SSH
日 時:令和2年11月27日(金)
場 所:化学実験室
対象生徒:高校1・2年生科目SS選択女子生徒
今年度はSDGsの17のゴールの1つでもある「ジェンダー平等を実現しよう」についてグループで考え、意見を共有するところからスタート。日本の女性科学者が他の先進国と比較してどうして少ないのか班ごとに意見を交わしました。
続いて、「薬」をテーマに
①アセチルサリチル酸の合成
②頭痛薬中のアセチルサリチル酸の定量
の2つの実験を実施しました。慣れない器具の扱いに苦戦しながらも、1、2年生で協力して実験をする姿が見られました。
【生徒感想】
- 今回は1年生とも共同での講座だったので緊張したが、一連の実験を協力して楽しめたと思う。実験の楽しさを改めて感じることが出来る良い機会だったと感じた。講座でのお話から、女性と科学との間にある溝を無くすのはまだまだ道のりが長いかもしれないが、まず自分たちが少しずつ科学に触れ親しむことが大切なのかもしれないと思った。
- 私は将来医療関係の仕事に就くことを目標としているので、薬の実験はとても興味深く行うことが出来ました。誤差が少し出てしまったのは悔しかったですが、先輩として高1の子に上手く実験器具の使い方などを教えてあげられたと思います。私自信実験が好きなので、これからも関わって行けたら嬉しいです。以前よりも化学の世界に一層踏み入れたくなりました。



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日 時 : 令和2年11月4日(水),11月18日(水)
場 所 : 物理実験室
対象生徒 : 1年科目SS選択生徒
11月4日1年科目SS選択の生徒によるエッグドロップコンテストが行われました。今年度は、昨年度追加された「円錐形の機体は禁止する」というルールに加え、「タコ糸の使用」を禁止しての実施となりました。
10月21日に行われた1回目の投下では、45分という短い時間の中で、仮説をもとに機体を作製し、10班中3班が卵を守ることができました。さらに、生じた課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、迎えたエッグドロップコンテスト本番では10班中7班が成功を収めるという非常に良い結果となりました。
いずれの班も、「2枚の画用紙と接着剤(テープも含む)」という限られた材料に工夫を施し、独創的な機体を作り上げることができました。
また、今回のエッグドロップの結果をもとに、作製した機体についての論文を作りました。
11月18日の表彰では、機体の重量と落下時間をもとに上位3班とユニークな機体を作成した「アイデア賞」、論文の評価が最も高かった「優秀論文賞」が表彰されました。
結果
総 合 成 績 |
順 位 | 表彰の様子 | 作成した機体 |
第1位 5班 |  |  |
第2位 7班 |  |  |
第3位 1班 |  |  |
アイデア賞 |
アイデア賞 3班 |  |  |
優秀論文賞 |
優秀論文賞 10班 |  |  |
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日 時:令和2年11月8日(日)
場 所:福島県教育センター
参加生徒:高校1、2年生希望者13名
令和2年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月8日(日)に福島県教育センターで行われました。
今年度は、新型コロナウイルス感染防止の観点から各校2チームのみの参加だったため、2年生(6名)と1年生(7名)の2チームで参加しました。
大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。
(1)筆記競技(配点180点)
- 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
- 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
- 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「ミニ熱気球」)
今年度の大会は、県内7校12チームが参加しました。
入賞は逃しましたが、今回の経験を探究活動に活かしてほしいと思います。皆さん、お疲れさまでした。1年生の皆さんにはぜひ来年も挑戦し、入賞を目指してもらいたいと思います。



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日 時: 令和2年9月23日(水),10月15日(木)
場 所: 物理実験室
対 象 生 徒 : 1年SS選択生徒
1年SS選択の生徒によるブナ林研究の発表会と表彰式が行われました。
今年度は毎年実施していた「エア研究」に代わり、夏季休業中に実施した「野外研修」を通して、決められたテーマに沿って班ごとに調査・研究を行い、ブナ林に対する理解を深め、その内容を生徒自身がポスターでまとめて発表を行いました。担当教員による指導のもとポスターの作製と練習を行い、本番に臨みました。
生徒たちは緊張した様子でしたがどの班も熱心に発表を行い、教員による審査と生徒による投票の結果、以下のテーマについて発表した班が表彰されました。
順位 | テーマ |
ベストポスター賞 | 多様性をもたらす遷移 |
グッドポスター賞 | 遷移におけるブナ林とギャップ |
グッドポスター賞 ベストオーディエンス賞 | ユビソヤナギについて |
ベストオーディエンス賞 | 只見の生物多様性について |




