の面白さを伝え、女性科学者の育成につなげる事業です。今年度は在学中に実施することの少ない岩石風化実験を通して、身近な花崗岩について、構成鉱物の風化がいかに私たちの身近に影響するかを日常生活から防災・芸術まで幅広いことを実験を通して学びました。また、男性職業と思われがちな、土木系でも女子が多く活躍できる場であることを確認し、職業ジェンダーについても理解することもできました。

身近な岩石ではあるが、私たちの生活に密着していることを知らない生徒が多かったが、実験を通して新たな見地を見出すことができました。また、女性科学者の現状を知らせるだけではなく、男性の研究と思われがちな土木系の研究の楽しさも体験することができました。

 

◇生徒の感想

・風化の仕組みについて、水や風によるものしか意識していなかったが、温度の変化による岩石の膨張・収縮によって風化が起きるのが面白いと思った。実際に、熱していない花崗岩よりも熱したもののほうが砕きやすかった。また、蛭石の膨張が花崗岩の風化に影響することが実験でイメージできたのが良かったと思う。風化だけでなく、蛭石からできるバーミキュライトや鉱石が化粧品などの日用品に使われていることを初めて知ったので、自然と自分たちの生活が思っていたよりも近くにあると感じることができ良い機会になった。

・風化や土砂災害などについては少し知識はあったが、実際に実験を行う事で構造を知ることができ、どのような対策を今後行っていけば良いか学ぶことが出来た。物理的風化の実験では体積の膨張などを利用し、花崗岩にヒビが入り割れてく様子などを見ることができた。黒雲母の実験や、蛭石の実験、クレヨンを作る実験など普段授業では行わない体験ができ、良い機会になった。男性のイメージが強い仕事でも、女性が出来ることは多くあり、仕事に対するイメージの偏見を減らしていかなければならないと思った。社会で活躍出来る女性になりたい。

 

【花崗岩の風化実験】 【風化した岩石を割る】
【蛭石の風化実験】 【砕屑物からクレヨン作成】