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日 時: 令和2年8月17日(月)~19日(水)
場 所: 本校理科実験室3
対象生徒: 高校2年 科目スーパーサイエンス選択者 計36名
講 師: 本校教員
学校の授業では行う機会がなく、また最近話題のPCR法などの分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識する機会としました。さらに、今年度行なっている課題研究でも使用することが考えられる器具の使用法や実験方法とその理論の習得を目的として、本事業を実施しました。また、今回はコロナ感染症対策のため2班に分けて実施しました。
実施した実験は以下の3つです。
- DNAの抽出
- PCR法による遺伝子の増幅
- 電気泳動法による遺伝子の解析
◆生徒の事後アンケート
- コロナ関連のニュースで「PCR検査」という単語をよく耳にするので、タイムリーで興味深かった。実際の方法を体験し理解できてよかった。とても貴重な経験だった。
- 使用したことのない機器ばかりで上手にできるか不安だったが、先生方から丁寧に教えていただいたので積極的に参加できた。
- 初めて使う器具や薬品についての使用方法や性質などの知識を身に付けることができた。
- 実際に実験の作業をやり、かなり多くの時間を費やすことやその細かい作業の大変さを知ることができた。分子生物学は面白いが難しいものだと実感した。
- 先生の説明が丁寧にあった上での実験だったので、分かりやすかった。
- 作業をただやるのではなく、どのような原理なのか、その操作によって何を調べようとしているのかを理解することができた。



SSH
日 時: 令和2年8月1日(土),2日(日)
場 所: 只見町 田子倉ダム・只見町ブナセンター・ユビソヤナギ自生河畔林・恵の森
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
長かった梅雨が明け、夏らしい天候の中、1泊2日で野外研修を実施しました。講師には,事前研修に引き続き新国勇さん,加えて只見町公認インストラクターの渡部和子さん,高原豊さんにもお世話になりました。研修の内容は次のとおりです。
1日目
・田子倉ダム
自然環境と電源開発についての講義。 ダム湖の景観を観察しながら雪食地形についての学
習。
・只見町ブナセンター
只見町の概要。豊富な展示資料をもとに只見町の植生、動物の生態についての学習。特別に生きたサンショウウオのアルビノを見せていただいた。
・ユビソヤナギ自生河畔林
3種類(ユビソ・オノエ・シロ)のヤナギの葉の違いによる分類方法の学習および実習。


・ブナ林
ブナの木の観察。偶然ヤマナメクジの交尾に遭遇、ナメクジの生殖について学習。

・セミナー(夜の研修)「森林の見方」
人工林・二次林・自然林について・森林の遷移・階層構造についての講義。ブナ・コナラ・ミズナラの葉の違いによる分類方法と実習。
・星の観察会
天候に恵まれたので急遽実施したが、月夜で条件が悪く、夏の大三角形の確認で終わった。
2日目
・恵の森
布沢川の沢沿いの森の観察。ギャップ更新の観察。前々日の雨のためやや増水していた沢を渡渉しながら森の観察。



生徒の感想(実施後の生徒アンケートより)
・Sustainabilityについて詳しく説明があったこと。
・只見の研修に行く前に、只見の自然や地球環境について知れたこと。
・環境問題について、人間の今後の課題について理解を深めた。
・他県の自然でなく、福島県内(自分たちが住んでいる県内)についての自然を学べたこと。
・実際に自分で、ユビソヤナギを見つけたり、ブナの木をさわれたりできたこと。
・事前講義で学んだ内容を実際に観察できたこと。
・フィールドワークがたくさんあったこと。
初めての1泊2日での野外研修でしたが、生徒アンケートにもあるように時間に余裕をもって研修プログラムを実施することができ、充実した研修を行うことができました。
研修内容を計画する際に只見町文化財調査員の新国勇さんに協力していただき、大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
SSH
日 時: 令和2年7月29日(水)
場 所: 本校物理実験室
対象生徒: 高校1年生 SSH産業社会SSHコース選択生徒40名
今年度のSSH野外研修は新型コロナの影響により時期を8月にずらし、また毎年夏季休業中に実施していた夏の科学研修も兼ねて1泊2日の日程で只見町で実施することにしました。
野外研修に先立ち,7月29日(水)には、より深い学びのために事前講義を行いました。講師には只見町文化財調査員の新国勇さんをお招きしました。新国さんには、只見町で野外研修を行うようになってから引き続き講師としてお世話になっています。
講義では只見町の概要、只見町のユネスコエコパーク指定とその意義についての話があり、研修地の只見町の自然環境が世界に誇ることのできる貴重な自然遺産であることがわかりました。
また、環境活動家グレタ・トゥーンべリさんの演説動画と新国さんのわかりやすい説明により、Sustainability(持続可能性)の視点から次の世代に環境を引き継ぐことの重要性について学びました。
研修後の生徒アンケートの結果から,事前講義により野外研修の内容の理解が深まり、充実した研修ができるようになったことがわかりました。何事においても,「予習」は大切なのだと改めて感じました。


参考
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)について
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始されました。
ユネスコエコパークは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。(認定地域数:124か国701地域。うち国内は10地域。)※2019年6月現在世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組みを進めることが求められます。
SSH
日 時: 令和2年8月5日(水)
場 所: 本校実験室、情報室
対象生徒: 小学校5,6年生 202人
会津地区を中心とした地域の小学校5、6年生約200人が参加しました。講座は午前の部と午後の部に分かれ、それぞれ物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に20名ずつ参加するかたちで行われました。なお、今年度はマスクの着用、3密を避けるなど、コロナ対策をとったうえでの実施となりました。それぞれの講座の内容は次のとおりです。
〇 熱のエネルギーを利用するポンポン船を作ろう! (物理)
ろうそくの火を使用して水上を走るポンポン船を作成しました。より速く走るポンポン船の作成に挑戦しました。
〇 レモンの不思議実験! (化学)
レモンをテーマに様々な実験を行いました。皮に含まれる物質リモネンで発泡スチロールをリサイクルしたり、果実に含まれる物質アスコルビン酸(ビタミンC)で金メッキをしたりなど、楽しくてためになる実験を行いました。
〇 身近な野菜でおもしろ実験 (生物)
身近にあるタマネギやニンジン、パプリカなどの野菜を使って実験をしました。野菜で染色、野菜ロケット、野菜や果物の中のビタミンCの量を測るなど、いろいろな実験を行いました。
〇 石は本当に磨けばひかるのか?! ~岩石標本をつくろう~(地学)
岩石の一面を磨き、一般的な火成岩の岩石標本をつくりました。岩石の特徴がわかる実験でした。
〇 ロボットを組み立てて動かしてみよう! (情報)
LEGOブロックを使って組み立てたロボットを、プログラミングして動かしました。





SSH
日 時: 令和2年7月31日(金)
場 所:大講義室、物理実験室、中学実験室
対象生徒:SSH産社40名
7月31日(金)の午後に、本校において放射線実習講座が実施されました。講座は2部構成で、前半は大講義室において原子や放射線の種類、人体への影響について詳しく学びました。後半は密を避けるため2班に分かれ、はかるくんを使った自然放射線の測定実験、距離の逆2乗の計測実験、γ線の物質の吸収実験を行いました。グラフ作成や数値計算などもありましたが、生徒達は熱心に実験を行い、充実した時間を過ごしました。



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日 時: 令和2年4月23日(木)
場 所:本校 東グラウンド北側
4年ほど前,平成27年末に広島大学附属高校および住友林業株式会社の協力により寄贈された広島市指定天然記念物「エバヤマザクラ」が開花しました。
当時(植樹式)の記事はこちら
http://www.aizugakuho-h.fks.ed.jp/sshHP/kiroku/h27/dh2701.html#2722
エバヤマザクラはヤマザクラの突然変異種で,通常のヤマザクラよりも花弁の数が多く,かつ花弁の枚数に変異がみられるのが特徴です。また,戦中の被爆を乗り越えた桜であり,エバヤマザクラを後世に引き継ぐ取り組みを行っていたのが,本校と同じSSH指定校の広島大学附属高校です。
広島大学附属高校が住友林業株式会社と協力して育苗されたこの桜は,福島県内では磐城高校と本校に,それぞれ2本ずつ寄贈されました。ついに、昨年の4月21日に本校のエバヤマザクラは初開花しました。そして、今年もエバヤマザクラは美しい花を咲かせています。
本校と広島大学附属高校の縁を思い起こすとともに,現在の困難な状況の中,ほんの少しですが心が癒されました。


